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リングマ

登録日:2011/05/10 Tue 08:26:01
更新日:2024/12/07 Sat 09:52:24
所要時間:約 6 分で読めます





ポケットモンスター』シリーズに金・銀から登場したポケモン

■データ


全国図鑑No.217
分類:とうみんポケモン
英語名:Ursaring
高さ:1.8m
重さ:125.8kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:ノーマル
特性:こんじょう(状態異常の時、攻撃が1.5倍になる。やけどによる物理技のダメージ半減効果は無視)
  /はやあし(状態異常の時、素早さが1.5倍になる。まひによる素早さ低下は無視。フィールドで先頭にすると野生のポケモンと出会いにくくなる)
隠れ特性:きんちょうかん(相手はきのみを食べられなくなる)

種族値
HP:90
攻撃:130
防御:75
特攻:75
特防:75
素早さ:55
合計:500

努力値:攻撃+2

ヒメグマがLv30で進化する。
ヒスイ地方で満月の夜に「ピートブロック」を使用するとガチグマに進化する。


■概要


ぬいぐるみのような愛らしいヒメグマから一転、凶悪で厳つい面構えの巨体になった。
発売当時、進化形を知らずヒメグマを一生懸命育ててショックを受けた女性トレーナーも多いかと思われる。
なおヒメグマも攻撃種族値80という進化前にしては恐ろしい攻撃力を持つ。可愛いらしい見た目でもやはり熊といったところか。

巨体に似合わず木登りが得意で、主に木の実を食べる。
木に登らずとも、木をへし折ってしまうことも。
毎日エサを求めて森を歩き、縄張りのエサのなる木には爪で印を付けていく。

冬眠をする習性があり、冬が近づくと餌を集めるために野山を徘徊しているが、この時期のリングマは空腹からか進化先のガチグマ以上に凶暴な性質となっている。

モチーフはツキノワグマ(月輪熊)。
「輪熊」をそのまま読んでいるだけでなく、「リング+クマ」のダブルミーニングにもなっている秀逸なネーミング。

色違いは進化前含めてあまり生物らしくはない鮮やかな蛍光色のグリーン。通常個体が比較的オーソドックスなクマの体色なので、割と違和感は強い。


■ゲームでのリングマ系


初登場の『金・銀』では当初は『銀』にのみ出現。
『クリスタル』でも出現し、暗闇の洞穴でレア枠として朝にのみ出現し序盤から捕まえることが出来るので旅パに入れやすくなった。
当初は突出した物理火力以外は地味目で、一部のファンを除いてあまり使用されていなかった。
しかしシリーズを重ねる事に大幅な強化がされていき、現在では馬鹿にならない地位まで登り詰めている。
だが、それでも今なおややマイナーなのはご愛嬌。
もっとも、後述のアニメでの活躍っぷりからトレーナーが増えたのは事実である。


ポケモンコロシアム』ではシナリオクリア後にスナッチ団アジトでダークポケモンとして登場する。

続編の『ポケモンXD』では、最序盤にヒメグマがダークポケモンとして登場する。
進化後の攻撃力の高さや強力なタイプ一致技の「おんがえし」を思い出すことから主力として使える。

スカーレット・バイオレット』では、セルクルジムリーダー・むしタイプ使いカエデが切り札としてヒメグマを使用してくる。
むしタイプのジムでヒメグマを繰り出して来る事に「!?」となった人も多いと思われるが、本作からの新要素「テラスタル」によってむしタイプに変化させて来るのである。
タイプ一致で「れんぞくぎり」を使ってくるので、早めに対処出来ないとこれだけで壊滅する恐れもある。このためだけに第四世代以来の「れんぞくぎり」習得を…?
クリア後の再戦では、しっかりリングマに進化している。

■対戦でのリングマ


第五世代で大幅なインフレが起きたものの、非常に高い攻撃力は今も現役。
ずば抜けた攻撃力を筆頭にHPも高めで、他の面は平均的で足は遅いという典型的な重戦車パワーファイター。

必然的に物理アタッカーとしての育成が基本になるが、意外と特攻も並程度はある。
特殊技のレパートリーが狭過ぎるものの、タイプ一致「はかいこうせん」は十分な威力になる。
「かえんだま」や「どくどくだま」など自分を状態異常にさせるアイテムで自発的に特性を発動させ、
状態異常時に威力が上がる技「からげんき」をタイプ一致で相手を仕留めるのが基本的な戦法。
オオスバメも同様の戦法を使えるが、こちらは素の攻撃力が大幅に勝っているのでその凄まじい攻撃を受けきれるポケモンは限られており、極悪なコンボとして名高い。

また、もう一つの特性「はやあし」によって鈍足をある程度は補え、
その場合も元から高い攻撃力と「からげんき」などでパワー重視型に比べると低い素早さをフォローできる。
なお根性型と違いやけど状態の攻撃半減が無効にされないため、持ち物は「どくどくだま」一択。

自身の特性を発動させた後は「なげつける」で相手も状態異常にすることも可能。

よほどセオリーを無視するトレーナーでなければ、アイテムを安全かつ確実に発動させる為に初手は必ずと言っていいほど「まもる」を使用してくる。
ただ、逆に言うと「どうせリングマは初手まもるでしょ」と思い込んで補助技などを積んでくる相手にいきなり殴りかかってくる個体もいなくはないので、「セオリーはあくまでセオリー」と考え過信は禁物である。

鈍足に加えてアイテムの都合上どんどん体力が減っていくので場持ちは悪く、それほどフィールドに長居はできない。

ノーマルタイプらしく「ストーンエッジ」や3色パンチ、貴重な「インファイト」等、サブウェポンは豊富。
ただ、上述のように一致技の火力こそが最大の魅力なので主要な対策の「じしん」や「ほのおのパンチ」以外はあまり使われないことも多い。


なお、第四世代あたりから進化前と進化後で覚える技が真逆になっている。

ヒメグマ⇔リングマ
「つぶらなひとみ」⇔「にらみつける」
「なげつける」⇔「アームハンマー」
「あまえる」⇔「こわいかお」

ヒメグマはつぶらな瞳の甘えん坊だが、リングマは見た目通りに凶暴で相手をブン殴らんという勢いである。


第六世代ではタマゴ技でフェアリー技「じゃれつく」を習得。
相変わらず怖い風貌に似合わない技だが、これで苦手な格闘タイプにも多少は対抗しやすくなった。
「こんじょう」型では一致「からげんき」の方が強力なので、それ以外の型で採用したい。

第七世代ではやけどのダメージが減少したため、さらに「こんじょう」型が使いやすくなった。

LEGENDSアルセウス』において進化系・ガチグマが登場した事もあり、第九世代ではしんかのきせきの適応対象に。
しかし、持たせてなお物理耐久はガチグマを下回る。

ポケモンGOでのリングマ


ヒメグマ自体が比較的入手しやすく、さらにリングマの状態で現れる可能性もそこそこ高い。
リングマの捕獲率は進化形だけありやや低めだが、異様なほど近くに出現してくれるためボールはとても当てやすくカーブボールも狙いやすい。
育成の手間がかからない割にはCPは優秀な部類に入るため、初心者に愛用されるポケモンとなっている。
特に通常技・スペシャル技共にかくとう技を使えるのが地味にありがたく、ジム戦で頻繁に相手どることになるハピナスカビゴンケッキングバンギラスなどを落としやすいのが強み。

■アニメでの活躍


もっぱら野生の個体がサトシたちやロケット団を森の中で襲う役目が多いが、襲ったとしてもそれなりにちゃんとした理由(子供が生まれる時期には外敵を追い払う等)があったりすることもある。
進化前のヒメグマならともかく、リングマを使うトレーナーはあまりいない。
それ以外の役目では、ヒメグマと親子で行動することがほとんど。

数少ないトレーナーの手持ちポケモンとしては、シンジのリングマ(CV:石塚運昇)が最も有名。
迷いの森でサトシに襲いかかってきた個体を捕獲したもので、捕獲した時の評価は「まあまあ」だったが、作中での勝率は比較的高い。

どれくらい強いかというと、アクアジェット、跳ね返された自分のきあいだま、ソニックブーム、つばめがえし、でんこうせっか、アイアンテール、10万ボルト、かえんほうしゃ(2回)、あなをほるを喰らってようやく倒れるくらい。
それまでにブイゼルムクホークピカチュウを戦闘不能にした。
他にも相性で劣るジュンサワムラーの”メガトンキック”、”インファイト”、”とびひざげり”を受けていたにもかかわらず、”ブレイズキック”でやけど状態となり特性「こんじょう」が発動して戦闘不能にした。

伝説系レジロックに対しては、シンジが冷静さを欠いていたこともあって通用しなかった。
それ以外はヒコザル(まだリングマがシンジにゲットされる前の野生だった時、サトシにゲットされたヒコザルとバトルした時、エイチ湖のフルバトルでブイゼル、ムクホーク、ピカチュウと連戦して消耗していた時)にしか負けておらず、
前者に関してもレジアイスの”でんじほう”にまひ状態になったが耐えきった上で”ストーンエッジ”を喰らっており、その恐るべきタフさがうかがえる。

ちなみに凶悪な顔つきだが、笑顔で喜んだり踊ったりする様はとっても可愛らしい。


追記・修正はヒメグマを進化させてからお願いします。

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最終更新:2024年12月07日 09:52