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SAOC改造用ボーイング747-8の2機目を受領したSNC(The Aviationist)―機体はE-4Cの制式名称となりました。民間部門では747はほぼ姿を消しましたが、VC-25新型と合わせ大国アメリカが最後まで供用しそうです。

シエラネバダ・コーポレーションが公開したレンダリング。 (Image: Sierra Nevada Corporation) 2機目のボーイング747-8は、ソウルから12時間のフライトを経てデイトンに到着し、SNCの航空イノベーション・テクノロジーセンターで「ドゥームズデイ」航空機に改造される シ エラネバダ・コーポレーション は、オハイオ州デイトンにある同社のエイビエーション・イノベーション&テクノロジー・センター(AITC)において、将来のサバイバブル・エアボーン・オペレーション・センター(SAOC)で改造されるボーイング747-8の2機目を受領した。  同機は、これまで所在していたソウルから12時間のフライトを経て、2024年10月30日に同地に到着した。 2機目のボーイング747-8は、SNCの航空イノベーション・テクノロジー・センターで「ドゥームズデイ」機に改造される。  E-4Cと制式名称がついた SAOCのSNCは今年初め、大韓航空からB747-8を5機、約6億7400万ドルで取得した。機体は2025年9月までに引き渡される予定で、最初の1機は2024年6月4日にデイトンに到着している。 一方、「ドゥームズデイ」と呼ばれる新型機も、このたび米空軍から正式な指定を受けた。 実際、8月30日に発表された運用試験評価部長の試験評価監視リストには、新型機が "Survivable Airborne Operations Center E-4C "と記載されている。   米空軍のSAOC契約に基づき、SNCは現在のE-4Bナイトウォッチの代替機となる。この高度に専門化された航空機は、大統領、国防長官、統合参謀本部議長のための空中指揮所として機能し、国家的緊急事態の間、重要な指揮・統制・通信(C3)を継続的に確保する。   SNCのIAS事業エリア担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジョン・ピアットは、「我々のチームは、リスクを低減し、この必要不可欠な能力の開発を予定通り、あるいは前倒しで進めるため、これらの主要なマイルストーンに真摯に取り組んでいます。「2機目の機材の到着は、お客様のご要求に応えるためのエキサイティングな前進であり、私たちは期待を上回るよう努力しています。並行して、SAOCプログラムだけでなく、...

米空軍の次期『終末の日』機改修用に大韓航空所有747-8を調達

  tjdarmstadt/Wikimedia Commons 大韓航空が保有する747-8型機5機を、E-4B後継機を製造するSNCに売却することを決定した 先月、米空軍のサバイバブル・エアボーン・オペレーション・センター(SAOC)機の製造改修を受注したシエラネバダ・コーポレーション(SNC)は、大韓航空からボーイング747-8を5機譲り受けた。各機は、空軍の老朽化した747-200ベースのE-4Bナイトウォッチ「ドゥームズデイ・プレーン」の後継機として改造されることは間違いなさそうだが、現段階では、SAOC機が何機実戦配備されるのか不明だ。  ロイター通信によると、大韓航空は昨日の取引所への提出書類で、保有する5機をSNCに売却することを確認した。取引額は6億7,400万ドルで、大韓航空の航空機近代化計画の一部となる。大韓航空によると、機材譲渡は2025年9月に予定されている。 SNCが購入する具体的な機種を大韓航空は明らかにしなかったが、この件に詳しいとされる情報筋はロイターに、747-8であると語った。また、SNCにも確認を求めている。 大韓航空には現在9機の747-8があり、368席の3クラス構成で運航されている。このうち、HL7644は747として製造された最後の機体である。その他の候補機体については、最も古い機体が2015年8月に大韓航空に引き渡されている。そのため、これらの機体は入手可能な747の中では最も若い部類に入るが、それでも日常運航に伴う定期的な消耗は避けられないだろう。 現在のE-4Bのうち2機(E-4Aとして完成)は、もともと民間旅客機になる予定だったが、実際に就航することはなかった。航空会社が発注をキャンセルすると、国家緊急空中司令部(NECAP)プログラムの下で空軍向けに改造された。 当時お伝えしたように、SNCは4月27日、SAOCを開発する130億ドル以上の契約の交付先として発表された。現行のE-4Bに代わるこの航空機は、大統領他の高官が、あらゆる潜在的な事態のもとで、核攻撃の指揮を含む任務を遂行できるようにするために重要な役割を果たす。 SNCは、ボーイングが昨年契約を辞退した後、この契約を勝ち取るための議論の余地のない候補として浮上していた。 空軍は現在4機のE-4Bを運用しているが、以前から8機から10機のSAOC...

E-4B後継機のコンセプト・アートからわかった興味深い特徴について: VC-25B(ボーイングが改修に苦労中)との共有化はできない? 747として最後に残る機体になりそう

  NAOCあらためSAOCとしてシエラネヴァダコーポレーションが受注に至ったことは先にお伝えしました。同社から発表のコンセプト図からThe War Zoneがあれこれ推察してくれましたのでご紹介します。予想通り機体は製造済み747-8となり、同じ機体の改修に手こずっているボーイングと並行して作業が進んでいきますが、記事もし適しているように共用できる領域もあるはずで、今後ボーイングとSNCが接近する可能性もあるでしょう。 Sierra Nevada Corporation シエラ・ネバダによる「生存可能な空中作戦センター」のコンセプトには、E-4Bとの共通点と相違点がある シ エラネバダ・コーポレーション(SNC)は、軍用機の大規模な改造でよく知られる企業だが、老朽化した空軍のE-4B「ナイトウォッチ」国家空挺作戦センター(NAOC)機の後継機SAOCとして130億ドル相当の契約を獲得した。核硬化対策を施した航空機は4機あり、主に1970年代に調達されたもので、747-200型機をベースにしている。SNCは、E-4B後継機のコンセプト画像を初公開し、注目に値する特徴を明らかにした。  今回想定されるSAOCの機体数はE-4Bの機体数を上回るとあり、退役が目前に迫っている別の機体の役割も担う可能性もある。 All four E-4Bs on the ramp together at the same time. (USAF)  第一に、SAOCがボーイング747-8をベースにした機体になることはほぼ確実だ。こ747の生産ラインは2022年に閉鎖され、ジャンボジェットの長い歴史に終止符が打たれた。そのため、機体は中古で入手するしかない。747-8は155機しか製造されず、そのうち旅客機仕様の747-8iは55機しか製造されなかった。これは、ボーイングが将来のエアフォース・ワン用にVC-25B型に改造しているのと同じタイプで、これも中古で入手したものである。SAOCプログラムの要求を満たすには、4発エンジンが必要であることなどから、747がほぼ唯一の選択肢となった。  コンセプト・アートでは、E-4B後継機は、象徴的な白と青のペイント・スキームを含め、現行機によく似ている。しかし、747-8iは-200より大きく、内部空間は4,800平方フィート近くもあり、新しい...

E-4B後継機も747原型になる可能性が濃厚。ただし、新規製造機体の取得は困難なので中古機材でもよいとする米空軍。大統領専用機材は747-8iで装備品等のコスト削減も視野に入っている模様。

    USAF     米 空軍が実現を急ぐのがSAOCすなわち残存可能空中作戦センター機で、老朽化してきた現行E-4Bナイトウォッチの後継機をめざす。   NAOC国家空中作戦センターとも呼ばれるSAOCの仕様は極秘扱いだが、空軍は後継機もE-4Bとほぼ同サイズの四発機を想定する。   空軍ライフ・サイクル管理センター (AFLCMC)の大統領専用機局がSAOC事業も担当し、契約公告を2021年2月17日に発表した。「政府は引き続き、超大型機を利用してのウェポンシステムの調達戦略を完全かつ開かれた形で希求する」とある。   USAF E-4Bナイトウォッチは国家空中作戦センターとも呼ばれる。     これに先立ち、企業から民間機改装によるSAOC提案を募集する告示が2020年12月にあった。空軍から具体的情報の開示はないままで、関連のシステム要求内容文書(SRD) は極秘扱いとなっている。   Aviation Week の防衛記事編集者スティーブ・トリンブルが中古民間機の利用の可能性に昨年触れていた。現時点でトリンブルは「超大型機体」との規定を見てジャンボジェット原型案の実現可能性が非常に高いと見ている。   SAOCの要求内容に物理的な内容があり、必要なエンジン数も定めており、極めて厳格に管理されているのは驚くにあたらない。よく「審判の日の機材」と呼ばれるE-4Bは四機あり、堅固かつ残存性が高い機体として大統領に国家統帥権(NCA)の実現として核攻撃命令を下す手段となる。その他の軍事作戦でも指揮統制を行い、必要に応じ大規模自然災害でも機能するのが役割だ。   大統領がVC-25Aエアフォースワンで海外移動する際にはE-4Bの一機が随行することが多い。E-4Bは国防長官の外国出張にもよく利用されている。   4機あるE-4Bのうち3機はE-4A高性能空中指揮所(AACP)として1970年代中頃に供用開始し、1980年代にNAOC仕様に改造された。4機目はNAOCとして取得した。全機が747-200B型を原型とする。なお、2機あるVC-25Aも同様に747-200Bを改修した。   空軍が747原型とするSAOCの実現に傾いて...