わき【脇/×腋/×掖】
読み方:わき
1 両腕の付け根のすぐ下の所。また、体側とひじとの間。わきのした。「本を—に抱える」
3 (「傍」「側」とも書く)すぐそば。かたわら。「門の—に車をとめる」
4 目ざすものからずれた方向。よそ。横。「話題が—にそれる」「—を見る」
5 「脇句」の略。「—をつける」
7 平安時代、相撲人(すまいびと)のうちで最手(ほて)に次ぐ地位の者。今の関脇にあたる。ほてわき。
8 (ふつう「ワキ」と書く)能で、シテの相手役。また、その演者。原則として現実の男性の役で、面はつけない。
9 邦楽で、首席奏者(タテ)に次ぐ奏者。また、その地位。演奏するものによって、脇唄・脇三味線・脇鼓などという。
→側(そば)[用法]
えき【×腋】
腋の下
腋の下 | |
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![]() ヒトの脇の下 | |
![]() ヒトの脇の下付近の骨 | |
ラテン語 | axilla |
英語 | axilla |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
動脈 | 腋窩動脈 |
静脈 | 腋窩静脈 |
神経 | 腋窩神経、内側神経束、後神経束、外側神経束 |
リンパ系 | 腋窩リンパ節 |
MeSH | Axilla |
腋の下、脇の下(わきのした、axilla)は、人体の部位の一つ。単に腋、脇(わき)とも呼ばれる。
概要
人間の体のうち、胴体の胸部の左右の側面。両腕が胴から分かれ出るあたりの部分である。
胸壁(前:大胸筋、後:広背筋、下部:前鋸筋)と上腕に囲まれた腋の下の凹みは、腋窩と呼ばれる。腋窩には第二次性徴で腋毛が発毛し、アポクリン汗腺が発達する。肩関節の内側にあたり、頸部・胸部と上肢とを結ぶ血管やリンパ管、神経が通っており、腋窩リンパ節が存在する。腋窩は人体の中で表皮から比較的浅い箇所に太い動脈が通っている部位であり、人体の深部温度に近い数値が容易に得られるため、体温計を用いた体温の測定に利用される。
腋の下のすぐ下方の腹や腰に近い部分は、脇腹(わきばら)と呼ばれる。
慣用句
相撲の世界において、腋の下を空けない(脇を締める)ことは、相手に廻しを取らせない(差されない)意味でも重要であり、よく差される力士(体格に恵まれた者が多い)は「脇が甘い」と評される。
それを転じて、周囲から期待されながら自身の身の不始末で躓くことも「脇が甘い」と言われる。
画像
脚注
注釈
出典
関連項目
腋
「腋」の例文・使い方・用例・文例
- 腋窩の図案
- 腋の下にぐりぐりができた.
- 腋の下をこそぐる
- 腋の下に本を挟んでいる
- 腋の下に本を挟んで出てきた
- 腋の下に本を抱えている
- 腋の下に本を抱えて出て来た
- 腋の下をくすぐる
- 腋の下に冷汗をかいた
- 乳房、小胸筋、および隣り合う腋窩にあるリンパ節のいくつかの除去
- 乳房、下にある筋肉(大胸筋および小胸筋)、および隣り合う腋窩にあるリンパ節の除去
- 腋の下の、または、腋の下に関する
- 腋窩腺
- 葉腋の、または、それに関して
- 鎧の腋の下の丸くなった下当ての1つ
- 腋窩を保護する丸い小片
- 腋窩にあり、上部は鎖骨下動脈に、下部は腕の動脈につながる腕の主要な動脈の部分
- 手と前腕の背後を流れ、腋窩静脈に注ぐ静脈
- 上腕動脈に付随し、腋窩静脈に注ぐ両腕にある2つの静脈
- 腋窩静脈に注ぐ腕の大静脈
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