地球の大気中の二酸化炭素の濃度は去年、前の年に比べて大きく上昇し、その上昇幅が、観測を始めて以降、最大となったことが環境省などによる人工衛星のデータの解析から分かりました。 環境省は、世界各地で発生した大規模な森林火災や人間の活動による排出量の増加などが影響しているのではないかと分析しています。 環境省や国立環境研究所は気候変動対策に役立てるため、日本の人工衛星「いぶき」を使って、温室効果ガスの二酸化炭素やメタンなどの濃度を観測しています。 それによりますと、地球全体の大気中の二酸化炭素の濃度は、去年1年間の平均で421.3ppmとなり、観測を始めた2010年以降最も高くなったということです。 さらに前の年と比べた二酸化炭素濃度の上昇幅も3.5ppmと、過去最大になったということです。 環境省は、上昇幅が最大となった理由について、おととしから去年にかけてカナダやブラジルで発生した大規模な森
Published 2025/02/06 12:13 (JST) Updated 2025/02/06 12:17 (JST) 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は6日、今年1月の世界平均気温は13.23度で、同月としては1940年からの観測史上最高だったと発表した。これまで最高だった2024年を0.09度上回った。1年間の世界平均気温が最高だった昨年の流れを引き継ぎ、25年に入っても記録的な高温状態が続いた。 産業革命前と同程度とされる1850~1900年の1月の平均より1.75度高かった。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」では年ごとの変動を除いた世界の平均気温の上昇幅を1.5度に収めることが目標だが、達成は困難な情勢だ。
去年1年間の世界の平均気温は記録が残る1850年以降、最も高く、初めて産業革命前と比べて1.5度以上高くなったと、EU=ヨーロッパ連合の気象情報機関が発表しました。 EUの気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は10日、気候や海洋の観測状況に関する最新の分析を発表しました。 それによりますと、去年1年間の世界の平均気温は15.1度で、おととしを0.12度上回り、記録が残る1850年以降、最も高かったということです。 主な要因として、人間の活動による温室効果ガスの排出量の増加を挙げたほか、南米・ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」が影響したとしています。 また、平均気温の高い上位10年は、いずれも去年までの10年間に集中しているということです。 さらに去年の世界の平均気温は産業革命前の水準より1.6度高く、初めて1.5度を超えたとしています。 温暖化対策の
Published 2025/01/08 07:04 (JST) Updated 2025/01/08 07:17 (JST) 夏場に水田の水を一時的に抜き、土壌に酸素を与えて稲の成長を助ける「中干し」の期間を延ばす取り組みが北海道で広がっている。温室効果ガスのメタン排出を減らす目的で、削減分を売買する「カーボンクレジット」を通じて収益も見込める。クレジットの販売などを手がけるフェイガー(東京)の担当者松谷達馬さん(39)は「農家フレンドリーな仕組みを目指したい」と語る。(共同通信=羽場育歩) 環境省によると、メタンは二酸化炭素(CO2)の28倍の温室効果があるとされる。国内の2022年度の排出量のうち、産業別では農業が82%を占め、その半数超が稲作由来だ。 フェイガーによると、田に水を張ると嫌気性のメタン生成菌が活性化。中干しは6月中旬から8月上旬にかけて1週間前後行う農家が多いが、1週
宮城県の村井知事は23日の記者会見で、真珠の養殖に使われるアコヤガイが宮城県沖で初めて確認されたと発表しました。今後、県内での真珠養殖に活用できるか、検討したいとしています。 アコヤガイは真珠の養殖に使われる二枚貝で、海水温が12度前後に下がると死滅してしまうことから、生息の北限は太平洋側では千葉県とされてきました。 村井知事の23日の会見によりますと、ことし10月、石巻市の漁業者が沖合でアコヤガイとみられる貝を見つけ、県の依頼を受けた日本真珠振興会の研究室が分析したところ、DNAの配列からアコヤガイと確認されたということです。 県水産技術総合センターでは、これまでに見つかったアコヤガイ26枚を飼育しています。 海水温の上昇で宮城県沖では特産のホヤやカキなどの死滅が相次いでいて、県では真珠の養殖について調査を始めていたところで、見つかったアコヤガイの活用を検討したいとしています。 村井知事
Published 2024/11/20 14:04 (JST) Updated 2024/11/20 14:21 (JST) ドイツの環境シンクタンク「ジャーマンウオッチ」などの研究チームは20日、世界の64カ国・地域の温暖化対策を評価し、日本は100点満点で39.23点となり、58位だったと発表した。二酸化炭素の排出削減対策がなされていない石炭火力発電を2035年までに廃止していくことで合意したG7の中で日本は唯一、明確な目標時期を設けていないと指摘した。 アゼルバイジャンで開催中のCOP29に合わせて公表。チームは温室効果ガス排出量や再生可能エネルギーの導入量、エネルギー消費、気候政策の4分野で現状や30年の排出削減目標を分析した。 各国のさらなる対策が求められるとして1~3位は空席にした。4位で事実上のトップ、デンマークは78.37点。家畜から排出される温室効果ガスに課税することを
地球温暖化の原因となる、二酸化炭素など主な温室効果ガスの世界の平均濃度は、去年、いずれも過去最高を更新したことが分かりました。 過去最高を更新するのは17年連続で、WMO=世界気象機関は危機感を示しています。 大気中に含まれる主な温室効果ガスの濃度は、日本の気象庁が世界各地の観測データを収集・解析しています。 28日公表された去年の結果では、二酸化炭素の濃度が100万分の1の単位で420ppmと、前の年より2.3ppm増加しました。 工業化する前の1750年以前、日本の江戸時代のころと比べ、およそ1.5倍に増えています。 また、メタンは10億分の1の単位で1934ppbと前の年と比べて11ppb増えたほか、一酸化二窒素は前の年と比べて1.1ppb多い336.9ppbで、いずれもこれまでで最も高くなりました。 温室効果ガス3種類の世界の平均濃度は、17年連続で過去最高を更新しています。 WM
「まるで生成AI画像…」サハラ砂漠で起きた数十年ぶりの“大洪水の様子”が、 あまりに神秘的で美しいと話題に Lifestyle 2024.10.23 文:大村朱里 Shutterstock-hassan Abbas Ahmed ※写真はイメージです アフリカ北部のサハラ砂漠で異例の豪雨が発生し、数十年ぶりの大洪水によって砂漠の各地に湖が出現。「神秘的」と注目を集めている。年間降水量が数十ミリ程度のサハラ砂漠において、この豪雨はまさに異例の事態である。ガーディアンやAP通信によると先月、モロッコ南東部の砂漠地帯では、わずか2日間で年間平均降水量を大きく上回る雨が降り、洪水が発生。米航空宇宙局(NASA)の衛星データによれば、一部地域では約200ミリの降水量が記録されたという。 特に今回注目されたのは、モロッコからサハラ砂漠へ入る際に拠点となる都市「メルズーガ」だ。同地区では、“干上がった湖”
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