米国の大統領選挙の結果を受け、北米研究図書館協会(ARL)は2016年11月16日、多様性と包摂に関する委員会の委員長であるChris Bourg氏による声明をWebサイトに掲載しました。
Bourg氏の声明では、ARL加盟機関は人種、性別、性的指向、性的自認、信教、障害、年齢、遺伝情報、従軍経験、血統、国籍や種族的出身、市民権の有無等によってサービスの提供を拒否することはないと明言しています。また、ARLおよび加盟機関は性差別、障害者差別、人種差別、同性愛者差別、宗教的迫害、その他あらゆる差別に対し、静観することはしないと述べています。ARLおよび加盟機関は表現の自由や意見・アイディアのオープンな交換については支持するものの、ヘイトスピーチをはじめとするコミュニティの成員の安全や尊厳を脅かす言動を容認することはないとしています。
Research Libraries and Archives Stand Committed to Diversity, Inclusion, Equity, Social Justice(ARL、2016/11/16付け)
http://www.arl.org/news/arl-news/4154-research-libraries-and-archives-stand-committed-to-diversity-inclusion-equity-social-justice
参考:
米国図書館協会会長、選挙後の図書館や図書館員が果たすべき役割についての声明を発表
Posted 2016年11月16日
http://current.ndl.go.jp/node/32940
米大統領選挙後、大学図書館において差別的事件が増加(記事紹介)
Posted 2016年11月29日
http://current.ndl.go.jp/node/33013