ラーメン屋における
ベストなサイドメニュー
いったい何?
「餃子」なんでしょか
一般的には
でもね
「餃子」
本当にラーメンに合っているのか
本当に組み合わせて食べるべきなのか
ガラガラっと引き戸を開けて
カウンター席に身を沈めた矢先
まずは安堵の状況を自分で再確認する意味をこめて
「ビールと餃子」
許す
ってか
それが正解
そこで
間髪入れず
「あとラーメンね」
ここがわからん
これが理解できん
安堵の象徴でもあるビール
ベストマッチだった餃子
さっきまでは輝いていた
その組み合わせ
ラーメンの登場とともに
邪魔者に成り下がってしまう
一気に主役に躍り出たラーメン
カブる汁物として
グンと消費量の減るビール
ラの間に無理やり挟まれるも
もはやそれほど望まれない
熱も失いつつある餃子
ラーメン
消費されつくしてから登場すべきものであり
決して間に出てきてはいけないもの
恐ろしいまでの強制力
キャントストップマイセルフ
まるで蜜月のカポーの間に割り入る
全裸のアイドルのごたる
しかるに
そこに
救いがあるとすれば
ライス
鬼汁物「ラーメン」
鬼おかず「餃子」
どちらとも仲良く手を組める
世界が再びつながる
司法立法行政
そんな三つ巴はムリでも
まるで
喧嘩したモックンとヤックン
間に入る彼のよう
世界が再びつながる