【無人機】(むじんき)
Unmanned Aerial Vehicle (UAV).
人間が乗らず、コンピュータによる自動操縦、もしくは遠隔操作で飛行する航空機。
「ドローン」とも呼ばれる。
乗員を考慮する必要がないため安価に製造でき、撃墜されても人命が失われない。
反面でコンピュータの操作性には未だ難があり、有人戦闘機との直接交戦には対応が困難である。
こうした特性を踏まえ、主に偵察機や標的機として利用される。
その形状は多種多様である。
ホビーなどの技術蓄積から、最も小さいものは電池式の手投げサイズにまで小型化できる。
一方、サイズ・価格・機体性能の全てで有人機に互するようなものも現れている。
各国の主な機体
- アメリカ合衆国
- OQ-19
- TDN-1
- QH-50 DASH
- BQM-74「チャカ」
- BQM-34「ファイヤービー」
- MQ-1「プレデター」
- MQ-1C「グレイイーグル」
- RQ-2「パイオニア」
- RQ-3「ダークスター」(計画中止)
- RQ-4「グローバルホーク」
- RQ-5「ハンター」
- RQ-6「アウトライダー」(開発中止)
- RQ-7「シャドー」
- MQ-8「ファイアスカウト」
- MQ-9「リーパー」
- CQ-10「スノーグース」
- RQ-11「レイヴン」
- RQ-14「ドラゴンアイ」
- RQ-15「ネプチューン」
- RQ-16「T-ホーク」
- XMQ-17(不採用)
- YMQ-18/A160「ハミングバード」
- YRQ-19
- RQ-20
- RQ-21
- RQ-170「センチネル」
- ポールキャット
- X-45
- ファントム・レイ
- X-47「ペガサス」
- サイファー
- スキャンイーグル
- イーグル・アイ
- アヴェンジャー
- QF-4
- イギリス
- イスラエル
- IMI(イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ) マスティフ
- トップ Iビジョン キャスパー
- トップ Iビジョン エアロスタット
- シルバーアロー マイクロV
- シルバーアロー スナイパー
- IAI バードアイ
- IAI スカイラーク
- IAI スカウト
- IAI サーチャー
- IAI ジェネラル
- IAI ハーピー
- IAI ハロップ
- IAI I-ビュー
- IAI レンジャー
- IAI ヘロン
- IAI エイタン
- エルビット スカイラーク
- エルビット ヘルメス250
- エアロノーティクス ドミネーター
- エアロノーティクス オービター
- エアロノーティクス エアロスター
- エアロノーティクス エアロライト
- EMIT ブルー・ホライゾン
- EMIT スパロー
- EMIT バタフライ
- カナダ
- ソ連/ロシア
- La-17
- Tu-123
- Tu-141
- Tu-143
- プチェラ
- 421-08
- 421-06
- 421-12
- スカート
- 中国
- ドイツ
- トルコ
- Malazgirt
- Malazgirt
- 日本
- フランス
- メキシコ
- エヘカトル
- エヘカトル
- 国際共同開発
余談:「無人機」を名乗ったミサイル
第二次世界大戦後、ミサイル技術の黎明期において、ミサイルが無人機として扱われていた時期があった。
当時、アメリカ空軍では地対空ミサイルや空対空ミサイルは「無人戦闘機」として扱われた。
また同様に、地対地ミサイルや空対地ミサイル(巡航ミサイル・弾道ミサイル)は「無人爆撃機」であった。
これは概念的には間違っているわけでもなかったが、書面上で恐ろしい事態を引き起こした。
ミサイルは交戦の度に失われる。
従って、ミサイルを航空機と同列で管理すると、損耗率・未帰還率などの数字がとてつもない事になる。
必然的に、ミサイルは航空機の分類から独立し、新たな型式を割り振られる事となった。
無人機とされたミサイルの一覧
旧名称(無人機) | 新名称(ミサイル) | 主契約メーカー | その他 |
無人戦闘機(地対空ミサイル/空対空ミサイル) | |||
F-98「ファルコン」 | AIM-4 | ヒューズ | |
F-99「ボマーク」 | IM-99/CIM-10 | ボーイング | 核弾頭型が「CIM-10」、通常弾頭型が「IM-99」 |
無人爆撃機(地対地ミサイル/空対地ミサイル) | |||
B-61「マタドール」 | MGM-1 | マーティン | |
B-62「スナーク」 | SM-62 | ノースロップ | 初期の巡航ミサイル。 |
XB-63「ラスカル」 | GAM-63 | ベル | 試作のみ。 |
B-64「ナヴァホ」 | SM-64 | ノースアメリカン | 開発中止。 |
B-65「アトラス」 | CGM/HGM-16 | コンベア | アメリカ初の大陸間弾道ミサイル。 |
XB-67「クロスボー」 | GAM-67 | ラジオプレーン | 対レーダーミサイル。試作のみ。 |
B-68「タイタン」 | HGM-25 | マーティン | Ⅰ型のみ。以後は当初からミサイルとしての形式が付与。 |
B-72「クエイル」 | ADM-20 | マクダネル | B-52搭載の空中発射デコイ。 |
B-73「ブルグース」 | SM-63 | フェアチャイルド | |
B-75「ソー」 | PGM-17 | ダグラス | 中距離弾道ミサイル。 英国空軍にも配備されたが、キューバ危機後に撤去。 |
B-76「メース」 | MGM/CGM-13 | マーティン | |
B-77「ハウンドドッグ」 | AGM-28 | ノースアメリカン | 核弾頭搭載の大型空対地巡航ミサイル。 |
B-78「ジュピター」 | PGM-19 | クライスラー | キューバ危機後に退役。 一部は人工衛星の打ち上げに転用。 |
B-80「ミニットマン」 | LGM-30 | ボーイング | Ⅰ型のみ。以後は当初からミサイルとしての形式が付与。 |
B-83「ブルパップ」 | AGM-12 | マーティン | アメリカ初の実用空対地ミサイル。 |
XB-87「スカイボルト」 | AGM-48 | ダグラス | 空中発射型弾道ミサイル。試験のみ。 |
無人機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/08 05:04 UTC 版)
無人機(むじんき, 英: unmanned vehicle, uncrewed vehicle)とは、人が搭乗しない乗り物または輸送機械。
分類
無人機には様々な種類がある。
- 無人航空機(英: unmanned aerial vehicle, UAV)
- 無人水上艇(英: unmanned surface vehicle, USV)
- 無人潜水艇(英: unmanned underwater vehicle, UUV)
- 自律型無人潜水機(英: autonomous underwater vehicle,AUV)
- 遠隔操作型無人潜水機(英: remotely operated vehicle, ROV)
- 無人宇宙機(英: unmanned spacecraft、宇宙探査機(space probe)など)
操縦も機械が自律的に行う場合と、人間が遠隔操作で行う場合とがある。特に、前者はロボットの一種と見ることもある。
無人航空機
人の乗っていない、あるいは乗ることができない航空機を無人航空機という。広義にはラジコン飛行機、ラジコンヘリコプター等も含まれるが、航空分野で特に「無人機」と呼ぶものは、有人機と同程度ないし準ずる程度の規模の機体のものを指すことも多い。いくつかの種類は「ドローン」とも呼ばれる[注釈 1]。
使用目的はいろいろあるが、最も利用されているのは軍事用で、アメリカ軍などで偵察によく使われる。パイロットが搭乗しないことで、敵に撃墜されたときのリスクを下げている。米軍の無人機によるパキスタン爆撃は、米国ネヴァダ州のクリーチ基地でCIAが制御している[1]。
人間が搭乗しないため、生命維持に必要な装備が不要であり、製造、運用コストは有人航空機に比較してはるかに低額である。しかし、なかには有人戦闘機以上に高価な(「人間の代わりのハイテク機器が高価」ということであり、人命と定量的にコストを比較した話ではないが)機体もある。
操縦は無線により遠隔操縦か、あらかじめプログラムされた経路を飛行する自動操縦。軍用に用いられる無人機の操縦はプログラムによる自動操縦のほかに、地上に設置される有人機のコクピットのような操縦設備がある。数面のモニターと計器類、操縦桿やペダル、火器管制装置などあたかも有人機であるかのような操縦設備により操縦されることもある。
無人航空機の航空機製造法での規定により、積載可能重量は離陸総重量(100kg未満)から機体重量を引いたものとなっている[2]。
無人探査機
無人宇宙機
地球において2017年現在の所、宇宙機(spacecraft)はそのほとんどが無人で、有人機(宇宙船という語が使われることもある)は実機としては全体から見るとごくわずかであり、人々の話題に上る宇宙船にはフィクション上のものも多い。
とくに宇宙探査機(space probe)の場合、人を送り込む現実性が無い目的地であったり、帰還しない片道ミッションであったりといったものが殆どで、惑星探査機の全て、アポロ計画を除く全月探査が無人によるものである。しかし遠未来の宇宙探査機としては、まとまった人数が相当の長時間を掛けて恒星間空間をわたるような、ダイダロス計画といった構想もないではない。
詳細は各リンク先の項目を参照のこと。
無人潜水艇
無人潜水艦の開発は、民間面と軍事面で、その開発の性質が大きく異なる。遠隔操作を伴う場合は電波が届かず、超音波では伝送容量の制約を受ける為、有線式が多い。徐々に自律型が増えつつある。遠隔操作する形式はROV (remotely operated underwater vehicles) と呼ばれる。
民間の無人潜水艇
民間の無人潜水艦は、主に沈没船や海底資源、深海の海洋生物などの探査に使われる。操作は自動で行うことはほとんどなく、もっぱら人が遠隔操作する。
深海においては、水温が数℃と極低温であり途轍もない水圧もかかるために人間が行くのはかなりのリスクを生じることもあり、しばしば「宇宙よりも悪条件」とすら表現される(実際、例えば単純に圧力差という点を考えても、宇宙ではたかだか1気圧の内圧を保持すれば良いのに対し、深海ではその何倍もの外圧に耐えなければならない)。何日間も加圧/減圧室で身体を慣らしてから行き返りする必要があり、潜水服も高価で技術も要する。また減圧症(高圧によって体内に入り込んだ窒素が、十分な時間をかけずに減圧することで気泡となって現れ、重症な場合は生命の危険を伴う場合がある)や窒素酔い(体内に溶けた窒素が、深度下でよっぱらい<多幸感等>に似た症状を引き起こし、二次的に判断力低下から呼吸維持装置を取り去る危険もある)といった潜水関連傷害の危険性もある。
そのために無人潜水艦にカメラを取り付けて沈没船や海底を調査させたり、海底生物や堆積土のサンプルを持ち帰ったりするのに使われる。あるいは有人の海底探査を行う際の事前調査にも使われる。
現在、多くの国の研究機関がこういった無人潜水艇を所有している。海底ケーブルの点検にも用いられるよう、開発が進みつつある。
また、海洋の無人巡回探査などを目的として海洋研究開発機構が完全自立巡航を行う無人潜水艦うらしまの研究開発を行っている。長時間の活動を支える為に閉サイクルディーゼルエンジンや燃料電池が用いられる。
軍用の無人潜水艦
軍用の無人潜水艦は、主に敵対水域における工作活動に使われる。
有人の潜水艦では、特に原子力潜水艦においては技術的には半永久的に潜行することも可能であるが、実際には乗員の食料や精神面の負担から、三ヶ月程度が限度である。また艦が大型化することで敵に探知されやすくなるし、取り回しも難しい。
例えば無人の小型潜水艦を作り、あらかじめ敵海域の船舶が航行しそうな場所に何ヶ月も潜ませておく。そして上を航行する船舶があった場合、そのスクリュー音などを探知して魚雷を発射するなど、数ヶ月や数年単位といった長期間にわたる作戦行動に使われることが検討されている。
しかしこれはハードウェア(艦そのものの設計)やソフトウェア(自立行動させるためのプログラムや、民間船舶と軍用船舶を見分けさせる方法など)などの開発の難しさがあり、まだ研究段階に留まっている。しかし航空機では無人化が限定的ではあるが実用化されていることなどから見ると、将来的に実用化される可能性は十分にある。
軍用の水中無人機
軍用の「水中無人機」または「無人水中機」は普通「UUV」(Unmanned Undersea Vehicle) か「AUV」(Autonomous Underwater Vehicle) という略称で呼ばれる特定の機能を持った水中ロボットである。あらかじめ定められたコースや範囲を人の手から離れて独自にバッテリーか燃料電池のエネルギーによって水中を動き回り、必要な作業をおこなう機械である。外見は多くが魚雷型をしている。UUVの開発は早く1970年代には既に始まっていた。水中グライダーもこれに含まれる[3]。
戦争時や戦争終了後に海面上を行く民間船や軍用艦船、水中の潜水艦の航行にとって機雷は大きな脅威となる。従来、機雷の除去は海軍等の掃海部隊が人手をかけて行なってきた。近年のコンピュータの小型化技術や電子部品の小型化・高性能化が進んだため、無人兵器であるUUVによって機雷除去作業の自動化が検討された[4]。たとえば軍事行動として戦闘艦艇が海を進む時に、あらかじめ1つか複数のUUVが自動で掃海作業を行うということが考えられる。すでに掃海部隊でのUUVの運用は始まり、海上自衛隊においてはOZZ-5(自律型水中航走式機雷探知機)として装備化されている[5]。水中の潜水艦から発進したのち回収される実験も行なわれ成功している[6]。
無人重機
建設機械や農業機械にも遠隔操作や自律式で走行する無人機がある。自律式にはGPSを用いて自動走行するタイプもある[7]。建設、農業の分野で用いられている他、自然災害や原発災害などにも投入されており、スウェーデンの「ブロック」や、テムザックのT-52 援竜(えんりゅう)のようなレスキューロボットもある。2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故では、コマツや日立建機などの多くの無人重機が投入された。
脚注
注釈
出典
- ^ ローラン・シュコラ & エドゥアール・フリムラン (2009年12月). “遠隔操作される死の飛行機”. ル・モンド・ディプロマティーク 2024年10月8日閲覧。
- ^ 各種計測における無人ヘリコプタの利用
- ^ en:Autonomous Underwater Vehicle 09:28, 25 September 2007版
- ^ “自律型水中航走式機雷探知機(OZZ-X)の開発”. 公益財団法人防衛基盤整備協会. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “無人機雷排除システム用水上無人機(試験用)の研究及び設計の契約希望業者募集要項”. 防衛省. 2020年2月25日閲覧。
- ^ USS Scranton Completes Successful UUV Test(2006.3 アメリカ海軍、ウェブアーカイブ)
- ^ 無人走行トラクタ:automatic tractor(農業機械館、農林水産技術情報協会、ウェブアーカイブ)
関連項目
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外部リンク
- ROV INDEX - 海洋研究開発機構
- Autonomous Systems and Controls Lab - UUVの例
無人機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:30 UTC 版)
「メタルギアシリーズの用語一覧」の記事における「無人機」の解説
月光 (IRVING) (MGS4、MGR) ATセキュリティ社製の無人二足歩行兵器。アームズテック社製で、製品名称はIRVING(アーヴィング)。「月光」という名称は、大日本帝国海軍の夜間戦闘機「月光」が由来であり、当時の連合軍側の本機に対するコードネームは「IRVING(アーヴィング)」であった。これをスネークは「月光」の発音にちなんで「GECKO(ヤモリ)」と呼んでいた。 『MGS4』では、既に量産化されており、民間軍事企業にも採用され戦場での実働台数は戦車を上回るなど、白兵戦や市街戦で主流な兵器となっている。 高度な赤外線センサーを備え、屋内での掃討なども視野に入れ、軽量化と高機動化がなされている。歩兵に随伴、協働できる能力も持ち、自律行動で作戦を遂行することも可能。セミや低い牛の鳴き声のような作動音を立てながら活動し、担当する区域を制圧すると、排泄のように緑色の液体を落としてマーキングを行う。 全高5メートル前後で、RPG等にも耐える堅牢な装甲を持ち、脚部を折りたたんだ状態ではトラックでの輸送も可能。上部にダンボールなどの中身を透視できる赤外線メインカメラが搭載されて、広い視界を確保している。脚部は有蹄類特有のES細胞を遺伝子操作して作り出した人工筋肉で、広い稼動範囲と柔軟な動作を実現している。壁の凹凸を掴んだり、壁面に突き刺すことで高い場所によじ登ることができ、市外をブロック単位で跳躍するなど、三次元方向の機動性も有し、近接戦では足を用いた蹴りと投げ技も繰り出す。ただし、脚部は装甲が比較的薄く、麻酔銃で撃たれたり、大きなダメージを受けると一時的に歩けなくなる。生体部品を保護するために冬眠機能が搭載されている。 中距離では前部に装備している機銃を使用する他、上部にブローニングM2重機関銃や対空ミサイル、対戦車ミサイル、発煙弾発射機などを搭載でき、ここに爆薬を搭載した「自爆型」や、対戦車ミサイルなどを容易に防ぐ「アクティブ防護システム搭載型」も存在する。ワイヤー状のマニピュレーターを装備しており、落ちているタバコを拾い上げる繊細さと、掴んだ人間を引き倒す程のパワーを兼ね備えている。 月光のデザインに影響を与えたのは、DARPA(国防高等研究計画局)の資金提供により、2005年にアメリカのジェット推進研究所とハーバード大学が開発した四足歩行ロボット「ビッグドッグ」とされている。シリーズを通してのメタルギアと同様の姿をして見えるが、核戦略の中核をなすべく作り出された存在ではなく、必ずしも核搭載オプションを備えないことから、兵器としてはメタルギアに分類されない。 仔月光 (TRIPOD) (MGS4、MGR) 直径は約30センチメートルほどで、月光 (IRVING) を母機としてサポートする小型の無人偵察機 (UAV)。IRVINGと同じくATセキュリティ社製で、製品名称はTRIPOD(トライポッド)。中央にカメラを持った球状のボディに3本の腕を模した機動オプションを搭載しており、歩行や地面を転がるといった移動方法や壁をよじ登ったり、パイプに掴まるなどといった動作も可能。その姿から、作中では「フンコロガシ」と呼ばれることがある。また、月光の子機であることから『MGS4』ではスネークとオタコンが仔月光と名付けている。 体躯の小ささを活かし、入り組んだ地形や屋内などの地表における偵察を主とする。一機辺りの戦闘力は低いが、連携して自律行動をとることができ、個体や少数では隠密行動、集団になると群れをなして攻撃を行う。また、仔月光人間として3機が縦に重なって人間に擬態する機能も持つ他、壁に張り付いて監視カメラのように振る舞う。 小型の偵察機でありながら攻撃オプションが搭載されており、中央のカメラ部分にはスタン機能が内蔵されており、アームで相手を掴んで電気ショックを与える攻撃をする。GSRやデザートイーグルで武装した個体も確認される。 『MGR』では、CNT筋繊維による強化によりアサルトライフルを片腕で扱う程のパワーを有するようになっている。また、停止中の仔月光の背面にある接続コードを雷電と接続することで、プレイヤーによる操作が可能になった。さらに、左右にジャンプして喜んだり、手拍子したり、親指を立ててポーズをとるなど、『MGS4』の時と比べると感情表現が豊かになっている。2体が上下に繋がった人間タイプの仔月光が登場し、雷電の攻撃を軽々と弾いている。また、初回限定版であるプレミアムパッケージには仔月光のフィギュアが2体付属しており、前述の2体が上下に繋がった人間タイプにすることが可能となっている。 『MGS4』の開発当初、デザートイーグルを所持している仔月光は白色にするつもりだったが、監督に却下され廃案となったと、作中iPodで聴くことの出来る「ガンズ・オブ・ヒデチャンラジオ」にて語られた。 LQ-84 フェンリル (Fenrir) (MGR) PMCデスペラード・エンフォースメントLLCが保有する四足獣型無人機。自己学習型AI、チェーンソー、またはレールガンを搭載。LQ-84i/ブレードウルフ (BladeWolf) (MGR) デスペラード・エンフォースメントLLCのR&Dが開発していた「音声対話と自己判断が出来る人間とサイボーグに代わる兵器」。光ニューロAIはノイマン型コンピュータと違い人間に近い思考をする事に着眼し、AIのニューロンを900億にして丸3年かけ会話が行えるようになった。が、人間と違い残忍性を持ち合わせず敵を殲滅して初めて価値を持つ「兵器」としては役に立たないとされ研究は中止、AIもモスボール保管されていた(海外版ではシャットダウンされたとなっている)。残虐性を持たない無人機にデスペラード社のサンダウナーが興味を持ち、LQ-84のプロトタイプボディに納めて再稼動させた。 自律行動の為に搭載されたAIに自我が発生していると自称し、己の消去を免れる為に、兵備として自身を保有するデスペラード社の命に従う。初登場時の兵装は背中にマウントされたチェーンソーと熱溶断機能を備えた投げナイフ「ヒートナイフ」で、それらを尾の位置から伸びているマニピュレーターで把持し、使用する。 サムとの交戦で一度、雷電との交戦で二度ボディを破壊され、雷電によりAI部は回収された。ブレードウルフ(海外版では「canine」と「thousand」を掛けた型番K-9000)のボディはLQ-84iのボディを黒くし、より生物的にした物で、索敵用合体型バイザーがあり、武装はヒートナイフと脚の刃のみ。 追加シナリオ『BladeWolf』では主人公として登場。 マスティフ (Mastiff) (MGR) ゴリラのような大型類人猿に似た風貌をした人型無人機。その大柄なボディとは裏腹に動きは俊敏で、梁にぶら下がったり胸を鳴らすといった動作を見せる。遠距離では右腕のマシンガン、近距離では圧倒的なパワーと太い両腕によるパンチや掴み技で攻撃する。両腕を斬られても両足でドロップキックを行う。マスティフとは番犬・闘犬を意味する。 当初のゲーム企画であった『MGSR』の頃から登場している唯一の兵器でもある。 ラプター (Raptor) (MGR) 獣脚類を模した二足歩行型無人機。月光と仔月光の中間的な構想で製作されており、月光では適さない屋内や狭い地下通路等での戦闘を想定されている。集団行動を得意としており、登録された仲間が機能停止に陥ると、AIに埋め込まれた仲間意識により原始的な怒りの感情を抱く。主な武装は脚部に設けられたブレードや、サイボーグを一定時間行動不能にするEMP兵器などが挙げられる。また、胴体部には制御ユニットとして仔月光が組み込まれており、同時に破壊しなければ仔月光のみが自律行動を開始する。なお、同じ小島プロダクション作品である『ZONE OF THE ENDERS』にもラプターという無人機が登場するが、関連性は全くない。 ヴォドムジェルカ (Водомерки) (MGR) ロシア製の無人ACV(エアクッションビークル)。ウォーターストライダーとも呼ばれる。水上での活動も視野に入れられており、ロシア語でアメンボを意味する名の通り3つの脚部によって水面を滑るように移動する。主な武装は火炎放射器。また、ジェットエンジンを有しており、高速移動や突進攻撃を行う。 グラート (Град) (MGR) ウクライナ製の無人攻撃兵器。大きな盾と無数の砲塔によって敵を寄せ付けぬトーチカモードと、その巨体に反し、踵部分の車輪による俊敏な動きで敵を翻弄する歩行モードの2つの形態を使い分ける。名称はロシア語で雹を意味する。製造元のウクライナでは「フラード」と呼ぶらしいが、無人機業界ではグラートの名称で一般的である。 当初は『MGSR』にて登場する予定だったとされており、その際にはボリスが乗り込んで雷電と共闘するシチュエーションも考えられていたという。
※この「無人機」の解説は、「メタルギアシリーズの用語一覧」の解説の一部です。
「無人機」を含む「メタルギアシリーズの用語一覧」の記事については、「メタルギアシリーズの用語一覧」の概要を参照ください。
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