数年前のことです。ある中堅金融機関でCEO(最高経営責任者)を務めるTさんと懇談しているときに、こんなことを言われました。 「やっぱり、体力があるSIベンダー(システムインテグレータ)じゃないとダメだと思う。うちにはITをきちんと理解している人材なんて、いないからね。特に何かトラブルが起きたときに、とんでもないことになってしまうと困るんだ」 SIベンダーの体力は比較的よく話題に上ります。最も体力があるのはいわゆるメーカー系、メインフレーマの4社(NEC、富士通、日立製作所、日本IBM)です。民間の案件ではあまり耳にしませんが、公共案件ではNTTグループの体力が群を抜いています。NRI(野村総合研究所)は残念ながら「体力がありますね」とほめられることはあまりありません。 表に出てこないSIベンダーの体力 CEOのTさんが言うように、SIベンダーにとって体力は重要です。最も重要なコアコンピタン
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