情報セキュリティ
公開日:2024年1月23日
最終更新日:2025年1月23日
独立行政法人情報処理推進機構
セキュリティセンター
今四半期の「情報セキュリティ安心相談窓口」における、相談対応件数は3,176件でした。前四半期から約46.9%増となっています。
相談件数の推移
今四半期の相談対応件数は、前年同四半期比では約32.5%増となっています。
相談件数の推移(前年同四半期比)
今四半期の「情報セキュリティ安心相談窓口」における、主体別の相談対応件数は、個人は2,852件、法人は113件、教育・研究・公的機関は67件、不明は144件でした。
主体別の相談件数推移
今四半期の「情報セキュリティ安心相談窓口」における、主な手口別相談件数は、相談件数の多い手口の順に「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は1,324件(構成比41.7%)が最も多く、続いて「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」は165件(同5.2%)、「不正ログイン」は103件(同3.2%)、「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」は47件(同1.5%)、「ワンクリック請求」は34件(同1.1%)でした。
手口別相談件数のテキスト情報は2-1~2-5にてご確認ください。
今四半期はウイルスを検出したという偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約に誘導する「ウイルス検出の偽警告(脚注3)」に関する相談が前四半期から約2.1倍の1,324件寄せられました。
「ウイルス検出の偽警告」相談件数の推移
今四半期は「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS(脚注4)」に関する相談が前四半期から約75.5%増の165件寄せられました。
「宅配便業者・通信事業者・公的機関をかたる偽SMS」相談件数の推移
今四半期は「不正ログイン(脚注5)」に関する相談が前四半期から約16.9%減の103件寄せられました。
「不正ログイン」相談件数の推移
今四半期は「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール(脚注6)」に関する相談が前四半期から約2.9倍の47件寄せられました。
「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」相談件数の推移
今四半期は「ワンクリック請求(脚注7)」に関する相談が前四半期から約13.3%増の34件寄せられました。
「ワンクリック請求」相談件数の推移
今四半期のうち相談窓口に寄せられた相談事例を紹介します。
(参考)
(参考)
(参考)
サポート詐欺の手口では、金銭の詐取方法として、コンビニエンスストアでプリペイドカードの購入を求めるのが一般的ですが、2023年初頭から、ネットバンキングからの送金ができるかを尋ねる事例が報告されています。ネットバンキングサービスでは、ログイン認証に加えて、送金時のワンタイムパスワードなどで不正送金に対する多重のセキュリティ対策を行っていますが、遠隔操作を悪用されると本事例が示すように画面を見られることでセキュリティ対策を無力化されてしまう危険があります。
こうした被害にあわないためには、第一に、電話をかけさせようとするセキュリティ警告は「偽物」であることを知り、電話をしないことです。偽の警告が表示された場合は、下記の「偽のセキュリティ警告に表示された番号に電話をかけないで」や「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」に示す方法に従って、画面を閉じるだけで問題ありません。
加えて、信頼できない相手に遠隔操作を許可することは、さまざまなリスクを伴うことを認識してください。
(参考)
不審なメールやSMSに記載されたURLをクリック・タップすると、利用しているサービスのウェブサイトを巧妙にコピーしたフィッシングサイト(偽サイト)に誘導されることがあります。偽サイトに入力させられた情報は攻撃者に渡ってしまいます。そのため、偽サイトにIDとパスワードを入力してしまうと、当該サービスに不正ログインされさまざまな被害につながる可能性があります。
不審なメールやSMSを受信して本物かどうか判断に迷った場合は、公式サイトなどの確かな情報源を使って確認してください。真偽がはっきりしないメールやSMSについては、下記の対応をしてください。
(参考)
IPAセキュリティセンター 情報セキュリティ安心相談窓口
URL
2024年6月24日
『「システムの復元」の実施手順書』を更新
2024年1月23日
掲載