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ドン川とは? わかりやすく解説

ドン‐がわ〔‐がは〕【ドン川】

読み方:どんがわ

DonДонロシア連邦西部モスクワ南方丘陵に源を発して南へ流れアゾフ海に注ぐ川。全長1870キロ


ドン川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 04:56 UTC 版)

ドン川
ヴォロネジ州
延長 1,950 km
平均流量 935 m³/s
流域面積 425,600 km²
水源 ノヴォモスコーフスク付近
水源の標高 -- m
河口・合流先 アゾフ海
流域 ロシア
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ドン川流域

ドン川(ドンがわ、Дон)は、ロシア連邦を流れる主要なの一つである。

地理

モスクワの南東トゥーラ近くから始まり、最初は南東のヴォロネジへ向けて流れ、南西へと向かい、約1,950kmを流れアゾフ海北東部のタガンログ湾へ注ぐ。

川沿いに主要都市ロストフ・ナ・ドヌアゾフがある。最東端はヴォルガ川と接近しており、ドン=ヴォルガ運河(全長 105km)によって結ばれている。

歴史

流域は遊牧民族スキタイ人の発祥の地であり、今日に至るまで重要な交易ルートとして発展してきた。8世紀から9世紀頃はテュルク系民族と考えられる西突厥配下のハザールが国家を置いて支配していた地域に含まれる。

11世紀中頃、キプチャク草原の中央部にポロヴェツ族が到来し、コンチャークの治世にシヴェーリア公国セーヴェルスキイイーホルが攻め込んだが敗北した(イーゴリ遠征物語)。

1223年カルカ河畔の戦いではキプチャク・ルーシ連合軍がモンゴル帝国を迎え撃ったが敗北した。

プガチョフの乱1773年 - 1775年)では、ドン・コサックが蜂起したが、ロシア帝国正規軍に敗北した。

この川の名称について言語学者 泉井久之助は、「スキュタイ語の今日の継続形だとされるコーカサス地方のオッセート族(Osset)の言語における don 「水、流れ」(語根は *dhen-, *dhon-「走る、流れる」)によって理解され(る)」としている[1]

支流

下流より記載

関連項目

  1. ^ 泉井久之助『ヨーロッパの言語』岩波書店岩波新書699)1968年、2刷 1969年、197頁。

ドン川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 09:55 UTC 版)

ピュテアス」の記事における「ドン川」の解説

ピュテアスヴィスワ川河口から帰路についた。そこから先も探検したとすると、当時スキタイだと思われていた古代バルト人出会っていただろう。ポリュビオスは、「ピュテアスはそこ(北方)から戻りカディスから Tanais までのヨーロッパ海岸全体旅した」と記している。Tanais は一般にドン川の古名とされており、この一節ピュテアス今度地中海を東に向かって黒海北岸まで航海したことを意味していると考えた者もいる。これが事実だとすると、ピュテアスヨーロッパ大陸一周しようとしてスキタイ出会って時計回り断念し反時計回り行こうとしてドン川まで行った推定するともできる。ただし、そのような意図があったという証拠全くない。むしろ、Tanaisがドン川を意味するではなくエルベ川のような北の川指しているという説もある。

※この「ドン川」の解説は、「ピュテアス」の解説の一部です。
「ドン川」を含む「ピュテアス」の記事については、「ピュテアス」の概要を参照ください。

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