醸造所
醸造所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:35 UTC 版)
「ポートランド (オレゴン州)」の記事における「醸造所」の解説
ポートランドは地ビールの生産が盛んなことでよく知られる。オレゴン公共放送はアメリカにおける地ビール革命に果たしたポートランドの役割について紹介し、ポートランドを「ビアバナ」(Beervana)と呼んだ。一部の人々は、1888年に地元醸造家のヘンリー・ウェインハードが自分の醸造所から新しく完成したばかりのスキッドモア泉にビールを汲み入れたことを受けて、ポートランドの人々が酒好きなことを説明することがある。しかし、ポートランドで質の高いビールが有名になったのは1980年代に入ってからのことであり、この時期に州法が改正されて醸造所でビールを消費できるようになった。短いうちに、地ビール醸造所(マイクロブルワリー)と地ビールパブ(ブルーパブ)が市内の至る所で創業した。ポートランドには地元で生産される大麦や12品種以上のホップ、さらにはブルラン分水嶺から流れている清水など豊かな資源がありそれらをビール作りに用いたことから、ビールの醸造所やパブは堅実に発展した。ウィラメット渓谷は全米有数のホップ栽培地域である。 今日、ポートランドは市内に全米最多となる28の醸造所が稼働している。マクメナミン・ブラザーズは、都市圏地域に30を超える地ビールパブ、ディスティラリー、ワイナリーを運営しており、そのうちのいくつかは改装された映画館や、破壊されるはずだった古い建物で営業している。ポートランドの醸造企業としてはマクメナミン・ブラザーズの他、ウィドマー・ブラザーズ、ブリッジポート、ヘア・オブ・ザ・ドッグなどが著名であるが、小規模な会社まで含めるとかなりの数の醸造所が存在する。1999年、作家マイケル・“ビアハンター”・ジャクソンは、ポートランドを「世界のビール首都の候補地」と称し、ドイツのケルンより醸造所が多くあるポートランドを讃えた。ポートランド・オレゴン観光局は、市の愛称として「ビアバナ」(Beervana)、「ブルートピア」(Brewtopia)を推進している。2006年1月中旬に当時の市長トム・ポッターは、市の愛称として「ビアタウン」(Beertown)を用いることを正式に決定した。
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