時は春節。ことしも旧正月の連休にあわせて中国から多くの観光客が日本を訪れています。家電や日用品をこれでもかと抱えた人たちの姿は否が応でも注目されましたが、ことしはかなり様子が違います。 いったい何が起きているのか? 日本各地の春節の現場から見えてくるものとは。 (経済部 影圭太 長野幸代/札幌局 田隈佑紀/青森局 山内洋平/大阪局 山下忠一郎) 「いまはもう爆買いのほうが珍しい」 …日本の化粧品メーカーの担当者はそう話します。 東京・銀座にある資生堂の販売店には、中国人客の数こそ多いものの、確かに袋いっぱいに商品を詰め込むような姿がありません。販売員に相談したりカウンセリングを受けたりして、自分に合った美容液を1本買う人が増えているそうです。 かつては、大量に買い入れた化粧品を中国に持ち帰った後、転売していたケースも多かったと言われていますが、いまは自分が使う分だけを買っているというわけで
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