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城下町のダンデライオン

登録日:2015/03/16 (月) 22:17:42
更新日:2024/06/15 Sat 03:11:28
所要時間:約 20 分で読めます




COMIC FUZにて連載中の4コマ漫画、作者は「俺、ツインテールになります。」のイラスト担当なども手掛けている春日歩、単行本は既刊6巻。
とある特殊な11人の大家族の日常を中心としたホームコメディである。

掲載誌については元々は「まんがタイムきららミラク」で連載されていたのだが、ミラク廃刊に伴い2018年1月号よりきらら本誌に移籍。
その後、2019年9月号で話が一区切りついたのを機に長期休載に入る。
そして一年後の2020年8月、新章連載開始と同時にCOMIC FUZへ移籍と少々複雑な経緯をたどっている。

2014年11月発売のきららミラク1月号にてアニメ化決定の情報が入っており、2015年7月よりTBS、BS-TBS等で放送が開始された。


◆あらすじ

とある国家を治める国王の一家である櫻田家、家族全員がそれぞれ特殊な力を持ち、
国中が200以上の監視カメラで溢れ返る中、次期国王を決定する為の支持率の上下に一喜一憂しながら、
櫻田家の子供たちは日々の生活を過ごしている。


◆登場人物

■櫻田家

  • 櫻田総一郎
CV:松本大
櫻田家の父親にして現国王のナイスミドル。
統治している王国の人口は約一億五千万人ほど(全国民による世論調査の有効票が約一億五千万)。
国名や地理といった詳細情報は現時点では一切不明であるが、街並みは現代日本のものにほぼ近い。
……街中に監視カメラがあることを除けば。

突拍子も無く子供たちに平等なアピール機会を設けるために勝負をさせてそれを全国生中継させたり、
仕事の関係で長期外出する際には娘の反対を押し切って専属の特殊部隊に家を監視させるなど、
行動は良くも悪くも自由奔放フリーダムにして極度の親バカ気味。
しかし、将来自分の立ち位置を継ぐことになる子供たちにその覚悟はきちんと決めておいてほしいと戒めたり、
自身の能力に悩む娘の葵を慰めたりと決める時には決める良い父親である。

学生時代は修とよく似た容姿をしており、性格も同様にのほほんとしたマイペースの無気力系。
常に使用人が付いているということも含めて「王族」という肩書きに煩わしさを感じており、
一般の高校に入学したのも周囲の反対を押し切ってとのことだった。
母親は幼い頃に、父親つまり先代の国王と思われる人物も高校に上がる前に亡くなっており
一人っ子ということもあって家族という概念をよく知らなかったが、
後の妻である五月とその家族との出会いを経て家族の暖かさを知った。

詳細は不明だが子供たち同様に、他人のことを『色』で見る力を持っていたらしい。


  • 櫻田五月
CV:ゆきのさつき
総一郎の妻、つまり一家の母親だがパッと見は姉妹と言っても通用するロリロリキュートなお母さん。
下の名前が担当声優と同じだが、おそらく偶然だろう。

旧性は東雲、総一郎と出会う前は小さな一軒家に住む5人兄弟の1人というごく平凡な家庭の生まれ。
両親は共働き、母親らしい優しさ溢れる今とは違いどこか投げやりでされど気の強い女学生だった。
総一郎とは使用人をまいてこっそり屋上に逃げ出してきた際に出会い、そのまま授業をサボって街中連れ回した末に自宅へ招待。
総一郎のフルネームを聞いても王族と気づかないなどどこか抜けた面も。
ただ、総一郎と同じく家族という繋がりに思い入れを持っているという確かな優しさも当時から見られた。


  • 櫻田葵
CV:茅野愛衣
長女、17歳→19歳、誕生日はクリスマスイブ、作中で高校を卒業し大学に進学している。
おっとり優しいお姉さんタイプで、妹や弟たちのことを思う余り少々過保護になってしまう一面もある。
そして逆に言うと怒らせるととんでもなく怖く、うっかり茜の秘密をバラしそうになった光をニッコリ笑顔で別室に連れ込んでO★HA★NA★SHIしていた。
自然と溢れ出る優しさから国民からの信頼も絶大で、次期国王決定選挙の国民投票では常に上位をキープしている。
だが本人は地位や名誉には興味が無く王になることを拒んでおり、
そんな物よりも家族みんなで穏やかに毎日を過ごせることを何よりも願っている。
3巻では王様は何をすればいいのか悩む茜や王族という身分を隠してアイドルを続けることに悩む光にアドバイスをしたりと
相変わらずの自然体な優しさを要所要所で見せている。

所有能力は対外的には一度学習したことをすぐさま記憶し二度と忘れない『完全学習(インビジブルワーク)』とされているがこれはフェイクであり、
本当は相対した対象にありとあらゆる命令を本人の意志と無関係に何でも聞かせることの出来る『絶対尊守(アブソリュートオーダー)』を持つ。
作中では買い物中にやってきたデパートに乗り込んできた強盗グループを穏便に追い返して一切の被害を出さず、
更に慌てる客たちからその記憶を忘れさせるといった凄まじさを見せつけていた。
能力が発覚する前、小学生の頃無意識の内に能力が発動してしまい、幼馴染の菜々緒、卯月、静流の3人に言った「私と友達になってほしい」という一言が命令として認識されてしまう。
幼少期は数日で能力が解除されていたものの、以来このことがトラウマとなり私欲で能力は絶対に使わないと硬く心に決めると同時に、
心の中でずっと「能力によってできた友達はずっと偽物の友達じゃないのか」という悩みを抱えていた。
しかし総一郎に言われた「きっかけが能力による強制だとしても、それが解除された今は自分たちの意思で友達でいる」という言葉と、
幼馴染3人による自分の誕生日を祝うサプライズによって救われることになる。

そして投票当日において総一郎の口から絶対尊守すらも誤診であり、葵の本当の能力は本心からしたいと思っているが後一歩を踏み出せず躊躇している人間にその一歩を踏み出させてあげる『本望鼓舞(ブレイブビリーバー)』であることが明かされる。
最終演説を聞きに来ていた幼馴染たちも能力関係なく出会った当初から友達でいてくれたという真実を知り、その上で葵は初めて国民の前でずっと隠し続けていた己の本心……
王様になんてなりたくなかった、王族たれと己を律し続けていたのが嫌だった、普通の女の子らしい生活をしたかったという全てを語り、
今までの姿とは真反対の年頃の少女らしい涙と共に自分を王様にしないでほしいという初めてのわがままを言い国民たちにも温かく受け入れられていた。
じゃあ2巻の過去回想で逆立ちしながらワンを実行に移した警官は何だったんだ、とは絶対に言ってはいけない。


  • 櫻田奏
CV:石原夏織
次女、16歳→18歳、2月生まれ、見た感じ一家の中では一番のナイスバディ。
クールで現実的、他人を口車に乗せることも得意、外では猫を被りおしとやかで国王争奪戦には最も熱心と言える。
家族に対しては普段どこか冷めた感じで接しており自分主義な面も目立つが、その実兄弟の中で誰よりも家族思い。
トラックに轢かれそうになった茜を救う為に躊躇わず能力を発動し、直後に飛び出してきた運転手をものっそい怖い笑顔で脅したり、
葵が必死になって茜の助けになってあげてほしいと頼み込んできた時にはツンデレ風味に了承したり、
更に茜が風邪を引いて寝込んだ時には普段の彼女の姿からは考えられない程に取り乱したりなどしている。
あと飼い猫のボルシチのことが大好きで、誰も見てない所でボルシチと2人きりだと恐ろしいキャラ崩壊を見せる。

国王任命の為の活動に力を入れている理由は、「幼少期に大怪我をした修の足を治してあげること」
幼い頃に茜の気を引きたい一心で自身の所持金をオーバーしてまで巨大なお城と階段を制作した際にそれが崩れてしまい、
奏と茜を助けるために飛び込んた修の姿を今でも引きずっている。
(その光景を度々夢に見たり、寝ている間に無意識に能力を発動して大量の包帯を精製したりも)

本選挙の時期が近づくにつれて段々と焦りのようなものが見られ始め、時には支持率上位に躍り出てきた茜に選挙を辞退してくれないかと頼んだりもしていた。
その変容に茜から苦言を呈されたり、修自身から過去の事故のことは気にしてないなどと言われて溜め込んでいた感情が爆発。
直後に突風に煽られてきた看板に激突しそうになるも嘗てと同じように修に救われことによりわだかまりが解消される。
以来、修をお兄ちゃんと呼ぶようになり、心機一転して純粋な気持ちで国王を目指すようになった。

所有能力はありとあらゆる物質、それも架空上の物から未来に開発される最新技術も含めて瞬時に生成可能な『物質生成(ヘブンズゲート)』
ただデメリットも多く、明確に欲しいと意思を持った瞬間に強制発動してしまい取り消しは不可能。
加えて発動の度に生成した物質に応じた金額が奏の預金通帳から引き抜かれ、破産すると近くにある物体を消失させることで賄われる。
幼少期に茜にせがまれて巨大なお城を作りだし、更に続けて屋上に上るための階段を作り出した際にお城の柱が消滅し、それによって崩落事故が起きてしまった。
その為、嘗ての過ちを繰り返さないために常に金銭の浪費には特に気を配っており、国家予算規模の貯金をしている。


  • 櫻田茜
CV:花澤香菜
三女、15歳→17歳、3月生まれ、出番の多さを考えるに本作の実質的な主人公に近い役割。
極度の人見知りで街中の監視カメラに映らないように気を配ったり、常日頃自分を慕って声をかけてくれる国民と上手く接することが出来ない。
が、困っている人を見捨てられず犯罪者(ひったくり)相手にも果敢に立ち向かったり、遅刻はしちゃいけないと学校に急いだりと、
何だかんだで王族の血を受け継いでいる者の1人であることが窺える真面目さも発揮している。
ただ、その真面目さが災いしてあるエピソードでは登校中にスカートが破れて短パンに履き替えようと思ったら予鈴が鳴ってしまい、
短パンを穿く前に学校に猛ダッシュして、気付かぬままそのままの状態で過ごすということをやらかしている。
そんなこんなで国王になることには最も消極的であり、国民投票の経過発表で順位が下がった時には泣く程喜んでいた。
(尤も、この時には発表側の手違いで投票数の桁を間違えており、本当は暫定1位だったというオチがついたが)
そして2巻では自身を取り巻く窮屈な現状を打破するという目的で心機一転、国王になることに本気で取り組むことを決意した。
また、その一連の流れで葵の提案により、奏の持ち出した認識阻害ゴーグルをかけて町中で人助けをするヒーロー、「スカーレットブルーム」としても活躍中。
(ただし奏の説明は嘘っぱちで何の変哲も無いメガネであり、国民には正体がバレバレであることに気付いていない)

そういった活動が功を奏してか3巻では人見知りもだいぶ解消されており、
ゴーグル付きとはいえ自分から街に繰り出したり、調子の悪そうな奏に買い物に付き合ってあげようとしたりしていた。
他にも奏が修のことを避けているのを察したり、岬と遥の争いの仲裁に入ったり櫻田家に共通する家族思いの一面も多々覗かせている。

実は幼少期は今とは真反対の正義感に溢れた積極性のある元気娘であり、自身の能力をフルに活用して人助けに奔走していた。
が、親友の花蓮が泥棒に人質に取られた際に体が震えて何もできなかったことがトラウマになって現在の人見知りな性格となってしまった。
茜は長い間このことを引き摺っていたのだが親友である花蓮と杏から、怖かったのは泥棒ではなくて花蓮が傷ついてしまうことだったということ、例え何も出来なかったとしても側にいてくれた事が嬉しかったと言われたことで多少は吹っ切る事が出来たようだった。
そのことも加えて選挙終了後、自分も変わらなくてはと決意を新たにし遂に人前でゴーグルを外すことができたのだけど上述したように国民には最初から正体がバレていたので……

新章突入後は櫻田家にホームステイすることになったアンジェの世話を積極的に焼くようになる。
が、何故かその流れで現役大学生なのにまた高校に通うハメになったり、校内の女生徒からチョップされることを要求されるなど何やらおかしな方向で支持を集めていた。

所有能力は自分自身と接触している物体の重力を操る『重力制御(グラビティコア)』
常人離れした怪力や跳躍、更には周囲の空気の重力を操ることによる衝撃波の発射など使用用途はなかなかに幅広い。
ただ、本人の性格と状況が災いして、跳躍時にはよくパンチラをしてしまうなどある意味で使い所を選ぶ能力でもある。
しかもそれがキッカケで大規模なファンクラブが出来てしまったりも。


  • 櫻田岬
CV:松井恵理子
四女、13歳→16歳、5月生まれ。
どこかしら癖のある性格をしている櫻田家の兄弟の中でも比較的常識的で社交的な性格をしている。
しかし、自身の能力の事もあって勉強や運動などで特に突出した物が無く平均的な自分にコンプレックスを抱いている一面もある。
双子の弟である遥のことは兄弟の中でも特に意識しており、遥が茜を始めとした他の兄弟に優しくしている姿を目にすると嫉妬するほど。
自分の分身や遥すらも巻き込んで度々会議という名の愚痴会を行ったりもする。
とはいえ、結局は遥に諭されることによって丸く収まることが殆どなのだが。

国王を目指すのも自分が一番であることを証明できれば遥に今よりも認めてもらえるという理由であり、
そんな自分のことを身勝手と思いつつも遥に打ち明けられずに応援されることに歯痒さを感じており、
3巻で遂にその心情を涙ながらに吐露し、国民の前で正式に国王選挙を辞退することを発表した。

所有能力は最大で7人の、それも各々違う分野で突出した能力を持つ分身体を生み出す『感情分裂(オールフォーワン)』
分身体の名前はユニコ(憤怒)、ライオ(傲慢)、ブブ(暴食)、レヴィ(嫉妬)、イナリ(強欲)、ベル(怠惰)、シャウラ(色欲)。
性格もヤンキー風、お嬢様風、ダウナー系の食いしん坊、弟にベッタリのセクシー風など多岐に渡る。
ただし元々同一人物なので、身体能力はともかく議論においては本体の岬から出てこない意見が出ることはない(ただし岬が目を逸らしていることを突き付けることはある)。


  • 櫻田光
CV:小倉唯
五女、10歳→13歳、10月生まれ。
天真爛漫、元気いっぱいの明るい少女であるが抜けている面もあり、肝心なところでミスをすることも多い。
次期国王任命に対する意欲自体はあったがこれといった活動はしていなかった。
だがテレビで売れ出し中の人気アイドルさっちゃんを目にしたことで、自分もアイドル活動をして国民の人気を集めることを決意。
紆余曲折を経て自身の能力を活用しての新人中学生アイドル桜庭らいととしてデビューを果たすことに。
当初は基礎練習などをサボり気味で個人本意でアイドルをしていたが、同事務所のさっちゃんこと米澤紗千子との衝突と和解を経て真面目に取り組むようになった。

アイドル活動を続けていく内に、アイドルであることそのものを楽しむようになるのと同時に、王族であることを公表して支持率アップに繋げるという当初の計画に疑問を抱くようになる。
親友の紗千子が「王族は何をやってもその後ろ盾で楽ができる」という偏見を呟いているのをたまたま耳にしてしまったこともあり、アイドルとしての成果を他の何かの糧にしたくないとし、桜庭らいとは桜庭らいとであり続けると正体を明かすことを中止することに。
そしてずっと自身の正体を隠してきた紗千子に真実を話し、彼女に認めてもらったことによって新たなスタートを切った。
そういう心情の変化もあってか今ではすっかりアイドルの方が本業となり、選挙活動への熱意は完全に冷めきっているようだ。

所有能力は自分含めた生物の成長を自在にコントロールする『生命操作(ゴッドハンド)』
作中では能力によって中学生や16歳の姿に変身している、16歳児の容姿から将来はナイスバディになることが確定済み。
また、姉の茜を7歳の姿にしたりもした。
持続時間である24時間の間は一度変化させた対象を再び変化させることが出来ないなどの制約があったが、後にレベルアップしたのか解消されている。

アニメ版の中の人は奏の中の人とのユニットでOPを担当、更にソロでEDも歌っている。


  • 櫻田栞
CV:鈴木愛奈
六女、5歳→7歳、4月生まれ、一家の中では一番の末っ子。
引っ込み思案で口数少ない大人しい性格、一番幼いということもあってか兄や姉たちからは大事にされている。
栞自身も家族のことを大事に思っており、一番歳の近い兄である輝の普段の言動に呆れながらも、自分を助けてくれた際には頬を染めて甘えてみたり、茜が風邪をひいた時にはおかゆを作ってあげようとしたり、一緒に寝てあげようとした奏に茜と一緒にいてあげてと言ったりもした。
巻が進むにつれて普通の表情をしている時の方が少なくなってしまい、基本的にジト目姿で描かれることが多くなっていたりも。
修が自宅に花を連れてきたときには彼女のことをまじまじと観察していた。

所有能力は人間以外の動植物、更には生命の宿らない無機物とすらも対話が出来る『物体会話(ソウルメイト)』
他所の家の飼い犬から買い物の為に書き記したメモなど非常に幅広い。


  • 櫻田修
CV:木村良平
長男、16歳→18歳、2月生まれ、そして変態。
無気力ダウナー系の人物だが、裏では奏を国王にさせないための裏工作で駆け回ったりしている……とのこと。
実は茜ファンクラブ会員No.2の地位を有しており、兄弟内での家事当番の変更にかこつけて茜の髪型を自分好みに変えさせようとしたり、
茜のいる前で「おっぱいは大きさではなく感度だ」などと豪語したりと、色々と言動にアレな部分が垣間見える。
次期国王任命に対してもやる気が無く、国民投票はいつも下位を行き来している。
その割に順位が下がることを喜ぶ茜が自分以下になった際にはそのことをねちっこく言葉責めしたりと大人げない一面も。
ここまで述べると何だか凄いダメ人間っぽく思えてしまうが、意外と初心で常識的な一面も持ち合わせており、
小学生の頃に知り合ったクラスメートの佐藤花のことを「そうそういない純朴な子」と記憶していたり、
それがきっかけで彼女に惚れられ修自身も満更ではなかった様子。

3巻では過去に奏と茜を助けるために大怪我をして、治療不能なレベルの後遺症を抱えていたことが判明。
そのことを今でも気にし続けていた奏の悩みを嘗ての再現を経て解消させた。
他、すっかり相思相愛になった花に正式にプロポーズをし、自宅へと招いたりも。
そして原作、アニメ共に何と彼が次期国王として正式に選ばれることに。

所有能力は自分と自分が触れている物をテレポートさせる『瞬間移動(トランスポーター)』
この能力のおかげで遅刻とは無縁である。


  • 櫻田遥
CV:村瀬歩
次男、13歳→16歳、5月生まれ、伊達メガネ装着で四女の岬とは双子。
自身の能力の関係でどこか冷めた性格で、あまり他人と積極的に関わろうとしない。
故に数字に捕われすぎで人間の感情の変化に疎いところがあり、奏の口車に乗せられてハメられそのことを指摘されていた。
双子ということもあってか岬のことは特に大事に思っているらしく、コンプレックスによる愚痴に付き合わされながらも、
「周りが変なヤツだらけだから、客観的で普通な今の岬が大事」と語ったこともあった。
岬以外にも、極度の人見知りの茜の為にネットに出回っている茜のファンサイトの画像の削除申請をして回っているなどという活動をしてるなど
方向性が多少異なれど彼もまた他の兄弟たちと同じく家族思いであると言える。

3巻では岬にすら内緒で全寮制の私立高校を受験して合格したことが発覚。
それが原因で今まで以上に仲がこじれた際に、仲裁に入った茜と岬の前で「ずっと岬と比較され続けて岬のおまけみたいに見られるのはもうウンザリだ!」という本心を打ち明ける。
だが直後に茜の鉄拳制裁と、岬もずっと自分のコンプレックスをわかっていたということを知り、和解。
以降は献身的に岬のサポートをするようになり、その姿が国民にも好意的に映って支持率がアップしていた。

所有能力はあらゆる事象の確率を数値化して測ることが出来る『確率予知(ロッツオブネクスト)』
確率予知とは言ったが飽くまでも目星でしかなく、正確な予知は不可能である。


  • 櫻田輝
CV:勝田詩織
三男、6歳→9歳、1月生まれ、この歳にして極度の厨二病患者
幼さもあって母の五月からは無暗に能力を使ってはいけないと釘を刺されている。
そのことを契約と称して右の掌にマジックで刻印を描いたり、右腕をジャッカルと称して鎮まれとか言ったり、
その他にも王の闘気だの悪魔改造などステキワードのオンパレードで、妹の栞からも冷めた目線で見られてしまっている。
挙げ句3巻では、栞や花を巻き込んだ世紀末ファンタジー全開な夢を見ていたりもしていた。
能力多用に関する言及も輝自身が自覚していないそそっかしく且つ危なっかしい性格を考えてのことだと思われている。
ただ、他の多くの兄や姉たちに共通している家族思いの一面もきちんと持ち合わせており、
作中では狂暴な野良犬に襲われそうになった栞を救うために、躊躇なく能力を解放して野良犬を威圧し追い払うといった男らしさも見せている。
また、王族という立場を盾にした行動は恥ずべきものだときちんと認識しているようで、
姉の茜が権力を使ってまで憧れのアイドルである紗千子に会おうと考えていた際には、それは正義に反すると声を大にして訴えていたりも。

所有能力は強化によって大人顔負けの凄まじいを力を発揮できるようになる『怪力超人(リミットオーバー)』
能力発動後は片足で踏み抜くだけでコンクリートの道路を粉々に粉砕したり、一飛びで数十階建ての高層ビルを飛び越えられそうだったり、
アニメ1話ではビルの外壁を素手でよじ登ったりと、常識外れの身体能力を見せつけている。


  • ボルシチ
CV:速水奨
櫻田家の飼い猫、木に登って降りられなくなっていた所を光に救出されそのまま居つくことに。
命名したのは奏で気に入っているようだが、修や岬にボロクソ言われてしまったので名乗り出なかった。
よくビニール袋を噛んでいる他、茜の胸の上を絶好の寝床として気に入っている。
その理由が「古巣の段ボールを思わせる、硬い中にも適度な柔らかさと温もりがあるから」という何とも言えないものだが。


■その他の登場人物

  • アンジェリカ・W・ローゼ
櫻田王家とは違う西洋王家のお姫様。15歳。名前だけなら1巻終盤に出ていたが本格的な登場はかなり後となった。
国王である父親の「世間知らずのお前に一般的な価値観を学ばせる」という命令を受け、櫻田家に居候の身となる。
総一郎と五月の方針で一般庶民と遜色ない生活をしていた櫻田家とは真逆の典型的な温室育ち、箱庭暮らしなお姫様。
到着早々に櫻田一家の家屋を厩舎呼ばわりしたり、買い物も1人でまともにできなかったり、挙げ句にトイレでの用足しにすらも手伝いがいたりとズレまくりの感覚を如何なく披露していた。
そんなもんだから当初は歳が同じ遥との対立を始めとして何かとワガママを垂れるシーンも多かったのだが、茜を始めとする皆との交流を経ながら少しずつ成長しているようである。

ところがある日、プールの授業で溺れかけた茜にパニくりまくりながら人口呼吸を実行した際に不思議な感覚を覚え、
その正体がわからぬまま葵に相談を持ちかけ、「その人と家族になりたいんじゃないか」というアドバイスを受けて心機一転、ロングの髪をバッサリカットしたりなんてことも。

櫻田一家と同じく特殊能力持ち。
彼女は壊れた物や他者の傷をも元通りに復元する『追憶復元(リプライスレス)』を扱う。


  • アルヴィン・R・ローゼ
アンジェと同じ西洋王家の弟二王子で彼女の姉。
キザッたらしいイケメンで茜に心底惚れ込んでおり、新年会で遭遇した時にも三日前に会ったばかりの様である。
しょっちゅう茜に結婚を迫っては冷たく断られた挙げ句にお兄様と呼ぶ修と口論に発展し、茜には完全無視されるのがお約束の様。
ただ、アンジェとのシーンを見るに兄妹仲は良好なようである。


  • 佐藤花
CV:相坂優歌
修のクラスメイトの女子生徒。牛乳大好き。
修とは小学4年生の頃に初めて出会い、高校で再会した時にそのことを覚えてくれていた修に惚れる。
存在感が薄いことを気にしており、年頃の女の子らしくおしゃれしているが、その内面は上述したように修が気に入る程の純朴少女。
修に告白した際に、彼の語った「奏を国王にさせないための工作活動で忙しい」という理由を汲んで、返事を保留にしている。
だが後に茜と2人きりになった際、能力の暴走で困り果てている茜を救うため、周囲の目を引く為に大々的に修への愛を叫ぶという超大胆な行動を取っていた。
3巻では度々修とデートするようになっていたりとすっかりラブラブに。
商店街のおっちゃんおばちゃんたちには2人一緒にいる姿が嘗ての総一郎と五月を思い起こさせるようである。
そして櫻田王家が住んでいた宮殿のテラスで遂に修からプロポーズされ、後日自宅へと招かれる。
特に修と仲良くしているという理由で嫉妬されていた素の奏を前に、修への真っ直ぐな気持ちを伝えて奏を赤面させたりといった光景も。


  • 福品創
CV:中尾智
茜と同じ学校に通うメガネ男児の1年生。そして(茜ファンクラブの)会長を務めている。
人目立ちしたくないという茜の意志を汲み、ファンクラブの会員と共に影でサポートしつつ茜のことを見守っていた。
が、奏の口車に乗せられて茜の恥じらう姿をもっと見てみたいという男の本能に従った結果、ファンクラブを二分させることになってしまったらしい。
茜がスカートを履かずに登校してきた異常事態時には「スカートどころかその下も履いてないんじゃないか!?」などと熱弁したりもしていた。


  • 鮎ケ瀬花蓮
CV:早見沙織
茜の親友の女子生徒。茜とは小学生時代からの付き合い。
その小学生当時に自宅で茜と二人っきりだった際泥棒被害に遭い、それを茜によって救われることになるのだが、この経験が茜にトラウマを植え付けることになった。
茜のパンツを見て鼻血を吹き出したり、茜に「将来は花蓮と結婚しようかな~なんて」と言われて頬を赤らめたりとソッチの気があるような言動が多く、
上記の過去回想の末に茜を慰めた後、茜から「結婚は冗談として私の秘書官でもやってみる?」と言われた際に落胆していた辺りガチっぽい。


  • 松岡
CV:鎌田匠
光が所属しているアイドル事務所のプロデューサー。
光のアイドルとしての素質の高さを見抜き、国王である修一郎に頭を下げてまでアイドルデビューを認めさせてほしいと頼み込んでいた。
光が王族であることを知っているのは彼だけであり、そのことでスケジュール管理に苦労したり、マネージャーの女性からロリコン呼ばわりされてしまったりする苦労人。
だがアイドルに懸ける思いは真剣そのもので、「アイドルは不完全でよく、一生懸命やりきった中のダメな部分もファンは認めてくれる」という持論を持つ。


  • 米澤紗千子
CV:三澤紗千香
売出し中の人気女子中学生アイドル、通称さっちゃん。デビューしたてのライブで集客数10000人を記録している。
才能やコネに恵まれず鳴かず飛ばずの下積み時代を懸命な努力一つで伸し上がってきた実力派。勿論、学業も疎かにはしていない。
故に選挙活動の一環で真面目にアイドル活動に取り組んでいなかった光のことを当初は嫌っており、
努力が才能に勝ることを証明してみせるとして、光を冷たい言葉で拒絶したりもしていた。
しかしそのことがきっかけで光が本気になり、光と合同のツインライブでムキになりすぎた余りミスをしてしまい落ち込む中、
酷いことを言ったにもかかわらずそれでも自分を励まそうとしてくれる光の姿を見て彼女と和解した。
彼女のアイドル事務所でも次期国王選挙のことが話題になる中、自身は王族への興味があまりないばかりか、
「凡人とは違って王族はその後ろ盾で何の苦労もしない、それこそアイドルなんかやったらあっという間に人気者」なんてことを呟いたりもしていた。
その後に松岡とらいとの話を扉越しに中途半端に聞いて、らいとが引退するなどと勘違いしたり、
偶然にもらいとの正体が櫻田王家の五女、光であることを知ってしまったりと色々あって精神的に不安定になっていたが、
和解してからずっと光の側で彼女が本気でアイドル活動をしていること、引退するわけではなくこれからも一緒にやっていける嬉しさなどもあり、
光が自身の口で直接正体を明かした際にも、王族への偏見抜きに光自身のことを1人のアイドルとして認めていた。
そういったこともあって正体発覚後は光に自宅に招かれたり選挙活動の手伝いで呼ばれたりもしている。
そして遥にフラグらしきものを建てた。

おまけページではバレバレの変装をして会いに来た茜の事に全く気付いていなかったり、
国民中に正体のバレバレなスカーレットブルームのことすらも茜とわからずに、正体は王族なんじゃないかと真剣に語っていたりと天然ぶりを垣間見せている。


  • 曽和
CV:藤田しずく
学生時代の総一郎に宛がわれていた世話役兼護衛のメイドさん。
超が付くほど誠実で純真な性格で、常日頃四六時中、学校内でも付きっきりで総一郎の後ろについて回る。
しかも、お手洗いと称してこっそり抜け出した総一郎を二時間以上もトイレの前で待っていたり同じようなことを十七回も繰り返していたり、
すっとぼける総一郎に逆に平謝りしたりと、純真を通り越して最早天然の領域に達していると言っていいかもしれない。
現在は一人暮らしを始めた葵のボディーガードを務めているようで、スーツ姿のショートヘアーな外見で真面目過ぎる性格も相変わらずのようである。


  • 玉緒と美緒
ガード下で猫の親子の面倒を見ている女の子の姉妹。
強気で仕切り屋のロングヘアーの姉の玉緒と引っ込み思案で口数少ないショートヘアーの妹の美緒。
姉の玉緒は父親が猫アレルギーなためガード下で面倒を見ているが、父がお金を稼いでくれるからこの子たちのご飯が買えるからそれで十分と言ったり、
親が子供を守ろうとするのは当たり前のことだと断言したり、彼女たちもまた家族という存在を大切にしている。
姉の玉緒は茜の大ファンなのだが、ゴーグルをしているだけでその正体に気づけず、
ふとした拍子でゴーグルが外れるまでその正体に全く気付いていなかった。
妹の美緒は初見ですぐさま察していたものの、彼女自身は奏のファンらしい。


  • 綾瀬
遥のクラスメイトでクラス委員長。
遥に対して自分のことを委員長ではなく名前で呼ぶように要求したり、アンジェ編入の際には「相手がどんな身分だろうと気にしない」と宣言したり、
遥とアンジェが2人きりだと知るとそわそわしたり強引に間に割って入ったりと実にわかりやすいリアクションを繰り返している。





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最終更新:2024年06月15日 03:11