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買ってよかったもの
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電子国土Webがオープンソース化をめざすという、ちょっと刺激的で嬉しいお話。 2003年(平成15年)の電子国土Webの出現は、IEだけの対応などの制限があったが、確かにその時点では進んでいた。ところが、「自前開発」のモデルが、世の中の技術開発のスピードに追いつけない状態になってしまった。そもそも国土地理院は、地図配信システムの開発をミッションとしているわけではないので、これはどうしようもないことだ。 ベンダーロックインを避け、最新の技術に対応し、ローコストでの導入とその後の運営が実現する・・・説明を聞くと、FOSS4Gを採用するのは至極当然の話だと思う。 それにしても嬉しい。来年くらいからは、それが本格的に始まる模様。 国土地理院の鎌田氏の講演
今、とってもとってもホットなセカイカメラ。 今回は、開発を行った宮下氏、大崎氏による講演をいただく。 このサービスのバックエンドにはPostGISを使っている。しかも、昨年のFOSS4G 2008 TokyoでPostGISの存在を知って、それで初めて採用したという。今回の講演は、その恩返しとのこと。私たちの取り組みが、こうやって斬新的なサービスに採用されるきっかけを作ったのだ。 で、質疑応答でも、標高値データの話などいろいろ「ジオな」面々から情報提供を行う。きっとそれが採用される日が来るだろうし、また来年発表していただければと思う。楽しみだ。 セカイカメラのバックエンドにはPostGISが
ご存じの方もいると思うが、Mapionの地図はMapServerでレンダリングしている。最大秒400アクセス、1縮尺で1万1000行を超えるマップファイルとか、650Gバイトのファイル容量とか、GISの世界ではあまりお目にかかることがない数字が次々と出てくる。多分、MapServerが画像作成に採用されている、世界で最も大規模なサービスだと思う。 私の会社が、それのお手伝いをする機会に恵まれたのだが、巨大ロゴ付きで紹介していただいた。手放しで嬉しい。ありがとうございます。 マピオン 谷内氏の講演
FOSS4G Tokyoでのビッグニュース。あのGRASS本(原題:Open Source GIS A Grass GIS Approach)の日本語訳が発行される。なんと、この本は訳者の植村哲士さんの「自費出版」。価格が4600円と、原著の半額というのが奮っている。OSGeo財団日本支部もこの本の普及に全面的にバックアップしていく予定。購入はアマゾンで可能になるとのこと。 本日会場に、できあがったばかりの本が数冊届いた。中をめくってみて思う、「日本語って読みやすい」。今まで英語のを読まなければならなかったのだが、これでGRASS GISが一気に身近になったと思う。 GRASS解説書できあがる!
FOSS4G2日目の、地理フォーマット変換ソフトウェアとしてしられるFMEの創業者Dale Lutsによるスピーチが面白かった。 このスライド写真を見て欲しい。 FMEが対応するフォーマットは増加している FMEが対応するフォーマットは「順調に」増加しているのだが、左側の赤い線はGMLである。GMLはニュートラルな立場の共通フォーマットとして鳴り物入りで登場したのだが、皮肉なことにその登場は、乱立する類種のフォーマットの増加を食い止める役割を全く果たせなかったことが読み取れる。ISOの力を借りたところで、(WFSで採用されたことで一命を取り留めたが)「地理情報ファイル交換のための標準フォーマット」という当初の目的は完全に失敗したと言えよう。 さらに、今度は右側の赤い線、KMLが登場して、これはGoogleの圧倒的な力で普及して、とうとうOGCの標準にまでしてしまったのだが、これもまた結局o
iPhoneをゲットしたのは昨年7月11日。そう、小生は発売日に並んだアホの一人。それは良いとして、感動を与えてくれた機能の一つが「マップ」だった。現在地があっという間に地図にプロットされ、同時に近傍施設を検索表示してくれる(そして、OS3.0になったら、ルート検索までしてくれるようになった)。 その時に驚いたのは、iPhoneに実装されているGPSの精度の高さだった。携帯電話についているものだから「おまけ」なんだろうと思っていたのだが、体感的な誤差は数メートル。もちろん、GPS衛星の補足個数が少なければ誤差が大きくなるのだが、大体は現在位置がピタリと出る。 一方、私の車には、2002年末に購入したサンヨーゴリラ(DVDナビ)が装着されている。この春の車の買い換え時に、地図ディスクを6年ぶりに更新しているのだけど、実は、iPhoneと比べて測位時間、測位精度共に相当劣る。測位時間については
独立行政法人の農研機構が提供している、基盤地図情報25000WMSは、私もたいへん重宝しているサービスであるが、このほど使用条件が変更された。既に、岩崎さんのブログ等でも紹介されているので、後追いになるが、朗報なので私も重ねてPRを。 で、何がどう変更されたのかだが、OpenLayers等から使用する際に、測量法に基づく承認が不要であることが明快になったことだ。つまり、このWMSは、農研機構の使用条件さえ満たしていれば、他の承諾無く広く利用可能であるということだ。 今、Googleの地図、Yahoo!の地図、OpenStreetMapの地図などがWebから広く利用可能になっている。それとは別に、日本の国土地理院の地形図は、日本が誇るジオデータコンテンツである。地形図そのものがオープンスタンダードに基づくWebサービスとして未だ公開されていない状況はたいへん残念であるが、地形図にやや近いルッ
昨日(4月3日)は、池袋の立教大学に会場をお借りして、「第3回ジオメディアサミット」が開催された。 ジオメディアサミットは、昨年1月の「ジオメディア新年会(別名;ジオメディア押しくらまんじゅう」からスタートしたのだが、参加者数はまさに鰻登り。今回は170名の登録者という、過去最高のイベントとなった。しかもテーマは「盛り上がるジオメディアとは」。少なくとも参加者規模という点では盛り上がっている。 会場の立教大学は、私には初めての訪問。池袋駅の至近にあって、いかにも私学のキャンパスらしい風情がある。全然知らなかったのだが、行ってみたら何と入学式の当日で、学生で溢れているではないか!! 入学式だった! 正門から入ると、怒濤のようなサークルの勧誘風景に出くわす。どういう訳か私には誰も一瞥すらしてくれず、チラシももらえない。まるでスパムフィルタリングにかかったような気分orz... こんなに人がいた
最近プチ話題になっている「QGIS1.0」と「基盤地図情報25000WMS配信サービス」を使って、簡単な主題図を作ってみる。 手元にたまたま、東京地区の鉄道駅ポイントデータとH12年国勢調査メッシュ統計があったので、それを使ったが、主題となる情報は何でも良いだろう。 まず、WMSレイヤを表示する。Add WMS LayerのダイアログでURLを指定すれば、容易に表示できる。続いて、鉄道駅ポイントデータをAdd Vector LayerのダイアログでShapeファイル名を指定する。これで、基盤地図情報の上に鉄道駅が表示される。 続いて、鉄道駅の属性を使った、個別値主題図を作成する。属性テーブル開いて見ると、地下鉄のカラムに「地下」と「地上」の分類があったので、query builderダイアログから「地上にある地下鉄駅」という条件で駅を抽出する。これは最も簡単なSQLのWhere句だが、この
昨日、QGIS(Quantum GIS)の1.0がリリースされた。 「えっ?QGISって今までバージョンは1未満だったの??」 という声が聞こえそうだが、オープンソースプロジェクトは開発グループのポリシーがそれぞれ違うので、バージョン番号がどんどん上がっていくものもあれば、そうでないものもある。QGISは、2002年2月から始まったプロジェクトで、7年近くかけてようやく開発グループが「太鼓判」を押せるレベルになったということだろう。 改めてQGISについての案内をすると、これは「汎用的なデスクトップGISツール」である。このジャンルにはArcGISなどの商用製品が軒を連ねている。QGISがこれらの商用製品と比べても、かなりのカバー率で対応できている。また、WMSやWFSなどのインターネット上のデータリソース、空間データベース(PostGIS)へのアクセスなど、数多くの外部データへのアクセス
初回、前回とGoogleマップの利用規約について投稿したが、いろいろなご指摘をいただいたことで、私なりにまとめることができるようになった。以下、簡潔に整理したい。 【文書の構成】 「Googleマップ」の利用に関しては、「利用規約」(英文、和文)があり、そしてAPIに関しては規約が英文しかない。さらに、APIについてはFAQ(英文)が用意されている(この記事の話題になる商用利用に関してはこの項目が相当)。このうち、和文の利用規約は、肝心な箇所が英文に書かれているとおり忠実に翻訳されていないことが判明したので、やはり英文を「正」として整理する必要がある。 これらの3種類の規約は、上記で述べた順に従って派生しているので、根本は「利用規約」であり、「API規定」は従で、FAQは補足説明となる。 【商業利用について】 「利用規約」においては、明快に商業目的の利用を禁止している。「API規定」でも、
iPhoneにはGoogleMapsをベースにしたすばらしい地図アプリが付いていることはよく知られている。私も、この地図アプリの使いやすさにはいつも感動している。 さて、このほどヤフーから「Y!地図」というiPhoneアプリがリリースされた。しかも無料。早速ダウンロードして使ってみて一言「これが欲しかったんだ」と。 提供されている機能は、iPhone標準添付の地図アプリとさほど差がないが、何が良いかというと、地図が良い。まず美しい。そして新しい。 もちろんGPSで現在位置を表示してくれる GoogleMapsの地図も十分なクオリティを持っているのだが、アメリカ譲りの?大味さが災いして、今ひとつ地図のデザインが野暮ったい。しかも、データは2年くらい古い箇所が随所にあり、そういう意味で気合いが足りない。もっとも彼らは地図会社じゃないから仕方ないんだけど。 その点、Y!の方は地図会社をひょんなこ
先週末に鹿児島に行った際、移動にはレンタカーを借りた。首都圏と違って公共交通機関が貧弱な地方都市では、レンタカーは欠かせない。さらに、レンタカーにはナビが必須とも言える。これがあるのと無いのとでは移動効率が大きく違う。 未だに紙地図派の人も「玄人志向」の中にはいると思うのだが、現在地と目的地の地図関係を把握するのならば紙地図で十分だが、交通規制、特に車線レーンの規制までを地図と音声で案内してくれるカーナビは、その有り難みはとても大きい。 今回の鹿児島では、レンタカーに付いていたナビは三菱製だった。リモコンで操作し、音声でガイドする、という基本機能のみのナビであるが、残念ながら何度か道を誤りそうになった。その理由であるが、鹿児島の幹線道路は主要交差点で右折や左折の専用レーンが結構整備されていて、その案内が事前にカーナビの音声でされなかったからだ(よ~く見ると小さな案内アイコンが出るが、目立た
私がこの業界に入った頃、そもそも地図は「紙」で、東京に本社があるいくつかの有力地図出版社が出版市場でしのぎを削っていた。東京の各社の中で商品力は「ミリオン」で知られる東京地図出版が一歩リードしていたものの、その差はそれほど大きく無く、営業力で数歩リードする昭文社が成長していった。 あ、またノスタルジックな話題になりそうだが、今日のテーマは昔話ではなかった...(またいずれ) ここ2年弱でいわゆる地図会社がどんどん集約されてきているということが話題。 紙地図からデジタルの時代に移り変わったのが90年代後半。最初の波で、昔話の東京の地図出版社は軒並みその流れに取り残され、住宅地図の盟主でカーナビに進出した北九州のゼンリン、 カーナビの先駆者であるパイオニアの子会社のインクリメントP、同じくカーナビに進出した住友電工システムズ、そして電子地図ソフトで台頭した名古屋のアルプスの4社がプレーヤーとな
無事日本に帰国し、まだ疲れが取れないのでそろそろ寝ようかと思っていたら、すごいニュースが飛び込んできた。あのノキアがNavteqを買っちゃったという。 えっ、本当?と一瞬疑いたくなるニュースだが、事実である。ノキアは9000億円近くを投じてNavteqを買収するとある。 7月にTomTomがTeleAtlasを買収した際にも驚いたが、今度のは買う会社が世界最大の携帯電話機会社である、という事実である。そういえば、国内ではNTTドコモがゼンリンの子会社であるゼンリンデータコムにマイナーな出資を行ったことが記憶に新しいが、今度のとはスケール感がまるで違う。 さて、今回の買収が何を物語っているのか、である。 従来は、Navteqの顧客層は、カーナビゲーションシステム機器会社やそのOEM先の自動車会社であり、いわゆる「ITS」と呼ばれる領域の企業であると見なされてきていた。TeleAtlasを買収
昨日、MapServer5.0が正式にリリースされた。 今度のバージョンは、様々な機能が追加された、意欲的なリリースである。 特に、今まで地図のラインやフォントの描画が粗かったのだが、これはGDという描画ライブラリを利用していたからで、これとは別に、AGGライブラリが利用できるようになった。AGGライブラリはMapnikなどで利用されていたもので、アンチエイリアスの効いたきれいな表現が実現する(ただし、若干パフォーマンスがGDに比べて劣る)。 それから、以前も記したが、地図にグラフが書けるという機能とあわせて「誰にでもわかる」機能追加である。さらに、ラベル表示の優先順位がつけられるのも嬉しい。 さて、5.0であるが、実際の業務にすぐに採用するのは、まだちょっと様子を見てからの方がよい。往々にして未知のバグが潜んでいる可能性が、これまでの新バージョンリリースの状況からは予想されるからだ。多分
知っていて当然のことを知らずにいて恥をかく、という経験を誰でもしたことがあると思うが、Google EarthでWMSレイヤを開ける、ということを実は先日会社のT氏に指摘されるまで、全然知らなかった(WMSレイヤを開けるのはWorld Windだけだと思っていた)。 で、「じゃあ早速やってみよう」とGoogle Earthを立ち上げたまでは良かったが、どこでWMSレイヤを開くことができるのか、メニューをしばらく見ていてもわからない。ヘルプファイルにアクセスしても、それらしきものを発見できない。あれれ?? またT氏に助けを請う。説明を聞いて「えっ!? こうやって使うの? それじゃ普通にはわからないね」ということで、私と同じ状況に陥らないために、ちょっと説明。 まず、どうやるかというと、Google Earthを立ち上げて、メニューバーの「追加」から「イメージオーバーレイ」を開く。実はここから
Where2.0に今年も参加した。 今回は仕事がとにかく忙しくて、直前までキャンセルするかどうかいろいろ悩んだ末に、参加することにした。わざわざ時間とお金をかけて参加する意味は何だろうと疑問に思う向きもあるだろうが、私はこう考えている。残念ながら日本国内にはこういう催し物は無い。 1年の変化は大きい。 昨年は、マッシュアップとオープンソースに対する、一種の熱狂があったのだが、今年はそれらは当たり前で、さしたる話題にすらならない。むしろそれを前提に何をするか、何をしたかがテーマである。昨年はたくさん発表があった「Pushpin Service Providers」はほとんど死滅した感がある。それもあって、参加者は昨年よりもやや少ないような気がする(主宰者発表で800名)。地に足がついたまでは言えないが、現実の中でどうするか、ということを皆が考え、その問題意識を持ち続けている人が参加しているの
29日に開催された「入門Webマッピング発刊記念&Where2.0好きな人の集い@横浜」で使用された資料のうち、5日現在で配布可能なものをご紹介します。(了承をいただいたものから順次コンテンツを追加します) 17:05~17:15 オープンソースWebマッピング (オークニー平岡) (写真右端が平岡:すみません良い写真が無くて...) 17:15~17:25 PostLBS経路探索エンジン(オークニー Anton Patrushev) 17:25~17:35 PostLBSジオコーディングエンジン(ジオセンス小林さん) 17:50~18:15 訳者プレゼン(一人5分までの持ち時間) 全員勢揃い 左から、大塚、たくぼ、森、丹羽、真野 大塚恒平さん たくぼあきおさん 18:15~18:25 GIS事例紹介:地図日記 GoogleMap+MapServerの応用(ア
数日前のMapbox GL JSの非OSS化について、いろいろ思いを巡らしている。 オープンソースプロジェクトにおいては、最大の貢献者が最大の受益者になるという「フェア」な関係性が構築できなければ、いずれはプロジェクトが瓦解するか、あるいはコミュニティ離脱(非OSS化など)になるかに行き着かざるを得ないことは、歴史が物語っている。 Mapbox GL JSは、Mapboxが圧倒的な貢献者であるが、最大の受益者であるかについては、Mapbpx社内での認識は懐疑的だったのだろう。Mapbox GL JSのエコシステムが急速に拡大しつつある中で、自社の「メリット」がリニアにならない状況があると、それは様々なフラストレーションになっていく。例えば、Mapboxの事業進捗が、期待していた程では無くて、その原因特定の結果がライセンス変更に繋がったとかあるのかもしれない。 経営陣にとっては、投資家からの
この業界にいると、アカデミックの世界に身を移す人を時々見かける。地理情報系は研究テーマとしても研究フィールドも様々な領域があり、独自の分野を開拓することも可能であるからだ。最先端の研究者が一番知恵を持っていて、その人の研究成果を実業に活用していくことが、効果的にビジネスを立ち上げる有効な手段である。 ところが、先日のWhere2.0に参加して痛感したことがあった。基調講演はMike Liebholdという研究者によるものだったのだが、正直新味を感じなかった。実際にGoogleなどのポータル勢が繰り広げる”現実”や、オープンソースプロジェクトの隆盛の方が、私にとって余程インパクトがある。そっちの方が進みが早すぎるのだ。 彼は米国の研究者であるから、日本のアカデミック界の研究者に比べて、ずっとビジネスよりのポジションにある(実際にPlatialのアドバイザーでもある)。それでも、そう感じてしま
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