retreat
「retreat」とは、退却・避難のことを意味する英語表現である。
「retreat」とは・「retreat」の意味
「retreat」は余儀なき退却、撤退することを意味する動詞である。「I heard the commander's signal to retreat.(指揮官による退却の合図が聞こえた。)」後ろに後退するという意味もある。「At that time, I retreated several steps in surprise.(そのとき、私は驚いて数歩後ろに下がった。)」隠退や閑居、避難するという意味でも用いられる。「I want to retreat to a place where I can rest my mind.(どこか心を休められる場所に退避したいものだ。)」名詞として使用する場合は退却や撤退という意味になる。「Good weather facilitated the retreat of the troops.(好天候が部隊の退却に幸いした。)」避難や避難所、隠れ家という意味でも用いられる。「It was may retreat when I was a kid.(それは子どものころの隠れ家だった。)」オラクルカードにおける「retreat」は後退や退却、休息といった意味である。「When I read the future with an oracle card, I got a retreat card.(オラクルカードで未来を占うと、リトリートのカードが出た。)」
覚え方としては「利を取りながら退却(retreat)しよう」のようにダジャレにするとよい。
「retreat」の発音・読み方
「retreat」の発音記号は「ritríːt」である。カタカナ読みだと「リトリート」になる。「retreat」の語源・由来
「retreat」の語源はラテン語で後ろに引くことを意味する「retraho」である。「retreat」の類語
「retreat」の類語としては以下のものが挙げられる。「withdraw」とは
「withdraw」には軍隊などを引き揚げる、撤退させるという意味がある。「The king ordered the army to withdraw.(王は軍の撤退を命じた。)」
「back away」とは
「back away」は後退する、離れるという意味である。「Let’s back away and regroup.(ここは撤退して体勢を立て直そう。)」
「recoil」とは
「recoil」はばねなどが反動するという意味の言葉だが、たじろいで後ろに下がるという意味もある。「I recoiled from the shock.(あまりの衝撃に後ずさりした。)」
「evacuate」とは
「evacuate」は避難を意味する。「To evacuate is not a bad thing.(避難することは悪いことではない。)」
「retreat」を含む英熟語・英語表現
「retreat」を含む英熟語・英語表現には以下のようなものがある。「retreat below the horizon」とは
「retreat below horizon」は太陽が沈むことを表す言葉である。「The sun will retreat below the horizon soon.(太陽は間もなく地平線の下に沈む。)」
「retreat behind walls」とは
「retreat behind walls」は壁の後ろに隠れることを意味する。そこから転じて現実逃避の表現としても用いられる。「Since then he has been retreat behind walls.(あれ以来、彼はずっと現実逃避している。)」
「retreat from one's decision」とは
「retreat from one's decision」は一度下した判定を覆すという意味である。「It took courage to retreat from my decision.(自分の決断を撤回するには勇気が必要だった。)」
「retreat into oneself」とは
「retreat into oneself」は自分の中に引きこもるという意味で使われる。「Don't retreat into yourself and see the world more.(自分の中に引きこもらず、もっと世界をよく見なさい。)」
「retreat」に関連する用語の解説
「retreat」に関連する用語には以下のようなものがある。「company retreat」とは
「company retreat」は社員旅行や研修旅行という意味である。「I was able to deepen my relationship through company retreat.(社員旅行を通して関係を深めることができた。)」
「summer retreat」とは
「summer retreat」は避暑地という意味で用いられる。「Karuizawa is a famous summer retreat in Japan.(軽井沢は日本の有名な避暑地だ。)」
「spiritual retreat」とは
「spiritual retreat」は瞑想や修行のために旅に出たりどこかの場所で集まったりすることを意味する。「I'm thinking of taking a break from school for a while and going on a spiritual retreat.(しばらく学校を休んで精神修養の旅に出ようと思う。)」
「retreatment」とは
「retreatment」は再治療という意味である。「Retreatment is required for complete recovery.(完治するためには再治療が必要だ。)」
「retreated」とは
「retreated」は「retreat」の過去・過去分詞形である。「Thanks to everyone's efforts, the enemy retreated.(みんなの頑張りのおかげで敵は退却した。)」
「retreat」の使い方・例文
そのほか、「retreat」を用いた例文としては以下のものが挙げられる。「Nowhere can man find a quieter or more untroubled retreat than in his own soul.(人は、自分自身の魂ほど静かで平穏な隠れ家を見つけることはできない。)」
「karuizawa is a cool retreat from the summer heat.(軽井沢は夏の避暑地だ。)」
【撤退】(てったい)
withdraw / retreat
軍隊が、ある地域での作戦行動を中断し、展開した部隊を帰還させる事。
現地に構築された兵站網を撤去し、資材などもまとめて組織的・計画的に帰投する。
基本的には、作戦目的の完遂が不可能もしくは無意味と判断された時に発令される。
上級指揮官からの正式な命令がなく、現場指揮官の勝手な判断で行われた撤退は敵前逃亡として軍法会議の対象となる。
整然と帰投できずに甚大な混乱が生じた場合は特に「潰走」「敗走」と言う。
また、作戦目的の完遂を理由として帰還する場合は「凱旋」と言い、撤退とは区別される。
行う行動の性質上、撤退中に戦闘が発生すると兵站が不備なまま戦う事を余儀なくされる。
事実、近代以前の戦争では死傷者のほぼ全てが撤退する敵への追撃で発生していたという報告もある。
このため、最前線からの撤退は攻撃を受けにくい夜間に行われる事が多い。
また、撤退中の攻撃を遅延させるために地雷・IED・狙撃手などを配備しておく事も多い。
無傷での撤退が不可能と目される場合、再編成までの時間を稼ぐために別働隊が死守を行う事もある。
前線からの撤退は、指揮官に与えられる任務として最も難しいものの一つとされる。
作戦行動の要訣である「事前周知の徹底」が極めて困難なためである。
撤退の計画が敵のスパイに察知された場合、まず間違いなく奇襲を受けて甚大な被害を生じる。
そして時間をかけて周知を徹底すれば、どうあってもスパイに察知される事は避けられない。
そのため、撤退命令は突如として下される事が多く、多くの場合に交通渋滞などの大混乱を引き起こす。
加えて、戦時の軍隊は「何故そこにいるのかわからない兵士・部隊」を敵であると仮定して行動する。
このため、撤退などの予定外行動を取る兵士や部隊が敵だと誤認されて誤射が発生する事がある。
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