数日前のMapbox GL JSの非OSS化について、いろいろ思いを巡らしている。
オープンソースプロジェクトにおいては、最大の貢献者が最大の受益者になるという「フェア」な関係性が構築できなければ、いずれはプロジェクトが瓦解するか、あるいはコミュニティ離脱(非OSS化など)になるかに行き着かざるを得ないことは、歴史が物語っている。
Mapbox GL JSは、Mapboxが圧倒的な貢献者であるが、最大の受益者であるかについては、Mapbpx社内での認識は懐疑的だったのだろう。Mapbox GL JSのエコシステムが急速に拡大しつつある中で、自社の「メリット」がリニアにならない状況があると、それは様々なフラストレーションになっていく。例えば、Mapboxの事業進捗が、期待していた程では無くて、その原因特定の結果がライセンス変更に繋がったとかあるのかもしれない。
経営陣にとっては、投資家からのプレッシャー方が、コミュニティデイ離脱のリアクションよりも圧倒的に大きいだろうし、エンタープライズ領域を顧客ターゲットとして行くにあたっては、知的財産権を完全にコントロールすべきという見解もあるだろう。その中で、OSSライセンスとして提供し続けることの利益を、商業的なロジックで説明するのはなかなか難しい。
地理情報は「カラフルなロングテール」な世界なので、「頭」の部分でも「しっぽ」の部分でも活躍する領域は豊富にあるし、それぞれに応じた様々な事業モデル・活動モデルが成立する。
Mapboxは「しっぽ」から「頭」の領域へと事業の対象を徐々にシフトしてきていたが、その過程の1つとして、今回それが非OSS化、つまりコミュニティデイとの決別という、スイッチを入れたに過ぎない。
今回の非OSS化は大変残念だが、これまでのMapboxの地理情報コミュニティデイへのとてつもない貢献に心から感謝するとともに、カラフルなロングテールを構成する一員として、今後の活躍にエールを送りたい。
オープンソースプロジェクトにおいては、最大の貢献者が最大の受益者になるという「フェア」な関係性が構築できなければ、いずれはプロジェクトが瓦解するか、あるいはコミュニティ離脱(非OSS化など)になるかに行き着かざるを得ないことは、歴史が物語っている。
Mapbox GL JSは、Mapboxが圧倒的な貢献者であるが、最大の受益者であるかについては、Mapbpx社内での認識は懐疑的だったのだろう。Mapbox GL JSのエコシステムが急速に拡大しつつある中で、自社の「メリット」がリニアにならない状況があると、それは様々なフラストレーションになっていく。例えば、Mapboxの事業進捗が、期待していた程では無くて、その原因特定の結果がライセンス変更に繋がったとかあるのかもしれない。
経営陣にとっては、投資家からのプレッシャー方が、コミュニティデイ離脱のリアクションよりも圧倒的に大きいだろうし、エンタープライズ領域を顧客ターゲットとして行くにあたっては、知的財産権を完全にコントロールすべきという見解もあるだろう。その中で、OSSライセンスとして提供し続けることの利益を、商業的なロジックで説明するのはなかなか難しい。
地理情報は「カラフルなロングテール」な世界なので、「頭」の部分でも「しっぽ」の部分でも活躍する領域は豊富にあるし、それぞれに応じた様々な事業モデル・活動モデルが成立する。
Mapboxは「しっぽ」から「頭」の領域へと事業の対象を徐々にシフトしてきていたが、その過程の1つとして、今回それが非OSS化、つまりコミュニティデイとの決別という、スイッチを入れたに過ぎない。
今回の非OSS化は大変残念だが、これまでのMapboxの地理情報コミュニティデイへのとてつもない貢献に心から感謝するとともに、カラフルなロングテールを構成する一員として、今後の活躍にエールを送りたい。