大雨の影響でJR山陰線石見津田駅-益田駅間の線路がゆがみ、一部区間で運転取りやめとなっている現状についてJR西日本は7日、今後1~2カ月をかけて応急工事を行う方針を明らかにした。工事終了後に試験運行を行い、安全が確認できた時点で復旧する。JR西はさらなる工事を行う可能性があり、復旧時期は見通せないとしている。
現場は石見津田駅(益田市津田町)から約1・2キロ地点。1日から2日にかけての大雨で地盤が緩み、斜面に亀裂が入って線路が35メートルにわたってゆがんだ。
現在、特急はスーパーおきが米子-益田駅間、スーパーまつかぜは列車によって米子-益田駅間、浜田-益田駅間で運休している。
普通は三保三隅-益田駅間で終日運転を取りやめ、同区間(一部浜田-益田駅間)は当面の間、バスなどによる代行輸送を実施している。
運休区間から13人の生徒が通う益田翔陽高校(益田市高津3丁目)の城市直貞教頭は「今のところ代行輸送で大きな影響は出ていないが、始業に遅れる場合があれば不利にならないように対応する」と話した。
(中山竜一)