車体
車体は、狭義には鋼板製のボディシェルと定義できるが、ここではシート、艤装品、電装品、ガラスを装備した居住性を含むもの。すなわち自動車全体からエンジン、駆動系、シャシーなど、走行関係の補機を含む装置部品を除外した、1軒の住宅のようなものである。第1要件は、前身の馬車が示すように運転席と客席の装備で、乗降が容易であり、さらに雨風を防ぎ、静かで快適な居心地、また、衝突時の安全が確保されなければならない。ロックアップも必要。第2の要件は走行に必要なエンジン、駆動系、走行装置、運転装置や補機類などを取り付け、その荷重と路面からの入力に耐える強度、剛性を備える。第3は快いボディスタイルへのデザイン的要求を満たすことである。
参照 ボディシェル、ホワイトボディ車体 (9)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:16 UTC 版)
一般的には前面の左右30度の範囲が最も防御力が高く、側面、後面、上面、下面の順に防御力は低くなっていく。敵からの視認性を下げるよう全高は低く設計され、その分車内容積を確保するために全幅と全長(特に全長)が大きく取られる傾向にある。車高を低くすることは敵に発見されにくくなるだけでなく、最も重量がある前面装甲の減少によって重量が軽減される他、重心が低くなることで走行時の安定性にも貢献する。ただし車高を下げ過ぎると、主砲の俯仰角が制限されたり、操縦手の着座姿勢が極端に不自然になるといった欠点がある。T-62は砲塔を小型化したため主砲の俯角を6度までしか取れず、中東戦争では地形を利用した伏せ撃ち射撃ができず多数が撃破されている。過去には鋳鋼やリベットが用いられていたが、現代では一般的に圧延防弾鋼板の全溶接構造で、装甲板内部に複合装甲が内包される。一例として、M1戦車の試作車であるXM1においては砲塔の前面及び側面、車体の前面、サイドスカートの前方に複合装甲が内包されている。現代戦車の砲塔側面は地面に対してほぼ垂直になっているが、第2世代戦車の様に傾斜角がある戦車では砲塔の張り出しに引っ掛かってパワーパック交換に支障が出る物もある。また、爆発反応装甲やモジュール装甲の装着を前提として設計されている戦車の砲塔前面は楔形等の形状である場合が多い。
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「車体」の例文・使い方・用例・文例
- 車体の流れるようなラインが僕の車の自慢なんだ
- 塗料を塗らないへこみ修理は従来の車体修理より安い。
- 給気冷却器はこの車体の前部に設置されている。
- 型に入れて車体を作る.
- まず車体に固着した古い塗料を剥がすことから始めなさい.
- 列車またはトレーラーの車体のように連結で結ばれた
- 自動車の車体を製作したり修理したりする仕事
- 車体を活用する
- 後部座席の後ろにスペースがあり長い車体と後ろのドアがある車
- 車体はひどく錆びていた
- 一般的に四輪駆動で車体の高い水陸両用車
- 運転台があるが車体を持たないトラック
- 車体を支えるのに役立つ骨組
- 自動車の車体を作る熟練工
- 空中に架設したレールから車体を吊り下げて運転する鉄道施設
- 初心者ドライバーが車体につけるマーク
- 重い物を運ぶ,車体の低い四輪の車
- 車体に鉄板を張る
- 車体を鉄板で防御し武装した鉄道車両
- 曲線区間で車体が振り子式に傾く仕組みの電車
車体と同じ種類の言葉
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