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ニセコイ

登録日:2012/05/28 Mon 22:32:32
更新日:2024/11/07 Thu 11:54:01
所要時間:約 5 分で読めます






運命って、信じるかい?





『ニセコイ』は、週刊少年ジャンプで連載していたラブコメ漫画である。
作者は、同じく少年ジャンプで『ダブルアーツ』を連載していた古味直志。単行本は全25巻。


【概要】

ジャンプのラブコメと言えば、『I”s』『いちご100%』『To LOVEる』など思春期の男子を喜ばせるお色気多めな作品が多かったが、この作品はあまりエロ分は濃くなく、シチュエーションやキャラの可愛さでニヤニヤさせる作品である。
展開は比較的王道を突き進むもののそれが昨今では逆に新鮮であり、読者を存分にニヤニヤさせた結果、単行本1巻は瞬殺。即座に重版がかけられた。

単行本の部数は1000万部とジャンプラブコメ漫画トップクラスの実績であり、連載期間の長さで見てもジャンプのラブコメ漫画ではトップクラスである。
一方、ラブコメを週刊ペースで長期連載するという事情もあってか、主人公の恋愛的な心理描写にも徐々に無理のある場面が増え始め、物語の末期にはキャラの設定上の矛盾や超展開も発生し、ファンの間で賛否両論の嵐も吹き荒れた。
このような実績や連載末期のシナリオ展開などもあって、連載終了後の現在でもSNS上ではラブコメ漫画の話題になると本作の名前を見ない事の方が少ないレベルであり、良くも悪くもラブコメ漫画のジャンルでの影響力は大きい作品だったと言える。


【メディア展開】

人気からこれまでに3媒体で展開されている。

VOMIC

2012年6月に発売されたもので、声優勢はテレビアニメ版と異なる。

テレビアニメ

2014年1月から第1シリーズが放送され、MBSを筆頭に深夜枠で放送。なんと製作はあのシャフト
オーソドックスな内容にシャフトの演出が合うのかどうか不安しかないが、果たして…

ちなみにアニメのキャッチコピーとして「偽恋物語」というワードがある。ん?
2015年4月から第2期が放送された。

実写映画

2018年12月に公開。

漫画作品の実写化恒例の「現実で再現するには無理がある原作絵」「現実で何とか再現しようとした結果安いコスプレっぽくなった服やメイク」といった要素が備わっており、公開前の反応はありがちな地雷実写化作品と見る声も多かった。
宣伝などもギャグコメディっぽさが強調されており、おふざけ感が強めとなっていた。

しかし、公開後は前評判の期待値の低さに反して評価はそこまで悪くなく、原作ファンからも実写版を評価しているという人も少なからず出ている。
原作のエピソードを一本の映画にまとめたシナリオ構成を評価する声がある一方、その短縮の都合の悪影響を受けたキャラもいるという指摘も。

余談だが人気投票で万里花へ大量に票を出した事で物語ラストで間接的に登場を果たした千葉県のYさんもエキストラで出演している。


【あらすじ】

ヤクザの組長の息子である一条楽は、その家庭環境を除けばごく普通の高校生。
ある日、彼のクラスに金髪の美少女、桐崎千棘が転校してくる。
喧嘩っ早く、楽とは相性最悪・犬猿の仲の千棘だが、家庭の事情により二人は恋人同士のフリをすることになる。


【登場人物】

CVはテレビアニメ/VOMIC版の順(VOMIC未登場キャラは省略)

  • 一条 楽
CV.内山昂輝/松岡禎丞
演.中島健人
本作の主人公。地元では有名なヤクザの元締め“集英組”組長の息子である。
しかし、彼はその境遇を良く思っておらず、一流大学に入学しゆくゆくは公務員になることが目標。
ヤクザの家系だがガタイは標準的なものであり、本人曰く喧嘩は超弱い。
料理と演歌が得意であり、几帳面な性格である。
10年前に「約束」を交わした女の子を探しており、その時受け取った鍵穴のついたペンダントを肌身離さず持ち歩いている。その一方で楽自身は同級生の小野寺に想いを寄せている。
千棘とは性格の不一致もあり犬猿の仲だが、成り行き上恋人役を演じることになり、事あるごとに言い争いを繰り広げている。


  • 桐崎 千棘
CV.東山奈央/戸松遥
演.中条あやみ
本作のヒロイン。アメリカのギャング組織“ビーハイブ”ボスの娘であり、アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフ。
腰まで届くほどの金髪が特徴で、スタイルもいい美少女である。
しかし見た目と裏腹に性格は男勝りであり、腕っぷしも強くすぐに手が出る。実はくすぐりには滅法弱く、特に腋が一番の弱点である。料理の腕はガサツな性格もあり壊滅的。正反対の性格の楽とは恋人同士を演じることになってからも喧嘩ばかりしており、ほとんどの場合彼女が一方的に楽を殴り飛ばして終わることが多い。
その境遇から、楽と同様に友達作りに苦労している。
楽と同じく10年前に「約束」を交わした男の子がいるようだが……?


CV.花澤香菜/金元寿子
演.池間夏海
本作のヒロインの1人であり、楽や千棘たちのクラスメイト。実家は和菓子屋を経営している。
明るく温和な性格で、誰からも好かれており男子からの人気も高い。
楽から好意を寄せられており、彼女自身も楽の事が好きなのだが、お互いの気持ちには気付いていない。
見た目は完璧だが味は壊滅的な料理を作るため母親からは家以外では料理を禁じられている。
年季の入った鍵を持ち歩いているが果たして……?


CV.小松未可子
演.青野楓
千棘のボディガードとして転校してきたイケメン
常に武器を隠し持っており、楽を敵視している。
しかし、男装しているものの実は女の子であり、誠士郎という名前は彼女を男と勘違いしたクロードによってつけられたものである。
当初は楽を敵視していたものの、楽と触れ合うようになり、だんだんデレはじめた。なお、かなりの巨乳である(Fカップ以上?)。


CV.阿澄佳奈 
演.島崎遥香
楽たちの高校にやってきた転校生。
楽と10年前に出会っており、楽の許婚である(酒の席で楽の父親が口走った)。
父親は警視総監であり、彼女もまたお嬢様である。
普段は丁寧な言葉遣いで話すものの、素になると九州弁が出てしまう。
楽への好意を全く隠すことなくとにかく積極的であり、現恋人(役)の千棘とは何かといがみ合っている。


  • 宮本 るり
CV.内山夕実 
演.河村花
楽たちのクラスメイトであり、小柄で無表情な眼鏡少女。
小咲の恋を応援しており、奥手な彼女に代わり半ば強引に楽へのアプローチをかけることもしばしば。 


  • 舞子 集
CV.梶裕貴/神原大地
演.岸優太
楽たちのクラスメイトであり、数少ない楽の親友にして顔芸担当。
陽気な性格で、他人の色恋沙汰についてやたらと鋭い。
楽の気持ちに気付いていながら茶化すこともあり、るりからは邪険に扱われることも多い。


  • クロード
CV.子安武人
演.DAIGO
ビーハイブの幹部であり、千棘の保護者的存在。
とにかく過保護であり、彼女の行く先々に出没し、果ては交友関係までも調べ上げるなどもはやストーk(ryで、一度余りに行き過ぎた行動をとったせいでボス(千棘父)の怒りを買ったことも。
楽と千棘の偽りの恋人関係を最も強く疑っている人物であり、楽に対しては敵意を隠さず、彼を貶めるため影で暗躍する。


  • 奏倉 羽
CV.堀江由衣
チャイニーズマフィア「叉焼会」の首領。楽の年上の幼なじみでもあり、10年前の出来事を楽たち以上に憶えている。
19歳だが飛び級で大学を卒業しているため楽たちの通う高校の教師(楽たちのクラスの担任)となる。


  • 小野寺 春
CV.佐倉綾音
小野寺小咲の1歳下の妹。
姉とは前髪の分け方が左右対称になっていて、アホ毛が立っているのが特徴。
中学は全寮制の女子校に通っていたが、高校進学にあたって姉と同じ凡矢理高校へと入学する。姉と違って性格も母に良く似ており、強気な物言いや表情が似通っている。基本強気な性格だが、くすぐりにはとても弱い。
味が不安定な姉と違って、料理は得意。(というよりも、姉の惨状ゆえに仕込まれたという事情もあるが)
一方で方向音痴な所があり、一人で人混みに入るとすぐに迷子になってしまう。


【物語の鍵】

  • 10年前の約束
楽が「とある女の子」とどこかの場所で、何かを約束した事。

約束の証として楽は鍵穴付きのペンダントを所持、現状では千棘、小咲、万里花、羽がペンダントを開けられると思われる鍵を持っており、主要ヒロインはその頃は仲が良かったらしい(更に鶫もいたらしい)。

羽は10年前のことをかなり憶えている模様で、万里花も何かしらの事実を憶えているようである。




追記修正は10年前に女の子と「約束」した人お願いします。

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  • 実写化
  • 千葉県のYさん
  • 集英社
  • 完結
  • 2011年
  • 後半は賛否両論

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最終更新:2024年11月07日 11:54