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買ってよかったもの
note.com/mmiya
今日で都庁に来て満5年経過。 執務室にはWi-Fiもなく専門人材も予算も組織もないところからの出発。そこから行政とデジタル化を取り巻く環境は大きく良いほうに変わってきたなと思う。国でもデジタル庁もできるなんて夢みたい変化だ。 行政デジタル化の機運の高まりとともに、民間から行政へ転職する人も、国、地方、都を問わずに増えてきた。 一方で、CxOクラスの人、経営経験のある人で行政の世界に来た人はまだほとんどいない。わたしはCxOのネクストキャリアに行政はいいのではと経験者の一人として心の底から思っている。 行政は組織で仕事をするから民間の組織マネジメント経験は120%いきる。DXとは組織変革そのものだから、なんらかの組織変革経験も絶対に生きると思うね。行政のデジタル化は新規事業というより新規産業創造なので新規事業の立ち上げ経験もいきる。官民連携やデジタルチームと既存事業のすり合わせは苦労もあるけ
人は無能に到達するまで昇進するという「ピーターの法則」というのがある。 「階層型の組織においては、どんな人も、昇進を繰り返すことでいずれは能力の限界に達し、十分に職責を果たせなくなって無能化する。その結果、「あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる」という。 https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-20919.html グロービスとくにリーダーが劇的な環境変化に異動、転職、抜擢で放り込まれるとこの法則が強烈に作用する。なぜなら周りの方が知識や経験があり自分がその組織内で最もそれがない人になってしまうからだ。一方で、この人は何かしてくれるのでは?という期待を関係者からは持たれる。「組織内で最も無能なのに最も期待される」という特殊状態を過ごすことになる。 12年ほど前に突然、社長をというキャリアチェンジを経験を
インターネット広告がついに3兆円の見込みとのこと。メディア&広告の最前線からは10年以上も離れてるけど3兆円は驚いた。 自分も昔、この業界で仕事してたんだけどいつからこんなに巨大化したんだろうと思って市場推移を調べてみたら 1996年 16億円 1997年 60億円 2003年 1,000億円 2009年 新聞を上回る 2014年 1兆円突破 2019年 テレビを上回る 2024年 3兆円超予測 良質なコンテンツは大事だけどそれ支えるのはアドテク。コンテンツが花だとするとアドテクは地下茎。両方ケアしないとね。地下茎が弱ると花は咲かない。 そして大事なアドテクノロジーを内製化できてるか?他社依存しちゃってるかはメディアの将来にとってとても大きいと思う。最近だと課金型メディアも増えてきたので地下茎に課金決済システムも入るのかな。地下茎が外部か?自分のものか? これは自分の印象なんだけど、メディ
今年も新年にあたっての挨拶を職員と取引先に送ったのでnoteにも。 新年明けましておめでとうございます。東京都副知事の宮坂学です。 2022年は行政のデジタル化、シン・トセイ(都政の構造改革)、国際金融に加えて、新たにスタートアップの推進も担いました。 それぞれについて1年の振り返りと2023年の抱負を記載します。 デジタル化の取り組み 東京都民の皆様のQoL(クオリティオブライフ)の向上に貢献するため、情報技術を利活用する取り組みを「スマート東京」というプロジェクト名で推進しています。2040年をゴールにスマート東京は3つの柱で推進しています。 1.つながる東京を実現する 「TOKYO Data Highway」と呼んでいる取り組みです。デジタルサービスを受けるには「接続」できることが大前提となります。そこで、都民の皆様からお預かりしている全ての都の空間(公園や文化施設、避難所、学校など
今日、デジタル専門職の任期付公務員の第一期生の5年任期がおわり退職の日がやってきました。自分が都政に参加する前から民間からデジタル専門職として参加してたメイフラワー号に最初に乗って都庁にやってきた先達たちです。今でこそ都庁のなかで民間出身のデジタル専門職は増えてきたけど、何事にも最初がある。 自分は送別会に参加できなかったけどビデオメッセージで送った原稿を残しておきます。ほんとうにありがとう。 -- 皆さんも退庁する人がやってきましたね。 自分も本来ならば一緒に苦労したり頑張った仲間の旅立ちの日なので参加したいです。一方で、新しく参加する人の歓迎会にもまったく参加できてないことを考えると、退職する人の送別会だけ参加してむしろ入都する人の歓迎会に参加できないのはフェアではないので、泣く泣く断念しました。 代わりにビデオメッセージで感謝の言葉を伝えたいと思います。 xxさんxxさんxxさんxx
明治中期から後期の #多摩川 は上流部の森林が荒廃しており、渇水や濁水が頻繁に発生していました。そのため #尾崎行雄 東京市長は東京市が水源林の経営を行うべきと決断し、水源地帯の買収、植栽や崩壊地の復旧などの施策を講じました。その結果現在の豊かな水道水源林が形成されることとなりました。 pic.twitter.com/U8qHfdIXFm — 東京水道株式会社【公式】 (@Tokyo_Water_Co) July 19, 2022 先日、東京都の持っている巨大な水源林にいってきた。 デジタル技術も都市を支えるインフラの一つになりたい。その際、水道局、下水道局、港湾局、交通局などの既存の都市インフラの先輩部局の在り方が参考になるのではと思いインフラ系部門の現場に時間をみては行って話をきいてる。 これが毎回、滅法、面白い。今回は水道局の奥多摩から山梨県甲州市にかかる水源林に行ってきた。以前に行
先日、同世代の経営者から「どんな本からリーダーシップやマネジメントについて影響を受けた?」と聞かれた。同様の質問をときどきされるのでリストに。 まずは3年前のあるイベントで「影響をうけた本について寄稿してほしい」と依頼された原稿がでてきたのでその2冊から。 リーダーシップの旅 野田 智義 (著), 金井 壽宏 (著) はじめて部下をもつようになりリーダーのあり方について苦悩していた頃に多くのリーダー論を読んだ。そのなかでもっとも影響を、そして勇気をあたえてもらった一冊。筆者はリーダーシップは天賦の才ではなく、誰もが内発的に持っていて「旅」を通じて獲得していくものだと説く。そして「リーダーシップの旅はリードザセルフを起点とし、リードザピープル、さらにはリードザソサエティへと段階を踏んで変化していく」旅にたとえる。自分にはリーダーシップがないのではないか?と悩む人にこそ読んで欲しい一冊。まず
「転生したらスライムだった件」という作品があります。主人公が異世界に転生してしまいいろんな技を覚えて異世界で活躍する系。大企業もスタートアップも、成長企業も業績悪化企業も体験してきたけど、今から思えば同じ世界の中での出来事だったんだなと。民間から行政への転職は、「転職」という変化ではなく「転生」というべき変化でした。 この世界で「民間ではこうだ!」と力説してもコトは動かないです。その旧世界の経験は生かしつつ、アンラーニングして、この異世界で活躍するために必要なユニークスキルを獲得しないといけない。 その最初に必要だったスキルのひとつが”喉の渇き"です。 イギリスの諺に 馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない You can take a horse to the water, but you can’t make him drink. 教育研修に詳しい人から「受講者
東京と白馬村の間の二拠点生活も20年近くに。二拠点生活を検討してる人も増えてきてるそうなので自分なりのコツを。 住むところが二拠点というよりも異なる種類の友達が二拠点にあることが大切。もう一つの家があるからより普段と違う関係の仲間がいるからソコに行く感じ。 大人は友達を新たに作るのが苦手な生き物だけど、二拠点目で新しく知り合いや友達が増えるかが充実度を左右する。自分はバックカントリースノーボードという趣味に助けられて仲間が増えたので趣味は大事。 建物や良い景色は外形的で目に見えるハードウェア的な資産だけど良い景色もうまい飯も素敵な家も同じところで数回やれば日常になり飽きる。 最初に白馬・北アルプスエリアに通い始めた頃は拠点すらなく時には第五駐車場というところで寝泊まりしたことも。それでも白馬に行けば同類の知り合いにあって雪山で遊べたので通い詰めて、仲間と遊んでそれが楽しくてまた仲間と遊びた
オアシスの『Don't look back in anger』 。1995年のアルバム『モーニング・グローリー』で発表された曲だから四半世紀前の曲になる。ちょうど社会人になった直後だった。 この曲がオリンピックパラリンピックの会場でもかかっていた。また他のスポーツ系イベントの会場でかかっているのを耳にしたこともあるんだけどもともとスポーツ会場の定番ソングであったわけではない(たぶん)。 2017/06/13にパリで開催されたフランス代表対イングランド代表のゲームの試合前。選手の入場と共に流れたのが、『Don't Look Back in Anger』。それを両サポータが大合唱するシーン。 さらにその約1ヶ月前の2017年5月22日にマンチェスターアリーナでのテロ爆破事件があった。 その追悼集会がロンドンのいろいろな場所で開かれていたのだが、そのひとつでたった一人の女性がオアシスの Don'
前回ポストに専門家の先生のコメントのうちポイントを加筆: 大曲先生「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況である。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態である。この危機感を現実のものとして皆で共有する必要がある」 かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況である。災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態である。この危機感を現実のものとして皆で共有する必要がある。 かつてないほどの速度で感染拡大が進み、新規陽性者数が急増しており、制御不能な状況 多くの人が集まる新宿の複数の大規模商業施設で数十人規模のクラスターが発生しており、第 4 波までとは明らかに異なる速度や範囲での感染が爆発的に拡大している。 見られた。今一度、屋外であっても密集・密接することは、感染リスクが高い 感染経路別に見ると、10 歳未満における施設
ファクシミリ(FAX)の利用度(正確には紙での利用度)が基準値2019年比で約95%にまで減ってきた。 FAXそのものは誰もが利用できる簡単さのある素晴らしい技術です。あまりに便利すぎて万能が故に、本来であればファックスではない技術や方法でやりとりする方が効率性が高いことにまでファックスを多用しているのが行政の現実です。 昨年の4月頃に、患者さんの数が急増した際に、保健所からのファックス連絡の業務フローが破綻して問題になりました。感染者数が少ない段階ではファックスという技術選択で問題なかったのですがある閾値を超えるとその技術では処理が回らなくなりました。またメディアのみなさんや都民のみなさんからものすごく多くのお叱りをいただきました。 それも一つの契機として構造改革チームが立ち上がりファックスだけでなくコピー用紙削減、現金をキャッシュレス、対面相談を非対面相談にという活動を開始することに。
起業家でゼロから巨大企業を作り上げた、破壊的イノベーションを起こした、シリアルアントレプレナーでいっぱい事業作った、グローバルで活躍するプロ経営者、インターネットの技術の専門家。 私は全くこういうタイプではなく自分の役割をその時々で果たすぞ!なサラリーマンタイプです。そんなサラリーマン型の俺と反対の素晴らしい才能と情熱とトラックレコードを持った異人型の人の間近で仕事をする経験を過ごせたという一点においては贅沢なビジネス世界の職業人生でした。 孫正義さん、Nikesh Arora、Marissa Mayer、SBGの取締役の時は柳井さん、永守さん、ジャックマーさん、宮内さん。またM&Aを通じてグループに参加する決断をしてくださった一代で素晴らしい事業や会社を作ったアスクル創業者の岩田さん、一休創業者の森さん、CCCの増田さんたち。いずれも個性的でとんでもなく異能なスゴイひとたちと一緒に仕事を
文書・ハンコ・対面 テレワーク阻む「アナログ役所」3つの慣習行政で仕事をしていると「民間では非対面でハンコレスが進んでいるのに役所に対応するためだけにハンコを押しに出社しなければいけない」というお叱りをよく受けます。先端的なデジタル技術をどんどん取り入れて行政を変えていかねばなりません。 デジタル化には情報をペンと紙ではなくパソコンなどのデジタル機器で作るデジタイゼーション、作った情報を紙ではなくデジタルのまま流通、共有、協働作業をするいわばプロセスのデジタル化のデジタライゼーション、顧客体験を根本からガラッと変えていくデジタルトランスフォーメーションの3つのステージがあるそうです。 コロナ禍の中で社会経済活動を維持するために非対面非接触への仕事のシフトが一気に進みました。企業側は第二段階のプロセスのデジタル化「デジタライゼーション」に突入しています。 行政も文書や資料を作成するときはPC
「自分が最も欲しいものが何かわかっていない奴は、欲しいものを手に入れることが絶対できない」 コインロッカーベイビーズ 村上龍30年以上も前に読んだ「コインロッカーベイビーズ」の一文なんだけどいまだに覚えているくらい刺さっている。10代から20代前後の多感な時期の読書体験ってそれだけ強烈なんだろう。 今でも「本当に欲しいものって何だ?」はプライベートでも仕事でも最初に自分に発する問いだ。それは自分の状況や考えの変化とともに変わっていくかもしれないがそれでも現時点での本当に欲しい状態は出来るだけシェイプしないといけない。 仕事面において自分が今、取り組んでいるのは「行政のDX」。 デジタル技術そのものはトンカチやノコギリやガスコンロや自動車のような便利な道具にすぎない。道具を使って自分は本当は何を変えたいのか?どんな状態に変えたいのか?が大事だ。 ではそもそもDXとは何か? DXという言葉の本
東京都の情報技術利活用への取り組みは都庁内に常勤で働いている情報技術系職員に加え高い専門性の人にフェローとして非常勤でサポートしてもらってます。 その一人の関フェローの嬉しいニュースが。 デブサミ2020夏のベストスピーカーが決定、1位はCode for Japan 関治之氏 日本で有数の伝統もあって大規模なエンジニアのイベントでの受賞。東京都の新型ウイルス感染症対策サイトは職員とシビックテックのコミュニティによって運営されていますがそのことにもプレゼンでは触れていただいています。 このプロジェクトを通じてシビックテックについて多くを彼やその仲間から学びました。全員の名前はとても書ききれないんだけどまさに私にとってのジェダイマスターたちです。せっかくなのでジェダイマスターたちから学んだことをこれを機会に書き留めておきます。行政でシビックテックやオープンデータの推進を検討してる人の参考になる
ロードバイク、スノーボード、山、ラン、猫、トレラン、クライミング、読書と映画、奥多摩、白馬村、多摩川、瀬戸内海が好き。
ヤフー時代の部下から突然メッセンジャーが。 「以前宮坂さんが緊急対応時に残して頂いた言葉を今度セミナーで使っていいですか?」 と。 リーダーの仕事はいっぱいあるけどなかでも大きな仕事の一つは重大事故の発生の時の陣頭指揮。平時は部下で回せるようにするのがマネジメントだけど、危機の時まで部下にまかせるわけにはいかない。 お恥ずかしながらヤフー在職中の22年で何度か重大事故を起こし関係者の人に多大な迷惑をかけてしまった。その度にその陣頭指揮をとった。 結果的にヤフーのなかでもっとも深刻な事故対策をやった人の一人じゃなかろうか。そのなかからノウハウ的なものがたまってきたものを部下にメモしておくってあげたものを彼は覚えていてくれたらしい。 彼いわく危機対応の時にすっごく役にたって指針になったといってくれて送ってくれた。 ひょっとしたら他の人にも参考になるかとおもって(若干訂正してますが)ここに残して
今日から4月1日。 多くの新社会人が誕生したと思いますが、自分自身も令和という時代の新入社員です。新卒学生さんと横一線ですね。そこで新時代の新入社員の自分自身のために、かつて新卒入社の入社式で話していた原稿を引っ張り出してみました。人生100年時代。自分は新入社員をもう一度やっても、今までと同じくらいの時間があります。これから先、新しいことに出会ったり成長したりする時間がたくさんある。そんな新入社員の時代と同じ気持ちで令和を楽しんで生きます。 (2012年くらいに新卒社員向けに使っていた挨拶原稿) 人には人生でおおきなタイミングがいくつかあります。 生まれた日、死ぬ日はすべての人に共通な重要な一日でしょう。 そして「就職する日」もおおきな特別な日のひとつです。 わたしにも新卒社員になった日がありました。だから、もし現在の自分が当時の自分に何か手紙を書いて届けることができるとしたらどんなこと
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