ルパン一味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 19:17 UTC 版)
アルセーヌ・ルパン 声 - 河本啓佑/細谷佳正 世間にその名を知られる怪盗。変装の名人で幾つもの顔を持っており、金持ちや貴族のみを相手に盗みを行う怪盗紳士。芸術家であり、同時にいたずら好きの側面も持ち合わせる陽気な劇場型犯罪者であるが、反面自制が効かぬ虚栄心と自惚れの塊という「心の闇」の持ち主でもある。物理的なトリックよりも相手の心の盲点を突く心理トリックが得意。裏の顔を隠して、変装して多くの人々と友人となっている。 また女性に対する魅力(というより魔力)もあり、時に女性の方から進んで身をゆだね、犯罪に協力までする。だが、同時に彼女たちには弱く見捨てることができず、彼女たちのためなら自首も辞さない。なお、一見「守備範囲」が広いように見えるが、本気で愛するのは「名もなく貧しく美しい」母アンリエット(後述)に似たタイプに限定されている。 ルパンの両親は実直で誠実で勤勉な善人だったが、ブルジョワが専横を極めた「ベル・エポック」時代のフランス格差社会で、その実直も誠実も勤勉も認められることも報われることなく貧窮のうちに死んでいった。以来ルパンは格差社会全般への復讐として、ブルジョワを利するだけの法律に挑み、ブルジョワを狙い撃ちにした盗みを繰り返すようになった。 母方のいとこにベルナール・ダンドレジーがいる。 ビクトワール ルパンのことを「坊ちゃん」と呼ぶ女性。ルパンの一味。 元は母アンリエットのメイドでルパンの乳母代わりであり、母親的な存在である。そして「わが子」ルパンに対し、「泥棒なんて馬鹿な真似はやめて、早くまともな大人になれ」と再三説教する。 従来の日本語訳では老女として描かれることが多かったが、本作ではルパンより十数歳程度年上の中年女性として描写されている。これは、原作で彼女の年齢が明記されていないことと、ルパンが50歳ごろの最後期の作品でも彼女が健在であることから、十代前半の頃にルパンの子守役をしていたのではないかと作者が解釈したため。 シャロレー ルパンの一味。ビクトワールと行動を共にしていることが多い。 ルパンの手下は数知れないが、そのリーダー格。ピエール・シャロレー ルパンの一味。シャロレー一家の「長男」(本当の父子かどうかは不明)。若い時からルパンと行動を共にしている。 ルイ・シャロレー ルパンの一味。シャロレー一家の「次男」。 ベルナール・シャロレー ルパンの一味。シャロレー一家の「三男」。 ビクトール・ルルー ルパンの一味にしてパリ警視庁国家警察部の敏腕刑事。ルルー兄弟の「兄」。 エドモン・ルルー ルパンの一味にしてパリ警視庁鑑識課の主任。ルルー兄弟の「弟」。 ジュブルイユ ルパンの一味にして鑑定家。「フロックコートの紳士」。
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