非難の目が向けられると、自己愛は物凄い勢いで、ありとあらゆるところに訴えて回ります。
先述の、子どもが夢中になっているゲームを突然オフにしてスコアを飛ばした自己愛親を例にとるならば、みんなが同じように嘲笑っていないと分かると、急に自己弁護にはしり出します。
「ゲームばかりするのは子どもの健康によくないですよね? 外で遊んだほうがいいですよね? 子どもが公園で遊ばないほうがいいというのですか? それは知りませんでした。ゲームが優先なのですね。これからは絶対に子どもを日光の下では遊ばせません。外に子どもがいたら家に帰ってゲームをしろ! と叱らなければなりませんね。学校にもあなたがそう言ったと伝えておきますね。あなたが正義なのだから日本中の子どもがそうならないといけませんよね。あれはしつけと教育だった。善意を誤解された」