登録日:2010/10/30(土) 02:17:22
更新日:2024/11/15 Fri 06:09:28
所要時間:約 6 分で読めます
設計・製造 ノースロップ・グラマン/ロックウェル
全長:ファイター 18.69m
重量:16,191kg、16,805kg (D型)
エンジン:
(主機)EGF-127改 ターボファンジェット×2
(副機)進中州ARR-2 ロケットモーター×3
エンジン推力:
(主機)
91.08KN×2
148.9KN×2(アフターバーナー時)
最高速度(高度11.000m):
マッハ2.74
マッハ2.62(D型)
航続距離(背部燃料タンク装備時):
2,075km
2,400km(D型)
上昇限度:
25,000m
26,500m(D型)
乗員:
1名
2名(B型、D型)
【固定武装】
マウラー社製レーザー機銃×1、×2(S型)
【標準武装】
ヒューズGPU-9 35mm
ガンポッド×1
(装弾数550発、AHEAD弾使用可能)
中距離対空
ミサイルAMRAAM2 最大×12発
(レイセオン-ボフォースGH-30BI/IR誘導)
【防御武装】
フレア&チャフディスペンサー
アクティブステルス
SWAGエネルギー転換装甲
2008年7月統合戦争末期、反統合軍が可変戦闘機
SV-51を実戦投入してきた為、対抗措置として
VF-1 バルキリーのテストモデルを急遽改造して実戦投入した機体。
急な話だったせいか、機体、技術者を空母ごと戦場へ送り込んで絶えず微調整を行っていた為に殆どハンドメイドに近く、各機で微妙に性能が違う。
熱核反応タービンエンジンの小型化が間に合わず、
SV-51と同様に従来の
ジェットエンジンを「カリッカリに」チューンして搭載した為燃費が悪く、空中給油等が欠かせなかった。
エンジンのサイズや燃料の積載量の都合で、VF-1より一回り大きくなっているが、外見や構造はあまり変わらず、変形機構も一部を除いて殆ど同じ。
元々試験機である為、可変戦闘機としてのアビオニクスが未完成で操縦性が劣悪な上、デリケートなエンジン、不慣れな可変機構を用いた戦闘、戦争末期で熟練のパイロットが少ない等様々な理由で使いこなせるパイロットは殆どおらず、全性能を引き出せたのは
ロイ・フォッカーのみと言われている。
ジェットエンジンの性質上宇宙空間での使用は不可能だが、元々宇宙用に設計されているため気密性が高く、インテークを閉じた「サイレントモード」ならごく短時間だけ水中でも行動が可能。
…不運にもガンポッドはイカれたが。
独自の機能として、バトロイド時の余剰エネルギーをキャパシターに貯めこみ、ファイター時に使用する事で短時間だがエネルギー転換装甲を使用出来る。
VF-0の戦闘データはVF-1の完成に大きく貢献し可変戦闘機の有用性を実証したが、VF-0の存在はマヤン島の事件と共に統合軍のトップシークレットにされてしまった。
2050年代には情報がある程度公にされ、フロンティア船団では工藤シンの伝記を題材にした映画も制作された。
しかし映画の撮影時には既に全てのVF-0が失われていた為、ファイター時の形状が似ている
VF-25 メサイアを使用し映像を加工してVF-0を再現していた。
因みに
SV-51は少数とは言え残っていたらしい。なんでやねん
ちなみにこの話はマクロス30で覆されることになり、実際にはVF-0も辺境惑星にはまだ存在している(厳密にはレプリカ機)。
これらがレプリカや個人の所有物とされていることから、おそらく、フロンティア船団の周囲にはVF-0の現物が存在しなかった、ということであろう。
【バリエーション】
〔VF-0D〕
複座機。
頭部は単眼でレーザーは一門。
カラーリングは一般機は灰色、シン機は青。
カナード翼を装備し、主翼には
可変翼でなくクリップドデルタ翼を採用したため、機動性能や上昇力、航続距離に優れているが、
大きな主翼が邪魔になり最高速度が低下し、バトロイド時の腕の可動性が犠牲になっている。
主に訓練機として使用され、工藤シンとエドガー・ラサールが搭乗した。
〔VF-0A〕
単座機。
標準的な機体。
頭部は単眼で、レーザーは一門。
カラーリングは灰色。
主翼は可変翼を採用している。
作中では工藤シン、名無しの一般兵が搭乗。
〔VF-0S〕
指揮官仕様機。
頭部が
ゴーグルタイプになっており、レーザーが二門に増えている。
基本性能はA型と同じだが、操縦システムのリミッターがデフォルトで解除されており、反応速度が上がっている分、更に扱いにくい機体となっている。
カラーリングは、白をメインに所々スカルマークが塗装されているフォッカー仕様。
作中ではロイ・フォッカーが搭乗した。
設定のみだが、A型を複座にしたB型や、D型を単座にしたC型も存在する。
〔VF-0改 ジーク〕
バンキッシュ・レーサーであるハクナ・青葉の
専用機。
登場した時期は西暦2058年と他のバリエーション機と比べるとずいぶん時を隔てている。
それもそのはず、本機はすでに残骸となっていたVF-0のレストア機なのである。
偶然発見されたスクラップ状態のA型を改修した機体であり、修理にあたってL.A.I社とガルド・ワークスが協力することで再生された。
ステージU熱核タービンエンジン、ISC、非接触式リニア・アクチュエーター等、YF-24由来の最新技術が惜しみ無く投入されており、
比率は0が30%、25が70%と25が過半数を締め、残っているのは変形機構と外観のみ。
その外見上もかなりの部位に渡りVF-25との共通部品が見受けられる。
そのため最古のVFながら2050年代後半の最新鋭機に匹敵する性能を誇り、曰く
"VF-0の皮をかぶったVF-25"。
いわゆる変態
魔改造。
故にこの機体は一点物であり、他のバリエーションにはない独自の新機体であるとも言えなくはない。
この時期、まだVF-25が正式配備されていない中での出現であり、ワンオフミキシングビルドながらVFの性能では頂点に君臨する一機でもある。
名称に関しては北欧神話つながりでの便宜上のものであり、VF-31のペットネームおよびYF-30のコールサインなどとは直接的な関連性はない。
【追加装備】
〔リアクティブアーマー〕
VF-1用アーマードパックの原型で全身を覆う分厚い装甲、背部のブースターとセンサーからなる装備。
肩と胸の装甲の中には多数のマイクロミサイルが収納されている。実在する同名の追加装甲と同じく被弾時には各部位が強制
パージされ敵兵器の威力を相殺する。
任意にパージする事も可能。バトロイド時の防御力と火力を補う為の装備だが、形態がバトロイドに固定され、機動力が犠牲になる。
作中ではVF-0Sが装備した。
〔ゴーストブースター〕
ツインブースターを装備してきた
SV-51に限界性能に差を付けられた為、対抗手段として作製していたファストパックの一部を装備し、
更に無人戦闘機QF-2200Aゴーストを改造して丸ごと機体背面にブースターとして搭載、余剰推力を頼みにミサイルポッドと増装タンクを限界まで搭載した決戦仕様。
推力と火力は大幅に向上したがステルス性は失われ、調整もクソもない突貫工事で仕上げられた装備のためミサイルを使う度に重量が変化する上、
本来は単機で扱うゴーストをオーバーチューンし強引に接続している為、挙動が予測出来ず操縦は非常に困難だった。
作中では最終巻でフォッカーとシンがこの仕様で決戦に挑んだ。
外部作品においては、主に工藤シンの搭乗機として登場。
『Scramble Commander the 2nd』ではA型が、『A.C.E. R』ではA型とS型が登場。
初代劇場版やFが参戦している都合上、第一次星間大戦以前の機体では色々と厳しいという指摘を劇中で受ける事が多く、
作品によっては機体の乗り換えも推奨されるが、シンが機体に愛着を覚えていたこともありエンジンの換装を行うのみで済ませている。
改造ジェットエンジンから熱核反応炉対応のエンジンへ切り替えは2作で内容が異なっており、
『SC2』ではVF-1のエンジンに換装される。こちらはムック本の非公式設定ながら反応エンジンを積んだVF-0+が存在するため有り得ない改造ではないが、
『A.C.E. R』では最新鋭機の
VF-25 メサイアのエンジンが積み込まれる事になる。似たような改造をVF-9Eが行っているとはいえ相当無茶苦茶である。
『
マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』では期待を失ったリオンが最初に乗る機体としてイベント用のレプリカ機が登場。
(修理するまで)変形機構が壊れた状態のため、バトロイド形態でしか運用できなかった。
目覚(追記)めよ・歌(修正)え。
- マクロス30の序盤の主役機として使われるのが凄いな -- 名無しさん (2013-09-15 20:42:34)
- マクロス30でVF-0がゴロゴロ出てくるのはFで作られたドラマが大ヒットしてレプリカが売り出されてベストセラーになったとかだったような…… -- 名無しさん (2018-10-04 10:27:41)
- SV-51は少数とは言え残っていたらしい。なんでやねん←地球全土の爆撃の生き残りは反統合勢力で大多数を占めてたからじゃねの? -- 名無しさん (2021-04-26 02:43:24)
- Sv51は確か統合戦争後も旧反統合勢力圏で生産が続けられてたから、単純に生産数の差だと思う -- 名無しさん (2021-05-05 03:24:36)
最終更新:2024年11月15日 06:09