登録日:2025/02/13 (木) 22:51:00
更新日:2025/02/15 Sat 17:31:53NEW!
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World of Warships(略称はWoWS)はベラルーシのWargaming社が運営している海戦ストラテジーゲーム。
最大12vs12のPvPを始め、様々な種類の海戦を楽しむことができる。
姉妹作として
World of TanksやWorld of Warplanesが存在する。
2015年にWindowsでサービス開始した。
WoTとは異なり別のプラットフォームには展開しておらず、類似のゲームがiOSとAndroid専用の『World of Warships Blitz』、PlayStation、Xbox、iOS、Android向けの『World of Warships: Legends』としてリリースされている。
コンシューマー版はMOD対応などの関係で、PCとは別サーバーになっている。
本項目では本家WoWSについて記述する。
一言で言えば「艦船を操作する多人数TPS」、あるいは戦車の代わりに艦船を操作するWoTといったところ。
TPSとしてはゲームスピードや試合展開が遅めであり、反射神経よりも知識や先を読む能力が求められる点が特徴的。
例えば艦艇は部位ごとに装甲厚が細かく決められており、自艦の主砲で敵艦のどこを撃てば有効なダメージを与えられるか戦闘中に確認できない。また駆逐艦に乗っているなら相手の駆逐艦とどちらが隠蔽性に優れているか、敵の所有しているレーダーの範囲や使用間隔はどれくらいかと言った知識は勝率に直結する。
公式ユーザーフォーラムがあったし、少なくとも英語前提のは結構にぎわっていたのも(かつての)WoTと同一。史実や現代軍事に詳しいと疑問が出るような禁止話題が存在するのも。
本ゲームでは敵に発見されているかどうかが非常に重要な要素となっている。艦艇はそれぞれ被発見距離が定められており、その距離以内に敵艦艇が存在すると自分が発見状態になり、敵艦艇全てから見えている状態となる。逆を言えば被発見距離内に敵艦艇が存在しない場合、自分は敵艦艇全てから見えない状態(=隠蔽状態)となる。複数の艦艇から攻撃されると耐えきることは難しいゲームバランスであるため、自分が沈められそうなら後方へ下がり隠蔽状態に戻る、撃たれても問題無いなら前へ出て敵の注意を引き付ける等、被発見距離を利用した駆け引きがゲームの醍醐味となっている。
基本的に敵の艦艇を全滅させる、チームのポイントが1000に達する、相手チームのポイントを0にする、時間切れの際ポイントが相手チームより多いと勝利となる。戦闘形式によっては異なる勝利条件が追加される。
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戦闘形式一覧 |
敵味方にそれぞれ陣地が設定されており、敵陣地を占領することで勝利となる。
マップ内に複数の陣地が設定される。ゲーム開始時点ではどちらのチームにも占領されておらず、占領することで一定時間ごとにポイントを得られるようになる。
陣地の占領を急いで撃沈されては元も子もないが、かといって陣地を放置してしまうと味方が全滅しなくても敵チームのポイントが1000に達してしまう。
戦闘開始後、マップ内に強化エリアが出現し、先にエリア内に侵入することで味方チーム全員に様々なバフがかかる。
ゲーム開始後8分が経過すると、マップの中央に占領可能なエリアが出現し、これを占領することで一定時間ごとにポイントを得られるようになる。
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セールスポイントにもなっている最大12vs12のPvPとなるランダム戦に加え、複数の戦闘形式が用意されている。
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ゲームモード一覧 |
人間ではなくBOT(=AIプレイヤー)の操作する艦艇と戦うPvEモード。最大9v9。
試合形式はゲームルールを参照。ただし、BOTは回避が苦手なため、大抵はBOT側の全滅をもって勝敗が決する。経験値などの見入りは少ないため、新たに入手した艦艇の試運転やミッションの消化などに使われる。
本ゲームのメインとなるモード。最大12対12のPvPモード。参加プレイヤーがランダムにマッチングされる。試合形式はCo-op戦と同様。
現在は常設されているモード。ブロンズ、シルバー、ゴールドの3リーグに分けられており、開催期間ごとに区切られたシーズン内で上位のリーグを目指す。参加艦艇数は6v6。勝利したチームは全員が☆を1つ獲得し、敗北したチームはスコアが1位のプレイヤー以外☆を1つ失う。☆が一定数たまると昇格戦が始まり、昇格戦中さらに☆を一定数ためると上位のリーグへ移る。
試合形式が大きく異なるPvEモード。オペレーションごとにシチュエーションが異なり、「味方海軍基地の防衛」や「味方空母の護衛」、「敵艦艇と施設の破壊」といった様々な勝利条件が定められている。また、メインとなる勝利条件以外にもサブクエストがあり、クリアすることで追加の経験値などを獲得できる。
クラン同士の対抗戦。詳細求ム。
少数同士の対戦モード。基本的なルールはランダム戦と同じなものの、参加する艦艇数が1~5隻と少なくなっている。また、敵味方の艦艇がバランスを考慮することなく配置される。
たまに設置されるPvEモード。最大の特徴は5v12とプレイヤー側が少数になっている点。艦艇は味方の方が強力ではあるものの、数の暴力に負けることもざら。
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戦闘ごとに経験値やゲーム内資金(クレジット)、艦長経験値を獲得でき、それを消費することで艦艇のパーツ強化や新たな艦艇の開発、艦長の強化を行っていく。
例えば日本の巡洋艦「最上」は最初60口径15.5cm3連装砲を装備しており、経験値とクレジットを消費すると50口径20.3cm連装砲に換装できる。
艦長は経験値がたまるごとにレベルが上がっていき、レベル分のスキルポイントが与えられ、それを消費してスキルを取得していく。
基本的に20世紀前半に建造・運用された軍艦が使用できるが、建造中止されたものや計画どまりのもの、はてには完全な架空艦も実装されている。
このあたりの事情はおなじく「ありにしないと数がそろわない」という
大人の事情をそれなりに暗示しているWoTと共通の方針といえるだろう。
艦艇は強さによって1~★のTierが割り振られており、国ごとにツリー化されているため、低Tierの艦艇から順に開発していく。
例えば日本の艦艇はTier1の橋立→Tier2の筑摩→…という具合であり、いきなりTier10の大和に乗ることは出来ない。
またツリーは国によっては艦種ごとに分岐しており、乗りたい艦艇が決まっている場合、その艦艇を含むツリーを開発していくこととなる。
例えば日本は巡洋艦ツリーから始まり、Tier2で駆逐艦ツリー、Tier3で戦艦ツリー、Tier4で空母ツリーに分岐し、Tier8では戦艦ツリーがさらに分岐する。
2025年1月1日現在、艦艇が実装されているのは、日本・アメリカ・ソ連・ドイツ・イギリス・フランス・パンアジア・イタリア・イギリス連邦・ヨーロッパ・パンアメリカ・オランダ・スペインの13カ国・地域。パンアジアをはじめとした小国は大国の艦艇を払い下げしてもらい手に入れた都合上多数の大国の艦艇が混在していることが多い。
またゲームの性能としての都合上WGオリジナルの架空艦艇が作られたり同じ艦級でも性能をわずかに調整し同型艦の名前を付けたり同じ名前でも「'43」など改修前後の年代を付けて差別化したりTierをずらしたりなどして性能的には全く別の艦艇を実装することもある。
艦艇はその役割やサイズによって駆逐艦・巡洋艦・戦艦・空母・潜水艦の5種類に分けられている。艦種によって特徴が異なるほか、マッチングでは艦種ごとの数がお互い同数になる。
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艦種一覧 |
速度と旋回性、隠蔽性に優れる艦種。最前線での偵察、魚雷の発見、陣地の占領が主な役目。ほとんどの駆逐艦は魚雷も備えており、敵の大型艦艇への雷撃も重要。爆雷も搭載されているが、史実と違って対潜水艦はさほど得意ではない。
戦艦よりも機動力に優れ、駆逐艦よりも砲撃力と耐久力に優れた汎用性の高い艦種。主な役割は駆逐艦への対処や潜水艦への攻撃など。前線の目が足りないときは偵察、後方のタンク役が足りない時は弾受けをこなす必要があることも。求められるものが多く時と場合によって変わるため、臨機応変さが大切。とは言え巡洋艦には軽巡洋艦・重巡洋艦・大型巡洋艦・航空巡洋艦の4種類が存在しているので、艦の特徴によって可能なことは大きく異なる。
最も装甲と抗堪性に優れた艦種。砲の口径が大きく攻撃力に優れており、攻守の要となる。反面、機動力や隠蔽性は悪く、砲の装填時間も長いため、駆逐艦への対処は苦手。主砲で敵の巡洋艦や戦艦を攻撃しつつ、敵の攻撃を引き受けることが主な役割となる。
カテゴリ内に戦艦・巡洋戦艦・航空戦艦が存在しており、装甲と抗堪性に優れる戦艦に対し、巡洋戦艦は機動力が高くなった代わりに耐久力が犠牲になっている。航空戦艦は名前通り艦載機を搭載しており索敵能力に優れている反面、飛行甲板の装甲が薄く当たり判定も大きいという弱点を抱えている。航空戦艦はアメリカの戦艦第3ツリーに集中しているが、日本にもプレミアム艦艇「伊勢」が実装されている。
最も人気のある艦種であり、マッチング待ちのプレイヤー数は大抵戦艦が最も多くなっている。
航空機による索敵や攻撃、対空が行える艦種。航空機を直接操作することになるため、操作性が他の艦艇とは大きく異なる。航空機は移動速度が軍艦とは段違いであり、戦場全体への影響力が大きいものの、母艦の戦闘力は限定的。
性質上・歴史上、他の艦種以上に史実で就役したか否かの割合の数が激しく、アメリカは非常に長きにわたって、イギリスに至っては現在でも通常ツリーに配されている空母すべてが実際に就役している艦がモデル・ドイツは一隻も史実で就役した艦がいない。イタリアとかに至ってはそもそも空母ツリー自体が存在しないなど、割と史実でいたかどうかの影響をWG社運営が強く受けている艦種でもある。
2022年新たに実装された艦種。隠蔽性が高く、このころの史実通り時間制限こそあるものの、潜水することでさらに隠蔽性を高められる。潜水状態だと敵の爆雷か潜水艦の魚雷にしか当たらなくなるため、非常に生存性に優れている。攻撃手段は誘導魚雷と通常魚雷がメイン。移動方法から攻撃方法まで全てが独特。
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基本的にPay to Winではない。課金による恩恵はどちらかというと「稼ぎの効率を上げること」にあり、プレイ時間を増やせば追いつける要素がほとんど。
ただし、課金しなければ入手が困難な艦艇も一部存在しており、それらの艦艇の中には勝率が高いものや非常に実艦の知名度が高いものも存在している。
まあWG社の課金機体調整なんてそんなもんである。
他のゲームやアニメ、映画などとコラボすることが多く、特別な艦艇、迷彩、艦長が実装される。特にコラボ回数が多いのがアズールレーンで、なんと6回に及んでいる。30人以上のアズレンキャラが艦長として採用できるほか、艦艇や迷彩、旗も多数実装されている。一方でwowsの一部艦艇がアズレンに実装されるなど出張も盛ん。
本ゲームの開発にあたっては「
扶桑のあの艦橋を3Dでモデリングしたい」と言うモチベーションがあったことが開発者インタビュー等で語られている。
一方、後のオフラインイベントで語られる所によると、最初に艦としてのモデリングが組みあがったのは
大和とのこと。
追記・修正開始!
- 今までWoWsの記事なかったのか -- 名無しさん (2025-02-14 16:47:39)
- はえーお船の記事ができてる -- 名無しさん (2025-02-15 02:05:28)
- Tier5くらいまでなら楽しいんだけど、高Tier戦場は相当やり込まないと入手できないリソースや時間を贅沢に注ぎ込んだ廃人ばかりなので新規には全く優しくない -- 名無しさん (2025-02-15 17:31:53)
最終更新:2025年02月15日 17:31