40代男。とある分野のクリエイターをやっているが、コロナになってから、大きな仕事がキャンセルになったり、作品を作るペースが遅くなってしまいまったくいいものが残せていない。
ようやく力を振り絞って出したものも、全く話題にもなっていないしヒットもしてしない。依頼は減っているがまだ声がかかる公演や取材では、5年も前の受賞だったり、過去の栄光ばかりを紹介されて、それが更新できないことにほんとに嫌気がさす。
以前は、社会に認められることを生き甲斐していた時期もあったが、今は他人に褒められるたびにこれは今回が最後になるんじゃないかとか、自分の才能のなさはばれてしまうのではないかと心の中で動揺してしまう。
正直今の仕事を辞めて、同級生のように企業で会社員をしてみたい人生想像してしまうが今更職種は変えられない。昔は大好きだった製作が苦痛である。子育てや家事に追われる毎日が唯一の救いだ。安定した職に就いている妻は私の才能を信じてサポートしてくれているが、毎日何か申し訳ない気分でいっぱいである。かつては僕にも収入があったが、今は妻に支えられている。結婚当初彼女は僕の作品のファンだと言ってくれたが、いまやその作品の人気もおちめであり、新たな作品も少ない。
家族のことさえも喜ばせることができなくて自己効力感がどんどん下がっていく。
こういう気分になっても、作り続ける奴ら才能があるやつだと思う。私は違うのかもしれない。いつか忘れ去られると思うと恐ろしくて仕方ない。どうしたらいいのだろうか。
なんかインターネットの人たちって「才能」とかいうイミフな概念好きだよね?と思った。