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鉄樹とは? わかりやすく解説

鉄樹

主名称: 鉄樹
指定番号 2494
枝番 00
指定年月日 1984.06.06(昭和59.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 2基
時代区分 平安後期
年代
検索年代
解説文:  奥州藤原氏本拠地であった平泉の、観自在王院阿弥陀堂内に納置されていたと伝え鍛鉄製の樹木形である。樹幹に襞を刻みシダ付けるなど自然のの姿を写実性豊かに巧みに造形した高度な鍛造技術を示すもので、先端部分状に造られているところから当初金・銀あるいは色裂製の花葉が具わつた華麗な花樹であった考えられる
 その態を見ると、根元近くより分枝したがその上部で再び幹と交叉するという独特の曲線有している。この形姿は、例え国宝紙本墨画鳥獣人物戯画高山寺甲巻や、国宝彩絵檜扇厳島神社)などに描かれ樹木表現相似し、また幹に付けられた状のシダは、国宝絹本著色十六羅漢像東京国立博物館)の背景樹木や、国宝本宮御料古神宝類春日大社)中の蒔絵箏の崖に描かれシダの形と同様であり、いずれも平安時代後期作品見られる特徴的な表現である。
 またその用途については確定できないが、おそらく法会などに際して仏前荘厳した供養具(宝樹)として用いられたかと類推される。
 ともあれ態の成形鍛造技術優れ、かつ造大形遺例として資料的にも貴重である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  鉄壺鐙  鉄多宝塔  鉄宝相華孔雀銅象嵌半舌鐙  鉄樹  鉄湯船  鉄湯船  鉄湯船

テツカエデ

(鉄樹 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 01:50 UTC 版)

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テツカエデ
福島県会津地方 2009年6月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: ムクロジ目 Sapindales
: カエデ科 Aceraceae
: カエデ属 Acer
: テツカエデ A. nipponicum
学名
Acer nipponicum H.Hara subsp. nipponicum var. nipponicum
和名
テツカエデ(鉄楓)

テツカエデ(鉄楓、学名:Acer nipponicum)はカエデ科カエデ属落葉高木。同じ株に両性花と雄花が出る雄性同株、ときに両性花の株と雄花の株が別にある雄性異株。カエデ科は、新しいAPG植物分類体系ではムクロジ科に含められている。

特徴

樹高は10mから18mに達する。冬芽の鱗片は2対ある。今年には褐色の毛が密生するが、後に落ちる。は長さ2-11cmの葉柄をもって対生する。葉身は5角形で、長さ6-15cm、幅5-16cm、3-5浅裂し、裂片の先端は尾状、基部は浅心形から切形になり、縁には細かく鋭い重鋸歯がある。葉の表面は無毛で葉脈は窪み、裏面の脈腋と脈上に赤褐色の縮毛が生え、ときに裏面全面に短毛が密生する。

花期は6-8月。長さ10-20cmの円柱形の花序を有花枝の先端から下垂させる。花は花序に400-1000個つき、黄緑色になる。花弁萼片は5個、雄蕊は8個ある。子房には赤褐色の短毛が密生し、2分する花柱は鉤状に外曲する。果期は8-10月。果実翼果で2個の分果からなり、分果の長さは2.5-3.5cmになる。

分布と生育環境

日本固有種。本州の岩手県・秋田県以南、四国および九州に分布し、温帯の山地の沢沿いから山地中腹に生育する。

ギャラリー

下位分類

  • ナンゴクテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. nipponicum var. australe T.Yamaz. 基準産地-徳島県剣山
  • コウシンテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. orientale T.Yamaz. var. koshinense T.Yamaz. 基準産地-長野県飯田市池口岳
  • キタノテツカエデ Acer nipponicum H.Hara subsp. orientale T.Yamaz. var. orientale T.Yamaz. 基準産地-新潟県飯豊山

参考文献


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