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POLLEN/シンガポール


「少し前にオープンした人気のレストランがある」ということで、シンガポール女子が予約をしておいて下さりました。
ポーレン。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイという巨大な植物園にある「フラワードーム」という施設に併設されたレストランです。シェフはロンドンのゴードン・ラムゼイ系の一ツ星レストランから招聘されたそうな。
「フラワードーム」は入場料が20ドル近くするそれなりの施設なのですが、当レストランで食事をするのであれば、無料で入場することができるのです。我々は食事の前に「フラワードーム」を堪能することに。
「フラワードーム」内の施設であるため、レストラン内には緑が溢れています。植物を維持するためにか、ガンガンに冷房がきいています。私は暑がりなほうなのに、芯まで冷え切り音を上げてしまう程です。屋外に出ると気温差のため10分近くカメラのレンズが曇って使い物になりませんでした。
アミューズ。フェタチーズとオリーブのペースト。酸味が最適化されており食欲をあげぽよしてくれます。

色白で綺麗な英語を話す長身のウェイトレスが何かと話しかけてくれるのですが、彼女の出身地は「ゆうこりん」とのこと。「こりん星ってマジにあるんか?」と連れと顔を見合わせながら文脈を紐解くと、ウクライナのことのようです。ウクライナって英語でそう発音するんだ。
私の前菜は豚バラ肉にウズラの卵、リンゴ、からし菜にカニのビスクソースです。一口食べて驚き。かなり旨い。すごく失礼な先入観かもしれませんが、熱帯の国でまともなヨーロッパ料理は期待していなかったのです。考えを改めます。

アジアンな調味料を感じる豚肉にスパイスの効いた卵が絶妙。リンゴの酸味も整合性が取れています。カニのビスクソースはもうちょっと濃縮したほうが存在感があって良いかもしれません。
パンはややこしい穀物(ナントカグレイン?)のパンに、サワーブレッド。前者が多層的な深みがあって好き。おかわりしちゃったウヒョヒョ。
秀逸なのがスプレッド群。フムスでしょうか、ザラりとした舌触りに絶妙な塩分、オリーブオイルの香り。旅行中でテンアゲ状態であることを差し引いても素晴らしい脇役です。
燻製されたホイップバター。香り高く美味。こういう一手間って大好き。
彼女の前菜は予想を覆す一品。石焼ビビンバのような器にたっぷりのスープ。興味深い取り組みです。「カボチャ主体のふわふわしたムースみたいなスープ」とのことでした。
私のメインはドーバーソール(舌平目)。バリっと焼けた表面にムッチムチの肉質。煩瑣なソースなどは控えられておりシンプルな味付けです。わかりやすい調理で好き。
連れのメインは牛ほほ肉。大根のピクルスの配置が印象的です。
追加料金でスペシャリテのタルトタタンを注文。店員がいかにこのデザートが素晴らしく注文すべきであることを熱っぽく語ってくれ、料理すっ飛ばしてデザートを推しまくる店って珍しいよねと連れと微笑み合っていたのですが、一口食べて納得。ビターなカラメルの風味とアロマ。めちゃめちゃ美味しい。
付け合わせのバニラアイスは若干の塩分が添加されており、味覚を呼び起こしてくれます。ううむ、このデザートは見事である。
「あ!もうこんな時間!お花の教室があるから先に出るね!ゆっくりして行って!夕方また合流しましょ!」と忙しい中付き合ってくれる彼女には頭が下がる。連れの分の小菓子も頂きごちそうさまでした。
時間をかけてたっぷりのコーヒーを楽しみ、悠然とお会計をお願いすると「お連れ様が既に済まされていますよ」イケメンか。


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シンガポール目次

シンガポールはどのようにして国力を高め、国際的なステイタスを上げているのかが整理されています。防衛・外交・労働・経済・教育・環境・農業・情報・交通について網羅的に知ることができる名著。

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