「社員の定着率と業績は比例する」というのはわたしの持論の一つです。直近の5年で言うと、採用はトータル45名、うち退職したのは6名。87%の定着率です。これは、まさに隔世の観です。わたしが社長に就任した当時は、140名採用しても120名は辞めましたから。無論、当時とは比較にならないくらい、業績は伸びている。 我が社は、社員の入退社についてデータを取っています。いつ辞めたのか、どうして辞めたのか。その因果関係を把握することで、「辞めない採用」に生かすためです。それで分かるのは、入社前に相応のストレスを受けてから入社した社員は定着率が高い事実です。 「ストレス」といっても別に大層なことではありません。新卒社員は、入社までの間にアルバイトに来てもらうとか、政策勉強会など社内行事に参加させるといったレベルです。いきなり4月1日からぶっつけ本番で仕事をさせるのではなく、徐々に我が社になじみ、先輩社