軍法
軍法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 19:22 UTC 版)
軍法とは、軍隊の構成員を軍隊の司法機関が規制する特別な法である。軍法の法源は、基本的に議会の立法であるが、慣習法に基づいている場合もある。ただし、軍隊と無関係の犯罪を軍人が犯した場合は一般的な法廷で裁判を受けさせることは可能である。軍法の適用される範囲は、軍隊の構成員である軍人と軍属である場合が多く、さらに捕虜に対しても適用される。ただし、反逆罪のような罪で起訴された場合は、民間人でも軍事裁判で裁かれる国もある。 軍事犯罪に関しては、アメリカ軍の統一軍事裁判法では、任務の無断放棄、敵前逃亡、命令違反、敵前での許すべからざる行為など20種類が定義されている。殺人、強盗、強姦なども挙げられているが、専管でない。ただし軍事犯罪の定義は国によって異なっており、フランス軍やイギリス軍では純粋な軍事的な犯罪に限定しており、旧日本軍では軍人軍属の犯罪を全て軍事犯罪とまとめていた。軍事裁判が行われる法廷は軍法会議と呼ばれる。軍種別、部隊別に定められている場合が多く、アメリカ軍では略式軍法会議、特別軍法会議、一般軍法会議があり、それぞれに性格が異なる。軍事犯罪者を起訴するのは、その犯罪者が所属する部隊の長であり、事前に公正な調査が行われることと定められている。ただし、指揮官は、軍法会議によらず限定的な懲罰を部下に課す権限を持っており、この細部も国によって異なっている。
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「軍法」の例文・使い方・用例・文例
- 軍法会議で.
- 軍法.
- 軍法に照らす
- 軍法会議に付す
- 彼は脱営の廉をもって軍法会議に付せられた
- 軍法会議へまわす
- 旗艦上に軍法会議を開く
- 戦地軍法会議
- 軍法会議を開く
- 犯人を軍法会議へまわす
- 軍法会議による裁判に従う
- 軍法
- 兵士を。活動中で起こった犯罪よりもよりそれほど重くない罪の容疑にかける軍法会議
- 法務官という,旧軍法会議における役職
- ジェンキンスさんは,軍法会議が開かれる前に司法取引を行うことを希望していると言われている。
- 11月3日,神奈川県の米軍基地キャンプ座(ざ)間(ま)で,チャールズ・ジェンキンスさん(64)が軍法会議にかけられた。
- 軍法会議で,ジェンキンスさんは1965年の陸軍から北朝鮮への逃亡の一部始終を話した。
- 曽我さんは軍法会議で夫を弁護し,自分も夫も北朝鮮が好きではなかったと話した。
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