[9日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは、今回のイスラエルに対する大規模な攻撃を仕掛けるにあたり、計画がイスラエルによって察知されるのを防ぐため、2年も前から入念な偽装工作を行っていた。ハマスが戦闘を望んでいないと思い込んだイスラエルは、周到に仕組まれた奇襲作戦によって完全に虚を突かれた。 ハマスに近い消息筋は1973年の第4次中東戦争以来の規模となった今回の攻撃について「イスラエルに対して戦闘準備が整っていないという印象を与えた」と偽装工作の内幕を明かした。「大規模な作戦を準備する一方、イスラエルとの戦闘や対立を望まないという印象を広め、イスラエルを欺くため、数カ月間にわたり過去に例のない情報戦を展開した」という。