Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

2024.12.09

「闇バイト」の実態を徹底解説|闇バイトの特徴や種類一覧・正しいバイトの探し方も

「闇バイト」の実態を徹底解説|闇バイトの特徴や種類一覧・正しいバイトの探し方も

「短時間で簡単に稼げる!」「即日高収入!」のような記載があるバイト求人をSNSやネットの掲示板で見かけたことがある人もいるかもしれません。多くの人にとって身近なSNSやネットには、犯罪実行者を募集する「闇バイト」の求人が紛れ込んでいます。

一般的なバイト求人との見分けがつきにくいこともあり、意図せず闇バイトに手を出してしまい、大きなトラブルに巻き込まれてしまうケースが増えています。テレビやネットのニュースで闇バイトに関する報道を見かけることも多くなりましたよね。

この記事では、闇バイトはなぜ一度手を出してしまうと抜け出せなくなるのかや、誤って闇バイトに応募しないために知っておきたい闇バイトに関する募集情報の特徴を詳しくご紹介します。

闇バイトの危険性は、思ったよりも身近に潜んでいます。他人事とは思わず、自分自身や親として子どもの身を守るための正しい知識を身につけましょう。

目次

意外と身近に潜む危険…『闇バイト』とは?

「闇バイト」とは、具体的な仕事内容を明確に提示せず、高額な報酬と引き換えに違法な犯罪実行者を募集するバイトのことを指します。

「特殊詐欺」という言い方もされるように、闇バイトは犯罪に加担する行為です。

テレビのニュースやネット記事で、闇バイトに関する報道を目にする機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。

実際、2022年ごろから闇バイトに関連する犯罪が世間を騒がせるようになりました。SNSやネットの掲示板経由で簡単に応募できてしまうことから、知らずのうちに犯罪の加害者となってしまうケースが増えています。

最近、2024年10月に入ってからも闇バイトの実行役による強盗事件が相次いでおり、連日闇バイトのニュースが大きく取り上げられています。

若者がSNSを通じて闇バイトに応募し、犯罪に加担しているケースも多いことから、闇バイトは意外と身近に潜む危険として、誰もが注意しなければならない深刻な社会問題となっているのです。

※参考:警察庁HP「「闇バイト」は犯罪実行者の募集です

闇バイト検挙数は増加している

「まさか自分が犯罪者になるなんて...」「なぜ騙されて闇バイトに応募してしまうの...?」と、闇バイトのニュースを聞き流している人もいるかもしれませんが、実際闇バイトで検挙される件数は増えています。

令和5年における闇バイト(特殊詐欺)の検挙数は7,219件、前年比で8.7%増加しています。平成26年時点では闇バイトの認知件数自体が少なかったこともありますが、検挙件数は3,252件と、令和5年の検挙数の半数以下でした。

過去10年で闇バイトの検挙件数は大きく増加傾向にあり、意図せずに闇バイトに巻き込まれてしまう可能性があることが分かります。

※参考:警察庁HP「令和6年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について

政府も闇バイトへの注意喚起・対策強化を開始

日本政府は2023年6月23日『「闇バイト強盗」や特殊詐欺対策に関する総理メッセージ』を発表し、闇バイトに対応する緊急対策を始めています。

<政府が策定した闇バイトの緊急対策プラン>

  • 「実行犯を生まない」ための対策
  • 「実行を容易にするツールを根絶する」ための対策
  • 「被害に遭わない環境を構築する」ための対策
  • 「首謀者を含む被疑者を早期に検挙する」ための対策

特に、初めてバイト探しをする人も多い学生向けに労働関係法令を解説したハンドブック「インターネットトラブル事例集(2023年版)」にも闇バイトに対する注意喚起を盛り込み、闇バイトの実行犯を新たに生まないための対策が進められています。

政府がさまざまな取り組みを実施しているとはいえ、自分の身を自分で守るためには闇バイトに関する知識をしっかり身に着け、闇バイトに近づかないようにすることが大切です。

※参考:首相官邸ホームページ「令和5年6月23日「闇バイト強盗」や特殊詐欺対策に関する総理メッセージ

警察庁もSNSで求人情報を探している人への注意喚起を強化

警察庁作成のリーフレット「犯罪実行者募集情報の特徴」では、犯罪実行者募集情報の特徴と実際にあった事例をまとめ、SNSなどで求人情報を探している人に対しての注意喚起を強化しています。

SNSのDMでのやりとりで募集されているケースや、「即日払い」「高額」「本日稼働可能」など巧みな言葉で犯罪実行者を募る求人情報などの事例が紹介されています。

自分が似たような状況になったときに「闇バイトかも?」と気づくきっかけにもなるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

▶ 警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴」(pdf)

東京都は特殊詐欺加害防止 特設サイトを開設

東京都は「特殊詐欺」いわゆる「闇バイト」への加担防止を目的とした「特殊詐欺加害防止 特設サイト」を開設しました。特殊詐欺の特徴や種類について詳しく解説し、闇バイトに巻き込まれないために必要な知識の提供と注意喚起を強化しています。

また、サイト内のコラムでは、警察庁が発表した「犯罪実行者募集の実態」に基づき、ディップ株式会社が制作したダミー文章を使ったクイズも掲載。SNSで発信されている求人情報が闇バイトか適法なバイトかを見極める判断力を試せます。

ぜひ、特設サイトをチェックして、安全な求人情報の見極めに役立ててくださいね。

▶東京都「特殊詐欺加害防止 特設サイト(トップページ)
▶東京都「どっちが闇バイト? クイズでわかる “危険な求人情報”の見分け方

闇バイトに関する募集情報は「SNS」に紛れ込んでいる

闇バイトにかかわってしまうきっかけはいくつかありますが、その中でも特に深刻なのがSNS経由で闇バイトに手を出してしまうパターンです。

SNSは気軽にバイトを探したり、仕事探しに関する情報を収集したりするのに便利なツールであり、企業が公式チャンネル・アカウントを立ち上げて仕事探しに関する情報提供を行ったり、求人募集していたりするケースもあります。

ただし、SNSやネットの掲示板は誰でも求人を掲載・募集できてしまうので、SNSでバイトを探す際は「誰がその求人情報を発信しているのか」「その発信元は安全なのか」を見極める必要があります。

見つけた求人が闇バイトかどうかを見極める自信がない場合は、SNS経由でバイト応募するのを避け、情報収集をするだけにしておくのがよいかもしれません。

一見魅力的な条件のバイトに思えても「闇バイトかもしれない」と疑いの目を常に持ちながら仕事を探すことが重要です。

闇バイトに関与してしまった原因の約半数がSNSからの応募

闇バイトに関与する原因として最も多いのが「SNS」経由での応募です。

実際に、令和5年1月~7月までに闇バイトで逮捕された人の約47%がSNSからの応募をきっかけに闇バイトに手を出してしまった、というデータもあります。

若年層の利用率が高く、誰でも気軽に使えるSNSには闇バイトに関与するきっかけが多く潜んでいるため、特に注意が必要です。

※参考:東京都 特殊詐欺加害防止 特設サイト「逮捕されるまで辞められない?闇バイトの勧誘方法の実態

また、警察庁の「犯罪実行者募集情報の特徴」でも、SNSを介した犯罪実行者募集の具体的事例が紹介されています。

(一部抜粋)

  • 「即日バイト」「高額バイト」と検索したところ、「高額案件、タクシー業務、書類運搬、受け取り、日給5万円から」といった募集投稿を見つけた
  • 「高額収入の引越しバイトの募集」と題した「本日稼働可能!」「預けた荷物をロッカー」「20万~都内某所」「闇バイト×」等の記載があるDMに返信した
  • 「即日払いのバイトがあります」との投稿を見つけ、コメントしたところ、「DMください」との反応があった

※引用:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴 1.犯罪実行者募集の具体的事例

SNS・メッセージアプリを介したバイト勧誘には危機感を持とう

SNSやメッセージアプリを介して、直接闇バイトに勧誘されるケースもあります。

「誰でもできてすぐに稼げる仕事があります」「自分のように毎月100万円稼ぐ方法をお伝えします」などと甘い誘いがDMに届いても、知らないアカウントからの誘いには乗らないようにしましょう。

高額な報酬を提示されたときや、業務の詳しい内容を教えてくれない場合には、自分の身を守るために危機感を持ち、対応しないようにしてください。

以下のSNSやメッセージアプリでは、闇バイトの勧誘に利用される場合があります。

SNSやツール自体に問題があるわけではありませんが、身近なツールも闇バイトの入り口になりかねないことを覚えておきましょう。

<闇バイトに使われるSNS>

  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • Facebook
  • iMessage など

また、SNSでのやりとりのあとに、より匿名性の高いシグナル・テレグラムといった連絡手段ツールに誘導されるケースもあります。

※参考:東京都 特殊詐欺加害防止 特設サイト「逮捕されるまで辞められない?闇バイトの勧誘方法の実態
※参考:警察庁「犯罪実行者募集の実態~少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実~
※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴

コミュニティサイト・掲示板に掲載されている求人にも注意

SNSのほかにも、ネットのコミュニティサイトや掲示板に掲載されている求人の中にも闇バイトは潜んでいます。

生活費やほしいもののために、短期間で高収入を得ようと魅力的な条件のバイトに手を出しそうになることもあるかもしれません。

しかし、実際には簡単に大金を稼げるバイトはないので、仕事内容がはっきりと書かれていないバイトの求人や、異常に報酬の高いバイトの求人には応募しないようにしてください。

<闇バイトに使われるコミュニティサイト>

  • ジモティー
  • 爆サイ など

※紹介したツール自体に問題があるわけではありません。

闇バイトは一度手を出してしまうと抜け出せない!

闇バイトの最も恐ろしいところは、一度闇バイトに手を出してしまうとなかなか抜け出せなくなるという点にあります。

求人に応募したあとに「闇バイトかもしれない」と気づいてもなぜ辞めにくいのか、闇バイトの巧妙なやり口をご紹介します。

アプリ上で個人情報の提出を求められる

闇バイトに応募してしまった場合、闇バイトの犯行グループから「バイトをするための登録として必要」などという理由で自分や家族の個人情報を送るように要求されます。

自分の顔写真と一緒に写った運転免許証やマイナンバーカード、学生証などを以下のメッセージアプリを介して要求されることが多いです。

<闇バイトに使われるメッセージアプリ>

  • Telegram(テレグラム)
  • Signal(シグナル)
  • WeChat(ウィーチャット)
  • DingTalk(ディントーク) など

※紹介したツール自体に問題があるわけではありません。

途中で「闇バイトかもしれない」と思い、仕事を断ろうとしても提供した個人情報をもとに脅迫されてしまいます。

「家族がどうなるかわからない」「自宅に押しかける」などと脅迫され、闇バイトの犯罪行為を実行しなければならない状況を作るのが犯行グループの恐ろしいやり口です。

逮捕されるまで何回も犯罪行為に加担させられる

1回でも犯罪行為に加担してしまうと「この間運んだ荷物はだまし取ったお金だ。詐欺に加担したんだからもう逃げられない」といったように脅されるため、逮捕されるまで負のループは一生繰り返されます。

犯行グループは自分たちが逮捕されないように、闇バイトの犯罪を実行させる人を「捨て駒」として利用しています。

自分の個人情報を悪用されたり、命の危険があったりすると思うとなかなか辞められずにずるずると犯罪を続け、逮捕された瞬間見捨てられてしまうのが闇バイトの末路です。

※参考:警察庁「犯罪実行者募集の実態~少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実~

「自分は大丈夫」と思わないで!闇バイトの特徴と見抜くコツ

これまでご紹介してきたとおり、闇バイトに関する募集情報はSNSやコミュニティサイト、掲示板など誰もが使えるツールの中にも紛れ込んでいます。

「自分は大丈夫」と過信せず、闇バイトの特徴を知って安全にバイトを選ぶことが大切です。ここでは、闇バイトを見分けるための特徴を紹介します。

仕事内容が明確に提示されていない

闇バイトの一つの特徴は、仕事内容が曖昧である、または全く提示されていない点です。

一般的なバイトの求人には、募集要項に具体的な仕事内容が明確に記載されています。

しかし、闇バイトに関する募集情報は「運ぶだけ」「荷物を受け取るだけ」「電話をかけるだけ」などと、曖昧な内容しか記載されていないことが多いです。

<闇バイトに関する募集情報例>

  • 「運ぶだけ」
    現金や薬物などを指定の場所に届ける「運び屋」の可能性あり
  • 「荷物を受け取るだけ」
    現金やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」の可能性あり
  • 「電話をかけるだけ」
    被害者に電話をして、現金を振り込むように誘導する「掛け子(かけ子)」の可能性あり

求人内容に具体的な仕事内容が書かれておらず、求人の掲載元に問い合わせても教えてくれない場合は闇バイトである可能性が高いです。

応募できる性別が限定されている

求人に応募できる条件に「女性のみ」「男性のみ」などと性別を限定するような記載がある場合も、闇バイトを疑いましょう。

男女雇用機会均等法に基づいて、募集・採用の対象から男女のいずれかを排除することは違法なので、一般的な求人広告はそれに従って求人を掲載しています。

そのため、応募できる人の条件が不自然に限定されているものは、法律に従っていない不当な求人広告と言えます。

<闇バイトに関する募集情報例>

  • 「女の子大募集」
  • 出会い系サイトのサクラ
  • 売春 などの可能性あり

※参考:厚生労働省「男女均等な採用選考ルール

給料が異常に高く設定されている

一般的な職種の日給・時給を大幅に上回る報酬が提示されているバイト求人も、闇バイトの典型的な特徴の一つです。

高額な報酬の裏には、違法な業務や倫理に反する行為が含まれていることがあります。簡単に高収入を得られる仕事はないので、魅力的な誘いに乗せられないようにしましょう。

また、給与が異常に高いだけではなく「即日即金」「即日払い」といったように、すぐに給与が支払われることを強調しているケースが多いのも特徴です。

<闇バイトに関する募集情報例>

  • 「日給10万円」
  • 「1時間以内で仕事をするだけで即日高額払い」
  • 「~するだけで簡単に1日10万円稼げる」
  • 「ホワイト案件」
  • 「本日稼働可能」

※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴

【参考】2024年9月度のバイト・パート平均時給(全国)

2024年9月度のバイト・パートの平均時給(全国・全職種)は1,334円です。時給1,334円で1日8時間働いたとしても、1日で稼げる収入は10,672円になります。

一般的な求人の時給設定と比較すると、闇バイトの「日給10万円」が異常に高額な設定であることが分かりますね。

以下、闇バイトが紛れ込んでいる可能性のある職種の平均時給を一部抜粋しています。応募するか迷っている求人の給料設定が高すぎないかをチェックする際の参考にしてみてくださいね。

職種 平均時給(全国)
テレアポ・テレオペ
※闇バイトの掛け子の求人が混じっている可能性あり
1,568円
運送・ドライバー・配達
※闇バイトの運び屋の求人が混じっている可能性あり
1,259円
パチスロ
※闇バイトの打ち子の求人が混じっている可能性あり
1,295円

※参考:バイトルマガジン「2024年9月度 アルバイト平均時給調査
※平均時給はアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」等当社の運営するサービスに掲載されたデータをもとに集計したものです。

「闇バイト隠語」が求人に記載されている

SNSやコミュニティサイト、掲示板に掲載されている闇バイトに関する募集情報の中には「闇バイト隠語」が隠されている場合があります。

以下のようなワードが求人内に記載されていたり、ハッシュタグなどに含まれていたりしたら闇バイトに関する募集情報なので、絶対に応募しないようにしてください。

<闇バイトに関する募集情報例>

  • 「受け」
    現金やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」の隠語
  • 「叩き」
    自宅やお店や銀行などに押し入り財産を奪う「強盗」を表す隠語
  • 「出し」
    だまし取ったキャッシュカードから現金を引き出す「出し子」を表す隠語
  • 「UD」
    U=「受け子」
    D=「出し子」を表す隠語

連絡のやりとりがSNSに限定されている

正規のバイト募集では、応募後の連絡手段は電話やメールで行い、必要に応じて面接を行ったうえで採用されるのが一般的です。

一方で闇バイトの場合は、SNSを通じたやりとりに限定されていることがあります。

匿名性が高いSNSを用いることで犯行グループの正体を隠しやすくなり、アカウントやメッセージの削除も容易に行うことができます。

SNSのDMから、シグナルやテレグラムなど匿名性の高いアプリに誘導させ、個人情報を送信させる手口も悪質な犯行グループによくある流れなので、正規のバイトと見分けるひとつの方法として覚えておきましょう。

※参考:東京都 特殊詐欺加害防止 特設サイト「逮捕されるまで辞められない?闇バイトの勧誘方法の実態
※参考:警察庁「犯罪実行者募集の実態~少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実~
※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴

闇バイトの種類一覧|一般的なバイト求人との違いを知っておこう

闇バイトの種類は多岐にわたります。

曖昧な記載で業務内容を誤魔化し、一般的なバイトの求人に紛れ込んでいることも多いので、どんな種類の闇バイトがあるのか知っておきましょう。ある程度の特徴を掴んでおけば、間違って闇バイトに応募してしまうリスクを防げるかもしれません。

掛け子(かけ子)・受け子・出し子

オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺などが代表的な例に挙げられる「特殊詐欺」の実行役は「掛け子(かけ子)」「受け子」「出し子」の3つの役割に分けられています。

掛け子
(かけ子)
振り込め詐欺などの犯罪で、被害者に電話をかけて騙す役
受け子 被害者に接触し、現金やキャッシュカードを受け取る役
出し子 被害者から騙しとったキャッシュカードから現金を引き出す役

「指定の場所に行って荷物を受け取るだけ」「電話をかけるだけ」などといった表現で誤魔化し、あたかも配達業やコールセンターの仕事かのように見せかけた求人があります。

どの役割も犯罪に該当する詐欺行為なので、誤って応募しないように気をつけましょう。

※参考:デジタル大辞泉「掛け子
※参考:デジタル大辞泉「受け子
※参考:デジタル大辞泉「出し子

運び屋

「運び屋」は、違法な薬物や犯罪に使われる通帳、携帯電話などを指定された場所に届けるバイトです。

「荷物を運ぶ仕事」として配達・配送の求人に紛れ込んでいることが多く、たとえ運ぶ物の中身を知らなくても、実行してしまうと犯罪者になってしまいます。「運びの仕事」「ドライバー」「送迎」「書類運搬」などの文言を使い、普通のバイトに紛れていることもあるので、注意が必要です。

また、運び屋の募集に応募すると「保証金」として数十万円を請求され、お金を渡すとそれ以後は一切連絡がとれなくなることもあります。

運び屋としての加害者になるだけではなく、詐欺の被害者にもなりうるため「運ぶだけ」という言葉には騙されないようにしてください。

口座売買

口座売買とは、自分や他人名義の銀行の通帳やキャッシュカードを売買することです。口座の売買は犯罪ですが、SNSなどでは高額で取引されています。

お金がないからといって自分の口座を高額で販売してしまうと、闇バイトの犯罪に流用される可能性もあり、大変危険です。

高額買取!今すぐ収入がほしい人の力になります」といった記載のある求人には引っかからないようにしてください。口座の売買が発覚すると、自分が持っているすべての口座が凍結してしまいますよ。

強盗

自宅や店舗、お店や銀行などに押し入り、暴力や脅迫などをしたうえで財産を奪う行為を「強盗」と言います。「叩き」という隠語が使われるように、無理やり特定の場所に侵入して行う犯罪です。

最近は高性能な防犯カメラで身元が判明しやすく、捨て駒として利用される闇バイトの実行犯だけが逮捕され、主犯格だけが雲隠れするケースも多くなっています。

強盗の途中で誰かにけがを負わせたり、殺してしまったりした場合は「強盗致傷罪」「強盗致死罪」「強盗殺人罪」など、さらに重い罪に問われることになります。

パチンコ・スロットの打ち子

パチンコ・スロットの打ち子は、一日中パチンコ・スロットを打ち続けるバイトです。

パチンコ店の店長や店主が売り上げを横領するために打ち子を雇うケースや、お店がサクラとして打ち子を雇うケースがよく見られます。

どちらも業務上横領罪や窃盗罪、もしくは詐欺罪の実行犯として罪に問われる可能性があるため「パチンコを打つだけ」「開店から閉店までスロットを打っていればOK」などと求人に書かれている場合は注意が必要です。

スマートフォンの契約代行

SNSやインターネットの掲示板で「携帯を契約するだけで簡単に稼げる」という記載がある場合は、スマートフォンの契約代行にあたる闇バイトである可能性が高いです。

実際に自分で使うわけではないのにスマートフォンを契約し、販売店から携帯電話をだまし取る行為は、携帯電話販売店に対する詐欺罪に問われます。

だまし取ったスマートフォンを転売し、バイト斡旋業者なる者にバイト代を受け取る仕組みですが、契約した携帯の購入費用や利用料金を支払わされる場合もあります。

※参考:警察庁「携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です!

「闇バイトかも?」と思ったら迷わず警察に相談しよう

もし「闇バイトかもしれない」と感じる怪しいバイト求人に出会ったら、迷わず警察に相談してください。

自分自身も危険を避けることができると同時に、多くの人が闇バイトに巻き込まれるのを助けることにもつながりますよ。

警察に連絡する勇気が出ない場合は、以下の公的機関や相談窓口に相談してみてください。

万が一闇バイトに応募してしまったらどうしたらいい?

お金がほしいという気持ちから闇バイトに応募してしまった、求人をよく見ずに応募したら闇バイトだったなど、万が一闇バイトに応募してしまった場合は、今すぐに警察に相談してください。

警察庁も、今、犯罪に加担しようとしている人に対して「罪に加担する前に、勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談してください。警察は確実に保護しますので、安心してください。」というメッセージを発信しています。

「自分が犯罪者になるかもしれない」「個人情報を送ってしまった」といった不安を一人で抱え込まず、なるべく早く警察に相談することが早期の解決につながります。

※参考:警察庁「犯罪実行者募集情報の特徴

安全に収入を得られるバイト探しの方法

闇バイトのトラブルに巻き込まれないためには、正しいバイト探しの方法を知り、自分の身を守るための対策をしておくことが大切です。

SNSやコミュニティサイト、掲示板は、正規のバイト募集と闇バイトに関する募集の見分けがつきにくいため、信頼性の高いサイトを使って探すのがおすすめです。

信頼性の高いサイトや紹介を活用する

以下のような方法であれば、安全に収入を得られるバイトを探しやすいですよ。

  • バイト求人情報サイトを利用する
  • 学校に来るバイトの求人から応募する
  • 気になる企業の採用HPから応募する
  • 信頼できる知人や友人から紹介してもらう
  • 自宅近くの信頼できる店舗に応募する

知人や友人からバイトを紹介してもらった場合は、事前に仕事内容をよく確認するようにしましょう。「稼げるバイトがあるよ」と言って、闇バイトに勧誘される可能性もあります。

スマホやPCから気軽に安全なバイトを探したいなら、バイト求人情報サイトを利用するのがおすすめです。

気になる職種や企業の求人を調べて、事前に詳しい仕事内容や募集要項をチェックしてから応募できます。特定の企業に絞ってバイトを探すよりも自分に合ったバイトを見つけやすいので、長く続けられるバイトに出会いやすいですよ。

「バイトル」が安心してバイトを探せる理由

バイト求人情報サイト「バイトル」は、上場企業が運営する国内最大規模の求人情報サイトです。バイトルでは、誰もが安全に、自分にぴったりのバイトを探せる環境づくりを徹底しています。

  • ①「バイトル×闇バイトチェックAI」で闇バイトを除外

①「バイトル×闇バイトチェックAI」で闇バイトを除外

バイトルでは信頼性のある求人情報サイトを目指し、毎月闇バイトの目視審査を実施しています。さらに2024年1月からは「バイトル×闇バイトチェックAI」の活用を開始しました。

高精度なAI活用による即時の闇バイト検知に努めることで、より安心・安全な求人情報サイトを目指しています。

闇バイトの疑いがある不審な求人が「闇バイトチェックAI」によって検知された場合、営業担当を通して掲載企業への確認を行っています。

2024年11月時点、バイトルでは闇バイトの掲載は確認されていません。

バイトルからバイトを探せば、闇バイトに関する募集に誤って応募してしまうリスクを軽減することができますよ。

「バイトル」もしくは「バイトルNEXT」で求人を探しているときに、万が一闇バイトと思われる求人があった場合は「 闇バイト相談窓口」よりご相談ください。

  • ②「動画サービス」で職場の雰囲気が分かる
②「動画サービス」で職場の雰囲気が分かる

バイトルに掲載されている求人は、仕事内容や応募要項が詳しく記載されており、どんなバイトをするのかが分かりやすくなっています。

それだけではなく、写真や動画で職場の雰囲気をチェックすることもできるため、応募前にどんな人が働いているのかや、どんな職場環境なのかを知ったうえで応募できます。

闇バイトに関する募集情報は仕事内容が曖昧に記載されており、具体的にどんな人とどんな仕事をするのかが分かりにくい点が一つの特徴です。

バイトルの求人では、バイトに応募する前にしっかりと仕事内容や職場の雰囲気を知れるため、安心して応募に踏み切ることができますよ。

  • ③応募前に「しごと体験」「職場見学」ができる

③応募前に「しごと体験」「職場見学」ができる

バイトルに掲載している一部企業の求人では、応募前に職場を訪れ「しごと体験」「職場見学」できる機会を用意しています。

「少し気になるけれど、自分に合っているか分からない」「どんな人が働いているのかをよく知りたい」といった希望を叶え、応募前に職場の様子を確認したり、実際に仕事を体験してみたりできるのが魅力です。

闇バイトのように、応募してからでないと仕事内容が分からないということがなく、初めてバイト探しをする人でも自分にぴったりのバイト先を見つけやすいですよ。

バイト探しの正しいステップで求人を探す

求人情報サイトを利用した場合、一般的には以下の5つのSTEPを踏んでバイトの初出勤まで進みます。

<バイト探しの正しいSTEP>

  • STEP1. バイトを探す
  • STEP2. バイトに応募する
  • STEP3. 履歴書を書く
  • STEP4. 面接を受ける
  • STEP5. 出勤する

企業によっては履歴書の提出や面接の実施を不要としている場合もありますが、求職者と企業の間で労働契約を締結するにあたって問題ないかどうかを確認するための基本のSTEPになります。安全にバイトを探す際の参考にしてみてくださいね。

バイトルマガジンが提供する「バイトGETマニュアル」では、初めてバイトを探す人でもわかりやすい「バイト探しの方法」や「履歴書の書き方」「面接の受け方」などを詳しく解説しています。

「はじめてバイト」を成功させて、楽しいバイトライフを送るためにも、正しいバイト探しのSTEPを知っておきましょう!

▼バイトGETマニュアルはこちら!

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

バイトルは高校生の「はじめてバイト」を応援!

バイトルは、高校生に対して働くことの意義や、バイトを通して得られる経験を伝えつつ、学業とバイトの両立を応援する高校生アルバイト応援プロジェクトを開始しました。

高校生が安全で正しいバイト探しの方法を知り、初めてのバイトを成功させるために、主に以下の取り組みを強化しています。

「高校生アルバイトガイド」でバイトへの不安を解消

  • 「どうやってバイトを探せばいいのかわからない」
  • 「間違えて闇バイトに応募してしまわないか怖い」
  • 「学校とバイトをちゃんと両立できるか不安」

などといった、初めてバイト探しをする高校生の不安や悩みを解決すべく、バイトルでは「高校生アルバイトガイド 」を提供しています。

<高校生アルバイトガイドの概要>

  • 高校生が持っているバイトに関する悩みの解決方法
  • 高校生が働く環境のルールやバイト探しの注意点
  • 高校生(はじめてバイト)におすすめの仕事
  • 高校生のバイト体験談

高校生のバイト探しに役立つ情報が盛りだくさんなので、これからバイトを探し始めようと思っている高校生はぜひチェックしてみてくださいね。

▼高校生アルバイトガイドはこちら!

【バイトル】安心してはじめよう 高校生アルバイトガイド

「バイトル高校生出張授業」で闇バイトへの関与防止を促進

バイトルでは「高校生応援プロジェクト」の一環として、ディップ社員が全国の学校に訪問し、高校生に対して、働くことの意義に加え、闇バイトの実態や正しいバイト探しの方法をご紹介する「バイトル高校生出張授業」を実施しています。

身近なSNSを介した闇バイトのトラブルに巻き込まれないための知識を提供し、ワークショップ形式で高校生と一緒に正しい求人情報の見方を学ぶスタイルです。

今後も実施校を募集すると同時に、オンライン授業の公開を行うことで、より多くの高校生に闇バイトに関する知識や正しいバイト探しの方法を伝えていきます。

【関連】 ディップ株式会社「ディップ、高校生を対象にした啓発授業を実施」
【関連】 出張授業の様子公開:バイトル公式YouTube

【まとめ】安全なバイト探しの方法で自分の身を守ろう

SNSやネットの掲示板などに「簡単に稼げる」「即日高収入」と魅力的なワードが並ぶバイト求人があったら、それは闇バイトに関する募集情報かもしれません。

バイトを探すときは、その求人情報を掲載している発信元が本当に信頼できるのかをチェックする習慣をつけるようにしましょう。

簡単に大金を稼げるバイトはないので、甘い誘惑に流されず、正しいバイト探しの方法で仕事を見つける意識を持つことが大切です。

闇バイトの求人の特徴や一般的なバイト求人との見分け方を知り、トラブルに巻き込まれないように自分の身を守るようにしてくださいね。

バイトルが提供するバイト求人情報や、バイト探しの方法を解説したマニュアルを活用して、安全にバイトを探してみましょう!

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

特徴・勤務地から仕事を検索

検索

人気の検索

人気の検索

検索

カテゴリ一覧