CHINESE INTERNET 中 国からの映像でH-6Nミサイル発射用爆撃機に長大な兵装が吊り下げられている。ミサイル前方の鋭角形状から極超音速兵器の可能性がある。また寸法は中国の地上発射式DF-17極超音速兵器に類似している。弾道ミサイルで加速し、無動力DF-ZF極超音速滑空体をマッハ5で飛翔させつつ経路を操作し標的に命中させるものだ。 中国が地上発射式弾道ミサイルを空中発射式に転用しようとしているのは前からわかっていた。空中発射式極超音速加速滑空式兵器の登場は予測にあったが実物を目にするのは初めてだろう。 H-6Nは大型兵装用に特別改装され、高速無人機から対艦ミサイルまでさらに従来型の巡航ミサイルまで運用可能だ。H-6Kの発展型だが、ソ連時代のTu-16バジャーが原型だ。 中国が既存の地上発射式装備から空中発射式極超音速兵器の開発へ走るのは理屈にかなう。中国が軍事パレードで誇示したDF-17をもとに開発するのはそれが唯一の選択肢だからだが、原型ミサイルの性能自体が不明だ。とはいえ、中国としては実用に耐える極超音速兵器を保有している姿を世界に示したいのだろう。 CHINESE INTERNET 建国70周年記念軍事パレードに現れたDF-17部隊 だからといって今回現れた映像で謎がすべて解けたわけではない。米国同様に中国も極超音速兵器各種を並行開発し、各種用途を想定しているはずだ。空気取入れ式極超音速巡航ミサイルもそのひとつだ。これと別に従来型の弾道ミサイルに制御可能な弾頭を付ける試みもDF-21DやDF-26にあるが、判明している画像の弾頭部分はこれを裏付けるものではない。高解像度の映像画像が現れればこの推論も変わりそうだ。 CHINA MEDIA DF-21D の試射 極超音速滑空兵器を数千マイル先を狙っ中国国内からて発射すれば、有効射程外だった敵基地も脅威にさらされる。グアムのアンダーセン空軍基地およびウェーク島がとくに要注意だ。ただしこの種の兵器は各地の高度防衛施設を攻撃可能で、敵艦隊撃破も目指して開発が進んでいる。この戦力で中国が米国の先にあるのかは議論を呼ぶところだ。 今回の映像で極超音速兵器開発に拍車がかかってい...
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