「教員免許持っている先生以上にいい先生だったのになあ」
「『下剋上球児』が気になって阪神の日本一が見られなかった」
https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1410875
『隣人X 疑惑の彼女』(2023.11.2.オンライン試写)
故郷の惑星の紛争によって宇宙から難民として地球にやってきた「X」と呼ばれる生命体が世界中にあふれ、各国がその対処に苦慮する中、日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決める。
人間にそっくりな姿で日常に紛れ込むXに対して、人間は彼らを見つけ出そうと躍起になり、社会に不安や動揺が広がっていく。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)は、X疑惑のある柏木良子(上野樹里)に正体を隠しながら接近する。やがて良子に対して本当の恋心を抱くようになった笹は、彼女への思いと罪悪感、記者としてのスクープ奪取の欲の間で揺れながら、ある真実にたどり着く。
パリュスあや子の小説『隣人X』を、映画化した異色のミステリーロマンス。監督・脚本・編集は熊澤尚人。良子と共にX疑惑をかけられる留学生リン・イレン役で台湾のファン・ペイチャが出演するほか、野村周平、嶋田久作、バカリズム、川瀬陽太、原日出子、酒向芳らが共演する。
良子が語る『星の王子様』(サン=テグジュペリ)の「心で見なければものごとはよく見えない。 大切なことは目に見えない」が全体を象徴するキーワードとなり、SF(謎の生命体というメタファー)の形を借りて、差別や人間不信について考えさせるところがある。
ロッド・サーリングの「ミステリーゾーン=トワイライトゾーン」や藤子・F・不二雄のSF漫画にありそうな話で、岡本喜八監督、倉本聰脚本の『ブルークリスマス』(78)のことも思い出した。