【5734】山の壽 にごり ヤマノコトブキ グッドタイムズ ウインタ・セッション(やまのことぶき)【福岡県】

【TU会例会 全6回の①】
異業種間日本酒利き酒会「TU会」の例会を2カ月に1回、B居酒屋で開いている。飲んだ酒の感想を勝手気ままに言い合う実に楽しい会。今回は7人が集い、旨酒続きに大いに盛り上がった。
店長が出してきたトップバッターは「山の壽 にごり ヤマノコトブキ グッドタイムズ ウインタ・セッション」だった。「山の壽」は当連載でこれまで、6種類を取り上げている。しっかりとした味わいの酒、というブランドイメージを持っている。
今回のお酒は、マンガのラベル。一同、「おおっ、可愛い絵だ。期待が持てるのでは」と期待に胸を膨らませる。さて、いただいてみる。
酒蛙「フルーティーな上立ち香。フルーティーだけど、メロンとかバナナとかの普通の果実香とは違う」
HI「にごりだから、どろりとした酒を予想していたが、予想より飲みやすい。苦みも来る」
TU「甘いっす」
HA「コタツに入って飲みたい酒だ」
K、U「苦みを感じる。この苦みは(ラベルの)女性っぽくない。ラベルっぽくない」
TU「にごりにしてはさらっとしている」
HA「女子が好きそうな料理に合いそうな酒だ」
U 「辛みもある。ラベルにだまされそうな酒だ」
酒蛙「最初のうちは酸は隠れていたが、飲み進めるにつれて酸が出てきた」
HI「ラベルが可愛い」
MI「この酒の蔵は久留米か。久留米は芸能人がいっぱいいる」
酒蛙「松田聖子とチェッカーズしか知らない。これでも十分だけど」
K 「俺もそれだけしか知らない」
MI「いっぱいいますって!」
酒蛙「アルコール分が14度とやや低アルコールなので飲みやすい。15度と14度とでは飲んだ印象が全然違うものだ」
K 「同感。飲みやすい。すいすい飲んじゃったよぉ~」
酒蛙「口当たりがやわらかく、にごり酒にしてはすっきり軽快感がある。にごり酒なのにキレが良い。味わいは甘み、旨み、酸、苦みがよく調和している。上品なにごり酒、という印象だ」
HI「そう。にごり酒の感じがしない」
酒屋さんのサイトを見ると【蔵元コメント】と題し、この酒の紹介文を載せている。おそらくは、蔵元さんが各酒屋さんに流した、この酒のPRリリース資料とおもわれるので、以下に転載する。
「サマーセッションに引き続きイラストはナカイタマキさんに描き下ろして頂きました。香りも味もいちごの練乳かけの様なニュアンスのお酒に仕上がっています。酒質はアタックの酸味から後味のドライな飲み口までスッキリ飲めるにごり生酒です。杯が進むようアルコール14度で仕上げています」
ラベルのスペック表示は「アルコール分14度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合55%、製造年月2024.11」。スペックからすると純米吟醸クラスだが、特定名称の区分や使用米の品種名が非開示なのは残念だ。
蔵のホームページを見ても酒名「山の壽」の由来について触れた部分を探せなかった。蔵元さんの名字が「山口」なので「山の壽」なのかなあ、と勝手に想像している。























