前回半減期の公式を導いた。重要なので再度公式を書く。 1秒間に壊れる確率がqである原子の半減期Tは T = log(1/2)/log(1-q) となる。半減期の意味は、原子が元の半分の個数に減るまでの時間 であった。 ところで半減期の公式は確率の式であって,実際にいつも T秒だけ時間たてば原子が元の半分の個数になっているとは限らない。 例えば100個あった原子の数は下のグラフのように時間と共に減って ゆく。勿論これもたまたまであって,いつも同じグラフになるとは 限らない。一例である。(これは乱数を振ってつくったグラフ) グラフが滑らかな線ではなくカクカク折れ線のようになっている。 1%の確率で壊れるとはいっても、たまたま壊れる時もあれば、 予想に反して数秒立っても一個も壊れない事だってある。 これが確率的であるという意味である。 では確率なんて役に立たないかというとそうではない。、確率論の