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タイム100とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > タイム100の意味・解説 

世界で最も影響力のある100人

読み方:せかいでもっともえいきょうりょくのあるひゃくにん
別名:世界で最も影響力のある100人のリスト世界で最も影響力のある有名人、タイム100、TIME 100
英語:The 100 Most Influential People in the World

TIME誌が、世界中で最も影響力の強い人物100列挙したもの。毎年4月頃に発表される

「世界で最も影響力のある100人」では、Titans大物)、Leaders指導者)、Artists(芸術家)、Pioneers先駆者)、Icons(アイドル)の5つ部門分けており、全部合計100人の人物列挙している。なお、Forbes誌の「The World's Most Powerful People」(世界で最も影響力のある人物)とは異なり順位づけはしていない

2013年発表された「世界で最も影響力のある100人」のLeaders部門では、バラク・オバマ・第44アメリカ合衆国大統領習近平第7代中華人民共和国主席金正恩朝鮮労働党第一書記などが選出されている。また、Icons部門ではシンガーソングライタービヨンセサッカー選手マリオ・バロテッリなどが選出されている。日本人では、柳井正ファーストリテイリング代表取締役会長社長Titans部門選出されている。ちなみに日本人選出柳井正1人だった。

2014年発表されリストでは、歌手エンタテイナービヨンセ(Beyoncé)がTitans部門筆頭挙げられている。Leaders部門では安倍晋三習近平ハサン・ロウハニ金正恩などが名を連ねている。

関連サイト
TIME 100 - TIME(英語)

タイム100

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 10:08 UTC 版)

タイム 100」(TIME 100)は、アメリカの雑誌『タイム』が2004年(第1回は1999年)から毎年発表している「世界で最も影響力のある100人のリスト」、およびその企画である。世界で最も影響力のある100人の名前でも知られる。何名かの有識者による議論により、その年における100人が選ばれる。

最初の企画は1999年に行われた「タイム100: 今世紀最も重要な人物」で、1回限りのものであったが大きな反響を受け、2004年から、その年の100人を選ぶ毎年の企画として行われている。

沿革と形式

リストは、1998年2月1日、ワシントンD.C.ジョン・F・ケネディ・センターでのシンポジウムにおける討議とともに開始した。パネルの参加者は、CBSニュースのアンカーパーソンダン・ラザー、歴史家のドリス・カーンズ・グッドウィンen:Doris Kearns Goodwin)、元ニューヨーク州知事マリオ・クオモ、その当時政治学教授であったコンドリーザ・ライス新保守主義の出版事業家アーヴィング・クリストル、タイム誌編集者ウォルター・アイザックソンen:Walter Isaacson)である。

リストが初めて発行されたのは1999年である。その時タイム誌は「20世紀の最も影響力のある100人」を選考していた。1回分で博した人気に基づき、2004年、 タイム誌は世界で最も影響力のある100人のリストを毎年発行することにした。リストの製作には栄誉を伴う失敗が度々ある。しかしながら、タイム誌が極めて明らかにしたことは、人間は、より良い世界かより悪い世界に変えることへの認定を受ける、ということである。認定される人々は5つのカテゴリーのうちの1つに配属する。カテゴリーはPioneer(パイオニア)、Artists(アーティスト)、Leaders(リーダー)、Titans(タイタン)、Icons(アイコン)である。それぞれのカテゴリーのなかで、最も影響力のある20人(時々2人組または小グループ)が選ばれ、トータルで毎年100人である。

複数回掲載の人物

いずれの年にも、それぞれのカテゴリーに平等な比重があるが、異なる年のリストに再掲載される傾向がより強いカテゴリーがある。「タイム 100」に繰り返し掲載されるのは稀である。2回以上登場しているのは以下の各人である。

注: 以下のリストの順序は各人物の「タイム 100」に登場した回数を基準にしている。ボールド体の人物はタイム誌の「20世紀の最も影響力のある100人」のランキングを含めて複数回掲載された少数の人物である。

5回以上

4回

3回

2回

選考基準

2004年、「タイム 100」の選考時、タイム誌の編集者は「(対象者を)3タイプにややはっきり区別できることに気がついた」とタイム誌のエディター・アット・ラージ(en:Editor-at-Large)を務めるミシェル・エリオットは述べている。すなわち、

まず、実に民主的な根拠に基づき権力を得ることでその地位に就いた人々がいる。ジョージ・W・ブッシュ大統領は特に典型例である。

いっぽう表舞台にこそ出てこないが、それにも関わらず現代の重要問題に対し実際に影響力を持つ人々がいる。例えばイラクシーア派大アーヤトッラーアリー・フサイニー・スィースターニーがそうである。国の所有者から民衆へ権力を委譲しようとする目論見があろうとも、彼らは実際それを拒絶できるのだ。…

最後に、自らの道徳性を顕示することによって、我々の生活に影響を与える人々がいる。例えばネルソン・マンデラは、かつて自分を捕縛した人々を赦し、南アフリカの大統領職を一期務めた後みずから権力の座を降りた[1]

2007年、「タイム 100」リストの編集長リチャード・ステンゲルen:Richard Stengel)による説明では、「タイム 100」は最も話題性のあるリストや、最も人気のあるもしくは権力のある人物のリストではなく、最も影響力を有する人物のリストである。以下のように述べている。

影響力は測定困難であり、我々が求めるものは、その人物の理念が、模範が、才能が、発見が、我々の生活する世界を変える、そのような人物である。影響力は、武力のハード・パワーに関するもののほうが、理念と模範のソフト・パワーに関するものより小さい。 そうである、命令を通して世界を変えることが出来る最高権力者と独裁者がいる。しかし、我々がもっと興味を持っているのはモンティ・ジョーンズ(en:Monty Jones)のような革新者であり、彼はシエラレオネの科学者でアフリカの農業を救うことが可能なコメの品種を開発した。または、偉大なチェスマスターガルリ・カスパロフのような英雄である。彼はロシアでより大きな民主主義のための孤独な闘いの先頭に立っている。または、アカデミー賞受賞俳優のジョージ・クルーニーであり、彼は名声をてこにしてダルフールの悲劇に注目を集めさせた。

論争

当時の英首相トニー・ブレアが2004年のリストから除外されたという事実は、軽度に論争を起こした。タイム誌のエディター・アット・ラージのミシェル・エリオットは、一貫してブレアを除外する決定を固持している。

ゲアハルト・シュレーダージャック・シラクは両者ともいない。当リストはワールドワイドである。西欧の政治指導者は掲載されていない。なぜならこの時代に彼らはそれほど権限もしくは影響力がないのである。[2]

ジョージ・W・ブッシュは何回かリストに登場しているが、 2006年のアメリカ合衆国議会選挙で民主党勝利により彼が2007年のリストから外れた時、一部で論争が起きた[3]。元上院議員リック・サントラム(R)はFOXニュースで述べている。

問題の事実は、アメリカ合衆国大統領は、誰がそのオフィスにいるかに関わらず、地上で最も権力のある人間であり、単にこの国ではなく世界中で生活の様々な面で大きな影響力を持つ。また、タイム誌にとって、それを棄却することは、あなたに対しどんなに偏見を提供するか、そしてまた私は議論するであろうが、それらは憎むべきである。[4]

「どのアメリカ合衆国大統領も一定の影響力を内包している」と説明するのは、リストを監修したタイム副編集長アディ・イグナティアス(en:Adi Ignatius)である。「ブッシュは実際ある種のそのような内包する影響力を浪費していた。イラクに関する彼の立場は彼自身の政党の支援を彼に対して支払わせた。...ある一定の観点では、彼はレームダックの政治家にたどり着いたようだ」[5]

別の年のリストに含まれた人物に対しても、同様に論争が起こった。2005年に保守派コメンテーターのアン・コールターがリストに入り、Salon.comが意見を述べることとなった。

先週タイム誌がその100人の「最も影響力のある人々」の中にアン・コールターの名を入れた時、そこへアリエル・シャロンビル・クリントンネルソン・マンデラ金正日ダライ・ラマのような錚々たる人物が並んでおり、その選択はオンライン上で大笑いになった。FOXニュースでは先週この話題を放送して、タイム誌の編集責任者プリシラ・ペイントン(en:Priscilla Painton)は、「コールターがとても影響力のあるのは、「ユーモア」を使っているおかげだ」と主張し、コールターが保守的なジョン・スチュワートであると示唆する一歩手前で止まった。 しかし、FOXのビル・オライリーでさえその話に賛同しなかった。彼はペイントンに説いて聞かせた。「あなたは人々が、アメリカ人がアン・コールターを聞いていると考えますか? あなたは彼女が世論に影響力を持つと考えますか?」[6]

タイム誌が、コールターを「物議を醸す論評で、世界の最も強力な国家の談話にインパクトを与えるベストセラーの著者である」として取り上げる一方、彼女はリストに繰り返し登場するほどの影響力があると考えられていない。

ハッキング

2009年、その年の「タイム 100」オンライン投票の勝者は、匿名画像掲示板4chanの創設者mootで、16,794,368票を獲得した。タイム誌はテクニカルチームが「投票をハックしようとするいくつかの企てを検出し、除去した」と主張していた。[7] しかしながら、投票終了前の数週間、結果がハッカーたちによって徹底的に編集されていたということが示された。[8] 上位21名の最初の文字は「marblecake also the game」となっていた。「Marblecake」は4chanが反サイエントロジー・キャンペーン(campaign against Scientology)を開始した場所のIRCチャンネルの名前であり[8]、卑猥なミームでもある。「the game」は「The Game」のミームを示している。

学術的研究

「タイム 100」を引用した学術的分析を、メリーランド大学カレッジパーク校の経済学者クレイグ・ガースウェイトとティム・ムーアが実施している。当時「タイム 100」の最多掲載記録を保持していたオプラ・ウィンフリーの観点から研究をした。ウィンフリーがバラク・オバマを大統領に推薦したこと(endorsement of Barack Obama)のインパクトを調査して、彼女にアメリカ合衆国大統領選挙を決定するほどの影響力があったかどうか、両経済学者は計測することにした。両者は次のように記述している。

オプラ・ウィンフリーは、ほとんど匹敵する者がいない影響力のある有名人である。彼女はタイムマガジンの最も影響力のある100人のリストに6回名前が載った—ダライ・ラマ、ネルソン・マンデラ、ビル・ゲイツ、ジョージ・クルーニー、 ルパート・マードックを含めた他のどの個人よりも多く。彼女は20世紀の最も影響力のある100人の1人に名が挙がっている。アルベルト・アインシュタインモハンダス・カラムチャンド・(マハトマ)ガンディーフランクリン・D・ルーズベルトと共有する栄誉である。彼女は20世紀と21世紀両方でこれらのリストに含まれる4人の中の1人である。その他の3人は、マンデラ、ゲイツ、ポープ・ヨハネ・パウロ2世である...ウィンフリーの影響力が広範囲に及ぶので、我々は政治的結果に関する推薦の影響を調査するユニークな機会を得る。

両経済学者は、ある地政学的地区(彼女のマガジン・アンド・ブック・クラブ・セレクションズの売れ行きにより推定されるような)の多くのウィンフリーファンと、2008年大統領民主党候補レース期間中にその場所でオバマが受け取った多くの票の間で、統計上有意な相関関係を発見した。彼らは、人種、性別、収入、教育、他の雑誌の売れ行きのような全ての種類の交絡変数をコントロールした時、その相関関係は更に説得力があることを発見した。彼らは更に、その相関関係はウィンフリーがオバマを推薦した後にのみ出現することを発見し、彼女の推薦の影響が原因でその相関関係が生じたことを示唆した。ウィンフリーの推挙がなかった場合オバマの投票結果がどのようであったかを予測するために、相関関係を統計的に除去すると、民主党予備選で100万票以上がオバマの総得票数から消え、クリントンがオバマよりもっと多く得票することを彼らは発見した。[9]

脚注

関連項目

外部リンク


タイム100

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:37 UTC 版)

タイム (雑誌)」の記事における「タイム100」の解説

詳細は「タイム100」を参照 2004年より、『タイム』誌では、その年で最も有力な100人のリスト「タイム100」を発表している。当初20世紀の最も有力な100人のリスト作成したリスト発表される号のフロントカバーリストアップされた人たちの写真載り特集としてリストアップされた人々各々記事掲載される。この記事雑誌の相当なページ数を占める。場合によっては100人以上がリストアップされるが、その際2人一緒リスト作成し1つ記事共有する2005年には"All-TIME 100 best novels"と"All-TIME 100 best movies"、2007年には"The 100 Best TV Shows of All-TIME"、2012年には"All-TIME 100 Fashion Icons"を発表した2016年2月に"100 Most Read Female Writers in College Classes"(大学授業で最も読まれている女性作家100人)を発表したが、この中誤って男性作家イーヴリン・ウォー掲載されていた(97位)。この誤り多くメディアの注目集め、同誌の編集スタッフ教育レベルについての懸念生まれた。『タイム』誌は後に撤回発表したBBCインタビューで、コーパス・クリスティ・カレッジのバレンタイン・カニンガム(英語版教授は、この誤りを「タイム誌の側の深い無知一部」と表現した

※この「タイム100」の解説は、「タイム (雑誌)」の解説の一部です。
「タイム100」を含む「タイム (雑誌)」の記事については、「タイム (雑誌)」の概要を参照ください。

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