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ASNとは? わかりやすく解説

エー‐エス‐エヌ【ASN】


ASN

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

アスパラギン

英訳・(英)同義/類義語:Asn, asparagine, Asn , N, asparagine

タンパク質を構成するアミノ酸一種で、酸性アミノ酸アスパラギン酸の側鎖カルボキシル基アミドになっている略号はAsn, N

Asn

→(アミノ酸) アスパラギン, N

  • アスパラギン

アスパラギン

Asparagine, Asn, N

非必須アミノ酸一つで、神経や脳組織細胞機能代謝制御関わる。アスパラギン酸とアンモニアからアスパラギンシンテターゼによって生合成される。

最初にアスパラガスから単離されたため、その名にちなんで命名された。

Name L-Asparagine 1)
MeSH 68001216
CAS No.70-47-3
Molecular Formula C4H8N2O3
Molecular Weight 132.118
m.p.233-235
pK1(25)2.10
pK2(25)8.84
Asn

CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
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ASN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/23 01:42 UTC 版)

ASN



アスパラギン

(ASN から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 22:20 UTC 版)

L-アスパラギン
識別情報
CAS登録番号 70-47-3 
PubChem 236
ChemSpider 6031 
UNII 7NG0A2TUHQ 
EC番号 200-735-9
KEGG C00152 
ChEMBL CHEMBL58832 
特性
化学式 C4H8N2O3
モル質量 132.12 g mol−1
示性式 NH2COCH2CH(COOH)NH2
酸解離定数 pKa 2.02 (カルボキシル基), 8.8 (アミノ基)[1]
危険性
NFPA 704
0
1
0
引火点 219 ℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アスパラギン: asparagine)は、アミノ酸のひとつで、2-アミノ-3-カルバモイルプロピオン酸のこと。略号は N あるいは Asnアスパラガスからはじめて単離されたことによりこの名がついた。

中性極性側鎖アミノ酸に分類される。蛋白質構成アミノ酸のひとつで、非必須アミノ酸。グリコーゲン生産性を持つ。コドンはAAUまたはAACである。

歴史

アスパラギンは1806年、フランスのルイ=ニコラ・ヴォークランピエール=ジャン・ロビケ(当時は助手)によりアスパラガスの汁から結晶として単離され、単離された最初のアミノ酸となった[2][3]

1809年、ピエール=ジャン・ロビケは甘草の根からもアスパラギン様物質を単離したが、1828年、それはアスパラギンであったことが確認された[4]

タンパク質内での機能

アスパラギンの側鎖はペプチド骨格と水素結合を形成することができる。つまり、他のペプチド骨格の代わりに水素結合サイトを埋めることができる。そのため、この残基はαヘリックスの始点、終点、βシートターンで見られる。構造の類似したグルタミンは立体配座エントロピーが大きいため、このような機能は持たない。

また、アスパラギンはタンパクのN-グリコシル化の標的となる。

生合成

生体内では、アスパラギン酸からアスパラギンシンテターゼにより生合成される。また、アスパラギナーゼによりアスパラギン酸とアンモニアに分解される。

オキサロ酢酸からのアスパラギン生合成

物性

がんへの影響

英科学誌「ネイチャー」に掲載された研究論文で、動物実験段階ではあるがアスパラギンが不足すると乳がん細胞の成長が妨げられることが分かった。実験の内容はがんにかかったマウスに低アスパラギンの食事やアスパラギンを阻害する薬を与えるというものである。通常、がんにかかったマウスだとがんが転移して2~3週間程度で亡くなるが、低アスパラギンの食事やアスパラギンを阻害する薬を与えたマウスでは転移が抑えられた[5]

出典

  1. ^ Dawson, R.M.C., et al., Data for Biochemical Research, Oxford, Clarendon Press, 1959.
  2. ^ Vauquelin LN, Robiquet PJ (1806). “La découverte d'un nouveau principe végétal dans le suc des asperges”. Annales de Chimie 57: 88–93. 
  3. ^ R.H.A. Plimmer (1912) [1908]. R.H.A. Plimmer & F.G. Hopkins. ed. The chemical composition of the proteins. Monographs on biochemistry. Part I. Analysis (2nd ed.). London: Longmans, Green and Co.. p. 112. https://books.google.co.jp/books?id=7JM8AAAAIAAJ&pg=PA112&redir_esc=y&hl=ja 2010年1月18日閲覧。 
  4. ^ http://www.henriettesherbal.com/eclectic/kings/glycyrrhiza.html
  5. ^ がん進行・転移に食品が影響か=英研究”. BBC. 2018年2月9日閲覧。

関連項目

外部リンク


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