Amazonの登場以来、実店舗で営業する書店は売上が減少し、廃業に追い込まれる店も少なくないご時勢だが、昨年8月、「Singularity & Co.」はニューヨークのブルックリンで書店を開き、その後まもなくしてECサイトをオープンした。 実店舗とECサイトのどちらもSFとファンタジーの古本を揃えて販売しているが、それに加えて「過去のSF作品を未来に届ける」ことをミッションとして掲げている。 昨年4月、このミッションをクラウドファンディングサイトのKickstarterで訴え、希望額を超える5万2257ドル(約470万円)の開業資金を獲得することに成功し、晴れて開店となったのだ。 以下では、この小さな古書店の壮大かつ新しい試みを紹介する。ブルックリンで働く熱狂的SFファンが集まって創設 Singularity & Co.の創設者はCici James氏(上画像で右から2番目の女性)、Jam
2013-03-24 KDPと、本屋と同人誌即売会の境目が無くなった空間 KDP(Kindle Direct Publishing)が日本でも始まって初めての春です。 実に麗しい日々です。 KindleStoreのオープンとともにKDPが日本でも開始され、「元年元年!」とええじゃないかの如く踊り狂ったあの日々もすでに懐かしく思え、私の手元には増え続けていくKindleStoreで買った”本”と、ゆるやかに増えていくものの本棚の一角に積み上がっていくだけの”KDP本”という構図が出来上がりつつあります。これはどういうことでしょうか。 どこかに「KDP本」というのを意識しながら読んでいるというのもあります。これは「同人誌即売会で買った同人誌」という意識で読むのともちょっと違うようにも思えてしまい、KDPのスタート以来もやもやもんもんとしてきた話のひとつでもあります。 同人誌というワードを出し
第1話はこちら、第2話はこちらへ。 (編集部注:第2話より) 日本においては、電子書籍に関しての本や論文だけでなく、広く書籍市場、出版市場について論じた文献のほとんどが、わが国の書籍市場の特殊性として「委託販売」と「再販制度」を挙げている。そして、米国など諸外国との対比で、いかに日本の書籍流通が非効率で不合理であるかを強調するのだ。 しかし、これまで見てきたように、米国(そして英国)も、一種の委託販売制度を採用している。返本期限の長短などの違いはあるが、英米ともに返本の山に悩まされる関係者がいる。「商業主義の本ばかり売れる」「書店がどんどんつぶれている」などという悩みも、ほとんど同じである。参考書籍の中には、注文した書籍の支払いを遅らせる、日本でいう“延べ勘”や、そもそも支払いをしないで、全品を返本する書店の例などが挙げられていた。 また「定価」についても、日本と同様に、固定価格制度を導入
定規に刻まれているのは“素数”だけ! 京都大学の不便益システム研究所とサマーデザインスクールが共同監修した「素数ものさし」が、同大学の生協各店で販売されています。価格も素数にちなんで577円(税込)。使い方に困惑する声もある中、Twitterやはてなブックマークでは「欲しい」という人が続出しています。 ▽ 京大オリジナルグッズ・素数ものさし - Togetter 18cmの素数ものさしは、素数の部分だけに目盛りを付けたという、不便益システム研究所のグッズ第1弾です。ものさしの上部でcm単位を、下部でmm単位を測れます。cm単位には2・3・5・7・11・13・17という素数の数字と目盛りを、mm単位には目盛りのみを刻印。材質は竹で、目盛りはプリントではなく実際に焼き付けているそうです。 京都大学の生協で販売が開始されると、ネット上では「素数にこだわって定規を作る」というユニークな発想がじわじ
こんばんわ、きんどるどうでしょうです。 いま話題、もしくはこれから話題になるであろうKindle作家にインタビューするKDP最前線。今夜はその第86回。 人型の戦艦と王女が世界の運命を握る近未来SF「プリンセス・プラスティックシリーズ」を執筆した米田淳一さんです。王女に与えられた密命、世界の運命……いやぁ、燃えますね!本書は2001年に早川書房から出版されたものを著者の手で電子化、加筆しております。 米田さんには本作執筆のキッカケやオススメのポイントをなどを語っていただきました。さぁ、いったいどんなお話が聞けるのでしょうか。もちろん、本作はAmazonKindleで無料で試読が可能です。 エスコート・エンジェル#1(プリンセス・プラスティックシリーズ) 早川書房から2001年に発行したエスコートエンジェルの2訂版です。 22世紀、人間型人間サイズの戦艦シファとミスフィに初めての任務があたえ
紙の本をスキャナーで読み取り、自前の電子書籍を作る「自炊」の代行業者に対し、スキャン行為を許諾する代わりに、業者から著作権使用料を取る構想が、作家や漫画家などの著作者団体の間で検討されていることが25日、わかった。 日本文芸家協会や日本漫画家協会、日本写真著作権協会などが、きょう26日、「蔵書電子化事業連絡協議会」を設立。許諾を与える枠組みやルール作りについて本格的な協議を始める。 個人が自ら使用する目的で自炊を行うことは、紙の本を自分でコピーするのと同じく、「私的複製」として著作権法で認められている。しかし、自炊代行業者は客の依頼を受け、紙の本を1冊100円前後で大量に電子書籍化している。作家や出版社は、複製者と利用者が異なるため私的複製には当たらず、著作権法違反だとして、スキャン行為の差し止め訴訟を起こすなど反発を強めてきた。
■繰り返されてきた「電子書籍元年」が終わりを告げるのか? アップルの「iBookstore」日本版がオープンして3週間が過ぎた。 昨年秋のアマゾン「Kindle Store」に遅れること半年、これで日本の電子書籍市場には、ほぼすべてのプレーヤーが出そろったことになる。 とすれば、今後この「枠組み」のなかで、どのような電子書籍市場が形成されていくのか? これまで毎年のように繰り返されてきた「電子書籍元年」が終わりを告げるのか? 日本もアメリカのように電子書籍が進展していくのか? が、今後の焦点になる。 これを、電子書籍を制作する側から言うと、 どこの電子書店(プラットフォーム)がシェアを握るのか? どんな電子書籍を制作すれば売れるのか? の2点が、最大の関心事ということになる。 そこで、ここでは、これまでの状況を整理し、今後の電子書籍市場を展望してみたい。 ■「米アップル参入で花開く電子書籍
東京・品川のソニー旧本社ビル──。現在、「御殿山テクノロジーセンター NSビル」と改称された8階建てのビルの最上階に、問題とされる部署はある。 「東京キャリアデザイン室」。かつて大賀典雄名誉会長が執務室を構え、役員室が置かれていた由緒正しきフロアは今、社内で「戦力外」とされた中高年の社員を集めてスキルアップや求職活動を行わせることを目的とした部署に衣替えしている。 Aさん(50代前半)も東京キャリアデザイン室への異動を命じられた一人だ。午前9時前に出勤すると、自身に割り当てられた席に着き、パソコンを起動させる。ここまでは普通の職場と変わりない。 違っているのが“仕事”の中身だ。会社から与えられた仕事はなく、やることを自分で決めなければならない。「スキルアップにつながるものであれば、何をやってもいい」(Aさん)とされているものの、多くの社員が取り組んでいるのは、市販のCD-ROMの教材を用い
UPDATE 新しい最高経営責任者(CEO)であるMarissa Mayer氏の下、買収を推進する米Yahooは米国時間3月25日、ニュース要約アプリ「Summly」を買収すると発表した。 Yahooは25日、モバイルおよび新製品担当シニアバイスプレジデントを務めるAdam Cahan氏によるブログの投稿でこの買収を発表した。Summlyは、ニュース記事から関連情報を抽出するアルゴリズムを使用して、記事全体へのリンクを残しつつ、「iPhone」の1画面に収まる簡潔な文章に変換するアプリである。10代のNick D'Aloisio氏が開発した同アプリは、CliffsNotesのニュース版のようなものである。 Summlyアプリは閉鎖されるが、「Yahooのモバイルエクスペリエンスを通して、近い将来登場する」予定だとCahan氏は述べた。D'Aloisio氏とそのチームは、数週間のうちにYah
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