地図とコンパスでもう迷わない!自分の現在地や目的地を把握できるようになろう(3ページ目)
2023/07/18 更新
▼現在地を特定する3ステップ
①コンパスの進行線を目標物にまっすぐ向ける
②回転盤矢印と磁針が平行になるように、回転盤を回す
③コンパスを地図の上に、回転盤矢印と磁北線が平行になる&ベースプレートの長辺(へり)が目標物と重なるように置く
“ガイド鷲尾”
まずは、ベースプレートの進行線をランドマークである大菩薩湖にまっすぐ向ける。
写真だと少し左にずれちゃってるけど…まあこれは誤差の範囲内かな。
写真だと少し左にずれちゃってるけど…まあこれは誤差の範囲内かな。

“ガイド鷲尾”
次にベースプレートの進行線をランドマークである大菩薩湖にまっすぐ向けたまま、回転盤矢印が磁針と重なるまで回転盤を回す。

“ガイド鷲尾”
地図の上にコンパスを…
・記入した磁北線と回転盤矢印が平行になるように
・ベースプレートの長辺(縁)がランドマークに重なるように
置く。
・記入した磁北線と回転盤矢印が平行になるように
・ベースプレートの長辺(縁)がランドマークに重なるように
置く。

“ガイド鷲尾”
この時、ランドマークからベースプレートの長辺(縁)に沿って戻る直線上のどこかが、現在地になるという訳。
“登山者Aさん”
直線上のどこか…なんですね。
“ガイド鷲尾”
あとは地形図に描かれた等高線と自分のいる地形から特定するしかないね。
ただし、ランドマークがふたつあればより正確になる。
ただし、ランドマークがふたつあればより正確になる。
ランドマークがふたつある場合
“ガイド鷲尾”
あの森の中に屋根が見えるよね。
あれは唐松尾根コースと大菩薩峠コースの分岐にある山小屋・福ちゃん荘。
あれは唐松尾根コースと大菩薩峠コースの分岐にある山小屋・福ちゃん荘。

“ガイド鷲尾”
方法はさっきと同じ。
ベースプレートの進行線をランドマークである福ちゃん荘にまっすぐ向ける。
これも写真だと少し右にずれちゃってるね…でもこれも誤差の範囲内。
ベースプレートの進行線をランドマークである福ちゃん荘にまっすぐ向ける。
これも写真だと少し右にずれちゃってるね…でもこれも誤差の範囲内。

“ガイド鷲尾”
続いて、ベースプレートの進行線をランドマークである福ちゃん荘にまっすぐ向けたまま、回転盤矢印が磁針と重なるまで回転盤を回す。

“ガイド鷲尾”
地図の上にコンパスを…
・記入した磁北線と回転盤矢印が平行になるように
・ベースプレートの長辺(縁)がランドマークに重なるように
置く。
・記入した磁北線と回転盤矢印が平行になるように
・ベースプレートの長辺(縁)がランドマークに重なるように
置く。

“ガイド鷲尾”
この時も、ランドマークからベースプレートの長辺(縁)に沿って戻る直線上のどこかが、現在地になるという訳。
そして、さっきの大菩薩湖からの直線も加えると…こうなる。
そして、さっきの大菩薩湖からの直線も加えると…こうなる。

“登山者Aさん”
なるほど!
直線の交差場所が現在地という訳ですね。
直線の交差場所が現在地という訳ですね。
“ガイド鷲尾”
ただし、多少の誤差は生じる。
これも、地形図に描かれた等高線と自分のいる地形から補正して欲しい。
これも、地形図に描かれた等高線と自分のいる地形から補正して欲しい。
上の図でも交差した場所は実際にいる尾根から少しだけ左下にずれているから、実際には交差した場所の至近の尾根が現在地になる。
仕組みを覚えられれば簡単!“角度の差”で地図と景色が一致する
ここまでさまざまなコンパスの使い方を説明して来ましたが、実は原理は同じ。「目的地・目標物・ランドマーク」と「磁北」の間に生じる“角度の差”を計測しているのです。
山座同定をたとえに、その仕組みを解説していきます。
磁北と目標物の方角との角度の差から、地図上の山を特定できることがわかります。目的地確認や現在地確認も原理は一緒。この仕組みさえ覚えられれば、コンパスワークもよりスピーディーにこなせるようになりますよ。
コンパスを活用して、より安全で楽しい登山を楽しんでくださいね!
身近な場所で練習しよう!公園散策しながらコンパスワーク
ここまでご紹介してきたコンパスの使い方ですが、いきなり山で実践するのは不安…。そんな人は、事前に安全が担保されている街中で練習をしておくと安心です。
今回は、今までの復習をしながら、Aさんの会社にほど近い「光が丘公園(東京都練馬区・板橋区)」で、実践してみました。