釣り上げた大物のクエを持ち上げる渡部幸太郎さん=16日午前、島根県海士町、二股島
釣り上げた大物のクエを持ち上げる渡部幸太郎さん=16日午前、島根県海士町、二股島

 島根県海士町の二股島で16日朝、122センチ、27・5キロのクエが釣り上げられた。日本海沿岸の磯釣りでは最大級とみられ、釣り愛好者の間で話題になっている。

 釣り上げたのは出雲市今市町の会社経営、渡部幸太郎さん(46)。出雲市内の釣り仲間2人と同日早朝、渡船で二股島へ上がった。二股島は海士町の北にある無人島で、大物狙いの釣り人の間では一級の磯場として知られている。

 渡部さんによると、磯にクエ専用の大型さおを設置し、餌のサバをまいて15分ほど経過した午前7時半ごろに反応があった。太いさおが根元から曲がるほどの重量感だったが、必死でリールを巻き続けたという。

 たも網に入らないサイズだったことから、仲間が手でワイヤを引っ張った後、魚体を磯に引きずり上げた。その場で重さと長さを計測した。3年前、同じ隠岐諸島の知夫村の磯で105センチ、22・1キロのクエを釣った自己記録を大きく更新した。

自己記録を大きく更新した巨大クエ

 渡部さんは「3年前の自己記録の時と同じメンバーだった。仲間に感謝したい」と話した。3人は17日午前10時まで釣りを続けたが、このほかに目立った釣果はなかったという。

 渡部さんは同じ仕掛けで2022年6月、西ノ島町の磯から158センチ、31・2キロのヒラマサを釣り上げたことがある。

(鎌田剛)