某オライリー社の技術書風の年賀状素材を作ってみました
具体的にどういうものか?結論から先に言うと、こういう感じのやつです。
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Carpet python by rikuo is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.
Based on a work at http://www.flickr.com/photos/brisbanecitycouncil/5278832161/.
来年、2013年の干支は巳年ということでヘビを描いてみました。後段でも説明しますが、クリエイティブコモンズライセンスの「表示」でこのヘビのイラストは公開しているので、自由に使えます。
着想の経緯や元の写真の説明など
先行する元ネタ
オライリー(O'Reilly Media)社の技術書と言えば、エンジニアにとっていつもお世話になっている存在ですね。また表紙に動物の木版画を使っていることでも知られ、そのことから例えばJavaScriptなら

- 作者: David Flanagan,村上列
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 大型本
- 購入: 12人 クリック: 252回
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そんなオライリーの技術書を模して、こんな年賀状を昨年制作された方がいました
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年賀状 | おごちゃんの雑文
2011年は卯年ということで、ウサギをモチーフに上手く構成した年賀状で当時いいアイデアだなー!、と感心したのを憶えています。で、それを来年は真似しよう!……とも考えていたのですが、今年2012年は辰年ということで竜やドラゴンのような架空の生物*1は馴染まないですし、かと言ってタツノオトシゴもちょっと*2……、と考えてスルーしていました。
しかし来年の干支はヘビということで、2年越しにやってようかな、と思った次第です。
カーペットニシキヘビの写真
木版画風のイラストを描くこと自体は写真をトレースすればそれほど難しくはないのでさておき、実物のヘビはちょっと苦手でそこら辺でとっ捕まえてきて撮影……とはいかないのが難しいんですよね……。そんなわけで、自分で撮影するのは早い段階で諦め Flickr で良さそうな写真を探すことにしました。
老舗の写真共有サービスの Flickr では世界中から素敵な写真が数多く投稿されているのが特色で、またクリエイティブコモンズライセンスが付けられた投稿だけに絞って検索できる機能が実装されていることでも知られています。今回はそこでヘビの写真を探し、こちらの
Carpet python by Brisbane City Council is licensed under a Creative Commons Attribution 2.0 Generic License.
カーペットニシキヘビ(Carpet python)の写真を使わせてもらいました。
ライセンスの区分は「表示」ということで、トレースして二次利用ももちろんオッケー。撮影されたのはオーストラリアで、投稿したのは Brisbane City Council と、どうやらブリスベン市のアカウントでこの写真の他にも同市の様々な風景がCCライセンスで公開されています。
で、この写真を元にAdobe Illustratorでコツコツとトレースして制作しました。慣れない画風なので、延べ10時間以上かかってしまいましたが、それはさておき。
年賀状素材
元の写真がせっかくCCライセンスの「表示」で投稿されたわけですし、この画像も同様に「表示」ライセンスにします。ライセンスに従う形態であれば自由に使えるので、もちろん年賀状に使ってもいいですし、それ以外にも利用できます。
素材としては2種類
1183x1750ピクセルのPNG画像ファイル(117KB)
もう一つは利用しやすいように、SVGファイルも用意してみました
SVGZ画像ファイル(340KB)
ベクター形式なので拡大縮小など加工が楽なんですが、なにぶん線の数が31000個以上ありちょっと重いのでご注意ください。
また利用に当たってはクリエイティブコモンズライセンスの「表示」であるため、加工や編集、二次利用、商用利用もできます。ただし制作者のクレジットが必要になるのでその点はご注意ください。
Carpet python by rikuo is licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.
Based on a work at http://www.flickr.com/photos/brisbanecitycouncil/5278832161/ .
の表記を入れて利用してください。
一応アイコンもあった方が分かりやすいかと。
またクリエイティブコモンズについてさらに詳しい情報や疑問点はこちらで
おまけ
来年以降の干支はどうするか?とか、実際のオライリーの技術書ではヘビはどのように使われているの?とか、他の十二支はどうなの?と思ったので調べてみました。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の順に並べてみます。
亥(い)・イノシシ
こうしてみると、次の年賀状である午(うま)は意外に多いですね。
(ここから追記)タツノオトシゴの本があって、見事に揃いましたね。(追記ここまで)
また、十二支以外にも年賀状の定番のおめでたい動物と言えば鶴と亀。ツルはなかったのですが(※追記あり)カメはいくつかあったので最後にそちらも。
最後に宣伝もかねて
公開した木版画風の線画は、Adobe Illustratorで制作しました。ただなにせ線だけで表現したためパスの総数が31000個以上になり、そのまま普通にSVG画像ファイルとして書き出すと、1877KBと非常に重くなってしまいました。
それを色々と軽量化策を講じて1098KBまでスリム化、でもってgzip圧縮をして340KBまで減らしました。そのベクター画像の様々な軽量化Tipを後日こちらのAdvent Calendarで
GraphicalWeb (CSS, SVG, WebGL etc) Advent Calendar 2012 - Adventar
公開する予定です。
よかったら当日再びこのダイアリーに訪問して読んだり、またAdvent Calendarの参加枠はまだありますから我こそは!という方は書く側にも加わってみてください。
*1:マンモスのような絶滅した動物は採用されていますが 参考: http://amazon.jp/dp/1565928466
*2:当時は魚類は馴染まないと思っていたのですが、魚が表紙のものもあったりはします