「大変なのがお前で面倒なのが俺。バランス取れていいだろ」ヴェルナーはお互い様だと勇者マゼルに応えた。
魔将ゲザリウスを斃したヴェルナーは、とどめを刺した勇者マゼル一行とともに王都へ凱旋した。
息つく間もなく王太子ヒュベルトゥスの命で古代王国について秘密の地下書庫での調査を命じられるが、敵は魔軍ばかりではなかった。勇者やその親友を取り込みたい者、逆に陥れたい者と、貴族や教会関係者が蠢き始めている。勇者の活躍が知れるに従い、彼を取り込みたい周辺諸国も策を講じ始めている。
だが、そんな動きを王太子はすべて掌握していた。邪魔者はこの機会に一掃するのだ……。
魔軍との戦いに動きは見えないものの人間側で悪巧みがあれこれ出てきますが、それを好機と王太子が潰しにかかる回。ヴェルナーも頑張ってるけど、王太子や宰相や各大臣たちの古強者ぶりが冴え渡ります。主人公最大の功績は、物語最序盤のイベントでこの王国首脳陣が壊滅するのを阻止したことですよね。勇者は旅の空で頑張っているらしい、まさに戦いの裏の話です。
登場人物も増えたので、キャラ紹介は今回の３倍は欲しいなと思いました。ザコ仇役はすぐに名前忘れるのよ。
【魔王と勇者の戦いの裏で６～ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番（内政と防衛戦）が俺のお仕事です～】【涼樹悠樹】【山椒魚】【オーバーラップ文庫】【小説家になろう】【伝説の裏側で奮闘するモブキャラによる本格戦記ファンタジー】【決闘裁判】【婚約】
