登録日:2016/06/12 (日) 00:25:02
更新日:2024/03/06 Wed 22:59:21
所要時間:約 12 分で読めます
「あたしは、勝負と名がつくものには全部勝つんだ!」
CV:桜乃ひよ
身長:145cm
3サイズ:68(AA)/52/76
国籍:日本
所属:国立御久仁学園東学舎塔1年1組
東学舎塔生徒会会計
趣味:
ゲーム
特技:
ゲーム
苦手:勉強
欠点:プレッシャーに弱い
入学式当日に勝手に校舎に入り込んでいた中、変質者扱いされて逃亡していた蒼とばったり出くわした少女。
当初は変質者を自分で捕らえて名を上げてやろうと息巻いていたが、いざ蒼と遭遇するとキョどりまくり。
パニくって自己弁明しようとする蒼の言動にすら慌ててヤケクソ気味に自信の魔法を乱発していた。
誤解が解けた後、入学式の最中で蒼と再会し八つ当たり同然の言葉を投げかけたりもしたが、根が素直で優しい蒼の本質を知ってすぐに仲良しに。
機械音痴で
ゲームにも疎い蒼を(無理やりとはいえ)弟子一号として認め、共に行動するようになる。
兎にも角にも根が真っ直ぐであり、自身の感性に任せるままに後先考えず突っ走るタイプ。
混じり気や裏の無い純粋なありのままの自分を曝け出していることが殆どなので、周囲を巻き込みつつも好かれやすいタイプ。
そして
プロフィールを見ればわかる様に大のゲーム好き、というか生粋の
ゲーマー。
それも単に趣味が転じてなレベルでは無く、日本チャンプという確固とした実力も持つ。
特に世界的に人気な大戦格闘ゲームである
Withc's Gardenが大のお気に入り。
持ちキャラはコンボ主体の
エクレアで、彼女に憧れて自身の使う魔法にもそれを反映させるほど。
ほのかや一葉と共に生徒会会計として就任。
いずれは御久仁学園に
ゲーム部を設立するという密かな野望を抱きつつ、生徒会室に持ち込んだ
ゲームで遊ぶ日々を過ごしたり。
西塔生徒会会計であるターニャことタチアナ・M・パブロワはWithc's
Gardenの世界大会でぶつかり合った因縁の相手。
尤も、ターニャの方はその辺りを意識している様子は殆ど見られないのだが。
世界大会でターニャに惨敗した時もそうだったのだが、本番のプレッシャーに極端に弱いタイプ。
共通ルート序盤における蒼との一悶着における態度の変貌もある意味伏線だったのかもしれない。
魔女としての属性は雷。
瞬間的な最大出力は凄まじいものの、技術力や長時間維持などの面には劣っているなど荒削りな面も多い。
また、プロゲーマーならではの視点から意外な戦術論を編み出すこともありなかなか侮れない。
必殺技は蒼のアドバイスを受けて編み出した「めいこれだー」
……どみるのあの作品を経験済のプレイヤーには色々ニヤリとできるネタが多い。
以下、ネタバレ含む。
何と言っても真っ先に特筆するべき部分は個別ルートにおける告白までの流れが圧倒的に早いということだろう。
他のメイン3人が個別ルート確定後からそれなりに進んで中盤辺りに恋人になるのと比較して、
鳴ルートの場合は5月の初頭時点で鳴から告白されて蒼と恋人になる。
全体的にヒロインとのイチャイチャ成分が少なめな本作の中で、鳴とは告白シーンが早いことも相俟ってその辺り多めなのが嬉しい。
共通ルートにおいて必殺技のめいこれだーを編み出す特訓の際に、鳴は限界を超えて魔力を行使してしまい、展開していた魔力服がパージされて素っ裸になってしまい、
その一部始終を蒼に見られたことを意識していることから生じた感情によるものというこれまたありがちでありながらも微笑ましいもの。
というか裸を見られたことにより自分は蒼のお嫁にならなきゃいけないのではないかなどと本人の前で語ったり、
その日の夜にそのことを思いっきり後悔してベッドの上で顔を真っ赤にしながらジタバタするなどという意外な一面を見せてくれる。
しかもそんなこんなで蒼を意識している自分のことをちょろインと称し、女子としてそれだけはダメだと色々とメタい発言も。
後日、ひょんなことから蒼と共に因縁の相手であるターニャの部屋へと行こうということになる。
女子寮に蒼が立ち入ったことに侵入者扱いされデジャヴを感じつつも追い込まれる中、ターニャの手引きにより事なきを得る。
当初の予定とは色々と違ったとはいえ、結果的にターニャと交流するきっかけを得ることの出来た鳴は、
自分1人じゃできなかった、蒼が側にいてくれたからこそ本番に弱い自分でもあんな大胆な行動ができたと伝え、同時に自分の恋人になってほしいと告白。
蒼もまた入学当初から自分に親しく接してくれた鳴に惹かれており、あっという間に恋人関係に。
「平たく言うとだな……こ、恋人になってくれってことだ」
「あたしには、あんたが必要だと思ったんだ。だから、恋人として、一緒に進んでほしいんだ」
「な、何かチョロいとか思ってるだろ! 悪かったな! でも仕方ないだろ!!」
前述のお嫁さん宣言もそうなのだが恋愛に対しても意外と形から入るタイプであり、
恋人になった直後に素っ気ない態度を取ってしばらくしたら甘えさせて益々メロメロにさせる、なんつーピュア全開な計画を敢行したりもしていた。
ただまあ、これについては真っ直ぐで突っ走り気質な自分には向いてないとすぐに自覚し、
鳴も蒼も自分らしさをそのままに恋人としての時間を過ごしていこうという結論に落ち着く。
そしてまさかの
テスト期間中に魔法生徒会大戦3戦目の告知が下される。
Magical Grapplingという代表者を魔法のコントローラーで操作しての格闘バトルという競技内容に鳴は一層の闘志を燃やす。
しかし、最終的には純粋に格闘センスの勝る西塔代表のメリッサとそれを完璧に操るターニャの実力の前に敗北。
敗北した鳴に対しターニャのかけた言葉は、プレッシャーの問題ではなく単純な実力差、世界大会の頃からまるで進歩していないという冷たい言葉であった。
3戦目終了後に鳴のことを気遣い蒼は彼女の自宅へと赴くも、鳴は蒼が想像していたよりも落ち込んではいない。
敗北した悔しさは確かにあるが、負けることも勝つための努力も当然のことだからあまり気を回さなくていいと己の気持ちを表に出し、
蒼はそんな鳴の心の強さを称賛し、鳴もまたもし自分が強く見えるのならそれは蒼のおかげだとし、2人は更に親密な仲になっていく。
後日、両生徒会は学園長からの呼び出しで、鳴やターニャもお気に入りのWithc's
Gardenの開発元である風城ソフトが、
御久仁学園の協力で大々的な宣伝を行いたいという名目の下で
ゲーム大会を開催したいとの通達があり、
生徒会にはその参加者を募るのに協力してほしいとの依頼が下される。
憧れの
ゲーム会社からの思いもよらぬイベント告知に鳴は浮足立つ中、
唐突にターニャに自室に招かれて彼女のネット配信に協力することにもなったり。
が、
ゲーマーとして通じ合い議論を重ね合う中で、突如として互いの見解にズレが生じ始める。
同席していた蒼のことまで貶すターニャの言動に鳴も流石に我慢ならず、自分だって勝手に周りと距離を置いているだけだと吐き捨てる。
遂にはお互いに魔法服まで展開してしまい、女子寮の廊下で私闘を始めてしまう。
たまたま通りかかったシャリーの介入もあって中断されるも、事が学園教師にも露見されてしまい、蒼も含めた3人は謹慎処分が下されてしまう。
謹慎処分中にもかかわらずに鳴は堂々と蒼の家へと上がり込んでイチャイチャしたりする中、同居人であるアイリスとの交流も深めていくことに。
数日後には魔法生徒会大戦4戦目の告知もあり、3人揃って謹慎解除。
私闘の一件もありターニャとは多少ギクシャクしたものの、お互いに決着は大戦で着けるとする。
そして4戦目の内容が魔法の銃を用いたロシアンルーレット。
細かなルール説明を敢えてせず、意図的なイカサマもありな駆け引き勝負の中、
蒼は魔法吸収という特異能力持ちであるから銃その物が作動しないだろうということで安全稗であるとし、後攻1ターン目を務めるも、
予想に反して魔法銃は1発目の時点で作動し、その時点で3勝となった西塔生徒会がその年の魔法生徒会の勝者となる。
誰もが予想しえなかった展開を他所に事態は急変。
勝者側の生徒会として腹を括らなくてはいけないしてアイリスが東雲家から離れていき、
結果的に東塔側に敗北という結果をもたらしてしまった蒼への風当たりも一気にキツくなってしまう。
何より、4戦目の結果と天王洲先生の研究データにより、蒼の魔法吸収という能力が失われている可能性があるという予測まで出てきてしまう。
目まぐるしく事態が動き続ける中で蒼は落ち込んでばかりもいられないとし、
近日に迫った
ゲーム大会の宣伝や鳴との時間を楽しんでいくも、大戦終了以来からどこか鳴の態度に違和感を感じるようになる。
それがはっきりとしたのはシャリーによる鳴とターニャの
ゲーム大会への出場を断ったこと。
只管にプレイヤーとしての参加を拒み、大会当日も解説だけは引き受けるというスタンスを頑なに貫こうとする鳴に蒼は真相を問い質そうとする。
涙を零しながら蒼の胸に駆け込み鳴が漏らしたのは敗北という結果がもたらした蒼への非難によるもの。
ゲームは好きだし負けるのも怖くないが、負けたことによって自分の大切な人たちが傷つくのが何よりも怖いとう不安に怯えていたのだという。
そんな鳴に蒼は自分は何があろうとも怖くない、鳴が無理をして自分らしさを捨てる方がずっと怖い、怖いなら自分が側にいてその不安を取り除くと言葉をかける。
相も変わらずな蒼の真っ直ぐな優しさに鳴は立ち直り、
ゲーマーとしての己の自信を取り戻した。
因みにこの時、泣き喚く鳴のダダ甘な告白が校内中に響き渡っていたというオチもついた。
ところが一難去ってまた一難、今度は以前より語られていた蒼の能力消失により蒼が学園にいられなくなる可能性があるという問題が発生。
続け様にターニャが暗黙の了解によりギリギリの所で保たれていた勝者側である西塔生徒会としての権力を行使し独裁同然の強権を発揮し始める。
前例の無い横暴の数々に非難を浴びるもターニャは我関せずなどころか、不満があるなら直接立ち向かってくればいい、
なのにそれをしようとしない東塔生徒を見下すような態度まで取る始末。
ターニャの横暴さに困惑しながらも、蒼と鳴はターニャの行動を見て自分たちには正道を外れる覚悟が足りなかったのだと自覚。
それでもターニャは止めなくてはいけないと決意を新たにし、西塔生徒会側にもう一度戦ってほしいと申し込む。
東塔側が勝利したら今の横暴な態度を改め穏便な運営を行っていくことを約束させ、逆に自分たちが負けたら今後西塔の運営方針の一切に従うとして。
それを受けたターニャも敵対相手を屈服すさせるいい機会だとその申し出を了承。
結局ほのかや一葉たち他のメンバーにもバレてしまったり、噂を嗅ぎつけた放送部の乱入もあったりする中、
夜のグラウンドにおいてマリア主導の下で幻の最終戦が開催。
並行語法を用いた想いのぶつけ合いであるLyric Battleという
見てるこっちが恥ずかしくなってくる競技内容であった。
誇り高さだの覚悟ガン決まりだの信念のある人だの……
お義姉さんとか自分自身とかワイハで挙式とか……
厨二病を軽く通り越した何かのような言葉の応酬とそこから生まれる魔力による一進一退の攻防が続いて行く。
その中でこの戦いの攻略方法を見出したターニャは、必殺級の一撃を練り上げるために自身の想いと共に言葉を紡いでいく。
ありのままで何者かになれるこの国の文化に憧れていた、
リア充の綺麗事はどれも決まりきっている、
フィクションは結局フィクション、現実は厳しい、夢と妄想を同一視する自分がただのバカなどと認めない、
自分は夢を現実にするためにどこまでも世界に抗い続けるのだと、お前は自分や西塔にではなく世界に負けたのだと。
そんなターニャに鳴もまた自分の本気の想いと共に言葉を重ねていく。
自分は魔法や学園、そしてターニャのことも大事に思っている、女の子はみんなキラキラした魔法に憧れるもの。
魔法は夢を実現する為のもので、キラキラと輝くもの、ターニャも例外ではなく輝きであると。
魔女の純粋な根っこをどこまでも体現しているターニャに、自分たちの夢の体現者であるターニャに、
強権を発動して同じ魔女に嫌われるようなことはしてほしくない、だから大好きなターニャを連れ戻すと。
膨大な闇と雷は互角のぶつかり合いの末に消失、両者はそのまま互いにノックダウン。
後に残されたのはそれぞれのパートナーである蒼とアイリスのみ。
この決闘で魔法を使ってしまえば残っていた僅かな魔力も失われてしまい、そうなれば本当に退学になってしまう蒼のことを気遣うアイリスは
ならばせめてそうなる前に自分の手でと苦痛のまま蒼を下そうとするも、
何と鳴はターニャへの攻撃後もまだ余力を残しており、背後からアイリスに雷を放つ。
ターニャの必殺の一撃を守り抜くために消耗していたアイリスもまたその攻撃を受けて倒れ、幻の最終戦は東塔の勝利に終わる。
2人の本気のぶつかり合いを放送部によるネット配信で見届けた生徒たちも、
只管に夢の為に真っ直ぐだった鳴とターニャの態度に共感を覚え、わだかまりもある程度解消される。
そして蒼の失った筈の魔法吸収能力は、実は消失していたわけではなく鳴の魔法のみを吸収するという性質に変わっていたという真相も発覚。
結局退学騒ぎも取り越し苦労だったんじゃないかと呆れながらも、
これは鳴と蒼が道を外してでも前へ進もうと努力し続けた末に知ることの出来た結果、
言うなれば鳴という信頼できるパートナーの登場により、「絆」という蒼の魔法属性が発覚したのだということで話は纏まる。
マリアもまた魔法が使える仕えない関係無しに、蒼にはそういった人々の架橋になる存在として学園に在籍してほしいと語る。
先の取り決め通りに西塔生徒会は権力はそのままながらも穏当な運営を開始し、一連の騒動に終止符が打たれた。
本気のぶつかり合いによって本当の
ライバル同士となった鳴とターニャは勝者側の西塔生徒会の特例によって
ゲーム部を発足。
妹分であるアイリスや、何よりも恋人である蒼も巻き込んで合宿を楽しむ中、
夜、2人きりの時に鳴は蒼に対して誰よりも蒼を優先すると改めて告白。
ぎこちないならがも自分たちのやり方で未来への道を歩いて行くと決意を新たにするのであった。
「あんたはいいヤツで……あんたの存在が学園全体を変えたっていってもいいくらいだけど……」
「あたしだけの蒼だし、蒼だけのあたしだ。特別なんだ」
追記・修正お願いします。
最終更新:2024年03月06日 22:59