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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

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  • 内向き日本、「教育」から見直そうーー山崎エマの映画「小学校~それは小さな社会~」

    日本の公立小学校の日常を記録した映画「小学校~それは小さな社会~」が注目を集めている。監督の山崎エマさんは、英国人の父と日本人の母を持ち大阪の公立小学校で学び米国の大学に進学した。この映画はフィンランドで注目を浴び海外の映画祭でも上映されている。フィンランドは教育大国だが、あまりにも個人主義に走りすぎていないかという反省からこの映画に注目が集まったようだ。山崎監督がこのテーマにしたのは、日本で育って外に出て気づいたことは、当たり前にあることのすごさでした。そこに自信を持った上で、課題と切り分けて考えるきっかけを作りたい。日本にいると「教育はダメだよね」というボワッとしたネガティブ感がある。外にいる自分だからこそ気づいたことを伝えたかったのです。 私が小学生だったの昭和二十年代、どんな授業を学んだかというこ...内向き日本、「教育」から見直そうーー山崎エマの映画「小学校~それは小さな社会~」

  • 政治を諦めてもいけないし、嘲笑してもいけない。

    国民が政治を嘲笑しているあいだは嘲笑に値する政治しか行われない。松下幸之助自民・公明が少数与党に転落した。金まみれの腐敗した政治に国民がNOを突き付けたわけでまさに自業自得。この様子を見た野党がこれ幸いと自党に有利なカードを突き付けている。しかし国益を考えたバランスの良いものでなければ混乱を招くだけだ。 政治は妥協の芸術である。最近この言葉をプーチンが使ったようだが「盗人猛々しい」とはこのことだろう。ドイツの首相だったメルケルの言葉に含蓄がある。妥協は馬鹿にされるところもある。それはもろいものだ。しかし、妥協する姿勢をもたなければ、私たちは交渉能力を失う。もうたくさんという投げやりな態度は、私の手法ではありません。協議し、熟考し、そして決断する、が私の原則です。どうだろう、ここには大人の政治家の心意気が現...政治を諦めてもいけないし、嘲笑してもいけない。

  • 政治家と宗教を考えるーー石破首相クリスマス礼拝に参加。

    新聞の片隅に「首相動静」という欄がある。日曜日(22日)に富士見町教会でクリスマス礼拝に参加、という記事があった。クリスチャンの政治家は、原敬、片山哲、吉田茂、大平正芳、麻生太郎、そして石破茂が加わった。(石破茂はプロテスタントのカルヴァン派)仏教が主流の日本でこれだけクリスチャンの首相が輩出するというのは意外であった。アメリカのトランプ大統領もプロテスタントの長老派だったが、最近では無宗派のキリスト教徒と称している。この辺はかなり政治的なにおいがする。アメリカではプロテスタントでも福音派(保守派で聖書を絶対視する、信者は約1億人と言われている)が最大勢力だから。来月、トランプ、石破会談が行われる。同じクリスチャンでプロテスタントというのは共通の話題になるだろう。 公明党が政権入りして以来、政治と宗教の関...政治家と宗教を考えるーー石破首相クリスマス礼拝に参加。

  • 「人間通」であるためには誠実と優しさが大事。

    人が人の中で生きていくために、かなりの比重で気を遣うのが「人間関係」だ。「与えられた仕事をきっちりこなす」、というのは当然だが、それに甘んじていると限界がある。ケミストリー(相性)が合う上司あるいは同僚や部下と巡り合うことも大事だ。ケミストリーとは直訳すれば化学だが、会った瞬間に化学反応が起きるような関係だ。男女の中でいえば「お互いが一目ぼれ」などがそうだろう。 雪の中で生き物たちは食べ物探しに必死のようだ。ウサギの足跡これはエゾリスのようだ。 望ましい人間関係を作るためには、自分自身に対する誠実さと他人(相手)に対する優しさ、すべてはこの二つに包括される。孔子あまりあれこれ気をつかわずに、この二つを持つようにしていれば良いのではなかろうか。 薔薇(プリンセスドゥモナコ)「人間通」であるためには誠実と優しさが大事。

  • 「安倍と共に去りぬ」ーー保守論壇の低迷

    そもそも「保守論壇」なるものがあるのか疑問だが、「右翼系の人たち」の元気がない。彼らの発言は確かにエッジが立っていてわかりやすいが、弱点は事実確認があやふやだということ。そして偶像視していたといえば言い過ぎになるが、「アイドル」もしくは「推し」ていたのが安倍晋三。しかしそのアイドルも虹を渡ってしまった。岸田文雄や石破茂ではその穴を埋めきれない。特に石破茂は「安倍批判の急先鋒だった」から許せないのだ。 保守思想の原点は「自立自尊」だと思うのだが、安倍・岸田政権下でますます「対米従属」が進んでしまった。安倍晋三という政治家は保守でもなんでもなかったということだ。安倍晋三というアイドルを喪失した「右翼系の人たち」は、何処へ行こうとしているのか?保守党の百田尚樹か、案外国民民主の玉木雄一郎に流れたかもしれない。し...「安倍と共に去りぬ」ーー保守論壇の低迷

  • いつまで放置するのか「令和のコメ騒動」

    高騰したコメの価格が沈静しない。前年同月比63.7%も上昇している。しかもこの高値は来秋まで続きそうだという。政府や農水省はいったい何を考えているのか。令和の国民はおとなしいから黙って買うしかないのだが、本来「コメ騒動」が起きてもおかしくない。自民党のコメ政策は、産地、生産者が中心になって需要に応じた生産・販売を行う、という建前になっている。実際は農水省が各地の農協をコントロールして事実上の「減反政策」を取っている。基本的に消費者のほうを向いていないし、生産者のほうも向いていない。どこを向いているかと言えば農協だろう。そのほうが楽なのだ。現状のコメ不足を見て増産にかじを切るという考えはないようだ。 アメリカの圧力で防衛費を倍増するという政策に比べて「食糧安保」の無策ぶりは何としたものか。国民の大事な主食で...いつまで放置するのか「令和のコメ騒動」

  • 自民、国民民主と維新を両天秤、またも騙された玉木雄一郎。

    補正予算案に国民民主と維新が賛成して衆院を通過した。国民民主が補正に賛成したのは、「103万円の壁を178万円を目指して努力する」という合意文書。維新の会は、「高校の教育無償化に努力する」という口約束。ここは自民党の石破・森山のしたたかさが玉木・前原を飲み込んだということだろう。本予算も高校の教育無償化(約6千億)が組み込まれるなら、前原は賛成するようだ。そんなわけで玉木がごねるならお払い箱ということ。 私は玉木雄一郎や前原誠司のような男前の政治家をあまり信用していない。(これは個人的偏見かもしれないが)若いころから女性にもててその上頭が良ければ、人間性に影の部分が出来ない。要するに「騙されやすい」のだ。ジャガイモ顔の野田佳彦が懸念したとおりだ。政治評論家の田崎史郎も「政治の世界では騙す方も悪いが騙される...自民、国民民主と維新を両天秤、またも騙された玉木雄一郎。

  • 103万円の壁打破で日本経済は良くなるのか?

    連日、103万円の壁をどうするこうするで、自民党と国民民主党のすったもんだを報道している。ある程度上げる(例えば123万円まで)で、とりあえず第一ラウンドを終了したらどうだろう。これだと1兆円程度で収まる。それが大人の政治家の妥協のやり方であろう。国民民主は少し舞い上がっていないか?民間の価格交渉でも似たようなものだ。相手の懐具合を考えずに無茶な要求を突き付けるのは、政治的に未熟だ。 現状日本経済が突き付けられている最大の課題は、ずるずる続く円安だ。この円安が国内物価高騰の主原因だ。石破内閣も日銀植田総裁も円安対策に有効な金利引き上げに及び腰だ。トランプは今の円安・ドル高には反対で、ドル安を望んでいる。であるならば、アメリカに遠慮することはないはずだ。 現在の日本経済があまり成長していないのは、人手不足に...103万円の壁打破で日本経済は良くなるのか?

  • 「良樹細根」という生き方ーー周りの目を気にしない

    大きく茂った樹は根がしっかりしている。これを我々の生き方にたとえれば細部をおろそかにしないことだろうか。家の中や周りをきれいにしている家庭や会社は概してうまくいっている。 この数日の寒波襲来でかなりの雪かきをこなした。老骨にはこたえるがいい運動と思って楽しんでいる。朝起きる楽しみは「かぎろい」が見られること。(17日8時16分) 立志の功は、恥を知るを以て要と為す。佐藤一斎ここでいう恥は他人に対する恥ではなく、天や自分自身に対する恥である。周りの目を気にすることなく自分自身の成長を心掛けると気持ちが楽になる。 冬の薔薇「良樹細根」という生き方ーー周りの目を気にしない

  • 対米従属に甘んじて良いのか?ーー一身独立して一国独立する。

    世界中が予測不能なトランプ次期大統領の言動に戦々恐々としている。日本の石破政権もまともに相手にしてもらえないようだ。トランプ次期大統領は、故安倍晋三夫人の安倍昭恵氏と会食をする。しかしなぜ今の時期なのか?違和感がぬぐえない。石破茂のみならず日本という国が何となく馬鹿にされている気がする。石破茂は安倍晋三のように徹底的にゴマをする(あるいはできる)タイプではない。であるならば、自分のスタイルを貫いたらよいのではないか。 「NOと言える日本」は、1989年に石原慎太郎が著した。日本が経済的にアメリカを圧倒するのではないかと思われていたバブル最盛期だ。ここまで舞い上がると危ないと思っていたが、案の定1989年をピークにバブル崩壊が始まった。しかしその気概は評価してよいだろう。安倍政権以降、対米従属の度合いはます...対米従属に甘んじて良いのか?ーー一身独立して一国独立する。

  • 試される石破と野田の胆力と包容力

    世界を見渡せば各地で戦争が勃発し、物価高騰で人々の時の政権への不満が高まっている。日本も例外ではない。公明党との連立で1党独裁に近い体制を誇った自民党も今や気息奄々だ。今のところ補正予算の通過は、公開と熟議の国会がある程度実現したと評価してよいだろう。問題は来年度の予算がすんなり行くかどうか、さらには米国、中国、韓国などとの外交も心配だ。 今後予想される展開は、①自民党石破政権が国民民主か、維新を抱き込んでそれなりに新しい連立ができる。②石破政権が行き詰まり予算引き換えに退陣する。③後継者争いで自民党が分裂する。いづれにしても立憲民主の野田佳彦の腹は、7月に行われる参院選で自公を過半数割れに追い込むことだ。 自民党石破茂にしてみれば、何とかして国民民主を抱き込むこと。しかしうまくいかなければ、今回同様維新...試される石破と野田の胆力と包容力

  • 自民党がしぶとく生き残るか、それとも分裂するか?

    イギリスやアメリカのように2大政党が政権交代を繰り返すことが日本でも起きるか?現実には自民党も立憲民主も単独では政権を維持できない。必ずどこかの政党と組まざるを得ない。そのように考えると、日本もドイツやフランスのように多数党が複雑に絡み合う「多党連立」の時代になるのではないか。 一番現実的なのは、自民党が国民民主を丸呑みすることだ。ただここでネックになるのは、国民民主のよって立つ基盤は「連合」にあるということ。それも電機、自動車、鉄鋼、電力などの基幹労連が支えている。しかもわずか28議席で小うるさく騒ぎすぎると自民党が吐き出す可能性もある。(国民民主が財源も考えずに騒ぎ立てるのは政治的に未熟だから)そして維新とか立民に声をかけるわけだ。今回の臨時国会でその萌芽らしいものが見えた。 日本政治の安定ということ...自民党がしぶとく生き残るか、それとも分裂するか?

  • 補正予算、衆院通過したが熟議の国会の端緒が見えた。

    補正予算案が衆院を通過して石破政権は最初の関門を突破した。自民党は少数与党の悲哀か、立憲、国民、維新の会に秋波を送って何とか第一ハードルを乗り越えた。しかし強かな面もある。国民民主だけに頼り切れないとみて立憲や維新にも色目を使ったわけだ。秋波というのは秋の澄んだ波。転じて、美人の涼しい目もとを言う。自民党が美人とはとても思えないのだが。そんななかで、予算を修正させて能登の復興予算を増額した部分は賛成したが、他の水膨れ予算に反対した立憲民主のスタンスが最もまともか。色目には惑わされなかったということだ。国民民主はまさに「悪女の深情け」にはまって、にっちもさっちもいかず証文はとったが「から手形」の可能性もある。最悪は維新か、自民党幹部から「エサもつけずに魚が釣れた」とまで言われている。 自民党の次の関門は「政...補正予算、衆院通過したが熟議の国会の端緒が見えた。

  • 「新しいもの」好きな日本人ーー自然にめぐまれたせいだろう

    日本人は古いものを大切にするが「新しいもの」も好きだ。「女房と畳は新しいほうがいい」ということわざもあった。いまや「あった」と言わないと炎上するだろう。いや次のようなことわざもある。「女房と味噌は古いほど良い」 北海道はこの数日寒波襲来で、ほぼ引きこもり状態だ。庭のシャクナゲも葉をちぢめて厳冬に備えている。 伊勢神宮は二十年に一度建て替える。これは日本が温暖な気候で、木は伐っても伐ってもすぐ生えてくるから。また温暖多湿な風土だからすぐに腐ったり傷む。だから食べ物は新しい方が良いのだ。 北海道の住宅は冬を快適に過ごすことを優先して作られている。窓ガラスは3重で壁の断熱もしっかりしている。昼夜20度くらいを維持できるので、室内園芸を楽しむ。(電気暖房にしているので電気代高騰は堪えるが) 室内に取り込んだゼラニ...「新しいもの」好きな日本人ーー自然にめぐまれたせいだろう

  • 日本人の「成人力」世界でトップクラスだがリーダーが悪いのか?

    この数十年、日本の国力の衰えが目立つのだが、少し元気の出るデーターが出た。経済開発協力機構(OECD)が、成人の社会的スキルをはかる「国際成人力調査」の結果を発表した。22~23年に31か国・地域の約16万人が参加し、日本は無作為に抽出された5165人が解答した。読解力2位、数的思考力2位、問題解決能力1位ちなみに上位の国は、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、オランダなどだ。 無能なのは「労働者」ではなく「経営者」だ。ーーデービッド・アトキンソン「人材の質と生産性のギャップが世界一大きい国」と言っても過言ではない。米国の労働者の質は日本と比べ物にならないくらい低い、しかし、米国は素晴らしい経済成長を続けている。生産性が高いということで、つまり「経営のうまさ」だ。 日本は、優秀な人材を「非正規雇用」で...日本人の「成人力」世界でトップクラスだがリーダーが悪いのか?

  • 「亡国の円安」をなぜ阻止しないのか?

    世界3大投資家のジム・ロジャーズの日本への指摘が鋭い。自国の通貨を刷り続ければ価値が下がるのは必然である。財政上の問題を抱える国家には、通貨が値下がりする現象が必ず見られる。日本の国家債務は2024年度末で約1,105兆円で、GDPの2,5倍だ。これは世界で断トツの1位だが、まさに「売り家と唐様で書く3代目」の状態。蔵には初代が集めた骨とう品はまだかなり残っているようだが。現在円はドルに対して150円前後で推移しているが、3年前は115円程度だった。前黒田総裁が円を刷りまくった後遺症が完治できず、今の植田総裁は小手先の手当てしかできない。 今の円安は少しおかしい。日本経済そのものに対する懸念があるのではないか?アベノミクスは円安にすることで生き残りを図ったが、かえって日本衰退化を進めてしまった。円安は日本...「亡国の円安」をなぜ阻止しないのか?

  • 自民党の「保守本流」は消え、いまだに安倍幻影政治が続く。

    「保守本流」というのは吉田茂元首相以来の政治的系譜を差し、「軽武装・経済国家」をめざす。この系譜は池田勇人から大平正芳、そしてかろうじて宮沢喜一くらいまで続いたのであろうか。2000年以降、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫と続いた清話会系が自民党を完全に乗っ取った。方向としては「重武装・格差是認の新自由主義」と看做してもよいだろう。石破茂は、この両者の中間に位置した田中角栄の系譜につながるのだろうが、いまだに安倍晋三の幻影に踊らされているといってよいだろう。 亀井静香のアドヴァイスは、「石破よ国民・玉木」を丸呑みしろ。亀井は、「自社さ政権」が出来たときの仕掛け人だ。まさに社会党を丸呑みしたわけだ。「安保反対」、「日の丸・君が代反対」の社会党村山富市を首相の座につけた。亀井もどちらかというと「清話会」...自民党の「保守本流」は消え、いまだに安倍幻影政治が続く。

  • 「飲み食い政治」は飲みにケーションの延長にあるのか?

    「飲み食い政治」は根絶すると息巻いているのは、維新創始者の橋下徹と現代表の吉村洋文だ。馬場前代表の「飲み食い政治」ぶりがかなりひどかったのだろう。しかし、維新などまだちょろい。日本の政治家で最右翼は麻生太郎だ。彼は人間性は2~3流だが、飲んだり食べたりするところは必ず超1流の店に行く。あまり批判されないのは、奢りっぷりが桁外れでマスコミなどにもあまねくばらまいているからだろう。 先日BSプライムで維新吉村代表と政治評論家の田崎史朗氏が出演していた。維新の吉村代表が「飲み食い政治」根絶を主張したところ、田崎スシロー氏(こう呼ばれているようだ)が顔を真っ赤にして反論していた。田崎氏の持論は「政治家は飲み食いしないと仲間を増やせない」というのが持論だ。おそらく「飲み食い政治」の恩恵に浴していることがうかがえる。...「飲み食い政治」は飲みにケーションの延長にあるのか?

  • 太平洋戦争開戦の日に思うーー日本人の宿題は?

    1941(昭和16)年12月8日、日本海軍はアメリカハワイ島の真珠湾の海軍基地を奇襲攻撃した。この戦争は1945年8月、広島・長崎への原爆投下により、日本は無条件降伏することになる。そしてこれ以降、日本は一度も戦争をしていない。この事実を我々一人一人が心に刻んでおこう。 このところ朝の寝起きがだんだん遅くなる。起きて顔を洗ったり体操をしていると、ちょうど日の出に出会える。 国でも人間でもその関係がおかしくなる前兆は「相手を見下す」ことから始まる。それだけでおさまっていれば問題は起きないが、時として「熱狂する」そこに何らかの外圧が加わると「暴発する」なんとなく嫌な兆候がうかがえるこの時期、冷静になりたいものだ。 あかげらこの鳥の行動を見ていると感心する。ひたすらに樹をつついている。太平洋戦争開戦の日に思うーー日本人の宿題は?

  • 政治は感性であるーーそれゆえに大衆は騙される

    ヒトラーの大衆扇動術を学んでおけば、おかしな選挙戦術に騙されることは少なくなるだろう。「利口な人たちの理性より愚かな人たちの感性に訴えろ」ヒトラーはワグナーの芸術理論を、自分の大衆集会に利用していた。巨大な旗を利用した視覚的効果、派手な照明、「ハイル」と一斉に叫ぶ喚声、そしてナチス的敬礼など。旧統一教会なども似たような手法を繰り返していた。 東京都知事選の石丸現象、そして神戸知事選の斎藤現象に何となく似たような感じを受ける。彼らの政策はどんなものであったか?おそらく中身のある話は何もない。メッセージが単純であればあるほど、その話に乗ってしまう。大衆は、難しい話をされても理解できない、「わかった、わかった、もっとわかりやすい話をしろ!」トランプ再選なども似たようなものだろう。 「最良の嘘は、現時点では嘘では...政治は感性であるーーそれゆえに大衆は騙される

  • 自民党保守派の壁が世界からの遅れを生んでいる。

    自民党の保守派(主に旧安倍派)は、自分たちのことを「保守」と称しているが、戦前回帰の復古主義と言えるものだ。中には「保守」の意味を理解している議員もいるだろうが、その人たちの声は聞こえない。宇野重規東大教授の定義は、「伝統を尊重しつつ、問題があればそれをその都度、手直しして行く姿勢。抽象的な理性よりも歴史的な英知を優先する」 日本が失われた30年などと言われ、経済力だけでなく世界の大きな潮流からもこぼれ落ちている。一番象徴的な例が、「選択的夫婦別姓」で、日本だけが夫婦同姓を取っている。選択した人たちが別姓を名乗ればよいだけで、健康保険証を強引に廃止するよりましな話。なぜ前に進まないかというと自民党保守派?と言われる人たちが頑固に反対しているからだ。他の政党はほぼ賛成なので自民党の党議拘束を外せばよいだけの...自民党保守派の壁が世界からの遅れを生んでいる。

  • 尹大統領戒厳令を宣布し6時間後に取り消したが、いったい何が起きているのか?

    3日夜、韓国の尹大統領が「非常戒厳令」を宣布した。その理由は、野党が来年度予算案の一部を減額して可決したことや政権幹部を弾劾しようとしていることらしい。(韓国は少数与党)これだけの理由だとしたらなんとも「人騒がせなこと」である。しかし、韓国国会は4日未明、本会議を開き出席した議員全員が(与野党を問わず)非常戒厳令の解除を要求する決議案を可決した。市民たちも国会に駆け付け軍隊が国会内に入ろうとしたのを阻止したという。尹大統領は孤立を悟ったのか、6時間後には戒厳令を解除した。 このような事件が起きると、日本では必ず「韓国蔑視論」が起きる。ここは軽挙妄動することなく事態を冷静に見守るべきであろう。 2002年ころ、韓国からの留学生が、奨学金を受けるためにある大学に参加した。その際、大学の学部長が日本の悪口を言い...尹大統領戒厳令を宣布し6時間後に取り消したが、いったい何が起きているのか?

  • SNSによる「ポピュリズム革命」を野放しにしてはいけない。

    選挙において、SNSによる誤情報・偽情報が無視できないところまで来ている。特に今回の兵庫県知事選は様々な問題を含んでいる。斎藤陣営が選挙コンサルタントを使った問題(公職選挙法違反)は、今後警察や司法の場で是非の判断が下されるだろう。 見過ごしにできない問題はN党の立花孝志党首の数々の言動だ。①パワハラ疑惑を告発した元県民局長の自殺について「女性問題に関する個人情報を恥じたためだ」と断定した。この発信が選挙戦の流れを変えたようだ。②本人は当選を目指さず斎藤知事の応援に回った。これは公職選挙法に照らしてかなり問題のある行動だ。こんなやり方がまかり通るのならば公正な選挙など期待できない。 N党を「反社会的カルト集団」と指摘されて立花代表が訴訟を起こしていたが、東京地裁で敗訴した。阿部雅彦裁判長は、「犯罪行為や不...SNSによる「ポピュリズム革命」を野放しにしてはいけない。

  • 石破政権の迷走で日本の自立は危ういー理念なき強兵は亡国の道

    安倍晋三が築いた「2013年体制」が大きな岐路に立っている。安倍・菅・岸田と続いた与党1強体制がもろくも崩壊し、自公政権は過半数割れに追い込まれた。石破政権は2013年体制を破壊することでしか生き残りを果たせないのだ。しかし国民民主党という「食い込み予備軍」をうまく利用して生き残りを図ろうとしている。安倍政権が作り上げた2013年体制の最大の問題点は、「日本人の精神性の堕落を生み出した」ことだ。先ほどの衆院選は、有権者がその堕落を生み出した裏金風土に「NO」を突き付けた。その裏金風土と固く結びついているのが、「企業・団体献金」なのだ。ところが自民党と国民民主党はこれを廃止する気はないようだ。こんな内輪の論理でグダグダしていると世界の大きな流れについていけない。早くけりをつけろ、と言いたい。 トランプの頭の...石破政権の迷走で日本の自立は危ういー理念なき強兵は亡国の道

  • 叱られてもへこたれない生き方とは?

    学校でも職場でもそして家庭でも「叱る」とか「叱られる」というのは日常茶飯事だろう。また日本人は概して「空気を読む」ことに神経をすり減らしているようだから、叱られるとかなりへこむ。前日上司から厳しく叱られても、翌日の朝元気に「おはようございます」とあいさつするタイプがいる。タフなんだが「鈍い奴」ともいえる。 「鋭いタイプ」より「鈍いタイプ」のほうが概して長生きしているように思える。われわれの血管は自律神経によってコントロールされています。いい意味での鈍感力を持った人の自律神経は、異様な刺激に見舞われることもなくいつも血管を開いて、さらさらと全身に血を流すように働いているのです。医学博士・小説家渡辺淳一健康のためには、「食事・運動・ストレス」が大事だといわれるが、ストレスにどう耐えるかというのは重要だ。ここで...叱られてもへこたれない生き方とは?

  • ロシアに変調が現れるーールーブル下落でロシア経済苦境に

    「ようやく」と言えばよいのか、それとも「とうとう」と言えばよいのか、ロシア経済に変調が現れた。ウクライナに侵攻してもう3年近くになる。プーチンは強気の姿勢を崩さないが追い詰められているはずだ。11月21日、アメリカは国際金融システムにアクセスを持つロシアの50行前後に制裁を課した。その結果、1ドル110ルーブルまで下がり、2022年2月以来の水準だ。 経済制裁の影響もジワリ効いていて、食料品・日用品の価格上昇は50%になるという。ルーブル安を抑えるためにロシアの政策金利は21%にもなる。当然借り入れの多い企業は倒産の予備軍で、ショッピングセンター1000社の破産が取りざたされている。さらには労働力不足も深刻で、国内から更なる兵の招集など無理のようだ。そこで窮余の一策で北朝鮮兵まで頼み込んだというわけだ。 ...ロシアに変調が現れるーールーブル下落でロシア経済苦境に

  • 与党に片足突っ込んだ国民民主、あまり飛び跳ねないほうが良い。

    雉も鳴かずば打たれまい無用な発言をして災難を招くたとえをいう。このところの国民民主の玉木代表を見ていると危うい。ただでさえフリン騒ぎを起こしているのだ、ある程度謹慎期間が必要だと思うのだが、ますますハイテンションだ。 少し調子に乗りすぎだと思うのは、原発の新増設や建て替えを石破首相に要望したことだ。東日本大震災の後遺症が完全に癒えていない。経済界よりの自民党すらも控えめにしているのにだ。かなり舞い上がりすぎだ。不倫のおかげで「テストステロン」が満ち溢れているのかもしれない。 自民党にささやかれて「野党分断」を画策しているのか?立憲民主、維新、共産、有志の会が政治改革について協議し、「企業・団体献金の禁止」と「政策活動費の廃止」を盛り込んだ法案を国会に提出する。ところが国民民主とれいわは参加しない。れいわが...与党に片足突っ込んだ国民民主、あまり飛び跳ねないほうが良い。

  • 自民党にしぶとく居座る安倍的「2013年体制」

    2013年体制とは、安倍政権下で繰り広げられた政治や経済の状況を指す。歴史学者の木庭顕(こばあきら)さんによれば、※2013年体制の中核をなした自民党の特異な一徒党(清話会)は、自民党の80年代から始まる公共機能破壊(国鉄や郵政の民営化)と投機を継承し、さらには従来型の利益調整を飛び越えて直接略奪に関与する。(裏金つくりなど)今回の衆院選で自公過半数割れしこの体制は崩壊したように見えるが、しぶとく温存され、状況流動化の後に逆襲しようと狙っている。※中核徒党(裏金議員)を追いやった野党勢力の中に食い込み予備軍がキャスティングボートを握りつつある。(国民民主党か) 自民党の中の右派勢力は虎視眈々と復権を狙っている。右派系のブログを読むと、石破政権を自民党の伝統的中道保守の復権と捉えて批判が満ち溢れる。先の衆院...自民党にしぶとく居座る安倍的「2013年体制」

  • さびしさを実感する年賀状の季節

    年賀状を書く時節がやってきた。パラパラと訃報の案内が届き、ぼちぼち年賀状収めの時かなと思ったりする。しかし元気なうちは続けようと思いなおす。 とふ人も思ひたえたる山里のさびしさなくば住みうからまし西行(訪ねてくる人もいなくなった山里の暮らしはさびしい、が、このさびしさがなかったならば、かえって住みにくいであろう)さびしさのうれしくもあり秋の暮れ蕪村ここにあるのはさびしさをかえって楽しんでいる、あるいはそうありたいと願っている気持ちだろう。 雑木林(ばっこ柳、ミズナラ、白樺、イタヤカエデ、シナノ木、イヌエンジュなど)葉を落とした後の樹のすがたに思わず見とれる。私は常に思っている。人生は旅である。我らは忽然として無窮より生まれ、忽然として無窮のおくに往ってしまう。若山牧水 無粋にも日本郵政は大幅にはがきの値上...さびしさを実感する年賀状の季節

  • 兵庫県知事選の問題点ーー公平な選挙が行われたのだろうか?

    兵庫県知事選は斎藤知事が当選しても様々な問題が噴出している。ネット選挙は大きな影響力を持ち、法が想定していない現象が生じている。ネットに長けた影の仕掛け人が動けば民意は簡単に流される。応援アカウントと称して影響力のある人間(インフルエンサー)が動くのだが、アクセス回数が多いと収益になるらしい。バズるために虚偽の情報を入れないとも限らない。あるいは表の仕掛け人、例えばN党の立花党首はやりすぎだ。自分の当選よりも斎藤知事の応援に回るなどは問題だろう。さらに見過ごしにできないのは、100条委員会の奥谷委員長の自宅前での演説は明らかに恐喝まがい。警察は動くべきだ。 選挙期間中にメディアは公正な報道をする義務がある。しかしファクトチエックはすべきだ。メディアは様々な情報を持っている。選挙期間中であっても明らかな偽情...兵庫県知事選の問題点ーー公平な選挙が行われたのだろうか?

  • 維新は今後どう動く?ーーゆ党は崩壊の道と悟ったか。

    国民民主党は「103万円の壁」と玉木代表のスキャンダルで注目度が高い。しかし維新の会は、代表選の最中だが全くと言っていいほど注目度が低い。だが衆院議員38人を擁する野党第二党が、第二自民党のほうへ向かうのか、もしくは野党としての立場を目指すのか、今後の日本の政治を考えた場合目を離すわけにはいかない。 おそらく次の新代表は吉村大阪府知事になるだろう。10月の衆院選で吉村洋文大阪府知事(大阪維新の会代表)は大阪に張り付いて、曲がりなりにも小選挙区では自民・公明に勝利した。大阪の維新支持層は30~50代の中間所得層が主流で、「身を切る改革」とか「教育の無償化」などに共感を示しているのだろう。吉村の言によれば「大阪では自民党よりましという消極的選択」で勝てたという認識だ。前回総選挙より比例票が減ったのは「あまりに...維新は今後どう動く?ーーゆ党は崩壊の道と悟ったか。

  • 戦争が続けば物価高も続くーー投資家ジム・ロジャーズの考え方

    戦争が起きている限り、石油や農産物、特に穀物の価格が上がる。投資家ジム・ロジャーズこの通りだと思う。世界的に物価が上がり始めたのはロシアがウクライナに戦争を仕掛けてからだ。さらにはイスラエルとパレスチナの戦争が輪をかけている。トランプは「24時間で戦争を終わらせる」と言っている。トランプは戦争が嫌いなようだから、淡い期待は持ってよいのだろう。 歴史上、保護主義政策による貿易戦争で勝った国は一つもありません。これもロジャーズの言葉だが、全くその通りだと思う。中国に60%の関税、その他の国にも20%の関税をかけるとトランプは吠える。関税がかけられて値上がりした商品はアメリカ国民の懐から支払われる、ということに理解が及ばない。逆に日本は「保護主義政策」に巻き込まれないように「自由貿易政策」を柱に。 食料やエネル...戦争が続けば物価高も続くーー投資家ジム・ロジャーズの考え方

  • 世界は外交を必要としているーー日本は中国と良好な関係を持つべきだ

    トランプの大統領補佐官ジョン・ボルトンによれば、「トランプは日米同盟の意義を全く理解していない」来年1月からの2期目は少しでも理解してくれていることを祈るのみか。しかしボルトンによれば、「彼が大統領退任後に賢くなった様子はうかがえません」トランプ陣営の顔ぶれが続々と決まりつつあるが、何となく空恐ろしくなる人事ばかりだ。 中国は今のところ賢く動いている。かっての「戦狼外交」は影を潜め、G20やAPEC諸国と良好な関係を築こうと努力しているようだ。アセアン諸国は、もともとアメリカにも中国にも過度に入れ込まずうまく立ち回ってきた。しかし最近では中国寄りの姿勢が目立つ。中国は、日本に対しても「訪中ビザ免除」や「水産物輸入再開」という打ちやすいボールを投げてきた。 石破外交は頼りないが習近平とは曲がりなりにも良い関...世界は外交を必要としているーー日本は中国と良好な関係を持つべきだ

  • 元気な幸齢者になるかしょぼくれて日々を過ごすか

    和田秀樹さんの「コレステロールは下げるな」という本を読んでいる。その中の一節に、「元気な幸齢者になるかしょぼくれて日々を過ごすか」の言葉があった。 私は若い時からコレステロールが高いといわれて、薬(リポバス)を飲んだ時もあった。脳卒中や脳梗塞になるリスクが高いらしい。ただこの辺りも、コレステロールが高まったら脳梗塞が減ったという調査が出ている。それで20年近く薬は飲んでいない。 元気な幸齢者は「肉をよく食べる」。厚生労働省の調査によれば、「70歳以上の5人に1人はタンパク質不足」だという。さらに驚きは、日本人全体でも摂取カロリーは戦後の飢餓状態と同じレベル(1、903キロカロリー)。肉とか卵を食べるとコレステロールが増えて健康に良くない、という「コレステロール害悪説」が原因か。 なぜかロベリアが元気だ。 ...元気な幸齢者になるかしょぼくれて日々を過ごすか

  • 103万円の壁、3党合意したが同床異夢の砂上の楼閣。

    国民民主党がかねてから主張していた「103万円の壁」について、自公政権は何とか飲み込んだようだ。しかし細部の詰めは税制協議に持ち越されて先送りされたため、本当にまとまるかはよくわからない。自民党の本音は、国民民主を「実質的与党化」することだが、国民民主は「我々はあくまで野党だ」と主張する。 自民党はドラキュラのような政党だ。政権入りしたくて近寄ってくる野党の生き血を吸って生き延びてきた。新自由クラブとか社会党はいつの間にか消滅してしまった。自公政権は過半数割れしたが、虎視眈々と国民民主を狙っている。玉木代表はグラビアアイドルに入れ込んで不倫するようなレベルだから脇が甘い。不倫がばれた代表の続投をすぐ認めるような政党では、自民党の格好の餌食になるだろう。 国民民主党の主張をそのまま飲めば7兆6千億の税収減に...103万円の壁、3党合意したが同床異夢の砂上の楼閣。

  • 不足する日本語教師ーー開かれた世界を実現するために

    2024年6月末で在留外国人は約359万人だ。ほとんどが東アジアか東南アジアの人たちだ。最近は技能実習生という形で東南アジアからの人たちが増えている。そして彼らが一番最初にぶつかるのは「言葉の壁」だ。この壁を破る努力は各地でなされているが、地方ほど教師や講師の担い手不足に悩んでいる。 最近書店に行ったときに「世界中で言葉のかけらを」という本が目に留まった。著者は45歳の山口大学国際総合科学部准教授の山口冴里さん。中国、セルビア、フランス、ブルガリア、エストニアなどの旅の記録と感想が面白かった。「武者修行の武士」を思わせるような見知らぬ言語と戦う著者の気迫を感じたからだろうか。 次の著者のあとがきが良い。日本語の樹に私の知らなかった色を見せてくれた人たち、親しんだ樹の物語を聞かせてくれた言語教師の仲間たち、...不足する日本語教師ーー開かれた世界を実現するために

  • 「ディープ・ステート」は存在するのか?

    トランプはディープ・ステートを解体することを公約にあげている。「闇の政府」ということらしいが、もう少し具体的に言うと、金持ちで権力のある団体によって政府内に入れられた高官は、国民よりもその団体の利益のために働く。その先兵になっているのがFBIやCIAと呼んでいる機関だとしている。連邦政府には220万人の職員がいるが、大統領が任命するの4ooo人程度。この程度では不十分として官僚組織に手を突っ込もうとしているわけだ。 しかし、トランプだろうがバイデンだろうが裏で大金持ちの言うことを聞くというのは常態化している。イーロン・マスクが選挙戦でトランプに数百億円の資金提供をして政府のポストを手に入れた。なんとも露骨なやり方だが、個人の大金持ちが資金提供することは法に触れないらしい。そしてイーロン・マスクはSNSを自...「ディープ・ステート」は存在するのか?

  • トランプ大統領の補佐官だったジョン・ボルトンの本音

    ジョン・ボルトンはトランプ政権下で2018~2019年に国家安全保障担当の大統領補佐官だった。トランプ外交を間近で見て来たボルトンの本音が大いに参考になる。※トランプが何回も同じことを繰り返したときは、本気で言っていると思った方がいいのです。(トランプは悪い意味で有言実行の人だ)※トランプに失敗は絶対に起きない。起きたとしたらそれは、自分のせいではなく常に他の誰かのせい。自分が大統領になれば24時間でウクライナ戦争を終わらせることができる、と豪語している。しかし失敗すれば、「ゼレンスキーのせいだ」と言うでしょう。 ボルトンがそれぞれの会談で同席して感じたプーチン、習近平、金正恩のトランプ観。プーチンは、トランプをいいカモだと見ている。トランプのことを幻惑するのが簡単な相手と見ており、上手に振舞って、つけこ...トランプ大統領の補佐官だったジョン・ボルトンの本音

  • 年を取ると「自分の滑稽さ」が見えてくる

    自分の過去をほのぼのとした思いで肯定するようになったのは、古希を過ぎたころからだろうか。記憶力が衰えて嫌な思い出は消えていくのだろう。「上善如水」という老子の言葉がある。(同じ銘柄の日本酒もあるが)水は好んで万物を利するも、何物とも争わない。みながいやがるところに安んずるから、もっとも道に近い。水のように酒を飲む人がいるが、これを上善というのだろうか? 日ノ出は6時半を回るようになってきた。太陽が姿を現す前のかぎろいは大好きな瞬間だ。 人の愚かな様子を笑ったりするのはユーモアの一つなのだろうが、自分の愚かさを笑えるような境地に立ちたいものだ。その意味では日本の落語は味がある。クマさんハツさんの掛け合いは共感の柔らかなユーモアだと思う。 薔薇(セレッソ)まだ元気に咲いている。今日の朝方はマイナスだと思うが。年を取ると「自分の滑稽さ」が見えてくる

  • 政治家の生きざまーー菅直人と玉木雄一郎

    人間だから失敗は日常茶飯起きるものだ。人間力が試されるのは、失敗したときにどのような出所進退をとるかだ。東日本大震災の時に首相だった菅直人は昨年引退したが、いまだ確たる評価は定まっていない。だが、私は身命を賭して原発崩壊に立ち向かった菅直人を評価している。 2004年、民主党代表の時に厚生大臣時代の年金未納問題が発生した。(実際は行政上のミスだったのだが)菅直人は代表を辞任して四国八十八か所のお遍路を始めたのだ。当時マスコミは面白おかしく取り上げて報道したが、菅直人の次の発言が心境を物語る。「実際歩いている時は、複雑なことは考えられない。とにかく難しいことを考えて歩くことは無理だ。ある意味で無心になる」 ところでこのところ不倫問題で何かと騒がしい玉木雄一郎の地元は香川県で弘法大師のおひざ元だ。「103万円...政治家の生きざまーー菅直人と玉木雄一郎

  • トランプ再来で世界はどう変わるか?

    あまり見たくない景色だったが、トランプが再度出現する。世界は戦々恐々のありさまだが、それなりに対応するしか手はあるまい。「カネで片が付くならそれもまた良し」、まさか自分から戦争を仕掛けることはあるまい。とにかく関税をかけるのが好きのようだが、自らにも跳ね返るということは考えないようだ。それは「物価が上がる」ということだ。 このところ世界各国で政権政党が軒並み敗北を喫している。理由はいろいろあるだろうが、どの国でも主要な原因になっているのは「物価高対策の失敗」だ。バイデン・カマラが敗北したのも一部の富裕層は別にして大部分の国民は生活苦にあえいでいる。その矛先が「移民問題」にぶつけられているが、実際には「物価問題」だと思う。日本でも自公政権が過半数割れしたのは「裏金」が主要因だが、同じくらいの重さで「物価対応...トランプ再来で世界はどう変わるか?

  • 健康保険証廃止について考えるーー立憲の保険証廃止延期法案

    先日、歯科診療のため病院を訪れていつものように健康保険証を出した。受付の女性が、「マイナカードをお持ちですか」と聞いてくる。「今日は持ってきていない」と答えると、「来年7月の有効期限が来ると使えなくなります」(私は後期高齢者医療制度に加入している)そこで困らすつもりはなかったのだが、「マイナカードで診療する人はどれくらいおりますか」と質問してみた。はっきり答えることができなかった。おそらく厚労省あたりから利用率アップの要請が来ているのかもしれない。 だいたい、今の保険証でなにも不便を感じていない。ところがマイナカードになると毎回カードを出して顔認証をする。写真写りが悪いとはねられて大騒ぎになるようだ。デジタル化そのものに反対はしないが、なにがなんでもマイナカードを使わせて現行の保険証を廃止するのはやりすぎ...健康保険証廃止について考えるーー立憲の保険証廃止延期法案

  • これからの政界は、「自公対立憲」の戦いになる。

    自公過半数割れが起きたが、比較第一党は自民で191人。比較第二党は立憲で148人。維新、国民民主が様子見をしたこともあって自公は政権を維持したが、少数与党でまさに薄氷の上を歩くことになる。かっての1強他弱から、曲がりなりにも2強多弱時代に入る。国民生活にとってどちらがより心を砕いているか、有権者の鑑識眼が試されるのだ。 比例票の数字ばかりが話題になるが、勝負を決めるのは小選挙区だ。(単位千票)自民20.867  立民15.740  維新6.048  国民2349 公明730 共産3.695自民の票には公明から3~4百万票流れている。一方の立民は他の野党とほぼガチンコ状態だった。その意味で「野党が乱立しても立民が勝てる」方向性が見えてきた。これは有権者が、自民党にお灸をすえようと立民か国民に「戦略的投票」を...これからの政界は、「自公対立憲」の戦いになる。

  • 秋深し、徒然草を読むーーそして雪の日の薔薇

    徒然草第十三段ひとり燈(ともしび)のもとに文をひろげて、見ぬ世のひとを友とするぞ、こよなうなぐさむわざなる。たったひとり、燈火の下で書物をひろげて、昔の人を友とするのは、この上もなく、心の慰めとなることだ。 ある程度年を取らないとこのような感想はもたないと思う。仲の良かった友は、鬼籍に入ったり遠隔地に住んでいたりするから、頻繁に会うわけにもいかない。自然と向き合うか、昔の人の書いた書物を読むようになる。今も徒然草をひろげている。 7日にかなりの雪が降った。冬が来るには少し早すぎる。2~3日でこの雪は消えたが。薔薇(マチルダ)はこの雪の中でも頑張る。 徒然草第八段世の人の心まどはすこと、色欲にはしかず。人の心はおろかなるものかは。最近も将棋の桂馬のように飛び跳ねて顰蹙を買った政治家がいたようだが。久米の仙人...秋深し、徒然草を読むーーそして雪の日の薔薇

  • 国民民主玉木代表はやはり桂馬だったのか

    将棋の好きな人ならば良く聞く言葉がある。「桂馬の高上がり歩の餌食」桂馬はむやみに進みすぎると自分より弱い歩にとられてしまう。ようするに実力をわきまえずに飛び跳ねると失敗する、ということだ。衆院選で大勝したのでうれしくなってグラビアアイドルと不倫したようだ。殊勝な面持ちで謝罪していたが、一言でいえば「みっともない」 国民民主党は、今回キャスチングボードを握ったわけで、その党の代表は軽率な行動は控えなければならない。もし何らかの勢力に「ハニートラップ」を仕掛けられていたら取り返しがつかない。政治的影響力のない民間人や芸能人とはわけが違う。そのようなリスクを考慮することなく「家族間の問題」と軽視すると大やけどを負う。正しいスタンスとしては辞任することである。 万民の上に位するものは、己を慎み、品行を正しくし、驕...国民民主玉木代表はやはり桂馬だったのか

  • やはりスマホはほどほどにしたほうが良い

    東北大学教授で医学博士の川島隆太氏の「本を読むだけで脳は若返る」が面白い。面白いというよりきわめて示唆に富む話なのだ。※「読書習慣」が脳をより発達させる。川島氏の「加齢医学研究所」は、仙台市の教育委員会と学術協定を結んで、仙台市の公立小学校や中学校の子供たちのデーターを継続的に調べている。その結果わかったことは、「読書をしている子供たちは、読書をしていない子供たちに比べてより発達した脳を持っている」しかも紙媒体を使うほうがデジタルコンテンツを使うよりより効果的だとしている。 ※スマートフォンの恐怖ーーボーッとしているときよりも脳活動が下がる特に動画などを見ているときは脳活動が「抑制」されていた。これはなぜかというと、脳がリラックスした状態になり脳がマッサージを受けているようなものだ、ということらしい。これ...やはりスマホはほどほどにしたほうが良い

  • 自・公過半数割れで始まる新しい国会の姿

    安倍政権以降の自公政権は、国会を無視あるいは軽視してやりたい放題やってきた。重要なことがらでも閣議決定を乱用してきたのだ。国民もマスコミもそれが当たり前のように思っている。いや、刷り込まれた。しかし、自公政権が過半数割れしたことにより、ようやく正常な国会運営が始まる。与党も野党も真剣な議論を尽くして一定の結論を導く責任ができるのだ。 最近の立憲民主の野田代表の発言は、「正々堂々表舞台で熟議の国会を行う」としている。攻める野田、受ける石破の国会論戦が国民生活に資するのであれば良いことではないか。今回注目すべきは、衆院委員長ポスト(全部で27)を野党が12占めることになった。しかも重要ポストの予算委員長に立民の安住淳前国対委員長、憲法審査会長に立民の枝野幸男がなる。立憲は加えて、政治改革特別委員会と法務委員会...自・公過半数割れで始まる新しい国会の姿

  • 脊髄反射の時代が始まるーー本を読まない時代

    脊髄反射とは、脳を経由せずに脊髄を通じて直接反応が伝わる。熱いものに触れたときに思わず手を引っ込める反応がこれだ。同じように、深く考えずに感情的に動くケースがどんどん増えているのではないか?月に一冊も本を読まない人が10人に6人を超えたという。おそらくスマホやユーチューブで満足しているのだろうが、ますます「脊髄反射化」は進んでいく。 アメリカは民主主義国家というよりは、少数の人や少数の集団に支配された「寡頭政治」に陥ったのではなかろうか?イーロン・マスクなる大金持ちが湯水のように金を使ってトランプを応援する。これが果たしてまともな民主主義といえるのだろうか?私らの年代が1970年代にあこがれたアメリカではもうなくなったようだ。そしてトランプのこれからの4年間に世界の人々はみな身構える。 日本の民主主義には...脊髄反射の時代が始まるーー本を読まない時代

  • もう一度「民主主義」とは何かを考える。

    アメリカの政治学者フランシス・フクヤマによれば、民主主義とは、「自由で公平な選挙によって人々が統治すること」一方、リベラリズムは、「政府の権力を制限するシステム」のこと。このような定義を前提に、最近の日本の与党過半数割れ、そしてアメリカトランプ大統領の再選を考えた場合、日本の民主主義もリベラリズムもアメリカよりは健全だと考える。カネにまみれて何ら反省のない自・公政権にNOを突き付けた意味は大きい。一方アメリカの選挙制度は何かおかしい。あまりにもカネが動きすぎる。「誰がアメリカを支配しているのか?」という問題にぶち当たるのだ。 日本の民主主義を進化させるために必要なこととは?熟議の国会が今ほど必要とされていることはない。古い型の政治家や評論家は「裏で動く政治家がいない」と主張する。しかし、どうして表で堂々の...もう一度「民主主義」とは何かを考える。

  • 男はちょっと硬派がいい

    今の時代硬派なる言葉が通用するかどうかわからないが、やや硬派のほうが良いと思う。昭和の古い男の戯言(ざれごと)と思ってもらってもよいのだが。最近は、何事も他人のせいにして、自分の言動に責任をとらない、とりたくない男たちが増えている。何となく軟弱になったような気がする。 もう朝晩はかなり寒い。それでも薔薇たちは健気に頑張っている。薔薇(セレッソ) 最近は暴走老人などと揶揄されて年寄りが怒ると白い目で見られるようになった。しかし理不尽なことにはもっと怒ってもよいのではないか。好々爺で通すというのも疲れる。 今頃デージーが咲いている。何を勘違いしたものか。横で、若葉を出しているのは「忘れなぐさ」だ。このまま雪の下で過ごし、春には花を咲かせる。 男はちょっと硬派がいい

  • いったいどうなる「マイナ保険証」

    いよいよ現行の健康保険証の新規発行が12月2日で停止される。政府は「マイナ保険証」への一本化を目指しているが、利用者の不便などお構いなしだ。我々使うほうもそうだが対応を求められてきた医療側からも「使い勝手が悪い」と不評だ。いまだに利用率は10%台らしい。発行済みの健康保険証は最長1年間利用できるらしいが、その先はどうなるのだ? 独善的な河野太郎が推し進めた政策だが、今後いろいろな問題が噴出するだろう。デジタルの活用は、利用弱者がいるという前提で政策を進めるべきだがそんな配慮は全くない。特に問題になるだろうと思うのは、マイナカードに書き込まれた電子証明書の有効期限が5年だ。切れたのを知らずにいると、治療費の全額請求が発生するという。 評判の悪い河野太郎もいなくなったし、幸い?自・公の与党は過半数割れだ。こん...いったいどうなる「マイナ保険証」

  • 日本の財政ーーいつまでも野放図な借金は続けられない

    選挙になるとどの政党も大判振る舞いの調子のよいことを言う。与党には責任が伴うからある程度の自制が働く。(自民・公明はさすがに消費税減税は言わなかった)消費税はすでに24兆円の税収があり、社会保障の重要な財源になっている。野党第一党の立憲民主も、消費税対策として時限的な給付付き定額減税を打ち出して政権を担う覚悟を見せた。ここで大事なことは、調子のよいことを言う政党には必ず財源を聞くことだ。財源も固まってもいないのに「打出の小づち」のような話をするのは、「投資詐欺」みたいなものだ。国民民主党は、与党過半数割れをネタに自党の無理筋の政策を押し付けようとしているが筋が悪い。 「国家財政は個人の家計とは違う」、いくらでも借金ができると唱える学者や政治家がいるが、きわめて危うい。原理原則は個人の家計も国家財政も同じだ...日本の財政ーーいつまでも野放図な借金は続けられない

  • 石破延命という何とも不思議な現象が続くのか?

    自・公過半数割れに追い込まれたわけだから、普通なら石破退陣である。ところがそうはならないようだ。石破茂の対抗馬だった高市早苗のグループがからっきし元気がない。それはそうだ、高市推薦を決めた議員を中心に安倍派が激減だからだ。衆院57人から22人になってしまった。 岸田・石破による「安倍派つぶし」が成功したといってもよいのだが、ここまで減るのは予想外だろう。国民民主を取り込めれば何とか息をつくのだろうが、玉木にはそこまで踏み込む勇気はない。結局、不安定な状況がずるずる続くことになる。しかし逆の発想をすれば、今まで野党が要求を出しても通らなかった案件が通るようになる。例えば、政治資金規正法のもう一段の改正などは与野党一致して行うべきだ。 有権者としては、どの政党がどんな主張をしているか、そしてその主張がまともか...石破延命という何とも不思議な現象が続くのか?

  • 大義を捨てて小欲に走る国民民主党玉木雄一郎

    今回の衆議院解散で有権者が望んだのは、自民・公明の与党政権の過半数割れだ。自民党の支持者すらも、今回は「自民党にお灸を据えよう」ということで動いた。当然次の政権はどのような形になるか注目された。ところがキャスチングボードを握った玉木国民民主党代表が、首相候補として「玉木雄一郎と1回目も2回目も書く」と我が物顔だ。決選投票で2位以内でないのに自分の名前を書くのは無効票だから、ルール無視もよいところ。 これは明らかに自民党に加担する行為。選挙期間中は「自民党を許せない」と声高に主張したのにだ。政界で甘い顔といえば玉木雄一郎か前原誠司だろうか?顔が甘いと性格も甘くなるのか、ちょっと言い寄られるとすぐなびく癖があるようだ。二人とも小池百合子の希望の党騒動でうまく手玉に取られたことがある。今回も自民党からの裏工作で...大義を捨てて小欲に走る国民民主党玉木雄一郎

  • 秋深まる、タイヤ交換に行ってきた。

    数日後に雪が降るという天気予報が出た。近くのガソリンスタンドで冬用のタイヤ交換をしてきた。何事も先に手を打っておけば安心だ。 近くの雑木林は名残の秋を楽しんでいるのか? さびしさはその色としもなかりけり真木たつ山の秋の夕暮れ寂連このさびしさは、特にどの木どの色から感じられるわけではない。杉やヒノキなど真木の立っている山の雰囲気は何となくさびしく感じられる。この雑木林はほとんどが落葉樹、常緑樹は数本のトドマツ。 高齢者運転マークを付け始めてもう5~6年になるだろうか?さすがに70歳そこそこでつけるのは抵抗があったが、今はどうということもない。時々わざとかどうかわからないが近づいてくる不届きものがいる。それでもマイペースは崩さない。 薔薇(レヨンドゥソレイユ)今年はこの薔薇が秋口になってよく花をつける。 フク...秋深まる、タイヤ交換に行ってきた。

  • 衆院選の結果を受けた与野党のふるまいを国民は見ている

    今回の衆院選で自民と公明は共に議席を減らし過半数割れになった。維新、共産も漸減である。一方議席を増やしたのは立民、国民民主、れいわなどだ。国民生活の窮乏と自・公の裏金問題への反省不足がこのような結果をもたらした。その意味で有権者の怒り(自民党支持者も含め)が、「自民・公明の奢った政権」を許さないとしたのだ。 しかし、自民党は敗北の総括をして新たな対応策をとるでもなく、相変わらずの「数合わせ」だ。離党や非公認に追い込んだ議員を統一会派に所属させるという。少数与党ではあるが石破政権存続の可能性が高くなったとしてなりふり構わずだ。国民民主を取り込んで連立を組み過半数獲得に動いたようだが、さすがに玉木代表はそこまで踏み込む勇気はない。「ポストより政策(実現)が欲しい」ということだが、怖いのは国民の目だ。下手に自民...衆院選の結果を受けた与野党のふるまいを国民は見ている

  • 武道を学ぶ意味を考えるーースポーツなのかどうか?

    戦国時代を終えて江戸時代になると、みだりに殺傷を許されない時代になった。殺傷のわざであった武術が武士教育のための修養武道に昇華していった。その過程で「死に処する覚悟として」宗教的安心感が求められるようになって精神性が高められ、「克己内省」の道として武士道にまで深められた。 現在の柔道、剣道、空手、相撲などをスポーツとしてみなすことは可能だ。厳しいルールの下で技を競い合うことは有意義なことだ。ところが勝ち負けにこだわるあまり見苦しい試合も散見する。何やら自民党の裏金議員たちに相通ずる。ルールを破れば反則負けだ。それでも、退場せずにぐずぐず道場に居座っている議員がいるようだが。 武道としての源流を最も色濃く残しているのは相撲だろうか。直径4.55メートルの円の中で体重、身長差など考慮せず対等に戦う。小兵が大き...武道を学ぶ意味を考えるーースポーツなのかどうか?

  • 自民党森山幹事長に見るNO2としてのありかた。

    今回の解散総選挙は自民党は石破茂、立憲民主党は野田佳彦を選挙の顔にして戦った。自民党は単独過半数はもとより公明党を足しても過半数割れしてしまった。石破総裁の責任は大きいが、今回の解散劇のシナリオを描いた森山幹事長の責任も大きい。石破茂が余人をもって代えがたいとして森山裕を選んだわけで誰かに文句を言うわけにもいかぬ。 森山裕という人物は地方政界からのたたき上げで、いわゆる日本の土着勢力を代表するような人物だ。その政治手法は、周りの意見をよく聞いて足して二で割る。そして敵はなるべく作らない。平和の時代はそれもよいが今回のような裏金問題が吹き荒れる乱世には向かない。NO2に求められるのは、「正確な状況判断」。そのための情報ソースがたくさんあるということ。 勝つべからざるは己にあるも、勝つべきは敵にあり孫氏(不敗...自民党森山幹事長に見るNO2としてのありかた。

  • 自・公に鉄槌、有権者は賢明な判断をした。

    今回の総選挙で、自・公政権は過半数割れに追い込まれた。安倍政権以降続いていた間違ったことをしても口を拭い、時にはシラを切る淀んだ政権運営に鉄槌が下された。自民党は今後姑息な手段を用いてでも政権維持に走るだろう。しかし真の病巣を嫡出せずして応急措置に走るのならば、自壊は早まるだけだ。 自民党の病巣は「カネ」の泥沼から抜け出せないことだ。選挙戦の最中にも裏金非公認議員に、裏公認料を出すなど何の反省もない。血管にどっぷりたまった脂肪のようなものは中々剝がせないのだろう。選挙が終わって禊が済んだわけではない。 野田立憲民主党は慌てて野党連立政権を目指さないほうが良い。国会内で野党共闘を組み、能登の復興予算、政治資金改正法、選択的夫婦別姓などを飲ませたほうが実効性が上がる。非自民8党会派による細川連立政権は内部分裂...自・公に鉄槌、有権者は賢明な判断をした。

  • 押しなべて声の質が高くなっていないか?

    先日の朝日新聞に載っていたが、「日本人女性の話す声は、確かに世界でも最も高音の部類です」声・脳・教育研究所山崎広子さん山崎さんによれば、「男性がそれを暗黙裡に求めているからです」なんとなくわかるような気がするが、私にしてみれば高い音より息継ぎせずに早口でしゃべられるほうが閉口する。テレビの女性コメンテーターに多い。アナウンサーはさすがに教育を受けているのだろう。概して聞きやすい。 もう枯葉が舞い散る季節になった。春は萌え夏は緑に紅の斑に見ゆる秋の山かも シュウメイギク押しなべて声の質が高くなっていないか?

  • 投票で何かが変わる予感、今度の衆院選。

    「どうせ何も変わらない」、投票に行かない有権者の声をよく聞く。しかし、それは違う。「山より大きい猪」は出ないが「山は動くこと」がある。結局政治を動かすのは有権者の一票、一票だ。 自民・公明政権が追い詰められている。裏金問題にけじめがつけられないことに有権者が怒っている。その怒りの底流にあるのは、物価高騰に何ら有効な手が打たれていないことだ。庶民が毎日の生活費を削って暮らしているのに、脱税まがいの裏金は許せないということだ。 やはりこの国に必要なことは「分厚い中間層」を作ることだ。自民党は一部の大企業や富裕層にやさしい。それはそうだ。年間20億円ほどの企業献金を受け取っていればなにかの形でおかえしする。一方、献金などしない、あるいはできない業界には冷たい。献金などで利益誘導を図らなくても「清き一票」で社会を...投票で何かが変わる予感、今度の衆院選。

  • 石破茂によって壊される自民党ーーもはや歴史の必然か

    裏金問題に揺れる自民党が、石破茂を選んだということは歴史の必然だったのか?石破茂は10年ほど党内野党に甘んじてきた。それだけに正論を言うことが彼の国民的人気の支えだった。国民が彼に期待したの党内野党の時の主張を実践してくれることだった。 ところが石破茂はものの見事に180度方向転換したのだ。旧来の金にまみれた自民党の泥沼に引きずり込まれたのか自ら飛び込んだのか?そして最悪の選択が非公認議員に2000万円という大金を配ったことだ。これでは火を消すふりをして、見えないところでガソリンをかけているようなものだ。 きわめて下世話な言い方をすれば、権力とは道徳とは無関係のものである。善悪ではなく状況を判断できる技術が権力に求められる。石破茂は「根が正直」なのだろう。安倍晋三のような根っからの「人をだます術」にたけて...石破茂によって壊される自民党ーーもはや歴史の必然か

  • 自民党「裏金非公認」に2000万円、もはや「焼きが回った」か。

    自民党の非公認になった候補について、党本部から各候補の代表支部へ2000万円の活動費が支出されていた。石破総裁は「党勢拡大のための資金」だと懸命に否定するが「黒い馬を白い馬」と言い募るようなもの。世論をおもんぱかって悪質な裏金議員を非公認にしたが、裏ではこっそりと選挙資金を渡していたということだ。刃物を鍛えるときに火が回りすぎるとかえって切れ味が悪くなる。これを「焼きが回った」というのだが、まさにそんな感じだ。 事ここに及んでも自民党は「金で何とかなる」と考えているのだろう。有権者はそのような金で解決するやり方に怒っているのだ。「背筋を正せ」、「真面目に立ち直れ」と。自民党が再生する道は、潔く野に下り、かっての分厚い中間層に配慮した原点に立ち返ることだ。 あと1~2年、日本の政治は混乱するだろう。だが小手...自民党「裏金非公認」に2000万円、もはや「焼きが回った」か。

  • スマホの買い替えーーサービスにはお金を払うことにした

    数か月前から、携帯(らくらくフォン)に、「この機種は故障したらもう使えません」、というメールが入る。もう6年ほど前に購入したものだから、やむを得ないのだろう。そこで、いわゆるスマホに買い替えたのだが、データーの移行は料金を払ってやってもらうことにした。かっての日本は「サービスには金を払わない」文化だった。しかし、今やこちらは年を取るし、相手の機械は高度化していてとても手に負えない。結局サービス料を払うほうが楽だということに気が付いた。しかも「シニア割引」つきだ。 新しいスマホは、格段に容量が増えて操作スピードが速くなった。高齢者用の「らくらくフォン」のレベルはもう卒業してよいのだろう。年を取ると「気が長くなる」というのは嘘だ。「気が短くなる」というのが正解。要するに待てないのだ。それで「暴走老人」が出現す...スマホの買い替えーーサービスにはお金を払うことにした

  • 「優先席」という考え方は日本文化の中にあったのだろうか?

    たまに電車に乗って札幌に出かけることがある。一般席も優先席も空いている時は優先席に座るようにしている。もうだいぶ前に喜寿も過ぎたし歩く速度も遅くなったから、名実ともに「お年寄り」だ。それと途中から混みだして、優先席は空いているが一般席は満杯という時があるからだ。 秋が深まった。ナナカマドとコナラ今年はドングリが当たり年だった。 優先席を譲るか譲られるかのやり取りは本当に微妙だ。「優先席」と呼ばれる座席が設けられてどのくらいが経つのだろう?こんなものを作らなくてもそれなりに譲り譲られる文化だったと思う。 薔薇(テレトン)秋の方が色に深みが出るような気がする。アプリコットの中心部を淡いクリーム色が包み込む感じが良い。 現役の人が疲れて席も譲れないというのは、働き方に問題があるように思う。昭和のやり方などと揶揄...「優先席」という考え方は日本文化の中にあったのだろうか?

  • 政治家と宗教ーー日本の首相でクリスチャンは8人

    安倍政権以降、日本の政界に「神道政治連盟」や「統一教会」などが入り込み極めてややこしい。安倍晋三という人物に確たる宗教観が無かったための後遺症が今も続いているわけだ。一方日本の首相にクリスチャンの多いことにびっくりする。原敬、高橋是清、片山哲、鳩山一郎、大平正芳、吉田茂、麻生太郎、石破茂。吉田までは立派な政治家だが、麻生太郎と石破茂の評価は今後に待たなければならない。 明治以前には「宗教」という言葉は無かった。仏教は仏法、儒教は儒学といった。では日本人の宗教観とはどんなものだったか?生命あるものは全部、自然の秩序の中にあるというおおらかな宗教観だ。山本七平が言うところの「日本教」だ。 日本人がこのようなおおらかな宗教観を持っていたために、統一教会のような外国勢力に入り込まれたのか?もしくは安倍晋三による政...政治家と宗教ーー日本の首相でクリスチャンは8人

  • 安部派5人衆、それぞれの衆院選ーー悪い奴ほどよく眠るのか

    黒澤明監督の作品に「悪い奴ほどよく眠る」という映画があった。この世の中は正義が必ずしも通るとは限らない。おかしなことがいっぱいある。親鸞流に言えば、「万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あるなきに」となる。 安部派5人衆の今度の衆院選での戦い方を見ていると「人間の生きざまの」見本みたいなものだ。一番真面目そうに見えた塩谷安倍派座長は、処分でも一番重い離党勧告を受けた。「こんな処分は理不尽だ」と怒っていたが、結局政治家引退だ。しかし引退によって平穏な日々を取り戻せるかもしれない。次に真面目そうに見える西村康稔は今のところ兵庫9区で健闘しているようだ。公認はもらえないと腹をくくって日常活動に勤しんでいたのか。松野博一と高木毅は今のところ当落は5分5分。高木は危なそうだ。 この5人の中で一番悪い奴は(いい意...安部派5人衆、それぞれの衆院選ーー悪い奴ほどよく眠るのか

  • 日本衰退・物価高騰の主原因は「円安」なのだが、誰に怯えて手を打てないのか。

    自民党石破総裁誕生で円高に振れた途端、株価が急落した。少々の株価の下げは我慢して「アベノミクス」の呪縛から脱却宣言をすれば、もう少しましな展開になっただろう。水鳥の羽音に驚くようにびっくりして、石破首相は日銀総裁に「金融緩和継続を要請?」したようだ。途端に株価は上昇したが、再度円安に戻ってしまった。「投機筋が喜んで国民が困る図式」の再現だ。何とも情けない。根本的な円安対策をとらずに、ダラダラと金融緩和を続けることは、さらに物価上げを容認しているようなもの。 もう一つ頭にくるのは「コメ高騰に無策」なこと。昨年対比で5割増しだ。(9月卸売価格48%値上がり)あの無策だった坂本農水大臣は何もやらなかった。今度の小里大臣も期待できない。村上誠一郎総務大臣は「反アベノミクス勉強会」を立ち上げた物言う議員と期待したが...日本衰退・物価高騰の主原因は「円安」なのだが、誰に怯えて手を打てないのか。

  • 公明党議員の堕落ーー朱に交われば赤くなる

    改正政治資金規正法について、衆院選自民候補の半数は「不十分だ」と答えた。(朝日新聞と東大谷口研究所との共同調査)あとの半分は「適切だ」と考えているわけで、自民党議員から見たらこんなもんだろう。驚いたのは公明党議員も自民党議員とほぼ同じ傾向にあることだ。立憲以下の野党は「不十分だ」がほぼ100%なのにだ。 クリーンで「公明正大」な政党の原点は何処へ行ってしまったのだろう?「朱に交われば赤くなる」という故事ことわざはまったくその通りということか?墨に近づけば必ず淄(くろ)く、朱に近づけば必ず赤し。善悪は友による。 選挙というものは100メートル競走と同じようなもので、各政党の条件はなるべく公正にすべきだ。しかしパーティをやりたい放題、政策活動費を使いたいだけ使っている自民党は、最初から30メートルぐらい下駄を...公明党議員の堕落ーー朱に交われば赤くなる

  • 「半農半遊」という生活の魅力ーー里山資本主義を考える

    藻谷浩介が「里山資本主義」というのを唱えている。大都市につながれ、吸い取られる対象としての「地域」と決別し、地域内で完結できるものは完結させようという運動が、里山資本主義なのである。もう少しくだいた言い方をすると「地産地消」ということだろうか。地方にいると中央から補助金をもらって何とかするという話が多い。地方の政治家やお役人はこればっかりに専念する。だから北海道の参院議員長谷川岳のような、「傲慢を絵にかいたような人物」が出てくる。 私は年金生活者だが、家庭菜園でトマトやピーマン、じゃがいも、ミョウガなどを栽培しているので広い意味では農業者だ。そこそこ収穫があるので「半農生活」と言って良い。あとの半分は趣味に遊ぶ「半遊生活」だ。東晋の詩人陶潜の「飲酒20首」が好み。悠然として南山を見る山気日夕に佳く飛鳥相と...「半農半遊」という生活の魅力ーー里山資本主義を考える

  • 今回の解散総選挙、どんな視点で投票したらよいか?

    今回の解散総選挙でどんな投票行動をとれば良いか、考えてみた。まず前提として3年前と比較して現在がどんな状況か。北海道新聞国民生活の点で見ると、消費者物価指数は上昇し、実質賃金も悪化している。主な原因の円安に対してほとんど無策だ。唯一良いのは株価だけか。 第一の視点は、3年前に比べて生活が良くなっている人は自民・公明の与党に入れたらよい。生活が悪くなっている人は立憲民主党以下の野党に入れたらよい。選挙公約なるものを各党が競って出しているが、あまりあてにならない。先のことなど誰もわからない。公約など4時間で効果の切れる膏薬みたいなもの。それよりも過去3年間の実績で判断したほうが間違いない。 第二の視点は、小選挙区で、自民・公明の与党は一本化できているから支持者は迷わない。しかし、野党は何人も候補者が立っている...今回の解散総選挙、どんな視点で投票したらよいか?

  • 便利さとは何だろうーーコーヒーメーカーの故障に思う

    珈琲には結構こだわりがあって、豆から煎ってコーヒーを飲む。そこそこの値がする珈琲メーカーを半年前に買ったのだがぱったりと止まってしまった。機械に弱いからこうなるとお手上げだ。日本製なのだがこの10年ほどで何から何まで壊れやすくなった気がする。 やむなく買い置きしてあった珈琲(粉)を、お湯を沸かして飲んだが、味はあまり変わりない。高機能だ全自動だなどという殺し文句にひっかかって無駄なことをしていたのかと反省。「ひろしのボッチキャンプ」という番組が、割と人気があるようだ。原始生活を体験するというのはいいことだと思う。すべてがデジタルの生活は疲れる。 松原泰道師悪天・逆境の日を好天・順境の日と比べないこと、積極的に荒天・悲境の苦痛を苦しみながら、好ましい日には得られない価値と意味を見つけたら、生きる喜びが得られ便利さとは何だろうーーコーヒーメーカーの故障に思う

  • 悪い権力ゲームの見本、二階対世耕の和歌山2区。

    選挙戦の火ぶたが切って落とされたが、見たくない選挙区が和歌山2区だ。年齢もさることながら裏金まみれだった二階元幹事長が引退し、3男に地盤を譲った。有力な対抗馬もおらず、二階伸康圧勝かと思われた。しかしそこへ離党勧告された裏金議員筆頭の世耕弘成が、参院から鞍替えして無所属で出馬するという。血で血を洗うような「仁義なき戦い」が繰り広げられているらしい。 世耕氏は自民党総裁選でも安倍派参院議員をまとめて高市早苗応援に回ったようだ。離党した人間が外部からコントロールするとは何とも理解しがたい。二階派は石破支持に回ったようだから、高市支援の世耕は遠慮なしだ。衆院選後に自民党内で何やら内紛が勃発しそうな雲行きだ。 このような動きを見ていると人間の業を思わざるを得ない。高野山の足元でこんな醜い戦いが繰り広げられているの...悪い権力ゲームの見本、二階対世耕の和歌山2区。

  • 自民党裏金議員12人非公認という茶番劇

    石破自民党総裁が裏金議員12人を非公認にした。かなり思い切った対応だと評価されそうだが、そうでもないようだ。甘い対応を非難する国民の怒りに慌てて切ったカードだ。いわゆる「出し遅れの証文」。 泉鏡花の小説「湯島の白梅」を思い出した。ドイツ語文学者の早瀬主税と、彼の愛人である元芸者のお蔦との物語。主税ーー「月は晴れても心は暗闇だ」お蔦ーー「切れるの別れるのって、そんなことは芸者の時に云うものよ。今の私にや死ねと云ってください」石破総裁は泣いて馬謖を切ったようだが、国民の目は覚めている。大上段に刀を振り上げた様子は、下手な田舎芝居を見る感じだ。斬られた議員の泣き言より、お蔦の言葉の方が「筋が通っている」 こんな田舎芝居に公明党の石井代表が援助出演のつもりか?公明党は、安部派5人衆の兵庫9区の西村康稔氏と、埼玉1...自民党裏金議員12人非公認という茶番劇

  • 秋の暮れに思うことーー自然エネルギーについて

    さびしさのうれしくもあり秋の暮れ蕪村何とも味のある句だ。「さびしさ」と言えばなんとなくネガティブな気持ちだが、ここでは違う。「さびしさ」を受け入れているのだ。 もうすっかり秋の気配。 再エネ目標に黄信号がともっているという。政府は原発再稼働したいのだろうが、日本には自然エネルギーがあふれておりもっと活用すればよい。海外から石油や石炭を持ってくるより自然エネルギーに活路を見だすべきだろう。22年度、日本全体で再エネは21.7%だ。(23年度の道内発電量に占める再エネの割合は40.5%になった)今後のポイントは洋上風力。 風力発電 人を憂うる、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れている事じゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情はいつでも含羞(はにかみ)であ...秋の暮れに思うことーー自然エネルギーについて

  • 経済対策はどうあるべきなのか。ーー自民と立憲の比較

    「政治の信頼回復」ということで言えば、裏金や旧統一教会問題は総選挙の争点にするのは当然。一方国民生活の向上についても議論してもらいたいがかなり低調である。自民党の公約は、賃上げや働き方改革を通じて所得向上を図り、成長と分配の好循環を創り出す。何とも抽象的で通り一遍、「アベノミクスの総括」が出来ていないから、いまだに日本はデフレ状態だという認識。9月の消費者物価は前年比2.8%の増加、上昇は25か月連続である。もはや完全にインフレ状態なのだ。この辺りが石破政権の限界か。 一方立憲民主党は中低所得者への「給付付き税額控除」が目玉。ところがこれがわかりにくい。もっと単純に「食料品の消費税ゼロ」と打ち出したほうがインパクトがある。しかし立憲も学習効果で、今回政権交代が実現できても参院は自民・公明が多数派だからまず...経済対策はどうあるべきなのか。ーー自民と立憲の比較

  • 自民党員の変質には注意が必要だ。

    自民党が今のような総裁選挙のシステムを続けていることは大きな問題になる。高市早苗氏が20人の推薦人を集めるのに四苦八苦していたのに、党員票では1位になった。世論の動向も石破、小泉が先行し高市とはかなり差があったのにだ。明らかに自民党員は変質している。右傾化した党員が自民党を支配し、ひいては日本を乗っ取らないとも限らないのだ。 杉田敦法政大学教授の発言が極めて示唆に富む。(朝日新聞考朝日高市さんは党員投票で1位となり、それに引っぱられる格好で議員票も当初の予想より大幅に伸ばしたわけですが、今回の総裁選での自民党員票の総数は有権者のほぼ1%で、必ずしも世論全体を反映するわけではない偏った集団だということを踏まえる必要があります。例えば小泉進次郎さんは選択的夫婦別姓を進めると言ったから支持が離れたという分析があ...自民党員の変質には注意が必要だ。

  • 自民党に大乱の兆しーー焦点は自公過半数割れ

    いよいよ解散総選挙の火ぶたが切って落とされた。ポイントは自民・公明が過半数割れをするかどうかだ。もし割れれば自民党の混乱は必至。総裁選で敗れた高市早苗に麻生太郎がささやいたという。「俺も菅も長くなかった。石破も長くないだろう。勉強はしなくていいから仲間を作れ、勉強をしたければ英会話でもやってろ」これが総理大臣を経験した人間の言葉だとしたら悲しくなる話だ。マンガばっかり読んでるとこうなるのだろう。 2世紀後半の弥生時代末期に、日本列島で大規模な内乱が起こった。この時に卑弥呼という女性が共立されて何とか争乱がおさまったという。麻生太郎や茂木敏充は高市早苗を再度担ぎだして主流派に戻る魂胆だ。何ともすさまじい権力欲だ。しかしこんなことをしていれば日本はますます劣化する。 石破政権の維持のために「安部派」つぶしが行...自民党に大乱の兆しーー焦点は自公過半数割れ

  • 今回の総裁選で自民党の劣化が一段と進んだ。

    石破茂候補が自民党総裁になった。しかし就任早々、森山幹事長や菅副総理(小泉進次郎の後見人)に抑え込まれて早期解散に打って出た。ところが自民党の都合ばかり優先して国民生活はそっちのけだ。まず第一に能登の被災地の都合を十分考えたのだろうか?被災地への手当てを十分にしてから解散しても良かったのではないか。混乱状態の中で選挙の作業までが追加で入るのだ。 10月27日(日曜日)は全国各地の小中学校で運動会を予定していて、選挙と丸かぶりだという。学校の校舎や体育館が投票所になるという想像力を誰も働かせなかったのか?この国のリーダーの感性の劣化に驚きを通り越して情けなくなる。そして石破総理は、裏金議員に対する国民の怒りの大きさに怯えて役職停止中の議員6人の非公認を打ち出した。強風にあおられて燃え盛る火事に少々の水をかけ...今回の総裁選で自民党の劣化が一段と進んだ。

  • 迷悶なき人には宗教は無用ーー健康な人に薬はいらないのと同じこと

    「宗教は迷悶するものに安慰を与うるものなり。迷悶なき人には宗教は無用なるものなり」哲学者、宗教家(真宗大谷派の僧侶)清沢満之一般の日本人の宗教観はここまで突き詰めて考えてはいないようだ。神社仏閣に参拝する人は多いが、「何かをお願いする」というケースが大部分ではなかろうか。 シュウメイギクとインパチェンス 日本人は薬を飲み過ぎるという。なんとなく神社やお寺にお参りして「何とかなる」と考えるのと似通う。食事や運動そして笑いに気を使い、なるべくクスリを飲まないようにしたいものだ。 枯れ葉を見かけるようになってきた。朝日新聞声欄西村史さん野の虫を追い、草花を観察し、流れゆく雲をながめる。不登校の息子さんがこんな環境に身を置いて作った次の句が素晴らしい。9歳の時に作った句が朝日俳壇に掲載された。紅葉で神が染めたる天...迷悶なき人には宗教は無用ーー健康な人に薬はいらないのと同じこと

  • 総裁選を米大使館はどう見守っていたか

    8月30日、前駐日大使でテネシー州の共和党上院議員ウイリアム・ハガティが来日し米大使公邸で夕食会が開かれた。ハガティはトランプ前大統領の側近の一人。トランプが政権復帰すれば要職に就くと見られている。そして現米国大使はラーム・エマニュエルは、カマラ・ハリスが勝利すれば政権入りが噂される。 8月30日の段階で総裁候補9人の中で招待されたのは小泉進次郎のみだ。ハガティもエマニュエルも、「日本の次期首相として小泉進次郎が望ましいと見ていた」その理由は米コロンビア大学や在ワシントンのシンクタンクで過ごした際に「手なずけた」から。政治家としても知的にも「未成熟」で、格段に操りやすいとみている。3万人の情報誌選択なんとも日本の首相も甘く見られたものだ。進次郎のボンが早々に脱落したのは日本にとって良かったと言える。 米大...総裁選を米大使館はどう見守っていたか

  • 上に立つ者の心構えーー天道を行うものだから私利私欲を出してはならない

    バブル崩壊以降の自民党政治は全く評価できない。30年以上にわたって国民の暮らしが貧しくなったことをどう反省しているのだろう。さらに反感を買っているのは、自分たちは裏金を蓄えて内輪で好き放題していたということだ。 仁徳天皇は民衆の暮らしが困窮していることを見て、3年税を免除し自分の宮殿は荒廃するに任せて質素倹約に努めた。その甲斐があって民衆の暮らし向きは向上した。その時の歌が次だ。高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどは賑ひにけりこれが上に立つ者の心構えであろう。 上皇陛下の平和を願う次の歌も心を打つものがある。沖縄平和祈念堂前にて。激しかりし戦場(いくさば)の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ石破首相の持論はアジア版NATO(軍事同盟)だという。専守防衛の枠を離れて集団的自衛権で行動するということだ。平和と...上に立つ者の心構えーー天道を行うものだから私利私欲を出してはならない

  • 政界色模様その2ーー政策よりも好き嫌いが優先するのか。

    石破茂も高市早苗も「酒を飲んでの会談」は嫌いのようだ。そんな暇があれば家に帰って本を読むらしい。私は評価したいのだが。しかし政治家はそれでは駄目のようだ。政治評論家の田崎史郎(スシローとも呼ばれるようだが)の持論だ。だから高市は「女・石破」と呼ばれている。また、こちらの批判は当たっているかもしれないが、支持議員への言葉でのお礼をろくにしないようだ。しかしそれでも、今回二人が決選投票に残ったことは何を意味するのだろうか? 小沢一郎と野田佳彦の8年ぶりの会談は緊迫感のあるものだったようだ。(3万人のための情報誌選択)会食は二人きりで二時間近く行われたが、決裂した場合に備え、控えの間には側近が待機していたほど会場は緊張感にあふれていた。だが、話し合いは和気あいあいとしたものとなり、小沢は「野田さんは代表選に出な...政界色模様その2ーー政策よりも好き嫌いが優先するのか。

  • 政界色模様ーー石破、高市、小泉の三つ巴戦を裏から見れば

    自民党総裁選の当初は、小泉進次郎候補が断トツでこれで決まりみたいな感があった。しかし、だんだんメッキが剥げてきた。フランスオリンピックのメダルみたいなものだ。ケチったせいで金がいつの間にか銀になるとか。あるいは、熟成不十分のウイスキーをマーケットに出して悪酔いさせてしまった、ともいえる。選挙対策本部長になったが、幹事長代行くらいのポストで下働きをした方が熟成度が増すと思うのだが。 高市早苗候補は、当初20人の推薦人を集めるのに苦労したが後半の伸びは著しい。推薦人が集まれば党員票はかなり集まるという読みがあったのだろう。自民党党員票約100万人のうち幽霊会員が20万人で実質80万人。そのうち半分40万人が神道政治連盟や旧統一教会系の組織票と業界団体。残りの個人票の半分はかなり右の保守層で、かって自民党を支え...政界色模様ーー石破、高市、小泉の三つ巴戦を裏から見れば

  • 生涯修行という生き方ーー還暦からが本当の自分の人生

    龍源寺住職だった松原泰道師に次の言葉がある。「生涯修行、臨終定年」私は、もう20年ほど前にリタイアしたので「生涯現役」はない。しかし「生涯修行」という言葉は気に入っている。 薔薇(カール・プロベルガー) 北海道は日に日に秋が深まって来る。林深ければ響き奔り易し鳥啼いて山更に幽なり王維王維は中国唐代の詩人。静寂を表すのに何かの音をもってする手法は中国の六朝時代から見られる。古池や蛙飛び込む水の音松尾芭蕉蛙が水に飛び込む音で閑さがきわだつ感じがする。  ヤマボウシの実が落ち始めた。シュウメイギクは今が盛り。家庭菜園の辛味大根は、あと十日位で収穫できそうだ。還暦からは自分の時間をなるべく持つようにした方が良い、と思う。今は本を読むこと、草木と対話することが非常に楽しみだ。 薔薇(セバスチャン・クナイプ)今の時期...生涯修行という生き方ーー還暦からが本当の自分の人生

  • 石破対野田のがっぷり四つの対戦を望むが期待外れか。

    石破茂自民党総裁と立憲民主の野田佳彦代表の堂々の論戦を楽しみにしていた。しかし石破は総理大臣になる前に解散総選挙を宣言した。これは、行司軍配がかえる前に張り手をかましたようなもので、横綱相撲からは程遠い。毎日新聞の世論調査によると、石破茂総裁に期待する52%、野田佳彦代表に期待する49%、とよい勝負だ。 今回の総選挙の争点は、裏金や統一教会問題の決着をどうつけるかがまず第一点。西郷南洲翁は次のように語る。「節義廉恥を失いて、国を維持するの道決して有らず」自民党政治の悪弊は「カネによるばら蒔きと利権政治」ここを糺さずして甘やかすのは三等国の道である。しかし短期決戦だから調査などまずできまい。事実上の公認である。裏金議員たちの選挙区には野党統一候補を立てるべきであろう。維新の吉村知事も賛意を示しているのでまと...石破対野田のがっぷり四つの対戦を望むが期待外れか。

  • 石破政権の船出は厳しそうだーー自民党内にしらけムードが漂う

    高市氏を接戦で制して石破政権がスタートしたが、先行きは厳しい。裏金議員を抱え込んでいる高市陣営は、懐に刃を隠して様子見を決め込んでいる。石破茂は臭いものに蓋をして早期解散(10月27)に踏み切る。森山幹事長から説得されたようだ。(森山は選挙区事情に詳しい)裏金議員はほとんどお咎めなしで公認されるだろう。選挙で当選すれば「禊が済んだ」とまた大きな顔をするのだ。有権者が判定を下さなければなるまい。 石破総裁に安倍的なもの(裏金や旧統一教会)からの脱皮を期待していたがまず無理だ。昨日、自民党の役員人事の発表があったが、刷新感とは程遠い疲労感の残る会見であった。菅義偉副総裁(75歳)、森山幹事長(79歳)、鈴木総務会長(71歳)、小野寺政調会長(64歳)特に菅副総裁はバイデン化の現象が。唯一刷新感のあったのは小泉...石破政権の船出は厳しそうだーー自民党内にしらけムードが漂う

  • 野田立民代表のアプローチで維新と国民民主はどう動くか

    立憲民主党の野田代表は「分厚い中間層の再興築を目指す」という。今まで30年間、所得の上がらない国に甘んじてきた日本がまず目指すべきはこの部分だ。ターゲットしては良い。しかし政権を取らなければ裏金議員たちが跋扈するだけで状況は何も変わらないだろう。政権交代のためには野党間の協力が欠かせないのだ。 日本維新の会のこのところの支持率は、つるべ落としだ。盤石だと思われていた関西でも各地の市長選を落としている。大阪万博と兵庫県知事問題が直撃した格好だが、馬場代表の「第二自民党で良い」発言が支持層の離反を招いたともいえる。維新にコアな支持層は無い。リベラルでもないしそうかといって自民でもない比較的自立した層が支持していた。だから流動的なのだ。維新支持層が溶解すれば、一定の票は立民に流れるだろう。野田としてみれば無理に...野田立民代表のアプローチで維新と国民民主はどう動くか

  • 自民党の変質、それも危うい方向へ。

    自民党の総裁選は、石破茂が高市早苗に対して薄氷の勝利を収めた。自民党としては最後に良識派?が勝利したということか。しかし、9人も総裁選に立候補した割には議論が深まらず、危うい部分が可視化されたと思う。 ※自民党の議員と党員の右傾化が際立ったこと。高市議員の主張はかなり右寄りで(靖国参拝、中国に対し強硬、夫婦別姓反対)米国は危惧していた。もう一つの問題点は裏金疑惑や統一教会問題に後ろ向きかつ擁護の姿勢。自民党の3割程度ならまだしも5割近くを占め、首相になる可能性もあったのだ。これこそ「穏健保守」と思われていた自民党の変質である。安倍第二次政権が出来て以降、安倍晋三を中心とする保守派は日本会議や統一教会を利用して党員拡大を図ったことが窺える。この勢力がこぞって高市支持に回ったのだろう。 ※裏金疑惑や旧統一教会...自民党の変質、それも危うい方向へ。

  • 「おしゃれ感覚を持つこと」ーーなかなか難しいが必要かも

    詩人の松岡伍一さんは「老いの品格」という書を著している。老いに品格をそえるために五つの項目を課しているという。①健康であること②脳を鍛えること③感動すること④奢らぬことそして5番目がおしゃれ感覚を持つこと。①から④くらいまでは何とか合格点かなと思っている。しかし「おしゃれ感覚を持つ」というのが難しい。 ナナカマド北海道の秋は短い。もうすぐ冬を迎えるがこのナナカマドは雪の中でも実をつけている。秋から冬にかけて北国に彩をそえる。 某政治家のように山高帽をかぶるような「洒落っ気」は無い。せいぜいハンチングぐらいだ。現役のころは、上司に靴に気をつけろと言われた。学生のころ下駄をはいて通学していたようなバンカラを見抜かれていたのか? シュウメイギク花を相手だと作業用の服で良いから気が楽だ。「おしゃれ感覚を持つこと」ーーなかなか難しいが必要かも

  • 公明党と共産党の課題と限界

    自民党も立憲民主党も総裁や代表は民主的な選挙で選ばれる。ところが公明党と共産党は選挙は行われず、いつの間にか次の代表が決まっている。いったい、誰が決めているのだろう?と不思議に思うのだが。規律が行き届いていると言えばそうだが、どうも釈然としない。 公明党は「平和の党」というのを売りにしているが、自民党の歯止めにはなっていない。作家の佐藤優氏によれば、「公明党のポイントは、常に与党であることです」確かにこの言葉で自民党から離れない公明党の行動が良くわかる。逆に自民党が与党から転落すればすぐ離れるということだ。これはスポンサーの「創価学会」という宗教団体が持っている基本方針なのであろう。 共産党も与党にはなりたいのだろうが、自分たちの限界を十分理解していないようだ。弱い者に光を当て、自民党の闇を暴く力は優れて...公明党と共産党の課題と限界

  • 立憲民主党の課題ーー力を合わせて政権取りに行くこと

    野田佳彦元首相が立憲民主党の代表に選ばれた。所属の国会議員、次期総選挙の公認候補、地方票からも支持を広げた結果。また一般の有権者からも野田氏の知名度の高さや「中道保守」路線シフトが好感された。自民党の顔が誰になろうと「選挙の顔」として野田氏なら戦えるということだろう。 いつものことだが、新しく選出された小川淳也幹事長、重徳和彦政調会長、笠浩史国対委員長に対し一部議員から不満が出ている。野党であっても代表選は権力闘争だという自覚が無いようだ。小学校の級長や学級委員を選ぶのとはわけが違う。一旦代表が決まったら粛々とその決定に従うという文化がまだ出来上がっていないようだ。野田代表はこの人事の狙いを次のように語る。「党の持続可能性を考えた。次世代にしかるべきポジションを与えることで大きく育ってほしい」 立憲民主党...立憲民主党の課題ーー力を合わせて政権取りに行くこと

  • 国民生活のためには円高に、そして金利も上げるべき。

    ピークに160円を超えた円安もようやく140円台前半まで下がって来た。しかしロシアがウクライナに侵攻した120円台まで、まだ戻っていない。原油価格は下がってきているので、物価上昇は円安の影響があると言える。円安政策というのは「一般大衆から大企業への見えない所得移転」だ。この数年大企業の内部留保が積みあがっているのが良い証拠だ。 もう一つ見逃されているのが、金利である。ゼロ金利政策は、「一般大衆から政府への見えない所得移転」なのだ。日本人は本当に現金や預金が好きだ。約1100兆円も保有している。今までゴミみたいな金利だったか、このところ0.1%前後の金利がつくようになった。年間で1兆円ほどの金利が入るわけで、消費に回れば経済が活性化する。金利が上がれば住宅ローンを借りている人は困ると言われるが、それはない。...国民生活のためには円高に、そして金利も上げるべき。

  • 今日のつとめに田草とるなりーー意味不明なコメ不足を乗り越える

    今年は意味不明な?米騒動があった。米を作らない政策をとっているわけで、いつかはこうなる。二宮尊徳翁は次のように詠う。この秋は雨かあらしか知らねども今日のつとめに田草とるなり今日なすべきことをしっかりやるということに尽きる。 シュウメイギクがこれから盛りになる。 マム 雑草は強い植物とは戦わないという。予測不能な状況が起きた時に「変化する力」、これが雑草の特徴だ。変化を恐れず変化を進んで受け入れる、こんな日本でありたいものだ。 薔薇(ジャルダンドゥフランス)薔薇(シーユーインピンク)今日のつとめに田草とるなりーー意味不明なコメ不足を乗り越える

  • 「日米基軸」が「対米従属」になっていないか?

    日米同盟は日本の基軸だから米国と仲良くするのは当然のこと。世界第2位の大国にのし上がった中国が傲慢な態度を見せているだけにだ。しかし、唯々諾々と米国の意向に従っているだけでは日本の国益を全うできないだろう。特に台湾海峡で紛争が発生した場合、台湾と日本がウクライナ化する危険は絶対に避けなければならない。かって石原慎太郎が「NOと言える日本」という本を著して物議を醸した。誰に対してNOと言うかといえばそれはアメリカである。石原慎太郎はあまり好きな政治家ではなかったが、今にして思えば「骨のある政治家」だったと思う。 先日、自民党の総裁候補9人が沖縄で公開討論会を行った。さまざまリップサービスをしていたが、沖縄の人たちはどんな思いで聞いていたであろうか?おそらく白けていたか、もしくは無力感に襲われていたことだろう...「日米基軸」が「対米従属」になっていないか?

  • 自民党は新自由主義と歴史修正主義のはざまで揺れ動く

    分厚い中間層を作るというのが戦後一貫して自民党のスタンスだった。ところが小泉純一郎政権のころから「新自由主義」に舵を切った。功罪いろいろあるが、最大の罪は非正規労働者の拡大に舵を切り格差拡大を進めたことだろう。これにより「分厚い中間層」がシロアリの蚕食を受けるように崩壊して行った。 第二次安倍政権で持ち出したのは、歴史修正主義と伝統的家族観だ。歴史修正主義とは客観的な史実を無視して自分の歴史認識を主張する立場。事実を直視しないから、問い詰められると嘘をつくようになる。まさにモラルへの攻撃だ。伝統的家族観は女性を事実上家庭に押し込める考え方。旧統一教会絡みと日本会議や神道政治連盟の影が浮かぶ。菅・岸田政権もこの安倍政治の流れの中にある。そして自民党総裁選の有力候補の石破・小泉・高市の誰がなっても、安倍派が存...自民党は新自由主義と歴史修正主義のはざまで揺れ動く

  • 高市早苗候補の問題点ーー自民党のダーティな部分から応援されている

    高市氏は裏金議員たちへの再処分は下さないという。岸田首相が責任をとって総裁選に立候補しないし、もうすでに処分が下されているからという理由だ。しかしあの処分で国民は全然納得していない。それにもかかわらず裏金議員たちに甘いのは、推薦人に裏金議員が目白押しだからだ。TBSニュース23 なぜこんなに裏金議員が推薦人になっているのか、高市氏の説明が嘘くさいのだ。ぬけぬけとここまで表情を変えずにしゃべる人物をあまり信用できない。「サナエあれば憂いなし」という標語迄作ったようだが、裏金議員たちにとっては頼もしい限りだろう。さらには旧統一教会と関係の深い議員も重なって来る。もし高市氏が総裁になったら自民党の再生は不可能であろう。高市早苗候補の問題点ーー自民党のダーティな部分から応援されている

  • 裏金と旧統一教会にけじめをつけられない自民党は下野すべし

    旧統一教会問題が再燃した。朝日新聞のスクープである。2013年の参院選直前に総裁応接室で安部元首相、萩生田議員、岸議員が旧統一会幹部と面談していたのだ。内容は北村経夫現参院議員を旧統一教会側が応援する内容だった。 裏金問題と旧統一教会問題とでは、どちらの方が罪が深いか?それは明らかに旧統一教会問題だ。なんだかんだ言っても裏金問題はカネの話。最後はカネで話がつく。(もっとも裏金で票を買っていたら論外だが)しかし旧統一教会問題はココロの問題であり、さらには民主主義の根幹である選挙を外国勢力に委ねるという話だ。家族のあり方や教育のあり方について口をはさんできたわけだ。当然、もう一度再調査すべきなのである。 今回の自民党総裁選で9人の候補者は皆一様に再調査について口をつぐんだ。あれをやります、これをやりますといい...裏金と旧統一教会にけじめをつけられない自民党は下野すべし

  • タヌキとケイタイ、いつからこうなった?

    エッセイストの渡辺幸一さんが書いた「タヌキとケイタイ」という小文がある。かいつまんで述べると、京浜東北線に乗っていて混雑していた。そこへ5~6人の老婦人のグループが乗って来た。その中に足の不十な人がいたので、別の女性が「この人足が悪いのです。どなたか席を譲っていただけませんか」と声をかけた。私が座っていたらすぐ譲るのだがあいにく立っていた。私が驚いたのは、付近に座っていた若者たちの反応だった。さっと目を閉じてタヌキ寝入りを始めたり、やおらケータイを取り出してメールをチックしたり、老婦人の呼びかけを無視したのだ。この小文は2008年に描かれたものだが、おそらく今でも似たような状況ではなかろうか? 北海道はもう秋です。マム(キクの別名) タキ寝入りというのは伝統的な日本人のお家芸で、都合が悪くなるとこの手を使...タヌキとケイタイ、いつからこうなった?

  • 石破・小泉・高市、誰が総裁になっても安倍・菅の影が色濃く出る。

    石川さゆりのヒット曲「天城越え」に次の一節がある。「隠しきれない移り香がいつしかあなたに浸みついた」一番色濃くバックの影が浮かぶのが小泉進次郎君だ。君づけするのは失礼かと思うが敢えて呼ばせてもらう。あまりにも影が色濃く出ているからだ。「聖域なき規制改革」を持ち出して解雇規制の見直しをぶち上げた。これぞまさに30年前の小泉・竹中の新自由主義政策の焼き直しだ。この時に行った非正規雇用の拡大が未だに日本の足を引っ張っている。そしてこの流れは安倍・菅・岸田とつながっている。 高市早苗が上位に来るのは、自民党右派が真面目に?党員票獲得に動いていた結果だろう。自民党の岩盤支持層というのは街場の中小企業の親父さんやおかみさんというの神話なのかもしれない。後は利権絡みの業界票で特に建設関係は磁石みたいなものだ。右派層と重...石破・小泉・高市、誰が総裁になっても安倍・菅の影が色濃く出る。

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