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はてなキーワード: デザイナーベビーとは

2024-11-16

中国男余りテクノロジー資本主義の結果らしい

現在中国男余りと言われている。

中国一人っ子政策を取ったため、男児選好が進んだ、なぜ男児選好かというと、儒教的価値観のもと、お家を継いでくれる男児がほしいから、と言われているが、なんとなくしっくりこなかった。

どうも真の原因は一人っ子政策というより、社会主義から資本主義を取り入れたことと、技術革新にあるらしい。

今、技術革新が進み、何かと淘汰が進む世の中に変わりつつあると感じている。

資本主義価値観のもと、優生主義が強くなりそうでお先暗いなぁという気持ちになってしまった

以下長々と語る

中国一人っ子政策1978年から2015年まで行われたのだが、時代地域により規制のばらつきがあったようである

1978年から1984年ごろの中国農村では、二人まで産んでよい、さらに三人でもそれほど厳しい罰則がなかったようで、その結果、産まれ子どもの数は二人から三人の間でほとんど変わらなかった。にもかかわらず、性比の上昇がみられたのである

※2

長く一人っ子政策を推進してきた中国の出生時性比が次第に不均衡化して男児選好傾向が顕著になったのは1978 年の改革開放以降のことであり、1980年代半ば以降に経済成長と相関して急上昇してきたことは印象的である(p.212:図 5-5)

※1

上記引用一人っ子政策があったものの、事実上産児抑制が緩かったため、ほとんど意味をなしてなかったにも関わらず、男児選好が進んでいた、経済成長とともに男児選好が激しくなっていったらしいことを示している。

そもそも改革開放ってなんやねん、ということなんだが、下記のことを指すらしい。

1980年代以降、改革開放が進むにつれて、農村部の基本的生産方式は、それまでの「人民公社から「家庭請負制」に変わった。「家庭請負制」の下では、農業用地権利が「集団」に属する「所有権」と農家に属する「使用権」に当たる「請負経営権」に分けられた(「二権分離」)

※5

改革開放に伴い、地方部では家族倫理が強化されたらしい。

本源的蓄積過程継続のため、儒教の「五服」、 「三従」のような父系中心の家族倫理の内容が新 たな形で改革開放以降の土地制度改革において明 文化制度化されたことを筆者は「農嫁女化」と

名付けた。

※3

実証の結果によれば、土地改革が始まった郡では、第一子が女の子であると、第二子の性比が有意に上昇した。このような効果は、一人っ子政策前後ではみられない。土地改革による出生率への影響はみられなかった。性比の上昇のうち、半分ほどは土地改革効果といえるという。また、母親教育水準が高いほど子どもの性比が高くなることも分かった。

※2

資本主義市場経済自体ジェンダー中立的システムである、という信念 はフェミニストも含めて意外に広く浸透しているが、本書が論じる中国の事 例はそうした信念に対する明確な反証と言えるだろう。

資本主義システムの 成立要件ひとつである土地商品化が夫を筆頭とする「戸」つまり家父長家族の強化によって女性の権利収奪しながら進行してきたことが示されているかである

生産手段を奪われた「農嫁女」がサービス労働者家事労働者として都会にでていくという現象もまた、あまりにも「古典的」な展開である

※1

土地改革がなぜ性比の上昇につながったのか、断言はできないが、いくつかの可能性を検証している。その結果、もっともらしいメカニズムは、農家所得の向上だという。この時代超音波技術の普及が農村では遅れており、中絶コストは決して低くなかったため、男の子のみを選択して産みたいとしてもそのすべがなかった。

ところが、所得の向上によって、比較的余裕がでてきた家計は、わざわざコスト負担して都市に出向き、男の子を選別して産むことが可能となった、というわけである

土地改革によって、男性労働力がより重宝されるようになったなど、直感的にもありえそうな他の理由は、検証の結果ことごとく否定されている。

※2

人民公社から土地開放に伴う家父長制の強化により、女性労働者としての価値が下がり、土地を守るシステムになった

かになった農村女性超音波技術を用いて不要女の子堕胎する

という話で、要は生存競争が激しくなったから足手纏いの女の子は捨てたい、それを可能にしたテクノロジーが出来たので、女の子間引きが進んだよ、という経済合理性に基づいて行動しましたよ、という話である

おまけに、中国女性労働参加率は教育の加熱化と市場化の影響を受け、1990→2018年の間で10%以上激減しており※4、正直言って、家族を守るという観点だけに立てば、個人選択は割と正解だったというのが残酷である

これなら人民公社があれば良かったんじゃないか?となるが、解体された理由は、「働いても働かなくても同じ」という悪平等主義による労働意欲の低下により国が荒れた部分であり、あれ、これって現代の高福祉国家にも通じる部分あるよね、となってしまった

なんというか時代って繰り返すのねと思う

でも、今後は北欧が失敗してるのを諸外国が見ているので、高福祉国家に戻しましょう、にはならないと思うんだよな

そうなると、資本主義出産の分野にも取り入れたような、技術を利用して生産性が高い人だけ残しましょう、胎児の間に生産性が低い人は取り除けますよ、という優勢主義が促進されるのが自然なのかなと思う

だって貧乏人や病弱なら子を残さない方がいいって価値観は強まってるしね

今後福祉制度脆弱化していくと思われるので、デザイナーベビークローン自分たちが働けなくなった時の保険として、優秀そうな子を育てるようになるのかなぁと思うが、なかなかお先は暗そうである

調べながら書いたので、間違ってる部分などあったら教えてほしい

引用文献

※1

新刊紹介●『現代中国の高度成長とジェンダー』123 ― 農嫁女問題分析を中心に』(東方書店 2022 年 7 月) 伊田久美子

https://www.jstage.jst.go.jp/article/wsj/30/0/30_123/_pdf/-char/ja

※2

第59回 いるはずの女性がいない――中国土地改革の影響 牧野百恵

https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Column/ISQ000002/ISQ000002_059.html

※3

歴史政治経済学視点からみる中国の「農嫁女問題」李 亜姣

https://researchmap.jp/yajiao-li/misc/46528819/attachment_file.pdf

※4

女性労働参加を更に促進、シニア労働参加は次なる課題中国

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=67335?pno=2&site=nli#anka1

※5

市場化に向けた中国における農村土地改革

― 「農村土地請負法」と「土地管理法」の改定を中心に ―

https://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/200415kaikaku.html

2024-10-29

anond:20241029161911

デザイナーベビー何が悪いだって話だよな

相手を選り好みするならこの際遺伝子だってじろう別に構やしねえだろうに

まれた後から殺したって執行猶予なんだから母親権利の前には生命倫理なんか出る幕ねえだろ

anond:20241029161535

出来るし中国はもうやったんじゃないっけ

デザイナーベビーで調べれば詳しくわかりそう

2024-04-18

anond:20240418132507

でもどうせ母親が賛成する分には産み分けもデザイナーベビー強化人間もやり放題なんだろうからなあ

2024-03-04

anond:20240304093430

我が子には心身ともに健康健全優秀であってほしい

それが当たり前の本音なのだから産み分けも中絶デザイナーベビーもコーディネーターもダービースタリオンも全部許される

生命倫理など親の前には出る幕などない

だったら政治上の敵とか気に食わない奴にばかり「優生思想!」とかレッテルを貼り、ついでに「何が優秀かなんて人間にはわからないんだあああ!」とかイキるの

いい加減空しくならないのか

2023-08-18

そのうちデザイナーベビー一般的になって

ミュータントニンジャ・タートルズ差別助長するということで発禁になったりするんだろうか

2023-07-13

弱者男性の女をあてがえ論に人工子宮デザイナーベビーで応えよう!

これをやった者はヒーローになり巨万の富を得る

弱者男性は救われる

女やフェミニスト弱者男性と関わらないで済む

国は少子化対策成功

控えめに言って最高

2023-01-15

少子化対策としてのデザイナーベビー

少子化によって将来世代労働力が不足する、経済が停滞するのが問題なので

子供に1人前以上の能力を発揮できるようになってもらいます

まず八面六臂の活躍をしてもらうために顔が8つ、腕が6本となるような遺伝子改造を施しま

子供の数が減っても1人当たりの出力が上がれば問題解決です

https://anond.hatelabo.jp/20230114084437

2022-08-27

中国でも普通少子化対策は無理そう

人件費激安の農村部国営子供工場作ってデザイナーベビーで屈強な男ばかり作るしか手が無くね?と思ってるがそこまでやれるだろうか

2022-02-04

人工子宮デザイナーベビー は直接関係ないと思うけど、それと結び付けてるとか、中には区別ついてないような人も散見するな。

出産に関するテクノロジーってことで、ぜんぶ一緒くたなんだろうな。

2022-02-03

anond:20220203131730

子なしの中でもデザイナーベビーなら欲しいって層は多いだろうな

多少金掛かっても優秀な子供ならペイ出来るし

少子化解決するのはデザイナーベビーと人工子宮かもな

anond:20220203125513

人工子宮マジで開発されてるのな

https://news.yahoo.co.jp/articles/1801c7eb75cab313e6102f6a191dd368dcb2afa6

遠い未来の話だと思ってたわ

そうなると後10年後くらいに生まれ女子は生まれてきてすぐに男性と同等の能力を持つように男性ホルモン打たれたり、女性去勢されるのかもな

あるいは女子ではなく希望性別の産み分けが出来るようになったり

いずれにせよデザイナーベビーまでもうすぐだな

人工子宮って倫理的問題あるのか?

出生前診断とか、デザイナーベビーみたいのは問題あるとわかるが。

2022-01-26

anond:20220125193305

遺伝について素人増田です。

自分記事を正しく読めていない、一部飛ばし読みしているところもありますが、些末な点で言いたいことがあります

大谷翔平長嶋茂雄野村克也が周りより一歩も二歩も抜きんでてたのは遺伝形質(身体特性)に加えて本人が努力たからに決まってんだろ。努力の結果が遺伝するわけがない。遺伝疾患や体格と一緒にするな。わざとか。どっかの詭弁テンプレートにこういう例があるのか。

努力に関する遺伝子があるかもしれませんよ。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24957535/

そして、努力したことがのちの世代に影響する(これを「遺伝」、と言っていいか素人のため不明ですが)かもしれません。エピジェネティクスって言うんですけどね。

ゴルトンの観察が平均に回帰した(ように見えた)のは実験の条件が一定じゃなくて子供サイズが親のサイズよりも環境から受ける影響の方が大きかった(つまり親のサイズという変数に対して無作為抽出になっていた)からだろ。

結局これがすべてで、逆に考えると、集団ではなくひとりひとりを取り出してみてみると「遺伝子だけではその人の性質や将来はわからない」というのが素人感想です。遺伝子で説明できる行動や性質表現型、というのが正しいんでしょうかね)は、集団で見れば有意差ありかもしれないけれど、特定の1人を取り出した時はよくわからない差だったり、他の(社会的)要因に埋もれてしまう程度なのかなと思っています。何より、遺伝子だけでは分からない病気障害は多いなと思っています

ちなみに元元増田

親の身長とその子身長比較すると、極端に身長の高い親の子は、どちらかというと平均側、普通っぽい身長の方にシフトする、と言う現象です。

は、「極端に身長の高い親の子は、極端に身長が高くなる確率と平均的な身長になる確率比較すると、平均的な身長になる確率の方が高い」としておけば、平均への回帰についての正しい説明になります

元増田

遺伝子型の遺伝構造はまだわかっていないことも多く、「優生学操作」をしてどうなるかすらわかっていないんですよ。形質に遺伝的因子があるなら、優生学操作をすれば人類は必ず優秀になる・・・というのが元増田議論の開始点だと思いますが、そこ、すでに間違ってるんです。

というのは、一般の人が想像するデザイナーベビーは今の技術では難しい(成功保証されない)、という意味では、人々が持つであろう感想と一致するかもなと思います。「優生学やら遺伝操作でも、案外思い通りにならないじゃん」ということ。

(この部分は優生学善悪の話をしているのか、可能不可能の話をしているのか、元増田と元元増田でずれはありそうですけど)

ここから先は元増田・元元増田とは関係ない話です。元元元増田の話に関連した話です。

個人的には優生学に賛成か反対か?でいえば、

1 ある程度の遺伝多様性があるほうが種の保存には望ましい

2 どの遺伝子が生存に有利になるかは環境による可能性がある

ので、社会政策的に(ナチスドイツのように)優生学を進めていくというのはおかしなことになるのではないか危惧します。が、実際は子供が生まれる前に出生前診断に加えて着床前診断(これは流産防止の措置ですが)をしているので、優生学の支持者どころか実行者(いわゆる「リベラル優生学」かもしれません)です。

今の日本もっと極端な例は中国都市部)って、それなりにお金がある人しか子供が持てないので、ある意味「金がある、優れた人だけ子供を持てる」消極的優生学というべき状況が進行しているように感じます遺伝操作が~優生学が~というのは確かに倫理的重要問題ではありますが、こういう優生学問題になるならば、今現在進行中の、より大きな、かつ社会的解決策がありそうな問題無視できないですよね。

2021-09-01

anond:20210901202901

なんでそういう分析が出てるのに何故世の中は努力論を押し付けるのかな

旭川中学みたいな所で死なないだけでも結構難しいのにそっから勉強しろとか無理ゲーじゃないか

ゆくゆくはデザイナーベビーまで行く日も近いよね 

2021-08-03

anond:20210803185511

あ?まず国際的にはそういう人体への遺伝操作倫理的問題禁止されてるのがそもそもの前提だぞ?中国は人体でのクローン実験とかかなり緩いがその中国ですら感染症恐れて、エイズ克服のデザイナーベビー許可できないって話だぞ?理解できたか

anond:20210803180935

エイズ患者デザイナーベビーした医者が叩かれたのほんとクソだよな~~~

障害者生命倫理のために障害を持った子供を産め~~~ってか~~~~

2021-07-04

anond:20210704184136

多分人工子宮はかなり難しいと思う

すぐに出来る可能性があるのがクローンデザイナーベビーの方だな

2021-04-11

anond:20210411121249

問題は小分けにして解決するというのがセオリー

私が言いたのは男性限定デザイナーベビーの推進のほうが良いと思う

そうすることにより、男性が全てのパラメータ女性より優れることになり

女性パラメータを上げるにはデザイナーベビー男性結婚するしかなくなります

弱者男性はすべてにおいて強者となるのです

素晴らしい

2021-02-20

anond:20210220023938

デザイナーベビーとかもそうだけど、有性生殖メリットである多様性がなくなるから技術的に可能になったとしてもそういうのやる社会って環境変わった時に一気に滅ぶんでない?

2021-02-15

anond:20210215111506

左派理想ゴリゴリ技術革新に支えられた世界だと思うけどね。

昔の未熟な医療では命を落としていた超未熟児や重病の高齢者脳損傷者なども救命可能になり、生命維持装置を利用できるようになった。

性転換手術も高度になり、救われる性同一性障害者が増えた。

かつては三十代半ばで高齢出産烙印が押されていたが、産科学の進展により五十代以上の女性出産可能となった。

尊厳死医療出生前診断デザイナーベビーなど、左派としては警戒せざるをえないものも登場してきているが、基本的には左派応援したいと感じる人々が最新の医療技術で救われていることが多い。

ここで下手に宮崎駿的な世界観が良いとか言い出すと、弱い人々も容赦なく命を落とすもののけ姫みたいになってしまい、左派理想とは真逆世界となる。

2021-01-25

映画ガタカ」と女の妊娠出産

女は妊娠出産で大変だという増田に対して人工子宮とか言ってるブコメって、

映画ガタカ」だとイーサンホークじゃなく「適正者」側の目線だよね。

人工子宮実用化される世界ならデザイナーベビーは当然視されるだろう。

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