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喉頭炎とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 疾患 > 炎症 > 喉頭炎の意味・解説 

こうとう‐えん【喉頭炎】

読み方:こうとうえん

喉頭の炎症しわがれ声・のどの痛み異物感・せきなどの症状がある。喉頭カタル


喉頭炎


喉頭炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/17 00:28 UTC 版)

喉頭炎
胃酸逆流により炎症を起こした喉頭の内視鏡画像
発音 [ˌlærɪnˈtɪs]
概要
診療科 耳鼻咽喉科
症状 嗄れ声、発熱、痛み[1][2]
継続期間 一般的に2週間未満[1]
原因 ウィルス、外傷、感染症[1]
診断法 症状に基づく、懸念される場合は喉頭顕微鏡による検査[1]
鑑別 喉頭蓋炎喉頭癌クループ[1]
治療 喉の安静、水分補給[1]
頻度 一般的[1]
分類および外部参照情報
Patient UK 喉頭炎

喉頭炎(こうとうえん、: Laryngitis)とは、 喉頭(発声器)の炎症である[1]。よくみられる症状には嗄れ声英語版が多く、発熱、咳、首の前部分の痛み、嚥下困難などがあげられる[2]。これらの症状は一般的に2週間ほど続く[1]

喉頭炎は、3週間未満の場合は急性疾患に分類され、3週間以上続く場合は慢性疾患に分類される[1]。急性疾患の場合は通常、ウイルス性の上気道感染症英語版の一種として発生する[1]。この他に感染症や咳などによる外傷も原因になる[1]。慢性疾患の場合は、喫煙結核アレルギー胃食道逆流症関節リウマチサルコイドーシスなどにより発生する[3]。根本的な機序には声帯への刺激関与している[2]

さらなる検査の必要性が懸念される徴候には、喘鳴英語版、首への放射線治療歴、嚥下障害、3週間を超える症状、喫煙歴などがあげられる[1]。もし、懸念される条項が存在する場合には、喉頭鏡検査英語版によって声帯を検査する必要がある[1]。同様の症状を引き起こす可能性のある他の疾患には、急性喉頭蓋炎クループ異物の嚥下喉頭癌などがあげられる[4]

急性型は一般的に特別な治療をせずとも解消される[1]。喉を休めて充分な水分補給をすることが効果的な場合がある[1]抗生物質は一般的に急性型に対して効果的でないとされる[5]。急性型は一般的にみられるが、慢性型は一般的ではない[1]。慢性型は中年の人に最も多くみられ女性よりも男性に多くみられる[6]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Wood, John M.; Athanasiadis, Theodore; Allen, Jacqui (9 October 2014). “Laryngitis”. BMJ 349: g5827. doi:10.1136/bmj.g5827. ISSN 1756-1833. PMID 25300640. http://www.bmj.com/content/349/bmj.g5827 21 November 2016閲覧。. 
  2. ^ a b c Laryngitis - National Library of Medicine”. PubMed Health. 10 September 2017時点のオリジナルよりアーカイブ9 November 2016閲覧。
  3. ^ Dworkin, James Paul (April 2008). “Laryngitis: Types, Causes, and Treatments”. Otolaryngologic Clinics of North America 41 (2): 419–436. doi:10.1016/j.otc.2007.11.011. PMID 18328379. 
  4. ^ Ferri, Fred F. (2016) (英語). Ferri's Clinical Advisor 2017: 5 Books in 1. Elsevier Health Sciences. p. 709. ISBN 9780323448383. オリジナルの10 November 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161110105951/https://books.google.ca/books?id=rRhCDAAAQBAJ&pg=PA709 
  5. ^ Reveiz, L; Cardona, AF (23 May 2015). “Antibiotics for acute laryngitis in adults”. Cochrane Database of Systematic Reviews 5 (5): CD004783. doi:10.1002/14651858.CD004783.pub5. PMC 6486127. PMID 26002823. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6486127/. 
  6. ^ Dhingra, P. L.; Dhingra, Shruti (2014) (英語). Diseases of Ear, Nose and Throat (6 ed.). Elsevier Health Sciences. p. 292. ISBN 9788131236932. オリジナルの10 November 2016時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161110105828/https://books.google.ca/books?id=0ByMBgAAQBAJ&pg=PA292 

喉頭炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 02:19 UTC 版)

気道感染」の記事における「喉頭炎」の解説

クループ急性喉頭炎、急性声帯下喉頭炎ともいい、小児救急疾患一つである。かつてはジフテリアよるものが非常に多かったワクチン普及によってジフテリアによるクループ激減している。急性気道感染に伴いケンケンとした犬吠咳嗽嗄声呼吸困難呈する症候群でありほとんどはウイルス性である。インフルエンザ菌による場合重篤化しやすい傾向がある。生後6か月から6歳頃に非常に多い聴診上のストライダー吸気喘鳴)は上気道狭窄を疑う重要な所見である。逆にウィージング(喘鳴であれば下気道閉塞である。ウィージングは吸気時も呼気時もヒューヒュー聞こえ最強点が胸部になるのに対してストライダー吸気のみにヒューヒュー聞こえ最強点が頸部存在する点が異なる。また開口頻呼吸させるとストライダー聴取しやすい。激しく泣かせる興奮させるといったことを行うとさらに気道狭窄進み重篤化することがあるので注意が必要である。舌圧子用いた咽頭診察X線撮影などで呼吸停止陥った例も報告されている。重症度臨床症状から決定されることが多い。 重症度犬吠咳嗽安静吸気喘鳴安静時の陥没呼吸その他軽症 ときどき なし~わずか なし~わずか 中等症 しばしば 容易に聴取 明らか 興奮状態なし 重症 しばしば 著明時に呼気喘鳴も伴う 著明 興奮状態著明 切迫呼吸不全 あり(時に目立たない) あり、時に減弱 あり(時に目立たない意識レベル低下チアノーゼ 中等度以上ではアドレナリン吸入適応がある。至適吸入量は1000希釈アドレナリン0.5ml/Kgであり最大量は5mlである。反応即効性であるが2時間効果消失するため、心電図酸素飽和度モニタリングのもと2時間後に再評価が必要である。アドレナリン吸入症状改善した速やかにステロイド内服行えば、アドレナリンの効果消失する頃にステロイド効果あらわれてくる。重症度かかわらずデキサメサゾン0.6mg/Kg、最大量10mgの単回投与標準的である。内服難しければパルミコート2mgの吸入を行うこともある。呼吸不全により気管内挿管が行われる場合もある。ウイルス感染がほとんどであるために抗菌薬積極的な適応はない。

※この「喉頭炎」の解説は、「気道感染」の解説の一部です。
「喉頭炎」を含む「気道感染」の記事については、「気道感染」の概要を参照ください。

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