KWord
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![]() KWord 1.4.2 のスクリーンショット | |
開発元 | KDE |
---|---|
最新版 |
2.2.2
/ 2010年8月27日 |
対応OS | Unix系、Microsoft Windows(α版) |
種別 | ワープロソフト |
ライセンス | LGPL |
公式サイト | http://www.calligra-suite.org/words/ |
KWord は、自由ソフトウェアのワープロソフトであり、Calligra Suiteプロジェクトの一部である。現在はWordsに名称変更。
KWord のテキストレイアウト方式はフレームに基づくもので、Adobe FrameMaker に似ている。フレームはページ上の任意の場所に置くことができ、そこにテキストやグラフィックスや埋め込みオブジェクトを配置できる。新規ページは1つのフレームになっているが、テキストはフレームを連結するKWordの機能を使ってフレームからフレームへ連続的に配置できる。フレームを使うことで、複雑なグラフィカルなレイアウトが比較的容易に実現できる。
歴史
KWord は1998年、KOffice プロジェクトの一部として登場したもので、Adobe FrameMaker からフレームの考え方などを導入していた。最初の作者は、これが初めてのオブジェクト指向プログラミングであったため、コードは必ずしも最高のものではないと告白している。
2000年、KWord には対処すべき問題が非常に多くあり、しかも誰も対処しようとしていないという状態にあった。その間、正式なリリースは全く行われていない。
KWord と同様、フレームは多くのDTPアプリケーションで使われているが、DTPの場合は「マスターページ」と呼ばれる概念があり、ユーザーが文書構造を設計できるようになっている。しかし、多くのユーザーはマスターページの背景にある概念を理解していないため、マスターページを使いこなすことができず、逆に使いやすさが犠牲になっている。
KWord では例えば1ページ内に収めたいテキストが多すぎる場合、新規ページ生成に際して、フレームとその配置をマスターページからコピーする際に柔軟に対応できるようになっている。
外部リンク
Calligra Suite
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![]() Calligra Stage 2.4 のスクリーンショット | |
開発元 | The Calligra Suite project |
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初版 | 1998年 |
最新版 | 3.2.1 - 2020年5月14日[1] [±] |
最新評価版 | 2.7 Beta 3 - 2013年6月12日[2] [±] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C++ (Qt, KDELibs) |
対応OS | Linux、UNIX、Unix系、macOS、Windows、Haiku、Solaris |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム (KDE) |
対応言語 | 27言語以上 |
サポート状況 | 開発中[要出典] |
種別 | オフィススイート |
ライセンス | GPL、LGPL、BSD License、ほか |
公式サイト | www.calligra-suite.org |
Calligra Suite(カリグラスイート)は、KDEプロジェクトによって開発されているフリーでオープンソースのオフィススイートである。旧称はKOffice(ケー・オフィス)。
概要
Calligra Suiteは、従来はKOfficeという名称で開発されていたが、2010年12月に現在の名称に変更されることがKDEコミュニティーによりアナウンスされた[3]。対応OSは、Linux、FreeBSD、Windows、macOS、Haiku OS[4]。ライセンスは、GPL や LGPL などの下で配布されている。標準のファイルフォーマットには、OpenDocument 形式が採用されている。
KOffice 2.x
KOffice 1.6.xシリーズはUNIX向けにデザインされたものであったが、2009年にリリースされたバージョン2.0では[5]、macOS[6]とWindows[7]にも対応した。また、FlakeとPigmentを可能な限りアプリケーションの枠内で使用するよう作業が行われている。
KOfficeの開発者は、アプリケーションのバグを減らし使い勝手をよくするために、各アプリケーション間で基礎的な構造を出来る限り多く共有することを計画している[8]。また彼らは、OpenDocumentのライブラリを作成して、他のKDEアプリケーションにおいてOpenDocumentファイルを容易に読み込んだり書き込んだり出来るようにすることを計画している[9]。
バージョンと変更点
- KOffice 2.0 (2009年5月28日) - プラットホームリリース。フレームワークおよび新しいUIのプレビュー版。
- KOffice 2.1 (2009年11月24日) - バージョン2.0の改良および機能の追加。
- KOffice 2.2 (2010年5月27日) - 安定性の向上、プロジェクト管理ソフトウェア“Kexi”の復帰、OOXMLの読み込みに対応など。[10]
- KOffice 2.3 (2010年12月31日) - 実用に耐えうる Krita をリリース[11]
- Calligra Suite 2.4 (2012年4月11日) - 名称変更後最初のリリース[12]
- Calligra Suite 2.5 (2012年8月13日) - 2度目の安定版。デスクトップ版のCalligra Suiteとモバイル版のCalligra Activeを提供開始[13]。
- Calligra Suite 2.6 (2013年2月5日) - 電子書籍作成/編集ツール“Calligra Author”をリリース[14]
構成
※ Calligra Suite (KOffice) は、以下のソフトウェアを含む。
アイコン | 名 | 説明 |
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Words | ワープロソフト |
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Sheets | 表計算ソフト |
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Stage | プレゼンテーションソフトウェア |
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Kexi | データベース管理システム |
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Plan | グラフ作成ソフト |
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Flow | フローチャート作成ソフト |
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Karbon | グラフィックソフトウェア(ドローツール)[15] |
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Krita | グラフィックソフトウェア(ビットマップツール) |
出典
- ^ “Releases · KDE-calligra”. GitHub (2020年5月14日). 2020年9月2日閲覧。
- ^ “Calligra 2.7 Beta 3 Released” (英語). Calligra-suite.org (2013年6月12日). 2013年7月6日閲覧。
- ^ Inge Wallin (2010年12月6日). “KDE Announces the Calligra Suite” (英語). KDE.news. 2010年12月24日閲覧。
- ^ KDE applications available for Haiku!
- ^ The KOffice Project - KOffice 2.0 Alpha 4 Release Announcement
- ^ Pencils Down for KOffice Summer of Code Students!
- ^ Another nightly build from Berlin | kdedevelopers.org
- ^ The KOffice Project - KOffice 2.0 Alpha 5 Release Announcement
- ^ KOffice ODF Sprint Report
- ^ KOffice 2.2 Released
- ^ "KOffice 2.3.0 Released" (Press release). KOffice.org. 31 December 2010. 2011年10月9日閲覧。
- ^ "Calligra 2.4 Released" (Press release). Calligra. 11 April 2011. 2012年4月25日閲覧。
- ^ "Calligra 2.5 Released" (Press release). Calligra. 13 August 2011. 2012年10月21日閲覧。
- ^ "Calligra 2.6 Released" (Press release). Calligra. 5 February 2013. 2013年2月11日閲覧。
- ^ H., Jan (26 February 2012). "Karbon or Karbon14?". calligra-devel (Mailing list).
So lets make it official and written down what was done in practice anyway: drop the 14 from the name.
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
- KWordのページへのリンク