塗装済み完成品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 13:00 UTC 版)
2000年代以降、完成品メーカーと同様の塗装済み完成品を発売するようになった。主に大手私鉄の比較的新しい世代の車両が中心で、近鉄22000系や名鉄2000系・2200系などの特急車両から、阪神9300系、東武30000系などの通勤車両のほか、JRの地方向け車両(キハ54や119系、キハ200など)なども発売している。発売時期により、鉄道会社や車種が偏る現象も起こっている。 既存の完成品メーカーでは製品化されにくい私鉄やJRの地方向け車両が主体となっているため、販売数量が見込めないために少数生産とならざるを得ず、他社製品と比較して高価格帯の設定となる傾向がある。同じ車種で、塗装済み一体成型キットと塗装済み完成品が同時に製品化発表される例(西武2000系初期型など)もある。 現行完成品の初期製品では他社製品と比較し、ライトや室内灯類の組み込みが考慮されないものもあったが、しだいに他社製室内灯を組み込む仕様とされたり、一部製品では自社製ライト点灯ユニットのオプションも用意されるなど、仕様の向上が見られる。しかし、床下機器はコストダウンのために共通部品を使用しており、実車に忠実でないものが多い。 なお、1970年代後半から1980年代にかけ、一体成型車体による国鉄電車の塗装済完成品が数車種販売されていたことがあった(通称「グリ完」)。これらの完成品は絶版であり、2000年代以降の完成品との関わりはない。
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