ふくごう‐ざいりょう〔フクガフザイレウ〕【複合材料】
複合材料
複合材料とは、2種類以上の素材を組み合わせることで、さまざまな特性(強度、剛性、靭性、耐熱性、化学的特性など)を向上させることを目的としてつくられた材料をいう。ここでいう素材の組み合わせとは、分子レベルより十分大きいサイズで元の素材が区別できる程度の組み合わせを意味しており、合金類は複合材料とはいわない。複合により材料の強度が上がるものが強化複合で、プラスチックのなかに強化相としての繊維を混ぜた繊維強化プラスチック(FRP)、金属に繊維を混ぜた繊維強化金属(FRM)などがあり、自動車部品、航空機、釣竿、スポーツ用品などに採用されている。複合により新たな機能が生まれたものが機能複合で、感圧フィルム、導電性ゴムなどが実用化されている。
参照 FRM、FRP複合材料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/14 00:23 UTC 版)
複合材料(ふくごうざいりょう、英: Composite material)は、2つ以上の異なる材料を一体的に組み合わせた材料のこと。強化のための強化材料とそれを支持するための母材(マトリクス)から構成されたものを指す[1]。材料の複合化という概念としては合金やセラミックスなどを含む非常に広範な概念であるため、通常は繊維様のものを構造材として配列し形成するものを指し、合金やセラミックスとは区別して取り扱うことが多い。
- ^ 三木 et al. 1997.
- ^ 平凡社「世界大百科事典」第2版『日乾煉瓦』[1]
- ^ “CFRP業界成形コスト低減へ「脱オートクレーブ」”. 化学工業日報. (2013年12月26日). オリジナルの2015年5月25日時点におけるアーカイブ。
- ^ 平成25年度地域新成長産業創出促進事業費補助金 (PDF)
- ^ 伊藤義康, 亀田常治, 西田勝利 ほか、「SiC長繊維の機械的特性に及ぼすBNコーティングの影響」『Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌)』 1998年 106巻 1236号 p.830-834, doi:10.2109/jcersj.106.830
- ^ 香川豊, 八田博志. "セラミックス基複合材料." アグネ承風社 (1990): 164-96.
- ^ 下尾聰夫, 早津俊秀, 成澤雅紀, 武田道夫, 市川宏, 瀬口忠男, 岡村清人「電子線照射法によって不融化されたポリカルボシラン繊維のセラミックス化機構」『日本セラミックス協会学術論文誌』第101巻第1175号、日本セラミックス協会、1993年、809-813頁、doi:10.2109/jcersj.101.809。
- ^ 西田義則. "金属基複合材料入門." コロナ社 (2001).
複合材料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 06:20 UTC 版)
ロスアラモス国立研究所により開発された炭化タンタルとグラファイトから作られる複合材料は、これまで人工的に合成された材料の中で最も硬度が高い物質のひとつである。
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「複合材料」の例文・使い方・用例・文例
- 彼が樹脂複合材料のリサイクル技術を確立する
- 金属と同等かそれ以上の高強度を持ち,プラスチックや金属との複合材料として使われる繊維
- 母材である金属に繊維を組み合わせて強度を持たせた複合材料
- 母材であるプラスチックに繊維を組み合わせて強度を持たせた複合材料
- CFRPという複合材料
- プラスチックを母材にして炭素繊維で強化した複合材料
- 金属あるいは合金中に金属酸化物やセラミックスの微粒子を分散させた複合材料
- 東レの炭素繊維複合材料は航空機全体に使用されている。
- 重量を減らすため,787型機は胴体や翼に炭素繊維複合材料を使用している。
複合材料と同じ種類の言葉
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