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機械天使アクエリオン

登録日:2009/06/18(木) 07:49:21
更新日:2024/11/13 Wed 16:34:31
所要時間:約 7 分で読めます




アニメ「創聖のアクエリオン」、及びOVA「創星のアクエリオン」において登場するロボット

●目次

【概要】

一万二千年前、堕天翅族を滅亡へと追い込んだとされる伝説の兵器であり、
3機のベクターマシンが合体をして機械天使アクエリオンとなる。
こちらは「神話型アクエリオン」とも呼ばれ、後に人類が作り出した量産型のアクエリオンを「強攻型~」と呼ぶ。
共通して各ベクターマシンの配列によって異なる形態をとる他、合体の際に搭乗者は強烈な快感が。


アクエリオンはパワークリスタルと呼ばれる動力源が搭乗者(エレメント)の能力を増幅し、力の源としている。
またエレメントの心理状態によって能力は大きく変化し、様々な必殺技が生み出される。



【神話型】

ベクターソルベクターマーズベクタールナの3機が合体したもの。


ソーラーアクエリオン

全高:48m 重量:88t
ベクターソルをヘッドに据えた形態で、3形態の中で最も高い出力と防御力を誇るパワータイプ。
また最も短足でもあるがその分重心が低く安定性に富み格闘戦に適する。
高い出力を必要とする為、搭乗者には特に強力なエレメント能力が求められる。

尚、背中のソーラーウィングを展開することによって出力はさらに増幅する。

ソーラーアクエリオンと呼称されるのはアポロが搭乗している場合のみで、
他のエレメントが搭乗している場合はアクエリオンソルと呼ばれる。

主な必殺技:
無限拳
無限叱責掌
など


アクエリオンマーズ

全高:51.5m 重量:88t
ベクターマーズをヘッドとした形態で、最も運動性に優れる。走行速度は音速を超え、跳躍力も高い。
その機動性の高さ故に3形態の中で最も多くのエレメントが搭乗している。

また、電撃等のエネルギー攻撃に対して強い防御力を持つ。

主な必殺技:
嫉妬変性剣(ゼーロテュピアーグラディウス)
灼熱のファイヤーゴール
など


アクエリオンルナ

全高:46.2m 重量:88t
ベクタールナをヘッドに据えた形態。偵察能力が高く、感応力、精神耐性に優れる。
感応力を活かす為、感受性の強い女性エレメントが搭乗することが多い。

弓による遠距離攻撃を得意とする。

主な必殺技:
天空拳昇龍天雷
逆念写爆破
など



【強攻型】

ベクターアルファ、ベクターオメガ、ベクターデルタの3機から成る。
堕天翅の翅を移植され、能力を増幅されたエレメントが一人で操縦することも。
また、神話型との互換性もある。


-アクエリオンアルファ-

ソーラーアクエリオンに相当する形態。
武器は巨大なインパクトカノンのPSG量子反応砲。


-アクエリオンオメガ-

アクエリオンマーズに相当する形態。
武器は30mmアサルトGUNポッドで、2丁拳銃のように使う。


-アクエリオンデルタ-

アクエリオンルナに相当する形態。
武器は両腕のミサイルランチャー。
GUNポッドをトンファーのように使用することも。



【神話型派生】

作中ではエレメントの臨機応変により様々なアクエリオンが誕生した。


-アクエリオンソルナ-
ソーラーアクエリオンが腕を引き千切った状態でルナをそのままヘッドに持って行った形態。
ソーラーのパワーをそのままにルナの弓による攻撃を可能にした。

偶然の産物ではあるが、見事な活躍をした。

必殺技:火炎爆雷破


-リーナ仕様アクエリオン-
(シルバーアクエリオン)
リーナの搭乗によって身体が銀色に光ったソーラーアクエリオン。
これは彼女が持つ希有なエレメント能力故の現象である。

必殺技:吸血銀十字架(吸血のシルバークロス)


-高次元型アクエリオン-
亜空間より質量を取り出し、超超超巨大化したソーラーアクエリオン。

必殺技:超3D無限拳(こうじげんむげんアタック)


-アクエリオンエンジェル-

ベクターマーズの代わりにベクターオメガと合体したアクエリオン。

必殺技:哀 天使剣(かなしみのエンジェルソード)

-ケルビムマーズ-
ベクターマーズがケルビム兵と合体した驚異の形態。

ヘッドがマーズ、下半身はケルビム兵が変形したもので、
作中では壊れた下半身を切り捨て更に別のケルビム兵と合体する場面も見られた。


-創聖合体アクエリオン-
頭翅とシリウス、アポロが「創聖合体」の掛け声とともに合体、巨大化した黄金のアクエリオン。

アクエリオンは元々天翅が設計したものなので、天翅が搭乗することで本来の姿を取り戻した。

必殺技:無限合體拳(むげんがったいけん)

-犬型アクエリオン-
創勢のアクエリオンEVOLで時を超えてアクエリオンEVOLと激突したソーラーアクエリオンが変形した姿。
微妙に完全変形とは行っておらず大顎と化したベクターソルから牙が生えていたり、無限拳のパーツが尻尾として生えていたりと幾らか追加パーツが着いている。
遠距離武装は存在しないが、野生動物じみた三次元機動でEVOLを圧倒し続けた。

-アクエリオンスパディオン-
-アクエリオンゲパディオン-
創勢のアクエリオンEVOLで登場した神話型とEVOLのアクエリオンが混成合体を果たした姿。
スパディオンはシロン・ソル・ゼド合体したスパーダの要素が強い形態。
ゲパディオンはイクス・マーズ・ルナが合体したゲパルトの動態にソーラーアクエリオンの下半身とバックパックが着いた形態。
必殺技は二機の合体攻撃でお互いの居る時空をつなぐ孤独卒業弾(グッバイロンリーウィズユーキャン)

-アクエリオンタマ-
創勢のアクエリオンEVOLでベクターマーズ、ルナ、ゼドが青春合体したカエル型アクエリオン
必殺技は皆を元の世界へと還す無限跳躍

-超帰還合体形態-
創勢のアクエリオンEVOLでベクターソルをヘッドにシロン、イクスが合体した姿。
必殺技は歪んだ時空を無限拳で囲み抑え込む運命赤糸拳


【強攻型派生】

河森監督が超合金アクエリオンで遊んでいる内に生まれた形態がきっかけとなって作中に登場している。


-アーマゲドン形態-
ベクターを全て脚部にして合体した多脚砲台形態。
インパクトカノンを最大出力かつ安全に発射することに適するが、戦車宜しく上からの攻撃に弱い。


-アサルトウォーカー形態-
アクエリオンアルファの上半身をベクター形態にしたもの。ガウォーク。
飛行、地上での高速走行ができる万能型だが、銃器での攻撃しか出来ない。


-最速オメガ-
オメガを先頭にして、全能力をスピードのみに特化させた形態。


-恐竜型アクエリオン-
麗花の負の感情オーラが大きく増幅され、合体した恐竜のような形態。
質量も変化し巨大化。見た目より遥かに機動力が高く、
首を振り回して無数の矢を落とす、遠距離攻撃可能、飛行可能等、反則級のスペックを持つ。



アクエリオンEVOLにおける神話型】

アクエリオンEVOL22話で1万2000年の時を超え神話型が復活。
錆びた姿で地上に姿を現したが覚醒し、黄金のアクエリオンの姿を取り戻した。

その後ミカゲに奪われアルテアに隠されるが、
カグラのアクエリオンを呼ぶ叫びにより再び姿を現し、カグラ・ミコノゼシカ(ミカゲ)を搭乗させた。

その際、創聖の時よりもパワーアップしているような描写がある。

ミカゲの憎悪のままに二つの星を危機に陥れるが、最終的にミコノへの恋を貫いたアマタのベクターゼドと合体し、アクエリオンLOVEとなって二つの星を救った。


ゲーム『ACE:R』

神話型が参戦。
  • パイロットは乗せ換え制であり、原作を再現した組み合わせでないと超3D無限拳(アポロ、シリウス、シルヴィア)や逆念写爆破(ジュン、つぐみ)を使用する事が出来ない
  • オリジナル機体やマクロスF等と協力した、時空間を超える『超時空無限拳』(フォールドムゲンアタック)が存在する。
  • ムーンサルトアタックが凶悪性能。対多数戦で使えば大量撃破でテンションゲージが消費分以上貯まる。
  • ファイヤーフィストマジ使えない。
  • 劇中のイメージとかけ離れた、登場ユニットの中でも屈指の低HP。
  • ベクター三機出撃でようやく合体可能なので実質単騎に等しいうえに大型ユニットのため集中放火を受けやすい。
など癖の強い機体となっている。

ゲーム『スーパーロボット大戦Z


  • ストーリー面では重要な存在として位置づけられており、∀ガンダム』の黒歴史の中に組み込まれ、ヒゲのガンダムオーバーマンとオーバーデビル、ビッグオーと同じ『黒歴史の遺産』という扱いに。
  • そのため、クロスオーバーが多く、御大将包帯を巻いた元新聞記者、更にはザフト兵風見博士との特殊戦闘台詞が用意されている。
  • ちなみに御大将から「度々月面に拳を打ち付けていた奴」と言及されているが、それが確かなら、マジで無限拳で何度も月面に敵ごと拳を打ち付けていた事になる。ちなみに本作の無限拳の射程はデフォルトで実に14という破格の超射程を誇り、エレメントシステムによりパイロット能力が三人の最高値になるのでPPを上手く配分すれば超強力な機体へと変貌する。アポロに特殊技能の再攻撃とヒット&アウェイを覚えさせ、シリウスの格闘値、シルヴィアの技量値にPPを振り分けることで、無限拳を軸にした対ボス戦用のダメージソースにするのが定石。


【余談】

機体コンセプトは『変形合体に無理のないゲッターロボ』であり、河森監督は完全な変形・合体を追求するためにLEGO版のベクターを作成。
デザインに1年半費やしたとのこと。
それが後の超合金アクエリオンの製品化に繋がったのである。
ただし、河森監督としてはいつもの事である。

月面に敵ごと拳を叩きつける『無限拳』は柳田理科雄氏の『空想科学読本』の5巻で現実の物理法則に則した科学的な考察がなされており、『足腰が乗っていないため手打ち以下のパンチとする』説と、『伸びる速度が尋常でないため月に叩き付けた瞬間天文学的な威力が発生する』説について述べられている。
ただし、後者の場合、アクエリオン自身や地球そのものも尋常でない反作用を受ける事にもなる。特に『スパロボZ』で何度も月面に叩きつけていても大丈夫だったアクエリオンと地球はタフ過ぎる。
この考察は アクエリオンの公式サイトにも掲載されている ので是非見てほしい。


追記・修正は月まで手を伸ばせる方にお願いします。

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最終更新:2024年11月13日 16:34